食欲の秋、飲物の秋 南部杜氏を往く

ここのところ「塩チョコレート」や「塩キャラメル」など、甘みを引き出すために塩を使った「塩スイーツ」をよく見かけます。
フランスには「ケーク・サレ」という「塩ケーキ」があり、一見パウンドケーキにも似ておりますが、「お食事ケーキ」「お総菜ケーキ」ともいわれ、スイーツとは異なり甘味はないそうです。ベーコンやチーズ、野菜類など、冷蔵庫にありそうな材料を使って、パウンドケーキの要領で手作りするのだそうです。朝食や軽食、お酒のおつまみとして、野菜がたっぷり取れるヘルシーな「ケーク・サレ」。食欲の秋の定番メニューとしてもよさそうですね。

菊

13日から七十二候は「菊花開」
さてさて10月13日からは七十二候の第五十候であり、二十四節気寒露の次候「菊花開(きくばなひらく)」に変わります。
秋の花の代表である菊が咲き始める頃。栽培用の菊は奈良時代末期から平安時代頃に中国から渡ってきたとされています。日本でも古くから楽しまれるようになったのは、春に植え、夏に育て、秋に花が咲くというサイクルが稲の栽培に似ているためといわれております。
当初薬草や観賞用植物として用いられていた菊の花。正式には明治2年、皇室の御紋として定められましたが、菊をこよなく愛した後鳥羽上皇(1198年~)の頃から皇室の家紋として使っていました。

桜が春を代表する花なら菊は秋を象徴する花
菊の花は、葬送の花や、墓前に捧げる花というイメージがありますが、これは西洋の習慣が日本に入ってきたためです。西洋において、菊は墓参の花でもあり、病気見舞いに菊の花を贈ることは、日本でもタブーになりました。
桜が日本の春を代表する花なら、菊は日本の秋を象徴する花でした。決して葬送の花ではなかったのです。
江戸時代、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか」で知られる葵紋は幕府により一般には使用が禁止されていました。それとは対照的に菊紋の使用は自由とされ、一般庶民にも愛されていました。
そんなところから菊の栽培熱は江戸時代前期から高まり、多数の品種が産み出されたり、新花の品評がしばしば行なわれました。菊花壇、菊人形などの観賞、店舗の商標や、和菓子の図案、仏具等の飾り金具などにも多用化されました。



酒造り330年の伝統を担う南部杜氏

南部杜氏伝承館
岩手県花巻市の国道4号線道の駅「石鳥谷」に併設されてる「南部杜氏伝承館」は、古くから伝わる酒蔵を解体し移築復元した、今では建てることが難しいといわれる土蔵造りの歴史的にも文化的にも貴重な建物です。

南部杜氏仕込み樽
酒桶 酒樽
酒造りの技術者、蔵人たちの長を「杜氏(とじ)」と呼んでおります。平安時代に酒の保存容器として用いられていた甕(かめ)が「刀自」と呼ばれていたという説などいろいろある中で、酒造りには神や神社との関係が深いところから「杜氏」の字が用いられるようになりました。
蔵人たちを統率する能力に優れ、酒造りの技術に熟達したこれらのベテランたちは、古くから丹波、但馬、備中、越後、南部、諏訪などの杜氏集団を作り、それぞれ伝統を誇る技術を今日まで伝えてきました。
特に南部杜氏は、越後杜氏、丹波杜氏とならび、日本三大杜氏の筆頭に数えられる洗練された酒造りの技を受け継ぐ職人たちです。現在南部杜氏には232人が登録されており、越後杜氏の331人に次ぐ規模を誇っています。

一斗樽 一升瓶
南部杜氏伝承館内部
食欲の秋は飲食の秋でもあります。伝統のお酒造りを見てみよう、飲んでみようと訪ねたのが「南部杜氏伝承館」。実際に入館してみると、正面には直径2メートルの酒仕込み用桶がデーンと構えており、大人の身の丈以上もあるその迫力は差し迫るものがあります。酒桶や徳利、一斗樽など各種の酒造用品をはじめ、酒造りにまつわる蔵内のミニチェア版なども展示されています。
酒の臭いに酔ってしまうかと思いましたが、そこは若い時酔客として修行しただけあって臭い位で、といいたいところですが、中は一切お酒の臭いがしません、試飲コーナーもありません。残念。仕方ない、お土産に買った「七福神」でも飲みますか(笑)。

花巻市の石鳥谷は「南部杜氏のふるさと」として、藩制時代より南部の酒造り330年余の歴史を担いつづけてきました。そして、現在もなお南部杜氏は、日本各地の酒蔵で活躍しているそうです。





参考サイト:ぴお南部杜氏伝承館、七十二侯がまるごとわかる本、テポーレトクトク便りvol.360
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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秋の風情が忍び寄る寒露

高齢者が急速に増えている今の時代、食品容器の開封のしやすさがポイントになってきているようです。高齢になるにつれ、視力が落ち、手の力が少しずつ衰えてくると、1人では開封できなくなり、日々の食生活に影響してきます。そのため各企業では容器の開封部分を分かりやすくするなど、工夫を施した商品を売り場に並べ始めているようです。
例えば開封部分の周辺だけ他の部分と色を変えるとか、ゼリーなどの容器で蓋の指でつまむ部分を少し大きくしたり、プルタブの缶ではタブのそばに小さなくぼみをつけて、タブを起こしやすくするなどしています。こうした設計を「ユニバーサルデザイン」と呼んでおり、高齢者だけでなく、みんなが使いやすくするためなんだそうです。
そういえば最近の納豆、蓋自体たれの入った容器になっていて、真ん中で割るとたれが流れ出てくるのもありますよね。企業もいろいろ工夫して容器の改善をしているようです。

霜

二十四節気は露霜の降りる寒露
さてさて10月に入ってめっきり秋も深まってきました。10月8日からは二十四節気の寒露に入ります。
朝夕冷気が増してくる時季で、白露の頃草木の葉先に結んだ露も、この頃には冷たく感じられるようになり、それが霜のように凍ると露霜(つゆじも)と呼ばれます。この頃になるとたわわに実った農作物の収穫もほぼ終わり、大忙しだった農家もホッと一息つく頃になります。高地や北海道などでは紅葉も目立ち始め、いよいよ秋本番といった風情が漂います。

天高く馬肥ゆる秋はつるべ落とし
紅葉が山々を彩り始めると、「秋の日はつるべ落とし」と呼ばれ、夕暮れから急激に日没を迎えるようになります(詳しくは過去記事2011年10月5日「秋の日は釣る瓶落とし」を参照)。
秋の収穫を感謝する秋祭りもこの頃に各地で開催されます。夕方5時ごろには辺りも薄暗くなり、祭りなどで夢中になって遊んでいた子供たちも家路を急ぐ姿が目に浮かぶようです。
また、季節の移ろいによって雲の形も変わってきます。鰯雲(いわしぐも)や巻雲など、秋の雲は高い上空にでき、そのせいで秋の空は高く見えます。秋の空が澄んだ青空になるのは、日差しが弱まり日が短くなるので、地面が冷えて対流が起こりにくくなります。このため、空気中にはチリやほこりが立ちにくくなるためです。
まさに「天高く馬肥ゆる秋」です。これは気象上から見た秋の空ですが、その意味はもっと怖いところにあったんですね。詳しくはこちら(2011年10月25日「天高く馬肥ゆる秋は強奪を警告する言葉だった」)をご覧ください。

七十二候は冬鳥が飛来する鴻雁来
七十二候は第四十九候「鴻雁来(がんきたる)」になります。
春にやってきたツバメが南に帰る頃、越冬のため雁などの冬鳥が飛来してきます。隊列を組んで群れでやってくる雁の姿は、どこか勇ましくもあり、同時に趣きを感じさせるものがあります。渡り鳥たちの行動は私たちに季節の移り変わりを知らせてくれます。
雁は隊列を組んで飛びます。雌雄同色であり、つがいの結びつきが強く、一方が死ぬまで添い遂げます。家族群を単位として行動し、それが集まって大群を作ります。先頭を飛ぶ雁は一国の主、いわば総理大臣かもしれません。たまに主はガンになることもありますけどね。

◇二十四節気 寒露(かんろ)のメモ◇
二十四節気17番目の節気。10月8日および霜降(10月23日)の前日まで。
◆寒露の七十二候は次の通り。
初候 第四十九候(10/8~10/12)鴻雁来(こうがん、きたる)
鴻雁(こうがん、秋に飛来する渡り鳥のがん)が飛来しはじめる時季。
次候 第五十候(10/13~10/17)菊花開(きくのはな、ひらく)
菊の花が咲きはじめる時季。
末候 第五十一候(10/18~10/22)蟋蟀在戸(きりぎりす、とにあり)
蟋蟀(しつしゅつ・きりぎりす)が戸にあって鳴く時季。







参考サイト:ぴおgooお天気豆知識、読売新聞、七十二侯がまるごとわかる本
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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完全復興を待ち望んで産業まつり

産業まつり

10月8日は二十四節気の寒露です。秋の長雨が終わり、深まりゆく秋に山里の紅葉が始まる頃でもありますね。今年の夏は秋分の前日まで猛暑でした。いつもなら秋まつりたけなわの時期でありながら、9月の秋まつりは夏まつりでもありました。

やっと秋の様相をていした9月29日、地元宮古で産業まつりが行われました。産業まつりは日頃の技術や研究などで異業種間の交流を進め、地域振興を図ることが目的です。岩手県下の各地で実施しておりますが、ご当地宮古でも各分野の展示コーナーをはじめ農林水産物の即売、姉妹都市などによる展示販売で賑わっていました。

行ってきましたよ~。復興元年に燃える宮古産業まつり。市民総合体育館は、市内として唯一の大型展示会場です。駐車場は48店舗の模擬店や特設ステージに早変わり。室内会場は姉妹都市のブースやものづくり体験教室に集まった子供たちが竹トンボや紙飛行機を作ったり、真剣に物作りに挑戦していました。日頃創造する機会の少ない子供たちにとって、親子で作るもの作りは真剣そのものでした。


屋外のブースでは地元農家の野菜や果物展示販売(写真左上)。直送のごぼうが150円、津軽リンゴ7~8個袋詰めで500円。高いか安いかは皆さんのご判断で(笑)。
室内ブースには姉妹都市の青森県黒石市から津軽こけし(写真右上)をはじめ、沖縄県からは黒糖や泡盛(写真左下)、本州四端協議会(写真右下)など数多くの特産品販売がありました。
産業まつり(農産物販売) 産業まつり(黒石市津軽人形)
産業まつり(沖縄黒糖) 産業まつり(本州四端協議会)


室内会場にはピエロが登場。子供たちに風船のサービス、そして握手です(写真左上)。私も握手してもらいました。感激~(笑)。
高校生による赤い羽根共同募金には来場者皆さん募金箱に寄付。震災でお金を流されたにもかかわらず心温まる募金です(写真右上)。私も募金箱にチャリ~ン。特設ステージでは地元宮古出身シンガーソングライターの澤内早苗さん(写真左下)やサスライメーカーさん(写真右下)からは、ライブで復興を支援していただきました。
産業まつり(ピエロ) 産業まつり(赤い羽根)
産業まつり(澤内早苗) 産業まつり(サスライメーカー)


そして「ものづくり体験教室」では、子供たちが竹細工(写真左)やお菓子作り(写真右)に挑戦。この日は地元お菓子屋さんの指導で小学生の子供たちがドラ焼きを体験。子供とは思えない手際良さで美味しそうなドラ焼きが完成。自分で作ったドラ焼きをママと一緒に食べていました。他にもペーパークラフトや押し花アート体験などがあり、どこも真剣な子供たちで熱気がこもってました。
産業まつり(ドラ焼き) 産業まつり(竹細工)


東日本大震災により被災して1年半。地元の人々にも少しづつ笑みが見られるようになりました。こうしたお祭りが生活の糧になればと思います。地元宮古では夏から秋にかけ、祭りが続いております。地震津波の恐怖をこの小さな祭りで忘れ去ってくれることが願いです。
後は国の力で1日も早い完全復興を待ち望んでおります。


◇二十四節気 寒露(かんろ)のメモ◇
第17番目の節気。10月8日および霜降(10月23日)の前日まで。
暦便覧:陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也
露が冷気によって凍りそうになり、雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止む頃でもある。
◆寒露の七十二候は次の通り。
初候 第四十九候(10/8~10/12) 鴻雁来(こうがん、きたる)
鴻雁(こうがん、秋に飛来する渡り鳥のがん)が飛来しはじめる時季。
次候 第五十候(10/13~10/17) 菊花開(きくのはな、ひらく)
菊の花が咲きはじめる時季。
末候 第五十一候(10/18~10/22)蟋蟀在戸(きりぎりす、とにあり)
蟋蟀(しつしゅつ・きりぎりす)が戸にあって鳴く時季。


★元祖 菅田のいかせんべい★
数少ない宮古名物のいかせんべい。明治14年から地元の皆さんに愛され続けてきた岩手の伝統菓子でもあります。
イカのスルメ粉末と出汁を使用したほんのりと甘みのあるせんべいです。私も食べていますが、パリッとした固さの中にイカの味が美味しいですよ。歯に自信のある方はぜひ1度試してみてください(笑)。




参考サイト:Wikipedia、NPO PTPL

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