秋の夜長は虫の鳴き声にしんみりと

食欲の秋のこの時季、前回に引き続き、簡単手軽な調味料の話題を1つ。
忙しい主婦や共働き世帯をターゲットにフライパン一つで「時短調理」ができるカレー用の調味料が登場しているそうです。カレーは家庭料理の定番メニュー。しかし家庭での調理機会は年々減少しているそうです。ある企業の調査では「洗い物の汚れが取れにくい」「多く作りすぎる」「調理に時間がかかる」など、カレー調理に不満があったそうです。とはいえ、「レトルトカレーでは手作りのカレーを作りたいという主婦には抵抗感がある」という結果から、各メーカーではフライパン一つで調理でき、煮込み時間を短縮したカレー用調味料を発売しているようです。
スーパーで見かけませんか。牛肉と玉ネギをいためてソースを加えるだけ。調理時間合計8分のビーフカレー。専門店の人気メニューもフライパン一つで簡単に作れます、な~んてね。

キリギリス

さてさて10月も半ばになってしまいましたね。18日頃からは七十二候の第五十一候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」に変わります。秋の虫が戸口で鳴き始める頃です。テレビもラジオもない時代、秋の夜長は鈴のような虫たちの声を楽しんだに違いありません。
キリギリスは、別名機織(はたおり)虫といいます。ギーッと鳴いて、一息ついてチョンと鳴きます。そういえば子供の頃「ギッチョン捕りに行こうぜ」などと、虫かごと網をもって草むらに遊びに行ったこともありました。子供の頃からそうなんですが、キリギリスとバッタとコウロギの見分けがつかないんですよね。イナゴやバッタは食用として茹でて食べる人もおります。私は食べられません。
ちなみにキリギリスは漢字で「蟋蟀」と書きますが、難しくて読めませんし、書けません。

イソップ寓話 アリとキリギリス
「アリとキリギリス」というイソップ寓話があります。アリtoキリギリスではありません。
ご存知でしょうが、あらすじは夏の間バイオリンを弾き歌って過ごしていたキリギリスを横目に、アリたちは冬の食料を蓄えるため働き続けました。やがて冬が来て、食べ物に困ったキリギリスはアリたちに乞い、食料を分けてもらおうとしますが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と拒否。キリギリスは飢えて死んでしまうという話です。

将来の危機に備えるべきか今の快楽を謳歌すべきか
この寓話の元は「アリとセミ」でした。しかし、セミに馴染みのないヨーロッパでギリシャからアルプス以北に伝わった時「アリとキリギリス」に改編されました。日本に伝わったものは、この頃のものなんだそうです。話の結末も変わりました。
「さあ、遠慮なく食べてください。元気になって、ことしの夏も楽しい歌を聞かせてもらいたいね。キリギリスは、うれし涙をポロポロこぼしました」となりました。しかし最近では原作通り、キリギリスを助けてやらない結末が増えてきているそうです。働かざる者食うべからずなどという解釈なんでしょうか。
反面、生き物である以上死は避けられないのだから、食料蓄積のみで生を終えたアリより、自らの快楽を追及し生を謳歌したキリギリスの生き方のほうがいいという見方もあるようですね。

10月17日(旧暦9月13日)は十三夜です。バイオリンを奏でるキリギリスの演奏を聴きながら、中秋の名月(芋名月)に次ぐ栗名月を日本独自の風習で楽しんでみましょう。





参考サイト:ぴおWikipedia、読売新聞、七十二侯がまるごとわかる本
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食欲の秋、飲物の秋 南部杜氏を往く

ここのところ「塩チョコレート」や「塩キャラメル」など、甘みを引き出すために塩を使った「塩スイーツ」をよく見かけます。
フランスには「ケーク・サレ」という「塩ケーキ」があり、一見パウンドケーキにも似ておりますが、「お食事ケーキ」「お総菜ケーキ」ともいわれ、スイーツとは異なり甘味はないそうです。ベーコンやチーズ、野菜類など、冷蔵庫にありそうな材料を使って、パウンドケーキの要領で手作りするのだそうです。朝食や軽食、お酒のおつまみとして、野菜がたっぷり取れるヘルシーな「ケーク・サレ」。食欲の秋の定番メニューとしてもよさそうですね。

菊

13日から七十二候は「菊花開」
さてさて10月13日からは七十二候の第五十候であり、二十四節気寒露の次候「菊花開(きくばなひらく)」に変わります。
秋の花の代表である菊が咲き始める頃。栽培用の菊は奈良時代末期から平安時代頃に中国から渡ってきたとされています。日本でも古くから楽しまれるようになったのは、春に植え、夏に育て、秋に花が咲くというサイクルが稲の栽培に似ているためといわれております。
当初薬草や観賞用植物として用いられていた菊の花。正式には明治2年、皇室の御紋として定められましたが、菊をこよなく愛した後鳥羽上皇(1198年~)の頃から皇室の家紋として使っていました。

桜が春を代表する花なら菊は秋を象徴する花
菊の花は、葬送の花や、墓前に捧げる花というイメージがありますが、これは西洋の習慣が日本に入ってきたためです。西洋において、菊は墓参の花でもあり、病気見舞いに菊の花を贈ることは、日本でもタブーになりました。
桜が日本の春を代表する花なら、菊は日本の秋を象徴する花でした。決して葬送の花ではなかったのです。
江戸時代、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか」で知られる葵紋は幕府により一般には使用が禁止されていました。それとは対照的に菊紋の使用は自由とされ、一般庶民にも愛されていました。
そんなところから菊の栽培熱は江戸時代前期から高まり、多数の品種が産み出されたり、新花の品評がしばしば行なわれました。菊花壇、菊人形などの観賞、店舗の商標や、和菓子の図案、仏具等の飾り金具などにも多用化されました。



酒造り330年の伝統を担う南部杜氏

南部杜氏伝承館
岩手県花巻市の国道4号線道の駅「石鳥谷」に併設されてる「南部杜氏伝承館」は、古くから伝わる酒蔵を解体し移築復元した、今では建てることが難しいといわれる土蔵造りの歴史的にも文化的にも貴重な建物です。

南部杜氏仕込み樽
酒桶 酒樽
酒造りの技術者、蔵人たちの長を「杜氏(とじ)」と呼んでおります。平安時代に酒の保存容器として用いられていた甕(かめ)が「刀自」と呼ばれていたという説などいろいろある中で、酒造りには神や神社との関係が深いところから「杜氏」の字が用いられるようになりました。
蔵人たちを統率する能力に優れ、酒造りの技術に熟達したこれらのベテランたちは、古くから丹波、但馬、備中、越後、南部、諏訪などの杜氏集団を作り、それぞれ伝統を誇る技術を今日まで伝えてきました。
特に南部杜氏は、越後杜氏、丹波杜氏とならび、日本三大杜氏の筆頭に数えられる洗練された酒造りの技を受け継ぐ職人たちです。現在南部杜氏には232人が登録されており、越後杜氏の331人に次ぐ規模を誇っています。

一斗樽 一升瓶
南部杜氏伝承館内部
食欲の秋は飲食の秋でもあります。伝統のお酒造りを見てみよう、飲んでみようと訪ねたのが「南部杜氏伝承館」。実際に入館してみると、正面には直径2メートルの酒仕込み用桶がデーンと構えており、大人の身の丈以上もあるその迫力は差し迫るものがあります。酒桶や徳利、一斗樽など各種の酒造用品をはじめ、酒造りにまつわる蔵内のミニチェア版なども展示されています。
酒の臭いに酔ってしまうかと思いましたが、そこは若い時酔客として修行しただけあって臭い位で、といいたいところですが、中は一切お酒の臭いがしません、試飲コーナーもありません。残念。仕方ない、お土産に買った「七福神」でも飲みますか(笑)。

花巻市の石鳥谷は「南部杜氏のふるさと」として、藩制時代より南部の酒造り330年余の歴史を担いつづけてきました。そして、現在もなお南部杜氏は、日本各地の酒蔵で活躍しているそうです。





参考サイト:ぴお南部杜氏伝承館、七十二侯がまるごとわかる本、テポーレトクトク便りvol.360
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秋の風情が忍び寄る寒露

高齢者が急速に増えている今の時代、食品容器の開封のしやすさがポイントになってきているようです。高齢になるにつれ、視力が落ち、手の力が少しずつ衰えてくると、1人では開封できなくなり、日々の食生活に影響してきます。そのため各企業では容器の開封部分を分かりやすくするなど、工夫を施した商品を売り場に並べ始めているようです。
例えば開封部分の周辺だけ他の部分と色を変えるとか、ゼリーなどの容器で蓋の指でつまむ部分を少し大きくしたり、プルタブの缶ではタブのそばに小さなくぼみをつけて、タブを起こしやすくするなどしています。こうした設計を「ユニバーサルデザイン」と呼んでおり、高齢者だけでなく、みんなが使いやすくするためなんだそうです。
そういえば最近の納豆、蓋自体たれの入った容器になっていて、真ん中で割るとたれが流れ出てくるのもありますよね。企業もいろいろ工夫して容器の改善をしているようです。

霜

二十四節気は露霜の降りる寒露
さてさて10月に入ってめっきり秋も深まってきました。10月8日からは二十四節気の寒露に入ります。
朝夕冷気が増してくる時季で、白露の頃草木の葉先に結んだ露も、この頃には冷たく感じられるようになり、それが霜のように凍ると露霜(つゆじも)と呼ばれます。この頃になるとたわわに実った農作物の収穫もほぼ終わり、大忙しだった農家もホッと一息つく頃になります。高地や北海道などでは紅葉も目立ち始め、いよいよ秋本番といった風情が漂います。

天高く馬肥ゆる秋はつるべ落とし
紅葉が山々を彩り始めると、「秋の日はつるべ落とし」と呼ばれ、夕暮れから急激に日没を迎えるようになります(詳しくは過去記事2011年10月5日「秋の日は釣る瓶落とし」を参照)。
秋の収穫を感謝する秋祭りもこの頃に各地で開催されます。夕方5時ごろには辺りも薄暗くなり、祭りなどで夢中になって遊んでいた子供たちも家路を急ぐ姿が目に浮かぶようです。
また、季節の移ろいによって雲の形も変わってきます。鰯雲(いわしぐも)や巻雲など、秋の雲は高い上空にでき、そのせいで秋の空は高く見えます。秋の空が澄んだ青空になるのは、日差しが弱まり日が短くなるので、地面が冷えて対流が起こりにくくなります。このため、空気中にはチリやほこりが立ちにくくなるためです。
まさに「天高く馬肥ゆる秋」です。これは気象上から見た秋の空ですが、その意味はもっと怖いところにあったんですね。詳しくはこちら(2011年10月25日「天高く馬肥ゆる秋は強奪を警告する言葉だった」)をご覧ください。

七十二候は冬鳥が飛来する鴻雁来
七十二候は第四十九候「鴻雁来(がんきたる)」になります。
春にやってきたツバメが南に帰る頃、越冬のため雁などの冬鳥が飛来してきます。隊列を組んで群れでやってくる雁の姿は、どこか勇ましくもあり、同時に趣きを感じさせるものがあります。渡り鳥たちの行動は私たちに季節の移り変わりを知らせてくれます。
雁は隊列を組んで飛びます。雌雄同色であり、つがいの結びつきが強く、一方が死ぬまで添い遂げます。家族群を単位として行動し、それが集まって大群を作ります。先頭を飛ぶ雁は一国の主、いわば総理大臣かもしれません。たまに主はガンになることもありますけどね。

◇二十四節気 寒露(かんろ)のメモ◇
二十四節気17番目の節気。10月8日および霜降(10月23日)の前日まで。
◆寒露の七十二候は次の通り。
初候 第四十九候(10/8~10/12)鴻雁来(こうがん、きたる)
鴻雁(こうがん、秋に飛来する渡り鳥のがん)が飛来しはじめる時季。
次候 第五十候(10/13~10/17)菊花開(きくのはな、ひらく)
菊の花が咲きはじめる時季。
末候 第五十一候(10/18~10/22)蟋蟀在戸(きりぎりす、とにあり)
蟋蟀(しつしゅつ・きりぎりす)が戸にあって鳴く時季。







参考サイト:ぴおgooお天気豆知識、読売新聞、七十二侯がまるごとわかる本
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