夏も近づく八十八夜

現在私たちの生活に浸透している歌舞伎や相撲、落語といった伝統芸能や、和菓子や和食といった食文化。これらが発展したのは江戸時代なんだそうです。
260年以上も続き、大きな争いごともなかった江戸時代は商人の町が繁栄しました。そこには、よき商人として、いかに生きるべきかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でもありました。江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学、それが「江戸しぐさ」だったのです(詳しくは過去記事2009年8月20日「思いやりがいっぱい詰まった江戸しぐさ」を参照)。
当時から日本人は人づきあいを大切にするために、様々な気遣いをして、失礼のない応対を身に着けていたのです。これらは、今の時代にも応用できるものが数多く存在します。まさに昨年9月、IOC総会でプレゼンテーションした滝川クリステルさんの「おもてなし」 をこの頃から地で行ってたんですね。

野点

才色兼備を象徴する季節「「牡丹華」
さてさて商人道の心でもある江戸しぐさの実践で人間関係が円滑になるとは別に、日本の四季「穀雨」は末候で、七十二候の第十八候「牡丹華(ぼたんはなさく)」を迎えます。
牡丹が大きな花を咲かせる時季であります。中国では花の王といわれ、華やかさの象徴とされています。「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」など、たくさんの呼び名を持っています。
完全無欠の女性美を謳った言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があります(詳しくは過去記事2009年5月28日「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」を参照)。
優美なだけでなく端正で、しなやかさと謙虚さも兼ね備えた女性像なのですね。条件の揃った女性、今日日なかなかお目にかかれません(笑)。

茶摘み八十八夜の茜たすきに菅の笠
また5月2日は雑節の「八十八夜」です。立春から数えて八十八日目にあたります。霜がおりることもなく安定した気候となり、この頃を苗代の籾蒔きなど農作業の目安とするようになりました。お茶の産地では新芽を摘み取る茶摘みが始まります。
お茶は奈良・平安時代、唐の国から伝わり僧侶や貴族階級の間で口にしていました。15世紀後半から千利休らによって「侘茶(わびちゃ)」として大成、武士階級に流行。明治初期には集団茶園が作られ、次第に一般庶民もお茶を飲むようになったんだそうです。

やや熱めのお湯で新茶をお召し上がり
緑茶は栽培方法、摘採時期、製造工程などによって種類が分類されます。代表的なものは煎茶、玉露、かぶせ茶、てん茶、玉緑茶、番茶などです。新茶を美味しく飲む場合は、「新茶は渋みや苦みが少なく、逆に旨みが多いため、若葉ようなさわやかな香りがあります。さわやかな香りとほどよい渋みを楽しみたい場合には、やや熱めの湯でさっと抽出するとよいでしょう。逆に、湯を70度くらいまで冷ましてからじっくりと抽出すると、旨みの多い味わいになります」(伊藤園「お茶百科」より)なんだそうです。新茶のおいしい入れ方はこちらより。
ところで、お茶の産地日本一は静岡県ですが、2位3位は何県でしょうか。答えは鹿児島県、三重県です。宇治茶など玉露の著名産地、京都は第4位なんですね。

数年前の5月、新茶の茶摘みの時季に静岡県へバスツアーで行ったことがあります。どこの茶摘み処でも1日体験茶摘みを体験させてくれます。なかなか貴重な体験なのですが、年齢層を超えた茜だすきとかすりの着物、手拭いを姉さんかぶりにした茶摘み娘はちょっと絵になりませんでした(笑)。


◇二十四節気 穀雨(こくう)◇
二十四節気六番目の節気。4月20日および立夏(5月5日)の前日まで。
暦便覧は「春雨降りて百穀を生化すればなり」
稲や麦などの穀物の生長を助ける雨が降る時季。
◆穀雨の七十二候は次の通り。
第十八候(穀雨末候) 4/30~5/4  牡丹華(ぼたん、はなさく)
牡丹(ぼたん)が大きな花を咲かせる時季。


今日の独りごと
アパート大手建設会社の新築工事は何かと費用が掛かるとか、画一的だなどと比較的非難めいた声を聞きますが、視点を変えてみると逆に資本力の高さ、人海戦術の強さ、豊富なノウハウなどに長けてるような気がします。
この1年、うちの周辺では建築ラッシュが続いています。見ていると3棟完成した中できしくもそれぞれ大手、中堅、地元の建設会社が新築工事を担当しているようです。
建設期間が短く予定通り完成したのは大手建設会社で、天候による遅れなどは夜遅くまで残業あるいは休日出勤して遅れを挽回しており、スケジュールの再調整は「さすがだな」と思いました。他の2軒は天候の影響、人材不足による遅れなどを挽回することはできず、ズルズルと完成予定が遅れていました。仕上がりの美観、用途などにも格段の差が見られます。
オープン期日が決められている店舗などだったら、施主に大きな損失を与えてしまうところでしょう。資本力の違い、下請け企業など層の厚さの違いを見せつけられたような気がしました。





参考サイト:びおお茶百科、トクトク便り Vol.391
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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霜が消える頃迎える田植えの準備

今日25日はこちらも20℃を超える陽気さ。雲一つない紺碧の空の下、爽やかな風が吹き抜けております。こんな天気のいい日は遠くまでドライブしたくなりますね。高速道路を疾走する、そんな気になってしまいます。
現実に高速道路を走ってみると渋滞、ノロノロ運転が続き、手持無沙汰になると眠気が襲ってきます。私も何度か経験があります。一瞬の睡魔、あれが気持ちいいんです。しかし居眠り運転はいけません。
これは車内の空気の汚れが影響しているんですね。窓を閉めきったままだと酸素不足で、頭の働きも鈍くなりとっさの判断ができません。こまめに窓を開けて空気を入れかえることが必要です。一番いい眠気覚ましはサービスエリアに車を止め、外で新鮮な空気を吸うことですよね。首や肩などのストレッチをするとさらに効果的です。
早く目的地にとあせる気持ちも分かりますが、小刻みに休憩をとり、途中の景色も楽しみながらドライブすることにしましょう。

森林浴③
初夏の太陽に生き返る田圃
さてさて一瞬の睡魔を打破し、迎える七十二候は4月25日頃より29日頃まで第十七候「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」となります。霜が降りるのが終わって、稲の苗が生長する頃をいいます。
霜が発生することをよく「霜が降りる」と言い、乾燥した地域の冬の朝によくみられます。朝早く散歩のために家を出て、寒さに襲われる日、植物の葉や茎、地面、建物や車の窓などに霜が降りていることがあります。
遅霜は、農業に大きく影響することがあります。霜が消える頃を迎えると、稲作農家は田植えの準備に入ります。水を張った田に初夏の太陽が降り注ぐと、田が生き返ったように輝いてきますよね。

森林浴②
初夏は森林浴の最高ステージ
立夏を前に野山には新緑の美しい季節を迎えます。この時季、森林浴には最高のステージです。緑にあふれた森のなかは爽やかな空気が広がり、しばらく歩くとかすかな香りがしてきます。この香りは「フィトンチッド」と呼ばれ、ストレスを和らげ、身も心もリフレッシュさせる「癒し」の効果があります。
ただ歩いているだけでなんとなく、心が癒される感じです。視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感が研ぎ澄まされる思いがします。木々の息吹や風のざわめき、小鳥のさえずりなどを感じることで、森のパワーを吸収することになります。
また森の緑は光合成による二酸化炭素の吸収と、酸素の供給を繰り返しており、空気をきれいに循環してくれます。森の中の空気は美味しいと感じるのはこの光合成の作用によるものなんですね。

森林浴①
森林浴で心地よい癒しを体験
私も昨年、地元の兜明神岳の麓に登ったとき、森林浴を満喫してきました。静まり返ったような静寂な森の中に佇むと、木の葉のざわめき、小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどがリズミカルに繰り返され、心地よい憂いを感じました。大自然の中に立っているだけで、リラックスを感じ快適なときを過ごすことができるんですね。
4月になってそれぞれ環境が変わったり、ストレスを感じている人も多いかと思います。連休にお出かけのご予定がない方、都会の喧騒を逃れ、お近くの森林公園などで散策を兼ね、森林浴に出かけてみてください。格安なゴールデンウィークの過ごし方の1つでもありますよ(笑)。


◇二十四節気 穀雨(こくう)◇
二十四節気六番目の節気。4月20日および立夏(5月5日)の前日まで。
暦便覧は「春雨降りて百穀を生化すればなり」
稲や麦などの穀物の生長を助ける雨が降る時季。
◆穀雨の七十二候は次の通り。
第十七候(穀雨次候) 4/25~4/29 霜止出苗(しもやみて、なえいずる)
ようやく霜も終わりの頃となり、苗代では稲の苗が生長する時季。
第十八候(穀雨末候) 4/30~5/4  牡丹華(ぼたん、はなさく)
牡丹(ぼたん)が大きな花を咲かせる時季。


今日の独りごと
たばこ今日の独りごとはたばこに関してです。禁煙されてる方、嫌煙家の方はスルーしてください。
先日「日本たばこ産業」さんから豪華なパッケージに包まれた、1個のたばこが送られてきました。しかも私の吸っている銘柄。嬉しい。JTさんも愛煙者の好む銘柄を贈ってくるなんて気の利いたことをしてくれるじゃないかと思ったんですけど、よくよく考えてみると以前応募したアンケートの謝礼として送ってきたようでした。すっかり忘れていました。
しかし、たばこ業界も大変ですね。嫌煙ブームで我々喫煙家も肩身が狭いですけど、80数銘柄あるたばこも、価格値上げでの喫煙離れは痛いでしょうね。
飲料業界ではソフトドリンクの緑茶飲料「辻利」がJTのブランドなんですね。知りませんでした。もっとも製造・販売は子会社の「JT飲料」が引き受けてるようです。生き残りをかけて他の分野にも進出しているんですね。





参考サイト:びおgooお天気豆知識森林セラピー総合サイト


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百穀を育てる恵みの穀雨

暦の上では全国的に過ごしやすい季節となってきました。寒さと温かさの一進一退が続いているこちらも、今は野山の草木に若芽が見え隠れしております。
そういえば春を呼び込む桜前線、今は秋田県と岩手県付近を進んでいるようです。今年も九州、四国で産声を上げた桜前線、どれくらいの速度で北上しているのでしょう。調べてみると平均的におよそ0.8㎞/時なんだそうです。不動産情報で表現する80m/分を時速に換算すると4.8km。随分ゆっくりとしたスピードなんですね。ということは、南から北まで桜前線と一緒にゆっくり歩いて北上すれば常に、満開の桜が楽しめるということですかね。日本それぞれの春を感じて歩く、結構素敵な旅ですね。最も夜も寝ないで歩くということですから、体力的には持ちませんけどね(笑)。

野菜

ショボ降る雨が穀物を潤す
さてさて桜の前線も今は東北の北部を駆け巡っていることだと思いますが、日本の季節、二十四節気は4月20日から「穀雨(こくう)」を迎え、5月4日まで続きます。
穀雨は「雨がふって百穀を潤す」といわれ、田畑の準備が整い、穀物の成長を助ける春雨が降る頃のことをいいます。雨で潤った田畑は種まきの好機を迎えます。南の地方ではトンボが飛び始め、冬服やストーブとも完全に分かれる季節ともなります。雨の日が続くと少し憂鬱な気分になりますが、植物にとっては大切な恵みの雨といえますよね。夏野菜を植えるにも最適な時季、穀雨は春最後の二十四節気です。

鬼も十八 番茶も出花
晩春となる穀雨は茶摘みが始まる農家や、苗代を仕込む米農家にとって大事な時季です。立春から数えて88日目の5月2日には雑節「八十八夜」を迎えます。この頃になると移動性高気圧の影響で、八十八夜の頃が最後の霜となり、これ以後は降りないといわれています。これを「八十八夜の別れ霜」といって、霜害の心配がなくなり、稲の種まきなどが始まるんですね。また夏を目の前にして、しとしとと降る春の長雨を、菜の花が咲く頃に降ることから菜種梅雨とも呼んでおります。百穀を育てる恵みの春雨として農家には歓迎されてるようです。

水辺の葦

葦が芽を吹き出します
4月20日頃より4月24日頃までは七十二候の第十六候「葦始生(あしはじめてしょうず)」に変わります。
水辺に葭が芽を吹き出しはじめる時季をいいます。日本はかつて「葦原の国」といわれたほど葦は古くから親しまれていた植物であり、すだれや屋根、紙や楽器などに用いられ、人々の生活に欠かせませんでした。
「あし」は「悪(あ)し」にも通じていることから、「善(よ)し」という別名もあります。このことから葦を糸で編んだすだれのことを「よしず」とも呼んでおります。

大地が緑色に輝く晩春、それまで枯れていたように見えていた葦も芽吹き始めます。まだ雪が残っている北国も徐々に春の兆しを迎えることになるでしょう。


◇二十四節気 穀雨(こくう)◇
二十四節気六番目の節気。4月20日および立夏(5月5日)の前日まで。
暦便覧は「春雨降りて百穀を生化すればなり」
稲や麦などの穀物の生長を助ける雨が降る時季。
◆穀雨の七十二候は次の通り。
第十六候(穀雨初候) 4/20~4/24 葭始生(あし、はじめてしょうず)
水辺に葭(あし)が芽を吹き出しはじめる時季。
第十七候(穀雨次候) 4/25~4/29 霜止出苗(しもやみて、なえいずる)
ようやく霜も終わりの頃となり、苗代では稲の苗が生長する時季。
第十八候(穀雨末候) 4/30~5/4  牡丹華(ぼたん、はなさく)
牡丹(ぼたん)が大きな花を咲かせる時季。


今日の独りごと
亀ケ森平地には春の兆しが見え隠れし出した北国で、先日車で山登りしてきました。村道をひた走り、標高1000mを超す中腹の農道に差しかかると、両脇には除雪されているものの2mを超す残雪が積み重なっておりました。厳しい寒さを物語っているようです。雪で倒れた木々が道を塞ぎ、突き出した雪渓で道幅が狭く、思うように走れません。4月も半ばだというのに道の整備が遅れているようです。
近道と思ってコースを変えて走った帰路。雪はないものの林道のような、すれ違いさえ困難なローカル線。片方は山を切り崩し、反対側は奈落の谷底。どこまでも続くヘアピンカーブに緊張感が漂います。次第に口数が減り、喉が渇いてきます。手に汗を握るとはこのことかもしれません。やっと抜け出し、対向車を見てホッとしました。
田舎の道ってこんなもんですよね。悪路とはいえ、最初開拓した人のご苦労には感謝です。冬は閉鎖されて走ることもありませんが、春先のローカル線はもっと自然を慈しんだドライブを楽しみたいものですね。





参考サイト:びお暮らしのミニ知識、七十二候がまるごとわかる本
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