水墨画から水彩画へ春爛漫の清明

160403カタクリ

若草が萌えたち春も深まってきた卯月。カタクリの花が美しいその姿を誇っています。
冷たく吹き抜ける無彩色だった野原にも、目に優しい柔らかな草の芽が甦ってきました。
小さな庭にはクロッカスや水仙、ヒヤシンスなどが色づき、最も華やかな時季を迎えます。
桜前線は東北の一部にさしかかり、その歩を緩めることなく華麗な姿を見せ始めました。
春の陽光を受け、万物が明るく清々しい季節に背伸びをしております。
青く澄み渡る空には北に帰る雁が列を成し、南国からはつばめが飛来してきます。
水墨画から水彩画へ。色とりどりの温かさを持ち運んでくれる春爛漫。
4月4日からは二十四節気の「清明」です。


二十四節気
上のバナーをクリックすると歳時記の概要をご覧いただけます。


第五節気  清明 せいめい  4月4日~4月19日頃

清明とは万物が「清浄明潔」の略で、この頃になると春気玲瓏として、草木の花が咲き初め、 万物が清々しく明るく美しくなるといわれております。春分後の15日目にあたる清明は旧暦3月辰の月の正節であり、新暦では4月5日前後となります。
お花見シーズンでもあり、山吹、ひなげし、蓮華草、チューリップ、芝桜、花梨など寒さにジッと耐え忍んだ花々がその姿を漂わせ、可憐な姿を次から次へと私たちに魅せてくれます。一年中で最も心が浮き立つ頃であり、百花が咲き競う季節でもあります。
この時季、桜前線は北陸地方や東北地方の一部にまで到達し、その鮮やかな花を開花させてくれます。下北半島を渡り北海道に開花の報が伝わる5月の連休明け頃、人々は野外へ出て春の陽光の下でお花見を楽しむ時期でもあります。


七十二候IMG
上のバナーをクリックすると歳時記の概要をご覧いただけます。


第十三候 玄鳥至 つばめきたる   4月4日~4月8日頃

冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表しています。4月上旬に飛来した燕(つばめ)は、卵を産み、ヒナを育て、冬を迎える前に東南アジア方面へと羽ばたいていきます。
つばめがやってき、代わって雁が群れをなし北に飛び去っていきます。空の主役が交代することになる季節でもあります。


第十四侯 鴻雁北 がんきたへかえる   4月9日~4月13日頃

前年の寒露の初侯にやってきた雁は、清明の次侯に帰っていきます。またこの時季は初侯の玄鳥至(つばめきたる)でつばめがやってき、代わって雁が群れをなし北に飛び去っていきます。
春に飛来するつばめとともに、昔から季節をあらわす鳥として文学の上で親しまれ、多くの詩歌に詠まれています。雁は「がん」とも「かり」ともいいます。がんは、森鴎外の小説に、かりは新国劇の「国定忠治」の「あゝ、雁(かり)が鳴いて南の空へ飛んで往(い)かあ」というセリフでも印象に残っています。


第十五侯 虹始見 にじはじめてあらわる     4月14日~4月19日頃

春雷をともなうにわか雨が止み、雲間からさす柔らかな光に、不意に虹が浮かび上がることがあります。夏の虹と違って、淡くたちまち消えてなくなりますが、その淡さが妙に心に残ります。
春が深くなるとともに空気が潤うこの時季、雨上がりにきれいな虹を見ることが多くなります。若葉茂る野山を背景にかかる虹は幻想的です。


下の<続きを読む>をクリックすると、清明前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

「つまらないもの」とは日本人の謙遜と美徳!

4月になりましたね。和風月名では卯の花が盛んになる「卯月(うづき」です。本来は旧暦の月名ですが、今は新暦の4月に転用していますよね。実際、二十四節気清明」にあたる、今年の新暦4月5日は旧暦だと2月17日にあたり、季節感では約1ヶ月半の差異があることになります。旧暦2月の如月(きさらぎ)では、ところによって卯の花が咲きだしているかもしれません。ちょっとややこしいですね。

つまらないもの①

二十四節気では新暦4月5日が「清明(せいめい)」となります。立春から数えて第5番目の節気です。
すべてが明るく清らかで、生き生きとして清々しく感じられ、草木の花が咲き始めます。「清明」は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略といわれています。
「万物発して 清浄明潔なれば、此芽は何の草と知れるなり」と暦便覧にうたわれております。「草木が一斉に芽吹いて、清々しいので、この芽は何の草か分かる」という意味ですが、簡訳すると「草木が芽吹き、草木の種類が明らかになる清々しい頃」ということになりますでしょうか。

ところで日本人には手土産を持って相手方を訪問する時、「つまらないものですが」と言って手渡す習慣がありますよね。近隣へ留守中のお礼の挨拶や親戚に品物を持って訪問する時、私もよく使います。相手を思い、謙遜の意味が含まれており、いい言葉だと思いますけどね。
反面、自分なりに誠意をもって選んだ品物をそこまでへりくだることもないんじゃないかと思うこともあります。相手から見れば、そんなつまらないものを持ってくるなよ、と思っているかもしれませんしね。国によってはつまらないものを贈るということは、相手を侮辱することと捉え、贈る品物を最高に褒めちぎるところもあるようです。文化の違いがまざまざと出るところですね。
謙遜を美徳とする日本人の気質なんでしょうけど、最上の贈り物でもあなたにふさわしいと言えば、相手の品格を傷つけ侮辱になると捉えているのかもしれません。品物の値打ちを軽くいうことで、謙遜の意味が含まれているのでしょうね。日本人の奥ゆかしいところだと思います。

つまらないもの②
しかし、そこまでへりくだることはないんじゃないか、ということで最近では「つまらないものですが」に代わる言葉として、「お口に合うかどうかわかりませんが」「お気に召すと嬉しいのですが」「心ばかりですが」「評判のお菓子と聞きましたので」などの言葉が、ご挨拶代わりになってきたようです。
謙遜する気持ちは変わらず、相手に喜んでもらいたいという気持ちが日本人にも出るようになったんですね。

そんな日本人の美意識をデザイン化したユニークな「おこころテープ」と呼ばれるマスキングテープが売り出されているようです。「つまらないものですが」というひと言の下に英語で「Lovely one for you」(素敵なものをあなたに)のメッセージがあらかじめ印刷されているそうです(→「おこころテープ」の商品参照)。
これだと相手にわざわざ口に出して「つまらないものですが」と言わなくて済みそうですよね。

お引っ越しや旅行帰りのご挨拶に、手土産の渡し方ひとつにしても贈り手の「こころ」が表れるものです。その方と長く気持ち良くお付き合いしていくためにも、こころを込めてお渡ししたいものですね。


二十四節気 清明(せいめい)◇
二十四節気5番目の節気。4月5日および穀雨(4月20日)の前日まで。
暦便覧は「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」
万物が若返ってすがすがしく、さまざまな花が咲き乱れます。
◆春分の七十二候は次の通り。
第十三候(清明初候)4/5~4/9玄鳥至(つばめ、きたる)
冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表しています。


今日の独りごと

今日の独りごと0405昨夜(4月4日)は皆既月食の天体ショーが見られましたね。昨年10月8日以来半年ぶりの皆既月食だそうです。7時過ぎから欠け始めた部分食は午後8時54分から皆既食となり、赤銅色の月を見ることができました。
今回は、月が地球の影の縁に近いところを通るため、皆既の時間が短かったようですが、それでも幻想的な赤銅色の月を12分間楽しめました。月の明かりも届かない夜道の足元は真っ暗。あいにく西日本では天候に恵まれず、皆既月食を観測できたのは北海道と東北だけのようです。4月とはいえ、夜になると冷え込みます。冬装備で臨んだ天体ショーでした。
次に日本で見られる皆既月食は2018年1月31日とされています。もう1度見たいとは思いますけど、1月ではね~。今回よりさらに寒い日ですよ。




※人気ブログランキングは4月の年度変わりに卒業しました。
今までの応援ありがとうございました。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

万物発して 清浄明潔なればなり

春眠暁を覚えず。春の陽気さは眠くなると同時に忘れ物が多くなる季節でもあります。
先日、長距離バスの網棚に忘れ物をしてしまいました。途中下車し、気づいたのはバスが発車した後。慌てて忘れ物センターに問い合わせ、捜索してもらうこと2時間。終点に到着し車庫入りしたバスから私の荷物が見つかりました。荷物が無事、手元に戻ってきたのは本当にラッキーでした。
そういえば昔、梅雨時に電車内に傘を忘れ、東京駅の忘れ物センターに取りに行ったことがありました。さすが日本の大動脈、東京駅には忘れ物が山と積まれています。傘なんか何千本あるんでしょうか、1軒の傘屋さんみたいです。この中から自分の傘を探し出すのは容易ではありません。諦めました。自分では気に入った高級傘だったんですよね。
忘却の春、皆さんも網棚に置いた荷物には十分注意しましょう。

梅と桜

草木が一斉に芽吹く清明
さてさて、うっかり忘れ物の機会が増えた新緑の季節、4月5日からの二十四節気は第5番目の「清明(せいめい)」に変わります。
すべてが明るく清らかで、生き生きとして清々しく感じられ、草木の花が咲き始めます。「清明」は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略といわれています。
「万物(ばんぶつ)発して 清浄明潔なれば、此芽は何の草と知るるなり」と暦便覧にうたわれております。「草木が一斉に芽吹いて、清々しいので、この芽は何の草か分かる」という意味ですが、簡訳すると「草木が芽吹き、草木の種類が明らかになる清々しい頃」ということになりますでしょうか。

水墨画の中に咲く一輪の梅
実際、草木に芽が吹き、花が咲きだすと、私のような花に疎い者でも何の種類かは分かります。代表的なものだけですけどね(笑)。
こちら北国もやっと寒い冬を乗り越え、野山には様々な花が咲き綻んできました。今日近所を歩いて回ったら、ここ数日の暖かい天候に誘われ、ポツポツですが、梅の花の開花が見られました。水墨画の中に咲いた一輪の花を見て、心を落ち着かせています。明日の予報は三寒四温で低温気味ですが、来週からの暖かい陽気に梅の花も加速するでしょう。
皆さんのブログでも満開の桜を楽しませていただいておりますが、桜前線は順調に北上を続け、もうすぐ東北南部でもお花見が楽しめる時期になりそうです。東北北部のこの辺りは4月下旬頃が開花時期。華やかさでは桜に劣る梅も、ところによっては桜の花とのコラボが楽しめるかもしれません。 「梅は咲いたか、桜はまだかいな」などと風流に待ちわびています。

北海道では梅と桜のコラボも
東日本や西日本では梅が早春の訪れを告げ、桜が春も本番になったことを教えてくれます。特に九州や四国では、冬の1月のうちから梅が開花し、桜が開花するのはずっと遅れて3月になります。しかし、北の地方へ行くほどその差は小さくなり、札幌では梅と桜の開花日が同じになることもあるんですね。5月の連休あたりに見られそうな梅と桜のコラボレーション、期待したいところです。

 美しいものや風情あるものを「梅と桜」に例えることもありますが、北日本などではまさに梅と桜がともに咲く贅沢な花見ができるのです。北海道の皆さん、もう少しの辛抱ですよ。オットー、私のところももう少し辛抱しなくちゃ(笑)。


◇二十四節気 清明(せいめい)◇
二十四節気五番目の節気。4月5日および穀雨(4月20日)の前日まで。
万物が若返ってすがすがしく、さまざまな花が咲き乱れる。
◆清明の七十二候は次の通り。
第十三候(清明初候) 4/5~4/9 玄鳥至(つばめ、きたる)
玄鳥(つばめ)が毎年、いつものように南からやってくる時季。
第十四候(清明次候) 4/10~4/14鴻雁北(こうがん、かえる)
雁が北へと渡っていく時季。
第十五候(清明末候) 4/15~4/19虹始見(にじ、はじめてあらわる)
雨のとき虹を見る時季。


今日の独りごと
地震と津波先日のチリ地震による太平洋沿岸への津波注意報、一瞬緊張しました。早朝3時に鳴りだした防災放送!
もしや3年前の再来か。一時は15分位の間隔で鳴っていた不気味なサイレンの音。思わず飛び起きてしまいました。午前中は頻繁だったものの、夕方18時には何事もなく解除となりました。
潮位は午後4時半、最大で30㎝を観測。沿岸一帯の自治体では2万2千人に避難勧告。地元市では避難勧告は出さなかったようですが、47人が自主避難。危機管理課では防災意識の向上だと評価しているようですが、沿岸地帯の復旧工事ははかどっておらず、ほとんど住んでいないのが現状。防災意識の向上といわれてもね。





参考サイト:JAL天気情報、TEPOREレター Vol.565
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

人気ブログランキング参加中!
人気ブログランキングへ
↑あなたのお気持ちを有難く頂戴します。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

日めくりカレンダー

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリー

最近の記事

ブログ内検索

FC2カウンター

QRコード

QRコード

CREDIT

top