• 2014
  • 03/05
  • Wed

陽光の中に山菜も芽を出す啓蟄

人が見ると何でもないものだけど、自分にとって捨てがたいものってありますよね。
私は旅先や観光地、街のお店などに置いてあるパンフレットなど、目を引くものがあるとところ構わず持ち帰る習癖があります。いつか何かの参考になるかもしれないと、捨てきれずに保管しているのですが、今やこれが整理しきれず山となっています。
一つひとつを手に取ってみると当時の思い出が甦ってくるのですが、この後どうしたらいいか、いよいよ自分の中では差し迫ったものがあります。思い切って断捨離しかないですかね。たかがパンフレット、されどパンフレット。大袈裟に(笑)。

シマリス

冬眠から目覚める動物たち
さてさて思い切って断捨離を決意した後は、いつもの歳時記の話題に戻しましょう。
3月6日からは二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
冬ごもりをしていた虫たちが目覚める頃であり、春雷が起こる時季でもあります。虫たちはその雷の音に驚いて地上に出てくるものと考えられていました。日に日に寒さが和らぎ、陽光の中に春を感じ始める頃です。
目を覚ますのは動物たちだけではありません。わらび、ぜんまいなどの山菜たちも土から顔をのぞかせます。

タラの芽
※写真をクリックすると拡大してご覧になれます。

春の野山には危険がいっぱい
この頃になると野山に雪が消え、わらびやぜんまいなどが芽を出して、山菜採りが始まります。
山菜の王様でもあるタラの芽(写真上)は山菜料理の代表でもあり、少し苦み走った天ぷらの味は天下一品です。とげがあるので山菜摘みは注意が必要ですね。背丈くらいのところに芽が出ており、採ろうとすると手にとげが刺ってしまうこともあります。私も何度か血まみれになってタラの芽を摘んだことがありました(笑)。
地方によっては雨水の頃、芽を吹き出したふきのとうも見られますが、よく冬眠から目覚めた熊の餌となるケースが多いようです。この時季の山菜採りは熊の出没に十分ご注意ください。山へ入るときは鈴をお忘れなく。

武士も公家も蟄居閉門に処せられた
同時に3月10日頃までは啓蟄の初候、七十二候の第七候「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」に変わります。
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季ですが、「蟄」は巣籠もりしているという意味もあります。
「蟄居閉門」ということばがあります。江戸時代、武士または公家に対して科せられた刑罰のひとつで、家に閉じこもり門を閉じ、来客や家人の出入りを止める謹慎処分ですが、元々は家の中に籠もっているということです。渡辺崋山は高位の武士としては蟄居という最高刑といえる、今でいう無期懲役に処せられたことはご存知だと思います。
七十二候第四十七候、秋分次候の「蟄虫坏戸(ちっちゅうとをとざす)」と対になっています。

春分を迎える頃は草木も芽吹き、美しい花々が咲き誇るうららかな季節がやってきます。もうすぐ陽春の到来ですね。

◇二十四節気 啓蟄(けいちつ)◇
二十四節気三番目の節気。3月6日および春分(3月21日)の前日まで。
冬のあいだ土の中に巣ごもりしていた虫たちが目ざめ活動を始める時季。
◆啓蟄の七十二候は次の通り。
第七候(啓蟄初候)3/6~3/10 蟹虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季。
第八候(啓蟄次候)3/11~3/15 桃始笑(もも、はじめてさく)
ようやく春らしくなって桃の花が咲きはじめる時季。
第九候(啓蟄末候)3/16~3/20 菜虫化虫(なむし、ちょうとなる)
成長した菜虫(青虫)が羽化して紋白蝶になる時季。


ご迷惑をお掛けしております。本日もコメント欄を閉じております。










参考サイト:趣味の農園占星暦、@niftyお楽しみマガジン、七十二侯がまるごとわかる本
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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これからが旬!! あさりの潮干狩り

昨日15日からは啓蟄の末候「菜虫化蝶」となりました。「なむしちょうとなる」と読みます。
菜虫とは大根やかぶの葉につく昆虫の総称で、特にモンシロチョウの幼虫でもある青虫を指します。害虫と呼ばれ、嫌われていた幼虫がさなぎになり、ジッと寒さに耐え越冬したさなぎが華麗に蝶へと姿を変えるのです。ひらひらと舞う美しい蝶は、まさしく春の象徴ともいえますね。まさに春本番です。
ところがモンシロチョウの雌の習性として、交尾した後は自分が育ったキャベツ畑を去り、若芽をつけた別の畑に行って産卵します。何故かというと、モンシロチョウの幼虫は緑色の保護色とはなりますが、天敵であるアシナガバチの攻撃から身を守るためなのです。モンシロチョウの雌は、産卵場所を替えることで、この災難を逃れるのだそうです。
まさに、食うか食われるか。自然界の掟も厳しいものがありますね。

ボンゴレ

あさりの潮干狩りは春の風物詩
またこの時季から5月の連休あたりになると、海岸一帯では潮干狩りが始まり、春の風物詩として知られております。ハマグリ、バカガイ、マテガイなどがありますが、日本では代表的なのが、あさりです。
「あさり貝(求食貝)」や「浅い水に棲む貝」という意味があります。あさりの「さり」は「砂利」の同語で、砂中にいる貝ともいわれています。潮干狩りの獲物となっているあさりは、浅海に棲む、貝や魚を獲る「あさる(漁る)」という言葉から生じたともいわれていますね。

料理に幅ができます
あさりは石器時代の貝塚からも発見されており、日本人とはなじみが深いですね。生産量も貝の中で一番多く、旨みのもととなるグリコーゲンが増加する産卵直前の春が旬であります。
料理に使う際は砂抜きが必要ですが、良いダシが出るのでスープ類に適しています。食卓には、潮汁、酒蒸し、味噌汁や和え物、しぐれ煮あるいはボンゴレスパゲッティやクラムチャウダーの具などにも用いられています。
あさりの砂抜きやレシピは専門の料理サイトをご参考にしてください。

沖に棲息するあさりが美味
あさりにはビタミンB1を破壊する酵素であるアノイリナーゼを含んでおりますが、加熱することによって死滅し、生食しないかぎり安全です。着底後はほとんど移動しないため貝毒が蓄まることがあります。浜名湖アサリ貝毒事件など、あさりの貝毒による集団食中毒事件も起こっておりますので、お召し上がりには十分ご注意ください。
貝殻の色が白黒、水色、茶色、紫色など模様や色がはっきりしているものや、沖に棲息する薄く平べったいものが美味しいとされています。逆に秋から早春のあさりは身が痩せ、品質が落ちる他、泥地に棲息するものも、味が落ちるとされています。まさにこれからがあさりの旬であります。

干潮時に潮が引いた浜辺で熊手等を使い砂の中のあさりを掘り出し、バケツや編み込んだ袋などに集める。こんな光景が見られるのももうすぐです。砂浜にしゃがみ込んで貝を掘りだすのは大変ですが、春のレジャーとしてお楽しみください。
さ~明日の朝食はあさりの味噌汁だ~。夜は「あさりの酒蒸し」お酒の肴に最高です。




参考サイト:Wikipediaぴお、七十二侯がまるごとわかる本
写真素材:写真素材-フォトライブラリー

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自然が息を吹き返す啓蟄

3月、眠っていた自然が息を吹き返し、そして冬眠していた虫が動き始める季節を迎えました。
3月5日は二十四節気の啓蟄です。
日に日に寒さが和らぎ、陽光の中に春を感じ始める頃です。雪崩(なだれ)、雪解け、花粉、春の嵐、花冷え、晩霜(おそじも)。私たちの暮らしは冬の寒さと長い夜による過酷で抑圧された生活から解放されます。
春から初夏にかけて木の芽時とも言い、性的活動が盛んになります。俗に暖かくなるとおかしな行動をとる人が増えるとも言われ、「春な人」、「頭が春な人」と呼ばれることもあります。春を春(しゅん)といえば性的なことを示す場合が多く、春画、売買春、思春期などがあります。

菜の花

「啓」は開く、「蟄」は冬眠している虫
冬眠していた動物たちがもぞもぞと起き出してくる啓蟄。陽気に誘われ、地上に出る喜びの季節でもあります。
「啓」は開く、開放する、明ける、「蟄」は冬ごもりのために、虫が隠れる様子。これら2つの意味が組み合わされ、啓蟄というひとつの言葉が出来上がりました。古代中国では「虫」はすべての動物のことをいい、とかげや蛇など、動物たちが暖かさに誘われ、少しずつ地上に顔を出す季節を表しました。
目を覚ますのは動物たちだけではありません。わらび、ぜんまいなどの山菜たちも芽を出します。
冬眠から目覚めた熊が最初に口にするのが、雨水の頃芽生えたふきのとうだといわれております。「春には苦みを盛れ」といわれるように、山菜の苦みが冬の間に身体に溜まった老廃物を流しだし、やがて訪れる夏を乗り切るための元気な身体作りでもあったのです。

料理が美味しさを増します
3月5日から9日頃までを啓蟄の初侯「蟄虫啓戸」といい、巣籠りの虫戸を開く(すごもりのむしとをひらく)と読みます。土から出てくる様子を、戸を開くと表したのは、戸を開けて新しい風に吹かれたい気持からなのでしょうか。
気温も上がり、虫たちも陽光に誘われて姿を見せ始め、自然界がいきいきと輝いてくる頃でもあります。
この季節、食べ物が美味しさを増してくる頃でもあります。野山には花わさびが旬を迎え、おひたしで食べると鼻の奥でツンとした春の風味を感じます。山の斜面などに生えているたらの芽の天ぷらは春の山菜料理の代表でもあります。
春を代表する魚介類では春告げ魚とも呼ばれる「さわら」。鳥類では春告げ鳥といわれる「鶯」。日当たりの良い野原や道端にその可憐な姿を見せる「すみれ」、菜の花畑を飛び交う「もんしろちょう」などにも春らしい情景を実感できます。

自然はもうすぐ春爛漫
吹雪の怖ろしい自然界もやがて終焉を迎え、陽春がみなぎってきます。融けた雪の後には緑の草木が生えそろうでしょう。重いコートを脱ぎ捨て、爽やかな空気を思いきり吸える春です。


◇二十四節気 啓蟄(けいちつ)のメモ◇
二十四節気3番目の節気。3月5日および春分(3月20日)の前日まで。
◆啓蟄の七十二候は次の通り。
初候 第七候(3/5~3/9) 蟹虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季。
次候 第八候(3/10~3/14)桃始笑(もも、はじめてさく)
ようやく春らしくなって桃の花が咲きはじめる時季。
末候 第九候(3/15~3/19)菜虫化虫(なむし、ちょうとなる)
成長した菜虫(青虫)が羽化して紋白蝶になる時季。



菜の花漬けにたらの芽の天ぷらは春の代表的山菜料理、香りの良い伊予甘は風の予防にも効きます。

参考サイト:WikipediaNPO PTPLぴお、七十二侯がまるごとわかる本
写真素材:写真素材-フォトライブラリー

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