早乙女の田植歌も聞かれる啓蟄

二十四節気の雨水を迎え徐々にではありますが、気温も上向いてきました。まだまだ北国では寒い日が続いていますが、雪の解けた枯草の間からは緑の野草が芽を吹きだしてきました。
3月6日からは二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」となります。雨水後15日目に当たり、「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土中で冬ごもりしている虫」を意味します。文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹く、と同時に地上へ這い出してくるといわれています。この時期、北国では雪の中から福寿草が芽を出し、暖かい地方では紋白蝶が見られるようになります。

啓蟄(土筆)

3月から 5月頃に発生する雷はよく雹(ひょう)を伴います。寒冷前線の通過時に発生するもので,春の到来を伝える春雷ともいわれます。立春を過ぎて初めて鳴る雷を「虫だしの雷(いかづち)」とも呼ばれ、雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目ざめるんですね。いわば土の中で冬眠していた虫たちに、「春が来たからそろそろ地上に出ておいで」と呼びかけるものなんです。虫だしの雷がその合図となり、虫たちは花の蜜を求めて飛び回るようになります。この頃にはもうすっかり気分は春となりますね。

立春を過ぎて暦の上で春になったとはいえ、急に真冬に戻ったような寒い日が訪れることもあります。そんな日を「春寒」あるいは「寒の戻り」と呼び、三寒四温を繰り返しながら本格的な春を迎えます。
冬の間寒い北風が吹きつけるため閉め切っていた北窓を開け、春風を家の中に入れましょう。窓を開けることで部屋も明るくなり、一段と春を感じることができます。特に寒さと結露防止のため、窓ガラスにプチプチシートを貼っている私の安普請の家では、春をいっぱい感じます。

毎年3月16日は山と里を行き来する農事の神が、山から種子を抱いて里に降りてくる日といわれております。東北地方では神を迎えるため、上新粉などで作った十六団子と呼ばれる16個の団子を供える風習があります。農事の神は春には里に降り「田の神」となり、収穫の終わった秋には山へ帰って「山の神」となります。お帰りは11月16日とされているようです。

啓蟄(御田植祭)
山に帰ることを「さのぼり」、里に降りてくることを「さおり」といいます。降りてきた神を迎える役は晴れ着を着て新しい菅笠を被った「さおとめ(早乙女)」という女性の仕事でした。16日の早朝、早乙女は田の神の前で、囃しや音頭にあわせて田植歌を歌いながら、苗を植え付けていました。今でこそ早乙女による田植歌の風習はみかけなくなりましたが、その地方の神事として残っているところもあるようです。

田の神は、臼杵の音を聞いて降りてくるといわれていました。そのため臼杵でこの日の16日にちなみ「十六団子」の餅を作ったのが始まりとされています。また、この日は、神が山から降りるため、「田の神荒れ」といって天候が悪くなるといわれています。神に出くわしてはいけないからと、田や山へは行かないで神を迎える地域もあったようです。そういえば子供の頃、この日は山に登るなと、親に強く言い含められていましたね。

日本には四季折々の年中行事がありました。本来は「神様をお呼びし、ご馳走を捧げる日」としての年中行事。「ハレの日」とも呼ばれ、食卓にはご馳走が並びました。農耕民族であった日本人は農耕時期の目安となる日に行事を行い、その収穫に感謝してきたんですね。
季節の変わり目にご馳走を食べる日を設け、体に栄養と休息を与えてきました。ご馳走といっても昔の食事は現代の飽食時代とは違って質素。体調を崩しやすい季節の変わり目を、伝統の和食で賢く乗り切ってきたんですね。


二十四節気 啓蟄(けいちつ)◇
二十四節気3番目の節気。3月6日および春分(3月21日)の前日まで。
暦便覧は「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」
冬のあいだ土の中に巣ごもりしていた虫たちが目ざめ活動を始める。
啓蟄七十二候は次の通り。
第七候(啓蟄初候)3/6~3/10蟹虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)
土中で冬眠をしていた虫たちが、暖かい春の日差しの下に出てき始める頃。虫とはいいますが、冬眠から目覚め始めるすべての生き物のことを表しています。


今日の独りごと

今日の独りごとこのところ下がっていたガソリンの価格が値上がりに転じてきましたね。全国のレギュラーガソリンの平均価格が3週連続の値上がりで前週より1.4円高い139.3円(2日時点)だそうです。全国で最も高いのは鹿児島県で147.4円、16都道府県で140円台となったそうです。県内の平均価格は138.2円で、1.4円(いずれもリッター当たり)高くなっています。灯油(18リットル)は店頭が1,388円で同28円高く、配達は1,499円で同29円高でした。北米で原油の増産が抑えられるとみられており、石油元売り会社が卸売価格を上げたのが要因だそうです。
輸送会社やバス会社では大きな痛手でしょうね。私などあまり車に乗らない者でも、気分的には嫌ですね。1回の給油で満タンに入れたところで50円から100円位の値上げですけどね。生活に響くのは灯油ですよ。今配達してもらっていますから、1,499円で29円の値上がりは痛いです。風呂も灯油で沸かしていますからね。まだ寒いこの季節。春まで持ちますかどうか。せめて今のうち買いだめしとかなくちゃ。


参考サイト:暦生活日本の行事を知ろう! オーライ!ニッポンバイオウェザーサービス岩手日報WebNews


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  • 2014
  • 03/05
  • Wed

陽光の中に山菜も芽を出す啓蟄

人が見ると何でもないものだけど、自分にとって捨てがたいものってありますよね。
私は旅先や観光地、街のお店などに置いてあるパンフレットなど、目を引くものがあるとところ構わず持ち帰る習癖があります。いつか何かの参考になるかもしれないと、捨てきれずに保管しているのですが、今やこれが整理しきれず山となっています。
一つひとつを手に取ってみると当時の思い出が甦ってくるのですが、この後どうしたらいいか、いよいよ自分の中では差し迫ったものがあります。思い切って断捨離しかないですかね。たかがパンフレット、されどパンフレット。大袈裟に(笑)。

シマリス

冬眠から目覚める動物たち
さてさて思い切って断捨離を決意した後は、いつもの歳時記の話題に戻しましょう。
3月6日からは二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
冬ごもりをしていた虫たちが目覚める頃であり、春雷が起こる時季でもあります。虫たちはその雷の音に驚いて地上に出てくるものと考えられていました。日に日に寒さが和らぎ、陽光の中に春を感じ始める頃です。
目を覚ますのは動物たちだけではありません。わらび、ぜんまいなどの山菜たちも土から顔をのぞかせます。

タラの芽
※写真をクリックすると拡大してご覧になれます。

春の野山には危険がいっぱい
この頃になると野山に雪が消え、わらびやぜんまいなどが芽を出して、山菜採りが始まります。
山菜の王様でもあるタラの芽(写真上)は山菜料理の代表でもあり、少し苦み走った天ぷらの味は天下一品です。とげがあるので山菜摘みは注意が必要ですね。背丈くらいのところに芽が出ており、採ろうとすると手にとげが刺ってしまうこともあります。私も何度か血まみれになってタラの芽を摘んだことがありました(笑)。
地方によっては雨水の頃、芽を吹き出したふきのとうも見られますが、よく冬眠から目覚めた熊の餌となるケースが多いようです。この時季の山菜採りは熊の出没に十分ご注意ください。山へ入るときは鈴をお忘れなく。

武士も公家も蟄居閉門に処せられた
同時に3月10日頃までは啓蟄の初候、七十二候の第七候「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」に変わります。
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季ですが、「蟄」は巣籠もりしているという意味もあります。
「蟄居閉門」ということばがあります。江戸時代、武士または公家に対して科せられた刑罰のひとつで、家に閉じこもり門を閉じ、来客や家人の出入りを止める謹慎処分ですが、元々は家の中に籠もっているということです。渡辺崋山は高位の武士としては蟄居という最高刑といえる、今でいう無期懲役に処せられたことはご存知だと思います。
七十二候第四十七候、秋分次候の「蟄虫坏戸(ちっちゅうとをとざす)」と対になっています。

春分を迎える頃は草木も芽吹き、美しい花々が咲き誇るうららかな季節がやってきます。もうすぐ陽春の到来ですね。

◇二十四節気 啓蟄(けいちつ)◇
二十四節気三番目の節気。3月6日および春分(3月21日)の前日まで。
冬のあいだ土の中に巣ごもりしていた虫たちが目ざめ活動を始める時季。
◆啓蟄の七十二候は次の通り。
第七候(啓蟄初候)3/6~3/10 蟹虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季。
第八候(啓蟄次候)3/11~3/15 桃始笑(もも、はじめてさく)
ようやく春らしくなって桃の花が咲きはじめる時季。
第九候(啓蟄末候)3/16~3/20 菜虫化虫(なむし、ちょうとなる)
成長した菜虫(青虫)が羽化して紋白蝶になる時季。


ご迷惑をお掛けしております。本日もコメント欄を閉じております。










参考サイト:趣味の農園占星暦、@niftyお楽しみマガジン、七十二侯がまるごとわかる本
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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これからが旬!! あさりの潮干狩り

昨日15日からは啓蟄の末候「菜虫化蝶」となりました。「なむしちょうとなる」と読みます。
菜虫とは大根やかぶの葉につく昆虫の総称で、特にモンシロチョウの幼虫でもある青虫を指します。害虫と呼ばれ、嫌われていた幼虫がさなぎになり、ジッと寒さに耐え越冬したさなぎが華麗に蝶へと姿を変えるのです。ひらひらと舞う美しい蝶は、まさしく春の象徴ともいえますね。まさに春本番です。
ところがモンシロチョウの雌の習性として、交尾した後は自分が育ったキャベツ畑を去り、若芽をつけた別の畑に行って産卵します。何故かというと、モンシロチョウの幼虫は緑色の保護色とはなりますが、天敵であるアシナガバチの攻撃から身を守るためなのです。モンシロチョウの雌は、産卵場所を替えることで、この災難を逃れるのだそうです。
まさに、食うか食われるか。自然界の掟も厳しいものがありますね。

ボンゴレ

あさりの潮干狩りは春の風物詩
またこの時季から5月の連休あたりになると、海岸一帯では潮干狩りが始まり、春の風物詩として知られております。ハマグリ、バカガイ、マテガイなどがありますが、日本では代表的なのが、あさりです。
「あさり貝(求食貝)」や「浅い水に棲む貝」という意味があります。あさりの「さり」は「砂利」の同語で、砂中にいる貝ともいわれています。潮干狩りの獲物となっているあさりは、浅海に棲む、貝や魚を獲る「あさる(漁る)」という言葉から生じたともいわれていますね。

料理に幅ができます
あさりは石器時代の貝塚からも発見されており、日本人とはなじみが深いですね。生産量も貝の中で一番多く、旨みのもととなるグリコーゲンが増加する産卵直前の春が旬であります。
料理に使う際は砂抜きが必要ですが、良いダシが出るのでスープ類に適しています。食卓には、潮汁、酒蒸し、味噌汁や和え物、しぐれ煮あるいはボンゴレスパゲッティやクラムチャウダーの具などにも用いられています。
あさりの砂抜きやレシピは専門の料理サイトをご参考にしてください。

沖に棲息するあさりが美味
あさりにはビタミンB1を破壊する酵素であるアノイリナーゼを含んでおりますが、加熱することによって死滅し、生食しないかぎり安全です。着底後はほとんど移動しないため貝毒が蓄まることがあります。浜名湖アサリ貝毒事件など、あさりの貝毒による集団食中毒事件も起こっておりますので、お召し上がりには十分ご注意ください。
貝殻の色が白黒、水色、茶色、紫色など模様や色がはっきりしているものや、沖に棲息する薄く平べったいものが美味しいとされています。逆に秋から早春のあさりは身が痩せ、品質が落ちる他、泥地に棲息するものも、味が落ちるとされています。まさにこれからがあさりの旬であります。

干潮時に潮が引いた浜辺で熊手等を使い砂の中のあさりを掘り出し、バケツや編み込んだ袋などに集める。こんな光景が見られるのももうすぐです。砂浜にしゃがみ込んで貝を掘りだすのは大変ですが、春のレジャーとしてお楽しみください。
さ~明日の朝食はあさりの味噌汁だ~。夜は「あさりの酒蒸し」お酒の肴に最高です。




参考サイト:Wikipediaぴお、七十二侯がまるごとわかる本
写真素材:写真素材-フォトライブラリー

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