• 2016
  • 02/18
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日本の農業が動き始める「雨水」

160218雨水

寒さが残りつつ、雲も雪より雨を降らせ、積もった雪も融けだす「雨水」。
枯れていた土が潤いを取り戻し、融けた水で柔らかくなります。
そして川へと流れ、海へ辿りつく。
草木を始めとした森羅万象が命を吹き返すときです。
農耕民族の私たちは立春までの冬土用から解放され、土に潤いが戻りはじめたこの時季、
五穀豊穣を祈願して種を蒔きはじめます。
身の回りの生命は雨によって育まれ、今も昔もその恵みによって成り立っております。
巡る季節の雨水を巧みに取り入れ、豊かな資源を活かす日本の農業。
「自然の叡智」を活かした農耕文化が育まれてきました。
2月19日は二十四節気の「雨水」です。


二十四節気
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雨水 うすい    2月19日~3月5日頃

降る雪が雨に変わり雪融けが始まる時季。そして忍び寄る春の気配に植物も蘇ってくる雨水です。木々の蕾もふくらみを増し、気温はさらに上昇します。寒さも峠を越え、水も温んできます。小川には雪融け水が、溢れんばかりにその流れを早めてくれます。
この時節、桃の節句も近付き、雛人形を飾り、桃の花を供えると、家の中に春らしさが広がってきます。戸外ではうぐいすが鳴き始め、ひばりが囀りだします。観梅も盛んになり、行楽に人が出始めるでしょう。寒い日と温かい日が交互に繰り返す三寒四温を経て、徐々に温かくなってきます。春一番が吹くのもこの時季で、農家では農耕の準備が始まります。
東日本ではまだ雪が深く、関東・東海地方にあっては、この時期から雪が降り始めることもあります。


七十二候IMG
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第四候 土脉潤起 つちのしょう、うるおいおこる   2月19日~2月23日頃 

雨が降って土が湿り気を帯びてくる頃。積もっていた雪が融け、張っていた氷も水に戻り、大地を潤し眠っていた植物が芽吹き始めます。
この時季の雨は養花雨(ようかう)といわれ、新しい季節に向けて花や木に養分を与えるといわれています。
春の訪れを何によって感じるかは、個々に違いはありますが、身近で一番肌に感じるのは鮮やかに彩る植物たちの可憐な姿です。暖かい地方ではもうすでに咲き誇っている菜の花を始め、梅、ふきのとう、猫柳などを見かけたら、春はもうそこまで来ています。

第五候 霞始靆 かすみ、はじめてたなびく      2月24日~2月28日頃

七十二候の第五候は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」となります。
春は大気中に水滴や細かな塵が増え、山々に霞がかかりぼんやりと見えます。このような春の霧は古来より霞と呼ばれ、人々は自然現象からも季節の移ろいを敏感に感じ取っていました。やがて訪れる季節に備え、農耕の準備に取り掛かっていたのでしょう。
霞がかかるとは微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはっきりと見えない現象が表われます。類似した現象に靄(もや)があります。霞や霧は視界が1km未満の場合をいい、1km以上のときを「靄」として区別しています。

第六候 草木萠動 そうもく、めばえいずる      3月1日~3月5日頃

草木萌動の「萌」、「萌(も)える」とも読み、好意、傾倒、執着、興奮等のある種の感情を表します。2004年流行語大賞にノミネートされた「萌え」。性的欲求に近い感情を表し、若者の間で流行しました。
また萌葱色(もえぎいろ)は、葱(ネギ)の芽が出た時の、薄青と緑の中間色を指します。とてもきれいな色で、まさに春の到来を告げる色です。
春の兆しが野山を淡い色に塗り替えて行く様子は、見るものに新たな生命の息吹を感じさせます。地面に小さな芽が生え、深い雪に閉ざされた北国でも、清らかな融水の流れる水辺にはふきのとうが見られるようになり、不思議と優しい気持ちがこみ上げてきます。






下の<続きを読む>をクリックすると雨水前後の「季節の彩り」がご覧いただけます。

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不漁が続く雨水の毛ガニ祭り

今日は、二十四節気の一つ「雨水」です。暦の上では雪が雨に変わり、氷も溶けて草木も芽吹く頃とされていますが、きょうは一日寒い日となりそうです。などとラジオやテレビでは聴き慣れた言葉ですね。
北国ではまだ雪に埋もれた暮らしが続いているのに、南の地方では梅の花が咲き、菜の花の色が春を呼びこんでいるようです。季節は2月、如月(きさらぎ)です。

雨水(ふきのとう)

2月19日は二十四節気の1つ雨水(うすい)です。この日から3月6日の啓蟄(けいちつ)までの期間をいいます。
降る雪が雨に変わり雪融けが始まる時季。そして忍び寄る春の気配に植物も蘇ってくる雨水です。木々の蕾もふくらみを増し、気温はさらに上昇します。寒さも峠を越え、水も温んできます。小川には雪解け水が、溢れんばかりにその流れを早めてくれます。
この時節、桃の節句も近付き、雛人形を飾り、桃の花を供えると、家の中に春らしさが広がってきます。戸外ではうぐいすが鳴き始め、ひばりが囀りだします。観梅も盛んになり、行楽に人が出始めるでしょう。寒い日と温かい日が交互に繰り返す三寒四温を経て、徐々に温かくなってきます。春一番が吹くのもこの時季で、農家では農耕の準備が始まります。雨水の季節とはざっとこんなでしょうか。

とはいえ東日本ではまだ雪が深く、関東・東海地方にあっては、この時期から雪が降り始めることもあります。昨年の我が地元では春分の日の前日、ドカッと大雪に見舞われ、雪かきをしながらのお墓参りとなりました。

南の国から徐々にその美しい鳴き声を聴かせてくれるうぐいす。3月になると西日本や東日本、4月5月には北日本でもほとんどで聞かれるようになります。その季節初めての鳴き声を聴くことを「初音」といいます。人里で聞いた「初音」も春の深まりとともに山へ帰り、巣づくりをするのだそうです。ホーホケキョの鳴き声を聞くのは早春の頃でしょうか。ホーホケキョのホーは吸う息、ホケキョは吐く息で、胸をいっぱいふくらませて囀ります。まだ鳴き声が様にならない若いうぐいすもおります。

雨水(毛ガニ)
立春が過ぎたとはいえ、一番冷え込むこの季節。この時季が毛ガニの旬です。地元の魚市場で開かれる「毛ガニまつり」はこの頃です。この時季にしか食べられない毛ガニ。身がしっかり詰まった毛ガニは冬の味覚の王様です。2月22日、今年も開催されます。

雨水(蟹漁船)地元の漁師さんのブログで今年の毛ガニ漁がアップされていました。詳しくはこちらの「漁師の徒然なるブログ」をご覧ください。2月9日の記事では今年の毛ガニの大不漁を嘆いています。毛ガニまつりに間に合うのでしょうか。不漁のまま祭りが開催されると、貴重で高価な毛ガニとなりそうです。

これからは日毎、春の兆しが見られるようになる「雨水」。北日本などではまだまだ雪が残っておりますが、春を肌で感じられるのはもう少しです。まさに雨水は、雪の季節から雨の季節へと変わる境目なのかもしれませんね。


二十四節気 雨水(うすい)◇
二十四節気二番目の節気。2月19日および啓蟄(3月6日)の前日まで。
暦便覧は「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」
雪やあられが雨に変わり、 氷や霜が融けはじめる頃。
◆雨水の七十二候は次の通り。
第四候(雨水初候)2/19~2/23 土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)
冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。


今日の独りごと

今日の独りごと0210昨年8月から半年間における、地元宮古市の主な統計が2月に発表されました。それによると好調だったのが三陸鉄道の乗客数と魚市場の水揚げ高です。反対に不調だったのが建築確認申請数。
昨年4月全線復旧開通した三陸鉄道は4~9月の上半期で経常黒字を出しており、同期の輸送人員も約36万人で昨年比57.2%増でした。この好調を下半期も維持し、推移している模様です。これは「あまちゃん」や「震災学習列車」の観光団体ツアーが好調だったようです。魚市場の水揚げ高は9,10月のさんまの水揚げとこれからシーズンに入る毛ガニの水揚げが好調をキープしているようです。
一方で前年比を下回ったのが建築確認申請。上半期までは順調に申請件数があったものの、8月以降は低迷が続いております。被災者の住宅建設が落ち着いたとは思えないですけどね。仮設住宅にはまだまだ住んでおられる方が大勢おられます。にもかかわらず建築の人夫さんは相変わらず人手不足が続いているんですよね。
総じて観光収入と漁獲高では順調に回復しておりながら、地元住民の生活復旧が遅延し、それが復興計画の遅れに繋がっているような印象がありますよね。


参考サイト:暦生活ちょっと便利帳河北新報


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「さくら咲く」合格祈願と春のあけぼの

春霞
霞始めてたなびく
二十四節気雨水の次候で七十二候の第五候は2月24日頃より「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」となります。
春は大気中に水滴や細かな塵が増え、山々に霞がかかりぼんやりと見えます。このような春の霧は古来より霞と呼ばれ、人々は自然現象からも季節の移ろいを敏感に感じ取っていたのですね。やがて訪れる季節に備え、農耕の準備に取り掛かっていたのでしょう。
霞がかかるとは微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはっきりと見えない現象を表しており、秋の霧も春の霞も同じです。類似した現象に靄(もや)という言葉があります。霞や霧は視界が1km未満の場合をいい、1km以上のときを「靄」として区別しているそうです。つまり霧の方が濃いんですね(詳しくは過去記事2013年2月20日「甘酸っぱい香りが漂う梅まつり」を参照)。

春はあけぼの やうやう白くなりゆく
また、春の夜の霧や靄を「おぼろ」と呼んでおります。おぼろに霞んだ春の1日は時間帯によって呼び方が変わります。
例えば、春の夜が明けようとする頃は「春暁(しゅんぎょう)」、夜が明け始め物が見分けられるようになると「春曙(しゅんしょ)」と呼びます。春の昼のことを「春昼(しゅんちゅう)」といい、なかなか暮れきらないのんびりした夕暮れの感じを「春夕(しゅんゆう)」、夕暮れから少し時間が進み夜になって間もない頃を「春宵(しゅんしょう)」と呼びます。
枕草子の作者清少納言は「春はあけぼの」、いわゆる日の出前の空が明るくなる頃が一番美しい、と言っているそうですが、皆さんはどうでしょう。私は早起きしたことがないので何とも言えません(笑)。

わずか5歳にして和歌 神童といわれた道真公
春のあけぼのが美しいとか、春宵が一番だとか優雅に競っている春の季節ではありますが、この時季受験生にとっては大変な時季ですよね。皆さんのお子さんに受験生はおられますか。学校によっては入学試験も終わりほっと一息ついているご家庭もありますでしょう。これから受験を控えている受験生もいるかもしれません。
こんな時思い浮かべるのが学問の神様、天満宮またの名を天神様ですね(詳しくは過去記事2010年6月27日「雷は雷神菅原道真の怒り爆発か」を参照)。
ご祭神は、学者の家に生まれてわずか5歳にして和歌を、11歳で漢詩を詠んで神童と呼ばれた雷の神様でもある菅原道真公。彼は日本最高峰の学者の位である文章博士にわずか33歳で昇進しました。詩文の才能に優れ、正直な人柄もあって人々の尊敬を集めていました。江戸時代の藩校や寺子屋では、孔子と共に道真公の軸を掛け学業成就をお祈りしていたそうです。このことから、現在でも学業の神様として天満宮には受験生のお詣りが絶えないのですね。

受験シーズンは天神様に神頼み
絵馬
この時季神社の境内には学業祈願の絵馬を書く人。お札、お守り、おみくじを受ける人。人それぞれですが、やがて咲く桜花の如く華やかに自分の決めた道を歩んで欲しいものです。 私の住む地方の神社にも合格祈願を書いた絵馬がびっしりと吊るされております。天照大神を祀る八幡宮であって、決して天神様を祀る天満宮ではありません。にも関わらず合格祈願の絵馬は後を絶ちません。受験生にとって藁をもつかむ思いなのでしょうか。
進学、資格、昇進などにチャレンジされる受験生の皆さま、道真公に合格を祈願しつつ、身も心も引き締めて、最後の追い込みに精を出しましょう。

◇二十四節気 雨水(うすい)◇
二十四節気二番目の節気。2月19日および啓蟄(3月6日)の前日まで。
雪やあられが雨に変わり、 氷や霜が融けはじめる時季。
◆雨水の七十二候は次の通り。
第四候(雨水初候)2/19~2/23 土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)
雨が降って土中にいくらか湿り気を含み出す時季。
第五候(雨水次候)2/24~2/28 霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)
霞がたなびき始める時季、来る春への期待がふくらむ。
第六候(雨水末候)3/1~3/5  草木萠動(そうもく、めばえいずる)
草木の芽が萠える時季。


ご迷惑をお掛けしております。本日もコメント欄を閉じております。










参考サイト:びおJAL天気情報暮らしのミニ知識、七十二侯がまるごとわかる本
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

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