葬儀の裏に潜む人間模様

久し振りの更新となりました。そんな深刻な話題は聞きたくないよ、などといわず目だけでも追ってください。
先頃、亡くなった母親の葬儀代が捻出できず、近くの庭に亡骸を埋めていたというニュースが流れていました。葬儀の裏には涙はつきものの反面、人間の心が荒む悲惨なドラマが展開してます。先日も葬儀を職業としている知人からこんな話を聞きました。

飲酒運転で助手席の恋人が即死
10月のある深厚深夜、若い女友達を乗せた若者(19歳)の運転する乗用車が一方通行を逆行し、前方から走行してきたタクシーに正面衝突しました。乗用車は大破し、助手席に乗っていた女性は胸部を強く打って即死。運転していた若者は飲酒していましたが、幸いカスリ傷程度。タクシーも車は傷ついたものの、運転手は無事でした。車の修理は自動車保険で、軽傷のタクシー運転手も治療代程度ですみます。しかし、即死した女性の保障は簡単に解決できるものではありません。ましてや遺された遺族への感情のしこりは一生涯つきまといます。交通事故など一瞬のミスで大惨事となる悲劇には憎悪がからんできます。

謝罪する本人に娘の母は激怒
その日は悲しみの中で、通夜の準備が進められていました。親族控室となったマンション集会所の一室には多くの親族が駆けつけ、娘の死に涙を流していました。そこに加害者となった若者が、両親と一緒に遺族へのお詫びに姿を見せたのです。3人とも神妙な顔つきで、身体は硬直しきっていました。
「こ・の・た・びは…息子が…、何とお詫びしていいものか……大変申し訳ありません」
声は上ずり、青ざめた表情で亡くなった娘の母親の前に進み出、額を床に擦りつけんばかりに土下座して謝罪。母親と息子も「申し訳ありません」の連呼。娘の母親は流れる涙を拭おうともせず、目を吊り上げて親子を罵ります。愛する娘を失ってしまった悲しみと、その娘を奪った憎い本人が目の前に現れたことで、母の心情は高ぶってしまったのです。いくら謝罪されても母親の気持ちが安らぐわけもなく、いますぐ和解するようなこともありません。まして激情の中で保障問題などの話し合いができるわけもありません。とりあえず加害者の親子にはその場を一旦引き取っていただくことにしたんです。日を改めて両家がお互い冷静になった頃、供養に訪ねた方がいいだろうとの考えでした。

通夜の席上、修羅場はどうにか回避
午後6時通夜が始まりました。ところが一旦帰っていたはずの親子の弔問姿が目に入ってきました。ここでまた遺族の目に3人の姿が映ったら罵声だけでは終わらなくなってしまうでしょう。読経の中、修羅場になるかもしれません。じっとしていても落ち着かないという彼らを引きとめ、喪家の目の届かない場所に誘導したのです。葬儀で供養することが、亡くなった彼女とご遺族への誠意ではないかと哀願する親子の思いを説き伏せ、その日の焼香はご遠慮いただきました。翌日の告別式にも親子3人は姿を見せていましたが、遠目から彼女の成仏を祈っていたようでした。

その後両家の話し合いがどうなったか、私たちが立ち入る問題ではないのでわかりません。風の便りに聞けば、加害者となった青年はもう2度とハンドルを握らないと猛省しているそうです。それにしてもプロとして葬儀後の相談を受けることはたびたびあるにせよ、争議の仲裁じみたことまでやるケースはめったにありませんね、と彼は述懐していました。

皆さんはこういったケースで、葬儀の場所まで気持ちが治まらないからと謝罪に伺いますか。それともお互い冷静になるまで待って、あらためて謝罪に伺いますか。また、娘の母親の心情は理解できますか。

高齢化時代、もしもの機会はますます増えます。
その時慌てないためにも、事前のご相談を。

葬儀

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