後光のない釈迦像はオシャカ
折角懸命に作っていたものが粉々に壊れてしまったり、打ち込んでいた仕事が完全に失敗して駄目になったとか、車を運転していて事故を起こし、修理が不可能と言われるほど大破した時などに「オシャカになる」などと言いませんか。
「オシャカ」とは、「お釈迦様」のことですが、同じお釈迦様でも、この言葉には様々な語源説があるようです。 一般的に鋳造業界からきた言葉で、阿弥陀仏を作るとき、背中に「光背」(後光)が作れずに胴体だけの「シャカ像」になってしまうことがあるそうです。阿弥陀仏の出来損ないで釈迦像ができたことから、不良品ができたことを「オシャカになる」と言い始めたそうなんです。 また別の説によりますと、東京下町の鋳物工場が舞台の話のようです。焼き物をつくる際、火が強すぎて不良品を出したとき、江戸訛りで「シがつよかった」と発音し、その「シがつよか」を四月八日に当て、この日が釈迦の誕生日(花祭りの日)なので、「お釈迦になる」が不良品を出すの意味になったんだそうです。 いわば語呂合わせの記念日ですね。あまり好きではないんですが、「シ(ヒ、火)がつよかった」から 4月8日、 4月8日の花祭り、花祭は釈迦の誕生日という連想が楽しいですね。 ![]() お釈迦様の像は、生まれてすぐに四方に七歩あゆみ、右手で天を指差し、左手で地を指し、「天井天下唯我独尊」と宣言した姿を現しております。人間性の尊厳を表現し、すべての人々の命は尊いものと説いているんだそうですね。 ただ今の二十四節気は「小雪」です。詳しくは11月22日付の「二十四節気・小雪」をご覧ください。次の二十四節気は12月7日の「大雪」です。前日頃までにご案内いたします。 ![]() 人気ブログランキング 人気ブログランキングに参加しております。
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FC2ブログ更新お疲れ様です。
なるほど、これまで何気なく使ってきた「お釈迦になる」にはそのような意味があったのですね。語呂合わせの造語はいろいろありますね。
例えば光学機器のキャノンの語源は「観音」から来たとされます。キャノンは外人の名前にもあるので、ルーツが観音とはとても思えません。
他にも探せばいろいろあるようですが、なかなか奥深いものがありますね。お陰様で、本日も勉強させて頂きました。ありがとうございます。
例えば光学機器のキャノンの語源は「観音」から来たとされます。キャノンは外人の名前にもあるので、ルーツが観音とはとても思えません。
他にも探せばいろいろあるようですが、なかなか奥深いものがありますね。お陰様で、本日も勉強させて頂きました。ありがとうございます。
Re: 横町利郎さんへ☆彡
こんばんは、横町利郎さん。コメントありがとうございます。
日本語のルーツって思いがけないところから発生するようですね。
ざっと見渡してみれば「水商売」、「札付き」「冷やかす」「跳ねる」「ブス」など数多くありますが、いずれも古来からの知恵と文化が詰まっているようですね。機会があったらそのルーツを調べてみたいと思います。
本日もありがとうございました。
日本語のルーツって思いがけないところから発生するようですね。
ざっと見渡してみれば「水商売」、「札付き」「冷やかす」「跳ねる」「ブス」など数多くありますが、いずれも古来からの知恵と文化が詰まっているようですね。機会があったらそのルーツを調べてみたいと思います。
本日もありがとうございました。
- |2020.12.01(Tue)
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