日本の四季 大雪

大雪
12月21日までは大雪です。冬至を先行してご案内してしまったことをお詫び申し上げます。汗顔の至りです。



平成29年12月15日。追加記事をアップしました。
お寺の本堂で大菩薩マーケット
大菩薩マーケット
日本の道100選の1つでもある盛岡市の寺町通り。京都のように由緒あるお寺が軒を連ねているわけではないですが、通りの両脇には十数ヶ寺が立ち並び風情のある古都を感じさせてくれます。
南部藩の時代、領内の由緒ある寺をこの地に移し、寺町として藩の権威と城下の繁栄を願ったんだそうです。少年時代の石川啄木が住職に詩歌の手ほどきを受けたという龍谷寺や、宮沢賢治が盛岡中学校卒業までの1年間下宿していたといわれる清養院などの重厚な佇まいもみられます。
ケヤキの大木や石畳風の歩道、そして木造建築美の風情がある寺町通りをたまたま歩いていたその前方に、「大菩薩マーケット」なるポスターが貼ってある専立寺(せんりゅうじ)が見えてきました。「大菩薩」、いったい何事かと境内を覗いてみますと、近隣の方々でしょうか、お子さま連れでお寺に出入りしてます。本堂には古着屋や飲食店、CDやDVDなどの雑貨店などが出店し、忙しそうに来場者の対応をしております。
いわゆるフリーマーケットですね。お寺でのフリーマーケット、普通では考えられないですけどね。私は見れませんでしたが、この日は音楽ライブの他に柩に入れる「入棺体験」などもあったそうです。会場内の顔ぶれを見ていますと若手が多かっただけに入棺体験も抵抗ないんですかね。ご住職の世代も変わると開かれた寺院が見られるようになるんですね。

岩手県には日本の道100選にもう1つ選ばれている道があります。機会がありましたら後日紹介いたします。



平成29年12月10日。追加記事をアップしました。
暮れの風物詩 新巻鮭は三陸沿岸の食文化です
新巻鮭
南部鼻曲り鮭の産地三陸海岸で、不漁が続くなか今年も鮭まつりが行われました。地元の川で誕生し、太平洋の荒波で育った鮭は郷里の川に戻ってきます。
産卵が近づくと鼻が鍵のように曲がる特徴のある鼻曲り鮭。南部藩が江戸幕府へ届ける海産物の中に鮭が含まれていたところから、「南部鼻曲り鮭」といわれるようになったそうです。北海道に次ぎ本州一の漁獲高を誇る三陸海岸の鮭を遠い江戸まで運ぶための保存製法が編み出されました。塩漬けにし寒風に晒す独特の製法が、現在の新巻鮭として受け継がれているようです。
今でこそ減っては来てるようですが、東京上野のアメ横では年末セールの一環として店頭を賑わしていました。最近アメ横には行ってないのでわかりませんが、今でも新巻鮭、東京都民の台所にその味覚を添えていますでしょうかね。
地元の家の軒下には新巻鮭が隙間なく吊るされ数日間天日干されています。お歳暮やお年賀で配ったり、少ない家でも2~3尾はあり、寒い冬を乗り越えるには十分な蓄えです。干した鮭は硬直し、包丁で切り身にするには硬すぎて大変な作業でしたね。1度、新巻加工に挑戦してみましたが、なかなか職人技になるまでは経験が必要でしたね。
新巻鮭はこの時季の風物詩であり、伝統的な地元の食文化です。とはいえ、人にはいろいろ味覚の違いがありますから、好き嫌いはあるかもしれませんね。



前途有望! 三姉妹の民謡デビュー
三姉妹
先日地元のイベント「ふるさと収穫祭」に行ってきました。
農家の方々が丹精込めて収穫した秋の味覚、米、山ブドウの原液、りんご、梨がところ狭しと展示販売されています。
農家の方々もこの収穫祭が1年の締めくくりになるのかもしれませんね。あとはのんびり正月を迎えるだけ、かな。展示ブースの中には、多忙だったお母さん方の慰労を兼ね、ワッフルサンドやレギュラーコーヒーなどの販売も異色のメニューです。
異色といえば収穫祭会場のステージでは歌い手さんによる歌謡ショーがあります。5~6人の歌手が自慢の喉を披露してくれました。際立っていたのが小学生3姉妹による民謡ショーでした。上のお姉ちゃんは三味線を演奏したり姉妹で唄ったり、大活躍です。下の子はこの日が初舞台でしょうか、緊張しながらも伸びやかに唄う初々しい姿が目を惹きます。
ステージでは締太鼓をたたきながら、後ろで三姉妹を心配そうに見つめている人がおります。お母さんでしょうか、お祖母ちゃんでしょうか。おそらくお師匠さんだと思いますが、時には厳しく注意しているようでもありました。
こういうステ-ジを何度か積んでプロに育っていくんですね。がんばれ前途有望な三姉妹。
(平成29年12月5日:記載)




二十四節気
二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第二十一節気 大雪 たいせつ            12月7日~12月21日

師走を迎えた12月初頭には雪国の山々はほぼ冬化粧を終える頃。大雪とは、山岳ばかりでなく平地にも雪が降り積もる季節ということからついた呼び名です。本格的な冬の到来となり、動物たちも慌ただしく冬ごもりに入ります。

今年は11月に関東でも積雪を見るなど、異常気象が見られましたが、地元の方々にとってこの時季の初雪には戸惑ったことでしょう。関東では紅葉の脇で白い雪が降り積もるのも珍しいことです。
この頃はまだ旧暦11月とはいえ、大雪を迎えるとシベリア寒気団、いわゆる冬将軍がやってきて完全な冬型の気圧配置となり、さらに朝晩の冷え込みが一層厳しくなります。真冬の象徴として使われる「冬将軍」は1812年、ロシアに攻め入ったナポレオン率いるフランス軍が、極寒の気候に退却を余儀なくされたことを、イギリスの新聞が「冬将軍に敗れた」と報道したことに由来しています。

海洋では鰤(ぶり)などの漁も盛んで、熊は冬眠(疑似冬眠)に入り、南天の実は赤く色付いてきます。地方によってはすでに深雪に埋れたり、厚い氷に閉ざされます。スキー場開きのニュースもちらほらと聞かれるようになり、街はクリスマスのイルミネーションで賑やかになる頃です。

大雪は冬至の前でもあり、日の暮れるのが1年で1番早い頃。日本の大部分ではまれに風花(かざはな)が舞う程度ですが、意外と寒さを強く感じる時でもあります。寒い地方では根雪になる雪が降り始め、本格的な冬の到来となります。



次の二十四節気は12月22日の「冬至」です。12月20日頃更新を予定しております。



七十二候
七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第六十一候 閉塞成冬 そらさむくふゆとなる      12月7日~11日頃

天地の気が塞がれ、冬がおとずれる頃。字面からも分かるように「閉塞」には、すべての生き物が活動を控える様子が表れています。
空を塞ぐかのように重苦しい真冬の空の下、生き物はじっと気をひそめています。塞ぐとは、寒さから生き物を守るという意味にもとらえられますし、また寒さを塞ぐことにより人々を守るという意味でもとらえることができます。そのため、家庭ではエアコンやストーブが威力を発揮することになります。同時に暖房費がかさむ時季にもなります。


第六十二候 熊蟄穴 くまあなにこもる          12月12日~16日頃

熊が冬眠のため自分の穴に隠れる時季。熊は秋になると冬ごもりのため、旺盛な食欲を発揮しますが、近年では立木の伐採やら山林の開拓で、熊の餌となるブナやどんぐりなどの木の芽が減少しており、餌を求めて住宅地に降りることもしばしば見受けられます。そのため、東北では茸狩りの人々に熊の急襲を受けたという事故が多発しました。
冬眠直前の熊は松の木の皮も食べますが、これは空腹のためではなく、松の木に含まれる松脂で腸内の糞を固め、いわば腸内を無理矢理便秘状態にし、排泄のできない長い冬眠を乗り切るためなのです。


第六十三候 鮭魚群 さけのうおむらがる         12月17日~21日頃

鮭が群がり、河川をさかのぼって行く時季。海で育った鮭は、産卵のために自分の生まれた川へと里帰りをします。産卵で一生を終える鮭。遡上は鮭の習性でもありますが、文字通りその姿は冬を代表する光景のひとつです。
北国ではこの時季、鮭の遡上が近くの小さな川でもよく見られます。上流を求めて遡上する5~10匹集団の鮭は急流をものともせず、力強いその姿は感動的であります。時には力尽き川のほとりにその死にがらを晒すこともあります。現在は暦より早く、10月から11月が遡上期にあたるようです。




下の<続きを読む>をクリックすると、大雪前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。
ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。





季節の彩り
四季の彩りを添えてまいります。



事八日 ことようか                12月8日または2月8日

161205事八日旧暦2月8日を「事始め」同12月8日を「事納め」とする言い伝えが全国各地に残っています。この両日を「事八日」と呼び、物忌みとしてさまざまな魔物を退治したり、針を持つことを戒めてきました。
事八日は農事の収穫が終了した事納めから、次の農作業が始まる事始めの期間ともいわれています。地方によっては12月8日を事始めとして正月準備が始まり、2月8日に正月行事を終える事納めとするところもあります。現在でもこの事八日を旧暦で行っている地域もありますが、徐々に新暦へ移行しているところも増えています。 
江戸時代の12月と 2月の「事の八日」には大根や人参、里芋やコンニャク、ゴボウといった作物を入れた、お事汁(おことじる)というみそ汁を作って食べる風習もあったようです。今から見ると質素なみそ汁のようですが、当時としてはご馳走だったのかもしれません。
詳しくは過去記事「縫物の上達を願って豆腐に針を刺す針供養」をご覧ください。


針供養 はりくよう                 12月8日または2月8日

161205針供養12月8日は折れた針を供養し、裁縫の上達を願う針供養があります。2月8日に行われる地方もあります。針供養は江戸時代に始まった行事で、この日に針供養をするのも、着物の時代の大切な道具だったからでしょう。1年間活躍してくれた古い針を神様に納め、豆腐や蒟蒻などの軟らかい物に刺して休ませ、やがては塩をかけて土に返します。今では手縫いの着物を作る女性も減り、和栽学校で針供養する位しか見当たりません。
針供養が行われる神社としては和歌山県の淡島神社が有名です。淡島神社の祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)。小さくて機敏で忍耐力と知恵や技術をもった神様であり、医薬・醸造等の道を広めました。さらに女性の病気回復や安産・子授け等に霊験あらたかとされ、裁縫など女性にとって守り神でもあります。体が親指ほどの大きさだったことから一寸法師のモデルともされているそうです。
詳しくは過去記事「縫物の上達を願って豆腐に針を刺す針供養」をご覧ください。


二枚目 にまいめ

161205二枚目歌舞伎界では10月の名古屋御園座、11月の東京歌舞伎座、12月京都南座において顔見世興行を豪華に公演します。中でも京都南座の顔見世興行は「吉例顔見世興行」として有名で、東西の歌舞伎役者が勢揃いして行われます。これは、江戸時代には役者との契約が年棒制であったため、翌年の芝居の役者をお披露目する意味があったようです。そのため正面玄関に役者の名前を書いた「まねき」を掲げます。「まねき」は隅から隅まで観客で埋まるようにとの願いを込め、檜板につやを出すため清酒を混ぜた墨で一気に書き上げるそうです。じつは「いよっ、二枚目」「三枚目~」という言葉は、このまねきから生まれたのです。ちなみに一枚目は座主、二枚目は主役をいいます。
顔見世興行には「総見」といって、京都五花街(先斗町、祇園甲部、祇園東、宮川町、上七軒)の芸妓、舞妓さんたちが、客席両側の桟敷席で盛装し観劇するのが毎年の恒例。顔見世、総見は京都の冬の風物詩です。
詳しくは過去記事「本格的な初冬を迎える大雪」をご覧ください。

芸妓、舞妓さんの事始め げいこ、まいこさん  12月13日

161205舞子
芸妓・舞妓さんといえば、12月13日には1年の区切りとしてお正月の準備をはじめる「事始め」が行われますが、京都の花街では江戸時代からの風習で、お師匠さん宅や日頃お世話になっているお茶屋さんなどへ挨拶回りをし、鏡餅を納めるそうです。色とりどりの芸舞妓さんの姿があたり一面に映ったら優雅でしょうね。
京都の祇園では、12月13日の正月事始めに芸奴や舞妓が師匠の家にあいさつに行くしきたりがあります。花街や室町などの旧家ではこの日から正月の準備を始め、芸舞妓さんはお師匠さんやお世話になった茶屋などに挨拶に出かけるんだそうです。芸の世界では新年を迎える行事として大切に引き継がれているんですね。
「おめでとうさんどす。今年もおたのもうします」と新年のご挨拶で頭を下げると、師匠からは「おきばりやす」の声がかけられ、1年の労をねぎらう舞扇が渡されるんだそうです。
詳しくは過去記事「12月13日は正月事始め すす払い」をご覧ください。

煤払い すすはらい                     12月13日

161205大掃除昔、朝廷や幕府で正月を迎える準備として旧暦のこの日に大掃除をしていたのが由来で、一般にも家屋や神棚を清めようと定着してきました。今は新暦にそのまま移行しておりますが、12月13日は伝統ある大掃除「すす払い」で、神社やお寺のすす払いがニュースなどで取り上げられます。
正月を迎える物忌みの始まるのが13日で、そのための清掃でした。この日を「正月事始め」とする地方もあるようです。お正月に飾る門松やお雑煮を炊くための薪などの木を、山へ採りに行く日でもありました。
年末に天気が良いとは限りません。暮れになって慌ただしく大掃除するよりも、晴天の日に段取り良く片付けてしまえば、年の瀬に慌てることなく、気分良くお正月が迎えられます。汚れを隅々まで取り払うと、年神様がたくさんのご利益をもってきてくれるそうです。
詳しくは過去記事「12月13日は正月事始め すす払い」をご覧ください。


湯たんぽ ゆたんぽ

161205湯たんぽ湯たんぽは中国の唐の時代、湯婆(たんぽ)と呼ばれ、腰や足などを温める器として使われていました。「婆」とは「妻」の意味があります。妻の代わりに抱いて暖を取るなどと、なかなか色っぽい意味ですね。湯婆のみで湯たんぽを表わしますが、日本に伝わり、使われていた室町時代に「湯」が付け加えられ「湯湯婆」となりました。
今ではポリ塩化ビニール製のおしゃれな湯たんぽが登場。若い人たちから飛ぶように売れております。
湯たんぽの利点は電気代がかからないエコロジー商品であります。エアコンを使わないから皮膚が乾燥しないし、喉が渇きません。電気の消し忘れは勿論、自然の暖かさが朝まで残り、快適な朝を迎えられます。そのうえ残り湯は洗顔や食器洗いに有効活用でき、費用が安く済むので人数分揃えられるなど、いいこと付くめです。
逆に欠点はスウィッチ1つで暖まることが出来ない点です。さらに1番の問題点は低温やけどです。皮膚の深いところまで達することがあるため、万が一の時はすぐに専門医の診断を受けてください。
詳しくは過去記事「ふんわり肌触りでおしゃれな湯たんぽライフ」をご覧ください。


雪女 ゆきおんな

161205雪女雪深い山中では強風が吹けば地吹雪となり、雪が視界を遮ったり太陽を遮り、たちまち過酷な世界へと一変します。ホワイトアウトと呼ばれ、見渡す限り白い雪以外何も見えない世界。
雪女は、雪降る夜に現れ、色白で髪が長く、白い着物を着た女性として、小泉八雲や柳田國男が描いています。地方によっては、恩返しをするなど情に厚い雪女の話もありますが、多くは言葉を交わしただけで命を奪うという大変恐ろしい妖怪として語られています。
雪女と呼ばれるのは、主に秋田県や茨城県で、若くて美しい女性とされていますが、新潟県と福島県の東部では雪女郎(ゆきじょろう)と呼ばれ、福井県東部の越娘(こしむすめ)同様、人を殺めたり、子供をさらったりするものとして恐れられています。また、福島県西部の会津地方に伝わる雪女御(ゆきおなご)は、出会った人を雪に埋もれさせるといいます。
他にもおもしろい雪女の伝説があります。詳しくは過去記事「冬も本格的になる大雪」をご覧ください。

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