天高く澄みはじめる処暑の空

20160820夕焼け

やがて西の空は茜色の夕暮れに染まりはじめます
人々を深い眠りに誘うように
虫の鳴き声が子守歌となり
星の輝きが夢へと誘うでしょう
 
こうしてまた秋は深まっていきます
佇むこともせず 夏をおきざりにして
もうすぐ彼岸の花も咲きはじめるでしょう

8月23日は二十四節気の処暑です



二十四節気
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第十四節気 処暑 しょしょ       8月23日~9月6日

処暑とは暑さがまだ停っているという意味です。8月7日に立秋を迎え、これで暑さも峠を越えたかと思ってしまいますが、実際は一年の内で最高気温を出すのが処暑の間です。次の白露までもけっこう暑さの厳しい状況が続きます。とはいえ処暑の朝夕は涼しい風が吹きわたり、初秋の息遣いを感じます。これまでの暑さで体力も弱り、夏バテや食中毒にかかりやすい時期でもあります。

処暑は二百十日や二百二十日と並んで台風の多い時期。そろそろ秋の台風シーズンに入ってきます。今年は気象条件の関係なのでしょうか、シーズン前に訪れる台風は東日本、北日本を攻略しようとする姿が多く見られます。本格的な秋を実感できるのは、この台風が去った後になるのでしょうか。

お盆も終わり、朝晩が涼しくなった北国にとっては、季節も秋模様に転じはじめました。
蜻蛉が舞い、秋の虫が心地よく耳をかすめています。夏の終わりを告げるようにミンミン蝉の裏悲しい鳴き声は今年の鳴き納めでしょうか。夏と秋が混在しております。東北の空には雨の合間にうろこ雲が出現。この雲が見られると何だか天高く秋の季節が漂ってきたような感じがします。

どなたさまも残り少ない夏を、どうぞお健やかにお過ごしください。





下の<続きを読む>をクリックすると、七十二候の第四十候から第四十二候まで、処暑前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。
ご興味のある方はごゆっくりご覧ください。








七十二候IMG
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第四十候 綿柎開 わたのはなしべひらく    8月23日頃~8月27日頃

「綿柎開」は七十二候の第四十候、処暑の初候です。
7月から9月にかけ、綿はクリーム色の花を咲かせます。約1ヵ月すると、綿の身を包んでいた額がはじけ、中から綿毛をまとった種が飛び出します。この綿毛を紡いで糸や木綿を作ります。繊維を採取した後の種子からは、綿実油がとられ、食用油としても利用されます。
最近では身に纏っている衣装も合成繊維のものが多くなり、木綿の生地が減ってきています。木綿に馴染みがない方は、綿の花が開く季節といわれてもピンとこないかもしれません。


第四十一候 天地始粛 てんちはじめてさむし      8月28日~9月1日

ようやく暑さが静まる頃。天気図には秋雨前線が登場し、冷たい空気とともに秋を運んできます。
早朝に起きて外にでると、秋がそこまで来ていることを実感します。日中は残暑が厳しく、お彼岸までは暑い日が続きます。ところによっては実った穂が波のように揺れる穂波。野山では芒(すすき)が、池や沼の傍では蒲が、川では葦(あし)がどんどん大きくなる季節です。
マツムシやコオロギの風情ある音色に、訪れる秋を感じる時節でもあります。人里にも蜻蛉が見られ、山里に足を踏み入れると群れを成したトンボの乱舞が少しずつ秋へ向かう気配を漂わせます。さらに北国や山などでは急速に季節が動き始め、朝晩の涼しさにホッとします。もうすぐ秋が忍び寄ってきます。


第四十二候 禾乃登 こくものすなわちみのる       9月2日~9月7日

日に日に稲穂の先が重くなってくる頃。稲穂はこぼれるように実り、色づき始めます。この時期は台風が襲来してくる時期でもあり、各地で豊作を祈るお祭りが開催されます。
禾(のぎ)は長い間主食であった粟(あわ)を指します。現在では穀物全体を意味しますが、疲弊していた昔の百姓は年貢米として耕作していた米を、自由に食べることもできませんでした。夢みたいな食べ物だった米も、黄金色に色づくこの頃に台風や雷で倒され、収穫できない年が続きました。台風は野分(のわけ)として怖れられながらも、雷は稲を実らせると喜ばれていたのです。その稲妻を「稲」の実を妊(はら)ませる「夫(つま)」と考えられてきました。それが誤用されて「稲妻」になったといわれています。
慣用句の「実るほど頭(こうべ)を垂(た)れる稲穂かな」。実の重みでたわむ稲穂を、徳行や学識を深めた人ほど人柄や態度が謙虚になることに例えているのです。



季節の彩り
四季の彩りを添えてまいります。



雑節 二百十日 にひゃくとおか     9月1日

20160820台風台風襲来の特異日とされます。立春を起点にして210日目をいいます。
この頃から台風が日本に影響を及ぼすようになります。台風の襲来は9月が一番多く、10月に入ってから来ることもあります。二百十日(9月1日頃)、二百二十日(9月11日頃)の頃には必ずやってくる、と昔から言われています。暴風雨を伴い、海難や風水害を起こしますので、前もって家屋や身のまわりの点検・修理をし、充分な備えと心構えをしておくことが大切です。
かつての台風と違って、最近の台風来襲は二百十日を無視しているといわれるほど、季節外れの時期にやってくることもあります。また、近年では台風と呼ばれない集中豪雨も各地に被害をもたらせており、突発性、意外性、局地的、小規模、激甚性、群発性などの豪雨は地球温暖化の影響かもしれません。
詳しくは過去記事「そろそろ暑さも峠を越える処暑」をご覧ください。


防災の日 ぼうさいのひ                 9月1日

20160820防災訓練1923(大正12)年に起こった関東大震災。 防災の日はその大惨事を忘れないため、また台風の被害の多い時期であることから、1960(昭和35)年に 国土庁(国土交通省)が制定しました。「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備するため」とされております。
2011年の東日本大震災を契機に自然災害への防災対策が重要視され、全国各地で防災訓練が行われるようになりました。有識者会議では、太平洋沖に延びる南海トラフでの巨大地震が発生すると、マグニチュード9.1が想定され、最悪で死者33万人、220兆3千億円の経済被害が出ると発表しました。これを受け、政府では南海トラフ地震と首都直下地震の防災対策を進めるための基本計画を策定しております。
詳しくは過去記事「南海トラフ巨大地震発生に備えての防災訓練」をご覧ください。


秋の七草 あきのななくさ

20160820秋の七草萩(はぎ)、薄(すすき)または尾花(おばな)、葛(くず)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)といえば「秋の七草」です。
秋草が咲き乱れる野原では、その美しい姿を探し求めることができます。高原などに足を向けると、もう萩が咲き乱れ、ススキの穂も風に揺らいで、すっかり秋の風情が漂っています。秋の七草の一つでもある可憐な撫子は日本女性の象徴であり「大和撫子」として、その清楚でつつましい姿を重ね合わせております。
秋の七草は1月7日の朝に食べる七草粥とは違い、眺めて楽しむものでもあります。
春の花前線とは逆に秋の花前線は、高い所ほど早く咲き、北の地方ほど開花が早くなります。そのスピードは1日25㎞といわれています。立秋の頃を境にして植物季節は、すでに秋への折り返し点を超えております。
詳しくは過去記事「そろそろ暑さも峠を越える処暑」をご覧ください。

秋刀魚 さんま

20160820さんま秋海の代名詞「秋刀魚」はオホーツクから南下してくるこれからが旬です。
さんまといえば目黒、目黒のさんまです。古典落語の「目黒のさんま」がきっかけとなって始まった「目黒のさんま祭り」。
毎年さんまは岩手県の宮古市が、その他さんまにつきものの「すだち」は日本一の産地徳島県神山町から、大根おろしは栃木県那須塩原市から、さんまを焼くための備長炭は和歌山県みなべ町が提供しております。第4回から始まり、例年20,000人以上の来場者が「目黒のさんま」を楽しんでおります。
さんまの本家本元宮古でも9月中旬頃、自分で焼いて食べる「浄土ヶ浜さんまフェスタ」が開かます。浄土ヶ浜の素晴らしい景観を見ながら食べるさんまは格別です。
詳しくは過去記事「間近!味覚の秋 実る稲穂と目黒のさんま」をご覧ください。

紅葉 こうよう

20160820紅葉「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と古今和歌集で藤原敏行が詠んでおりますが、秋も深まり、朝晩の冷え込みが厳しくなる時季。立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降と秋の季節が巡り、作物が実りを結ぶ頃には、自然の山肌は秋色に染まりだします。
秋を染める色には赤、黄、橙の三色あります。鮮やかな赤が美しい紅葉の代表的な樹木は楓やヤマツツジです。朝晩の冷え込みで葉の付け根にたまったブドウ糖などの養分が、太陽光に反応し紅葉となります。
黄葉の代表的なものはイチョウ、シラカンバなどで、日照時間が短くなり光合成の効率が低下することによって葉緑素が少なくなり、元々の黄色素が目立つようになったのが黄葉であります。同様にスギ、ブナなどは褐色素が強くなることで、一見枯れたように見えますが秋の山を彩る褐葉(かつよう)といわれています。
詳しくは過去記事「夏の風情を残しながら立秋」をご覧ください。


稲穂 いなほ

20160820ハザ掛け稲や栗などの穀物の実が大きくなってくる時候。刈り入れの時季は台風が多く、まだまだ気が抜けませんが、米の粒は日ごとに熟していき、重くなった稲穂が頭を垂らします。田んぼ一面に黄金色に広がる風景は、日本の豊かさを再確認させてくれます
秋の訪れを明瞭に知るのは、稲穂の実りです。禾乃登は、そんな野の風景を呼び起こします。以前は、刈り取られた稲穂の束は田んぼの脇道に立ち並ぶハサギ(稲架木)にハサガケ(稲架掛け)されていました。
刈り入れが始まると3~5段位のハサギに稲穂がハサガケされていきます。お手伝いの子どもたちは竹などの長い柄で稲束を持ち上げ、ハサギに上った大人がそれをヒョイと受け取り、ハサガケしていきます。
機械化が進んだ今では、このようなハサギを使って稲を干している風物詩は見る機会が少なくなりました。
詳しくは過去記事「関東大震災が教訓! 防災の日」をご覧ください。


スズメバチ

20160820スズメバチ襲撃といえば台風だけではありません。スズメバチの襲撃も恐怖です。夏ごろ羽化を始めたスズメバチは、この時季にかけて集団で行動することが多くなります。強烈な毒を持っており、攻撃性も高く非常に危険な蜂です。
9月から10月にかけて幼虫が成長する時期には、巣はどんどん大きくなり、直径50㎝以上の大きさにまで成長することもあります。同時に凶暴化したスズメバチを刺激すると攻撃されます。香水や黒い服もスズメバチを興奮させる恐れがありますので、山や森に行く場合は香水や黒い服を控えた方が良さそうです。
また、バーベキュー等アウトドアで飲食する場合は清涼飲料水やアルコール飲料を飲み残したり、放置しないこと。スズメバチは糖分を探し求めています。飲まない時はクーラーボックスにしまうか、飲み終わった缶は水ですすぐようにします。
詳しくは過去記事「蜂の一刺し、突撃隊」をご覧ください。http://mtdt7657.blog113.fc2.com/blog-entry-341.html



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