岩手路に初夏を迎えるチャグチャグ馬コ

農作業に欠かせない馬の労をねぎらうために始まった滝沢市のチャグチャグ馬コ。
色とりどりの装束と鈴をつけた馬が、鬼越蒼前神社から盛岡市八幡宮まで約13kmの道のりを練り歩きます。200年の伝統を持ち、国の無形民俗文化財にも指定されております。
今年も6月11日午前9時30分、73頭の馬コたちが鬼越蒼前神社を出発。盛岡八幡宮までゆっくりと練り歩きました。沿道には大勢の見物客が集まり、きらびやかな馬コたちの行進を楽しんでいました。
チャグチャグ馬コが終わると、岩手路にも初夏が到来します。

20160614チャグチャグ馬コ②


写真はその前日、写真愛好家のために企画されたチャグチャグ馬コ10頭による、鬼越蒼前神社からのミニパレード。午前と午後の2回繰り返されました。

20160614チャグチャグ馬コ④ 20160614チャグチャグ馬コ⑤
この日馬上の人となる女の子たちはお母さんから口紅をつけてもらい、出発の時間まで化粧に余念がありません。笑顔を忘れないで、手を振ってなどとアドバイス。そして馬コたちとも戯れ、意思の疎通も図っておきます。

20160614チャグチャグ馬コ③
午前11時20分、チャグチャグ馬コは絣の着物を着た子どもたちを乗せ、鈴の音をなびかせながらゆっくりと神社を出発。馬上の子供たちは沿道の見物客に手を振り、笑顔を振りまきながら進んでいきます。

20160614チャグチャグ馬コ①
撮影ポイントでの一番人気、岩手山を背景にしたスポットには大勢のカメラマンがカメラの放列でお出迎え。
田植えがすんだばかりの田圃の前景と、パレード直前に掃き清められたように雲間が切れてきた岩手山の背景は、ミニパレードを盛り上げてくれます。

僅か15分ほどのパレードでしたが、カメラマンにとっては嬉しい演出。岩手山を背景にした最大の撮影スポットではミニパレードを2往復してのサービスでした。
撮るカメラマンも真剣そのもの。パレードが行き去るまで路上で待機する車がいるとブーイング。
「おーい、写真の邪魔になるから早く立ち去ってくれ」などと罵声が浴びせられます。
パレードのコース上を移動する見学者たちにも容赦なく、「急げ~」の大声。

中には写真コンテストに応募し、賞金の5万円を狙ってるという人もおりましたからね。写真にかける情熱は人一倍のようでした(笑)。







下の<続きを読む>をクリックすると、二十四節気の芒種と七十二候の第二十五候から第二十七候まで、芒種前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。
ご興味のある方はごゆっくりご覧ください。








二十四節気
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第九節 芒種 ぼうしゅ        6月5日~6月20日
二十四節気は6月5日より「芒種」に変わります。
芒種の芒は、のぎと呼ばれ、イネ科植物の花の外側、頴(えい)の先端にある針状の突起のことをいいます。
この時季、麦は刈り入れを始める目安とされる一方、昔は今頃から稲の植え付けに適した時期といわれ、田植えの最盛期を迎えていました。
現在の種まきはこれよりも早く、西日本では梅雨入りしているところもあります。この時季はちょうど梅雨に入る頃で、少し蒸し暑くなり、農家にとっては繁忙期であります。
大きな祭りも少なく、婚礼も避けられてきました。現在ではジューンブライドとして人気の6月ですが、残念ながら発祥の地とは気候風土の違いで、ガーデニングウェデイングには不向きな季節でもあります。





七十二候IMG
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第二十五候 螳螂生 かまきりしょうず       6月5日~9日頃

秋のうちに草木に産みつけられた卵から、小さなカマキリが次々と現れ出る頃。獲物を待伏せる姿から「拝み虫」とも呼ばれます。
雪国では雪に埋もれない高さに卵を産みつけるので、その年の雪の高さを予知できるといわれています。このことを産卵の高さと最大積雪深の関係として、実証的に研究した方もいるそうです。
カマキリのメスは交尾時にオスを食い殺してしまうこともありますが、生まれたばかりは儚くかわいらしい姿をしております。小さいとはいえ、立派にカマキリの姿をした子どもたちは、ちりちりに巣立っていきます。

第二十六候 腐草為蛍 ふそうほたるとなる      6月10日~14日頃

蛍がサナギから成虫になる頃。じっとりと蒸し暑い夏の黄昏時、腐った草などの下には、蛹からふ化した蛍が夕闇を知り、幻想的な光を発し始めるようになります。群れをなして飛ぶ蛍の光は、オスからメスへのプロポーズのサインでもあります。昔、蛍は腐った竹の根や草が蒸れて化けたものだと考えられていました。
暗闇に舞う光は情緒的であり、風流という言葉がこれほど似合う虫もなかなかいません。チカチカと光る儚げな美しさは、暗い畔道を夢の世界へと誘ってくれるようです。
幼虫はカワニナという淡水の巻貝を餌としますが、カワニナは清流にしか生息しないため、蛍が都会で見られない原因はそこにあるといえます。

第二十七候 梅子黄 うめのみきばむ       6月15日~19日頃

梅の実が熟して、黄色みを帯びる頃。そもそも梅の実の熟すこの時期に降る雨を「梅雨」といいます。もともと日本では「五月雨(さみだれ)」が主流でしたが、江戸時代から「梅雨」がよく使われるようになったそうです。 「毎年五月になると、梅の実が黄色く色づいて落ち、ざくろの花が開き、栗の花が落ちる。かえるが街でも見られる頃、長雨が降り、これを梅雨という」と江戸時代の「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)には記されています。
梅は古来から調味料、保存食、防腐剤としてお馴染みで、クエン酸や有機酸を多く含んで栄養も豊富。いい塩梅に漬かった梅干しは大変に美味しく長持ちします。



季節の彩り
四季の彩りを添えてまいります。


雑節 入梅 にゅうばい          6月10日 

紫陽花と傘暦上の入梅は6月10日ですが、実際の梅雨入りとはどこが違うのでしょうか。入梅は梅雨入りを表す言葉ですが、歳時記の雑節の1つであり、農作業の目安として重要視されていたのです。一方の梅雨入りは気象用語で、実際に梅雨の期間に入ることを表しています。ちなみに梅雨入りを入梅、梅雨明けを出梅(しゅつばい)といってます。
梅雨入りした頃は「シトシト」と、終わりを迎える頃には「ザーザー」と降ることが多く、局地的な集中豪雨や河川の増水、氾濫などに注意したいものです。
詳しくは過去記事「全国的に梅雨入りとなる芒種」をご覧ください。

父の日 ちちのひ             6月19日

親子父の日は、アメリカのワシントン州に住む ジョン・ブルース・ドット 夫人によって提唱されたのが始まりとされてます。ドット夫人が幼い頃南北戦争が勃発。父、スマートが召集され、ドット夫人を含む子供6人は母親が育てることになりましたが、母親は過労が元でスマートの復員後まもなく亡くなりました。以来男手1つで育てきましたが、スマートも子供達が皆成人した後、死亡。
そんな父の姿を見て育った末っ子ドットが、父を称えて「父の日」を提唱。1916年父の日が認知され、1972年(昭和47年)、スマートの誕生月をアメリカの国民の祝日として制定するようになりました。
日本では1970年代でも、それほど認知されておらず、1981年に社団法人日本メンズファッション協会を母体としたFDC 日本ファーザーズ・デイ委員会が設立され、父の日が国民的イベントになったのです。
詳しくは過去記事「幼児の憧れ父親像もひとり親で変貌か!」をご覧ください。

てるてる坊主 てるてるぼうず

てるてる坊主①「掃晴娘(そうせいじょう)」と呼ばれるほうきを持った女の子の人形を吊るして、晴天を願う風習があった中国。それが日本に伝わり、雨乞いするのが僧侶とか男性だったため、その関連からてるてる坊主と呼ばれるようになったようです。
子供の頃、運動会や遠足の前日に「てるてるぼうず~てるぼうず~♪」などと歌っていました。
子供心を歌った「てるてる坊主」。3番に歌われている「それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ」といった残酷な歌詞もあります。お仕置きに首チョンでは、てるてる坊主も命がけです。
6月の運動会や遠足、あまり予定する学校もないでしょうが、梅雨真っ最中のてるてる坊主、命がいくつあっても足りないかもしれません。
詳しくは過去記事「梅雨を吹き飛ばせ 蛍狩りに潮干狩り」をご覧ください。

梅干し うめぼし

梅干し日本の食文化を代表するのが梅雨の時期に実をつける梅です。昔から梅は食べものの毒、血液の毒、水の毒の三毒を断つといわれる健康食で、梅酒や梅干し作りが盛んでした。また食中毒対策としては茗荷(みょうが)、生姜(しょうが)、山葵(わさび)、大葉(おおば)などの薬味が食あたりを防ぐ役目として活用されていました。お弁当やおにぎりを酢飯にしたり、まな板に緑茶をかけて消臭・抗菌作用するのも昔ながらの生活の知恵です。皆さんも梅雨時の食卓に取り入れ、快適な食文化を楽しんでみてはいかがですか
梅雨(つゆ)は、まさに梅の実が熟れる時季の雨であって、きれいな言葉です。貧困だった昔は梅干しがおかず代わりでもありました。
詳しくは過去記事「梅の実も黄色く熟す芒種!」をご覧ください。

 ほたる

平家蛍ホタルの語源は、「火垂る」「火照る」「星垂る」「火太郎」など、いろいろな説があります。
蛍20日に蝉3日といわれるように、成虫になった蛍は短い生涯を閉じます。「蛍の光 窓の雪」などと学校の卒業式に歌われるこの歌。夏はホタルの光で、冬は雪明りで勉強するという意味のことわざです。
日本には約40種の蛍がいるといわれており、ゲンジ蛍、ヘイケ蛍、ヒメ蛍が数も多くよく知られております。ゲンジ蛍は北の青森から南は鹿児島まで、ヘイケ蛍は北海道から九州、韓国にまで分布しています。
蛍のあらわれる時期は九州、四国などで5月の中旬、6月に入ると本州の大部分で、7月になると東北や北海道でも、朝の最低気温が16℃を上回るようになると、見られるようになります。
一般にほたるの数え方は、1匹、2匹・・・と数えますが、本来は、昆虫の数え方と同じで、1頭、2頭・・・と「頭」で数えます。
詳しくは過去記事「幻想的な蛍の光「腐草為蛍」をご覧ください。

 あゆ

鮎の塩焼き渓流に銀鱗を躍らせる鮎は清流の女王と呼ばれるにふさわしい川魚です。別名「香魚」とも呼ばれ独特の香りの成分はスイカやキュウリに似ています。清流にすむ魚であり、天然物は極めて少なく高価です。
6月初旬頃には鮎釣りが解禁され、塩を振りじっくり焼いた鮎は美味しい魚です。また、内臓を塩辛にしたウルカは酒の肴に最高の一品です。
釣ったばかりの鮎の塩焼きを今年も食べてみたいものです。
詳しくは過去記事「全国的に梅雨入りとなる芒種」をご覧ください。

露草 つゆくさ

露草日本全域の道端や畑で見ることができる雑草です。
茎は地面を這うように伸び、2センチほどの鮮やかな2枚の青い花弁をつけます。
朝顔と同様に、早朝に咲いたのち、午後には萎んでしまうのが特徴。
また、蛍が出没しそうな下闇(したやみ)に咲く露草は別名「蛍草」とも呼ばれ、蛍の群舞を彩ってくれます。
詳しくは過去記事「梅雨を吹き飛ばせ 蛍狩りに潮干狩り」をご覧ください。










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No title

こんばんは~!
チャグチャグ馬コ...なんとも言えない風情ですよね~
いつか行ってみたいと思っています。
もちろん狙うのは岩手山を
バックに従えた一番人気の場所で...

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No title

チャグチャグ馬コ、南部牛追い歌の品詞は
小学生時代に本で読んで知っておりました
夏への導入イベントなのですね

岩手県で夏を、何度か経験しております
西に住む私たちには考えられない寒さの冬と対照、
夏は同様に暑くなりますね

この温度差が食べ物を美味しくすることでしょう
先日、友人を訪ねて大阪へ来られた沖縄県宮古島在住の方が
野菜の美味しさに驚いたそうですが、
大阪府の野菜よりはるかに岩手県の野菜は美味しいです

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Re: fourdoor0810さんへ☆彡

庶民の歴史を垣間見るようでしたね。毎年6月第2土曜開催です。撮影会はその前日です。ぜひ行ってみてください。
毎年この日は雨か曇りで撮影コンディションはあまり良くないようですが、今年に限っては最高の天候に恵まれたようです。会場についた時の岩手山は全く見えませんでしたが、撮影時間になって雲が急速に消えていったのは印象的でしたね。

100人位いたカメラマンの話を聞いているといろんな情報が聴きだせます。カメラの立ち位置の問題とか、後方に写る民家の消去方法とかね。一番役に立ったのは駐車場の問題。駐車場確保のため早い人は朝7時には来てるそうです。神社の目の前に100台位の無料駐車場があるんですが、自分が行った10時半ごろには満車でした。
1日2回ありますから、敢えて1回目はパスし、帰る人が多い2回目を狙うことも方法かもしれませんね。

  • |2016.06.15(Wed)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

岩手県は南部駒の産地ですからね。はじめは軍馬として注目されていたそうですが、やがて農耕馬として農家には欠かせないものになったようですね。南部曲がり家に見られるように馬と人間の生活は一体化していったんでしょうね。
忙しい農耕時季を終えると神社に行って着飾った馬の無病息災を祈願したり、農作業の骨休みをしていたようです。それが旧暦の端午の節句にに行われていた鬼越蒼前神社の縁日だったようですね。

この地域の冬は豪雪地帯でもあり、夏の暑さとの温度差で、耕作される野菜も美味しさが増すのかもしれませんね。
  • |2016.06.15(Wed)
  • |matsuyama
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No title

なるほど~
貴重な情報ありがとうございました^^b

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Re: fourdoor0810さんへ☆彡

行ってみないと分からないことばかりですけど、一番困ったことは駐車場整理員がいないことでした。路上に溢れてもお構いなしで、ドライバー同士の口論が目につきました。中には自分の車の前に駐車されて出れなくなってしまったという人もいました。
イベントして全国に呼びかけるんですから、それなりの対応策を考えておくべきですよね。
滝沢市の今後の課題ですね。
訪ねる際は十分裏方の活動をご理解したうえで、いいお写真を撮ってみてください。
お気を付けて。

  • |2016.06.16(Thu)
  • |matsuyama
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matsuyamaさんへ!!

おばんです!!
今夜は満月らしいですが、あいにくの曇り空でカメラもないています。汗)明日は太陽に一番近くなるという夏至らしいですが、このまま行きますと、肌寒い夏至となります。涙!
私と同じ東北人とは思いませんでしたねー。
一関を中心に気仙沼、陸前高田、北上、三戸、浪岡等が身近なところです。大宰フアンですが、南部衆が弘前藩より優越感を持っています。!余計なことでして・・・汗)
  • |2016.06.20(Mon)
  • |荒野鷹虎
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Re: 荒野鷹虎さんへ☆彡

こんばんは。

そうですね。6月19日付けの記事にも書いたんですが、21日は太陽の生命力を得るための最短の夏至ですね。とはいえ日本では梅雨の時季ですし、太陽を見れることはましです。むしろ太陽の化身といわれる天照大神は雲にお隠れになって、我々庶民には生命力を出し惜しみされてるんではないかと疑惑を持ってしまいます(笑)。
赤べこもそうですが、昔から岩手は南部駒の産地でありまして、馬なくての生活は考えられなかったようですね。南部藩主の悪政が平民にとって赤べこや南部駒の生産に力を注ぐ結果となってしまったのかもしれません。南部曲がり家はその典型ですよね。
  • |2016.06.22(Wed)
  • |matsuyama
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