高山植物の名山早池峰に初老が初挑戦

今日の独りごと

先日9月の27日、果たして初老の体力で標高2000m未満の山に登れるか、初チャレンジしてみました。
標高1917mの早池峰山。地形の生い立ちが最も古い山の一つに数えられ、対峙する薬師岳とともに、北上山地の代表的な山岳風景を形作っている国定公園です。
蛇紋岩と花崗岩の基岩相違による植物相の対照が顕著に見られます。大昔の海底面がそのまま隆起してできた準平原地形といわれ、北上山地ならではの景色です。
固有種、希産種を含む数多くの高山植物が生息する花の名山としても、人気の高い山です。

20151001早池峰山小田越

早池峰登山ツアーに参加したこの日、朝7時に集合。バスで小田越登山口まで移動です。天気は上々、軽い準備運動をした後、8時30分いよいよ登山開始です。
鬱蒼と生い茂る樹林の中に敷かれた木道を軽やかに歩き渡りました。

20151001早池峰山1合目付近

樹林層を抜けるとそこは一合目。
さあ、これからは大きな岩石の要塞みたいに、登山道に敷き詰められた蛇紋岩と花崗岩との戦いです。
しっかりと足場を踏みしめて慎重に歩を進めないと滑ったり、コケたりして怪我のもとになります。

そろそろ息が切れてきました。ウォーキングで鍛えた体力も通用しません。
皆さんは重いリュックを背負い、ピッケルを持って軽やかに登っていきます。
さっきまで周囲に咲く早池峰の野草を楽しみながら登った余裕がなくなりました。
3歩進んで2歩休む。汗がたらたら、まるで牛歩のごとくの登山です。

20151001早池峰山5合目付近

着いた。いや、まだ頂上じゃない、五合目です。この辺りまで約2時間強、標高にして1500m位でしょうか。
ここで最初の休憩。ふ~、やっと休める。まずは岩石で造られたような要塞に腰かけて疲れを取ります。
吹き抜ける爽やかな風が汗ばんだ身体に心地いい。

20151001早池峰山

上を見ると早池峰山の頂上が一望に。なんと抜けるような紺碧の空、素晴らしい霊峰です。

20151001雲海

見下ろせば雲海が絨毯のように麓を覆っています。
自然が造りだした芸術に堪能。

さ~、気合を入れて再出発です。
道はますます岩場が多くなり、険しく歩きにくくなってきました。10mも登り詰めると息が切れ、呼吸困難です。

20151001早池峰山鉄梯子

そして早池峰登山の最難関、天狗の滑り岩と呼ばれる巨岩に鉄梯子が架けられた登り。
わ~、これを登るのか。一瞬ひるんでしまいました。
四つん這いになるように手と足を梯子にかけ、一歩一歩よじ登っていきます。
やっとの思いで登り切ったと思ったら、2段目の梯子が目の前に。
これを登るともうすぐ頂上です。

20151001早池峰山頂付近

頂上までは平坦な草原に作られた木道。手の届くような頂を目指し一歩一歩踏みしめます。

20151001早池峰山頂上

出発してから約3時間、1917mの三角点に到達。
初老の早池峰山初登頂に成功。感慨一入です。

スマホのアプリを見ると標高1908m。誤差があるんですね。
山の気象の関係でしょうか、半分雲がかかり、反対側は180度パノラマが見渡せます。
360度見渡せないのが自然のいたずらですね。
空気の澄んだ頂上で食べる昼食は格別。

もう体力のないことを実感した今回の登山、来年はきっと登れないでしょう。
最初で最後の登山になるかもしれません。

下山は楽かと思ったんですが、岩石に拒まれた道は思うように歩けません。
万が一滑って転んだら下まで真っ逆さまです。

20151001早池峰山麓

とはいえ、少し余裕のできた気持ちに、見下ろす麓はドウダンツツジが真っ赤に色を染めていました。
山はもう晩秋です。

何とか天候に恵まれた登山、時折晴れる束の間、麓を見渡しながら無事出発点の小田越登山口に到着です。
花の名山早池峰山といわれるだけに花を求めた登山でしたが、とてもそんな余裕はありませんでした。
お世話になったガイドの皆さん、ありがとうございました。
ガイドさんがいなければ、年寄りの単独初登山はとてもできなかったでしょう。

今回の「今日の独りごと」は趣向を変え、初老の初登山ルポをまとめてみました。
少々長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


◇二十四節気 秋分(しゅうぶん)◇
二十四節気16番目の節気。9月23日および寒露(10月8日)の前日まで。
暦便覧は「陰陽の中分なれば也」
秋の彼岸。暑さもおさまり、みのりの秋を迎える頃。
◆秋分の七十二候は次の通り。
第四十八候(秋分末頃) 10/3~10/7 水始涸(みずはじめてかるる)
田の水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃。収穫の秋まっただなかで、大忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風がなびく風景はとても美しいです。



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おはようございます。
満天星躑躅が、、ほんと晩秋。
素晴らしい眺め。
またいらしたいですね。
私も、こんなのを見たら歩きたいですよ。

荷物持つのが大変。
赤ん坊しょうぐらいありますものね。
寒くならないうちにもう一度でしょうか?

水は重いし飲みたいし。
頑張られましたね、
👏👏。

  • |2015.10.02(Fri)
  • |hippopon
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  • |2015.10.02(Fri)
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おはようございます

スゴイ岩場を登っていくんですね。
でも、素晴らしい景色♥
登らずにこの素晴らしい景色を堪能させていただいて、申し訳ないようなとっても得したような気持ちです。
ドウダンツツジの紅葉は早いので、緑とのコントラストが綺麗ですね。
まさに眼福(^-^)
ありがとうございます。
そして、おつかれさまでした♪
  • |2015.10.02(Fri)
  • |カミさん
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登ろう、となさった機動力がすばらしいと思います
体力がない上に肥満した身体の私は
わずかな坂で息が切れてしまいます

今年が最後かも、と思いつつ
挑戦を重ねることも意義のある行動ですね
  • |2015.10.02(Fri)
  • |FREUDE
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おはようございます♪
早池峰山初登頂に成功 \(^o^)/
標高1917m、花の名山なれど凄い岩場ですね。
真っ赤に染まったドウダンツツジ、綺麗(^^♪
初老ですか~ お若いですね♪
また挑戦なさってくださいませ。
  • |2015.10.02(Fri)
  • |ouna
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そちらは天気が大荒れだったと報道で知りましたが、被害などは
ありませんでしたか。
それにしても2000メートル級の山に登るとは、体力がありますね。
鹿児島では精々1500メートルですが、8年前に登った時は、途中で来る
のではなかったと後悔しました。
でも山頂に立った時は、疲れも吹っ飛んで気分は最高でした。
暫くは筋肉痛に悩まされると思いますので、お大事になさってください。
  • |2015.10.02(Fri)
  • |南の風
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すばらしいですね!
山に登るのって、途中は、つらいですが・・・
登り切った時に、なんともいえない、
達成感、ありますよね・・・

良い景色なんて、見られたら、
それこそ、しあわせです。(笑)
  • |2015.10.02(Fri)
  • |くろこ姫
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こんばんは☆

早池峰山といいますと遠野物語に出てくる山ですね(-_☆)

晴れ渡ってとても良い青空で、
高山の紅葉も綺麗です♪

良いものを見せていただきましたわ(人*´∀`*)

  • |2015.10.02(Fri)
  • |七森
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Re: hippoponさんへ☆彡

こんばんは。遅くなりました。
上から見るドウダンツツジの赤い色が緑に映え、素晴らしい眺めでしたね。
自然の配色は人間の手では描き切れない様相を見せてくれます。
登山家が再び山に登るのも、ナチュラルな芸術に惹かれるからなのかな。
自然のキャンバスを眺めていると、どんなに表現の巧みな画家でも叶わないでしょうね。
この自然の美しさを脳裏に保存しておきたいと思います。
自然の芸術を上書き更新できればいいのですが、果たして念願が叶うかどうか。


  • |2015.10.03(Sat)
  • |matsuyama
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Re: カミさんへ☆彡

こんばんは。遅くなりました。
過去には1000m程度の山にしか登ったことがありません。その時はほぼ頂上までトレッキングのつもりで登れたのですが、早池峰の山はそんなに優しくはありませんでした。
直径50cm位の岩があちこちに散乱してあります。避けながら足場のいい道を探して蛇行しなければなりません。思った以上に時間はかかるし、体力を使い切ってしまいます。途中で何度か振出しに戻ろうかと挫ける気持ちを奮い立たせながらの登山でした。他の山もそうなんですかね。
登る前には写真もどんどん撮るつもりでしたが、シャッターを押すのさえ気怠さを感じ、結局は大雑把な写真しか取れてません。花のシーズンは終わっていたのが幸い、花の写真がほとんどありませんでした。高山植物をご覧いただけないのが、花好きな方には心苦しかったです。


  • |2015.10.03(Sat)
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Re: FREUDEさんへ☆彡

昨年、1000m程の兜明神岳に登った時、眼前に見えた早池峰山に登ってみたいという衝動に駆られました。それから約1年機を窺ってました。一人ではとても登れそうにありませんし、初心者でも参加できるツアーを探してました。
やっと訪れた今回のツアー。50代、60代の参加者がほとんどです。中には70歳を越した女性もいました。年齢差がさほど開いてなかったのが幸いだったかもしれません。
とはいえほとんどの参加者は登山の経験者のようでした。早池峰山は何度か登り、そのペース配分もわきまえておられたようです。自分のような初心者は自らペースを乱し、顎を突き出してしまいます。
帰宅して体重を量ってみたんですが、変わってません。スリムな体重にするためには何度か登らないとなりませんかね(笑)。


  • |2015.10.03(Sat)
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Re: ounaさんへ☆彡

こんばんは。
ounaさんも何度か山に登られてますよね。失礼ながらご年配でありながら、山に登られる姿に触発されました。

今回登った山は登山者にとって優しく登りやすいそうなんですけど、初心者にとってはまるで世界のエベレストを征服したかのような気分でした(笑)。
登頂した後の下山で見られたドウダンツツジは見事でした。こういう自然の美を見てしまうともう一度見てみたいという衝動に駆られるですよね。今度は高山植物の最盛期でもある春を狙ってみたいですね。のど元過ぎれば熱さも忘れてしまうんですね。


  • |2015.10.03(Sat)
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Re: 南の風さんへ☆彡

昨日は県庁所在地の盛岡までやぼ用で出かけましたが、強風が吹き荒び、流れる川は茶色に染まり、増水してました。前夜の暴風低気圧の影響だったんですね。雨は止んだのですが、昼頃まで強風に晒されていました。

日課にするようになったウォーキングで体力も少しはついたかなと思ってはいたんですが、登山には何の役にも立ちませんでした。途中で何度も立ち止まり、時には岩石に腰かけて度々休憩をとってましたよ。でもなければ初老には耐えられません。
自分も1500m位の5合目でこのまま下山しようかと思ってましたよ。
翌日からの筋肉痛を久し振りに味わいました。年寄りは1日置いてから筋肉痛になると言われてますが、その点はまだ若かったかな(笑)。

  • |2015.10.03(Sat)
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Re: くろこ姫さんへ☆彡

登頂して山頂から見下ろす景観を見ると、死ぬ思いで登った経緯を思わず忘れてしまいます。高い山ほど過去の苦労を忘却させてくれる効果があるんですね。山にはそれだけ魔力が潜んでいるようです。
ストレスが溜まったら山登りをして、それまでの嫌悪感を忘れてしまった方がいいかもしれません。

くろこ姫さんも毎日接客していると、ストレスが溜まるでしょう。
そんな時、男体山にでも登ってみたらいかがですか。スッキリしますよ。
  • |2015.10.03(Sat)
  • |matsuyama
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Re: 七森さんへ☆彡

こんばんは。七森さんコメントありがとう。感謝です。

そうそう、早池峰山にはいろんな神話や伝説があるんですよね。
岩手山と早池峰山は仲が悪く、姫神山を取り合っていたとかね(笑)。
遠野物語では力を授けてくれるよう祈願した力士に、大力を授けたなんて話もありますよね。
この度は、きっと初老に初登頂の喜びを授けてくれたんだと思います。
麓のドウダンツツジが祝いの下山道を敷き詰めてくれたんでしょうね、きっと(笑)。


  • |2015.10.03(Sat)
  • |matsuyama
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早池峰山と賢治さん

早池峰山登山って、こんなに岩がゴロゴロしてるんですね。

ゴロゴロの岩山を登るのってほんとうに疲れますよね。
お疲れさまでした。

50年も前、夜中岩木山に登ったとき、嵐(風雨)に遭い
あと20メートルのところで、頂上は石が飛んでいて危ないからと引き返したことがあります。

暗闇を頭にカンテラを付けて登ったのはいいけど、
下山しようとして、巨石のどこへ足をかけていいものやら...。
ああ!残念!という結果に終わった登山をしたことがあります。

matsuyamaさんは写真を撮る余裕があり、360度下界を眺めることができたのですから「ヤッホ―♪」と達成感がおありだったでしょうね。

早池峰山は宮沢賢治が愛した山です。

こんなホームページがあります。
『もっと知ろう 賢治さんが歩いた銀河の森とたからもの』
http://www.tohoku21.net/ginganomori/about.php

お時間があったら、遊びに行って見てください。
ではまた(^^)/。
  • |2015.10.06(Tue)
  • |マリコ
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Re: マリコさんへ☆彡

こんにちは。遅くなりました。
宮沢賢治を取り上げたサイトをご紹介いただき、ありがとうございました。
知られざる宮沢賢治の一端を垣間見ることができました。花巻の記念館を訪れたり、宮沢賢治の銀河の世界は度々目にしていましたが、詳しく知ったのは初めてです。地元では童話や銀河鉄道などよく使われていますが、早池峰の銀河の森がもとになっていたんですね。登る前に知識として蓄えていれば、もっと違った視点で見ることができたと思います。
早池峰山は霊峰の山として知られていますが、麓の神社にはそれを受け継ぐ神楽が伝統として残されています。機会がありましたら、神楽も拝見したいと思います。

岩木山に登られたことがあるんですか。夜中の嵐をついての登山。山の天気は変わりやすいですから下山の判断は正しかったでしょうね。
ウォーキング程度に考えていた早池峰山もあれほど巨岩が転がっていたとは思いませんでした。実際登ってみないと分からないものですね。ツアーで行った登山ですので、皆さんに助けられました。1人だったらおそらく途中で引き返していたと思います。この歳にしていい経験でした。
  • |2015.10.08(Thu)
  • |matsuyama
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