重陽の菊酒に酔う白露

9月8日からは二十四節気白露です。
深夜には大気の温度も下がり、草木の葉先に水晶の玉のような美しい露が見られるようになります。日中まだ汗ばむ暑さも和らぎ、だんだんと秋の気配が深まってきます。白露、美しい日本語ですね。
十五夜、十三夜。澄み渡った秋の空に浮かぶ美しい月を観賞し、愛でてきました。
9月27日は中秋の名月。月の出がおよそ50分ずつ遅くなるこれ以降も16日目を十六夜(いざよい)、十七夜目の立待月(たちまちづき)、十八夜目の居待月(いまちづき)、十九夜目の寝待月(ねまちづき)、二十夜目の更待月(ふけまちづき)などと風情ある言葉遊びを楽しんでいたんですね。
今年の十五夜は9月27日、十三夜は10月25日です。忘れずに名月をお楽しみください。

150905白露

9月9日は五節句の一つ、「重陽」、別名「の節句」です。9という数字が重なるところからめでたい日とされていましたが、現在の日本ではなじみが薄くなってしまった「重陽の節供」。本来中国の故事にならい長寿を願う宮中行事として行われていました。旧暦の9月(新暦では10月)は、薬効や邪気を祓う効果があるとされていたの見頃と重なり、「見の宴」を催し、歌を詠んだり酒にの花を浮かべた花酒を楽しんでいたのです。
この日の前夜にはの花の蕾に綿を被せ、菊の香りと夜露をしみこませた綿で身体を撫でて邪気を祓う「菊の被綿(きせわた)」という風習もありました。この日穀物の収穫を祝って栗飯を食べる風習もあったようです。

150905菊
古来より中国では延命長寿の花としても知られる菊。観賞用の花としてはもちろん食用、薬用としても利用されてきた植物です。
「菊のご紋を食べるなんてもってのほか」とも云われる「もってのほか」は、秋に採れる紫色の菊で食用菊の王様として親しまれています。
酢を少し加えた熱湯でサッとゆがき、 酢の物や和え物、お浸しなどにしたり、生のまま天ぷらや吸い物にすることもできます。生前の母親が菊料理を食卓に出していましたが、シャキシャキした歯応えがあったことを覚えています。

日本の国花となっている菊ですが、古くから栽培されている「和菊」にはどうも仏花というイメージが強く、馴染めないところがあります。一方では「菊人形」のように観賞菊の展示会や、秋になると全国各地で菊の品評会、展示会などが盛んに行われるようになります。
中秋の名月に天ぷらなどをつまみながら、菊の花びらを浮かべたお酒を楽しむのも風流ですね。



二十四節気 白露(はくろ)◇
二十四節気15番目の節気。9月8日および秋分(9月23日)の前日まで。
暦便覧は「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」
朝、草花に白露が宿るようになり、台風のシーズンともなる頃。
白露七十二候は次の通り。
第四十三候(白露初候)  9/8~9/12 草露白(くさのつゆ、しろし)
草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。夏から秋への変わり目です。「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。
第四十四候(白露次候)  9/13~9/17 鶺鴒鳴(せきれい、なく)
鶺鴒が鳴きはじめる頃。鶺鴒は水辺を好む鳥のため、川の上流域に行くほど多く見られます。町なかでは、あまり見かけられないかもしれませんが、民家の軒下などにも巣を作ります。
第四十五候(白露末候)  9/18~9/22 玄鳥去(つばめ、さる)
暖かくなる春先に日本にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていく頃。また来年の春先には戻ってくるので、しばしの別れとなります。



今日の独りごと

今日の独りごと0905①季節は秋。食欲や芸術、そしてスポーツの秋です。先日来実行している堤防をコースとしたウォーキング。
堤防に背を向けた企業の裏側には普段見ることのない光景を見ることができます。企業と土手の僅かな隙間に作られた花畑。社員のどなたかが仕事の合間に丹精を込めて手入れをしてるんでしょう。
今日の独りごと0905②黄色や赤、そして白で縁取られた赤いダリアが見事に花開いておりました。ちょっと花期は過ぎたようでもありましたが、花径が20㎝程あるダリアは大きく目につきました。
堤防を挟んだその反対側にはススキ。風に揺られながら秋の様相を放っております。秋の七草の一つでもあるススキは秋のお月見のお供えとして欠かせないものです。
余談ですが、「中秋の名月」のことを「最中の月」と呼ぶこともあり、そこから平らな丸いあんこ菓子を「最中(もなか)」と呼ぶようになったんだそうでね。


参考サイト 彩時記暦生活All About季節の花300



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おはようございます。
きせわたを 模した和菓子を茶の湯で使ったりする時期です。
結構好きで楽しみなお菓子です。

菊も16弁は遠慮するとか色々決め事があるようですね。
あっというまに秋がきて、空の色がどんどん変わりますね。
気持ちもどんどん秋に引き込まれます。
  • |2015.09.06(Sun)
  • |hippopon
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matsuyamaさんへ!!

愈々「白露」で秋分の日も参り秋一色となりますねー。
大企業は中旬には5連休と休暇を楽しめますが、コチ虎は年金減額。介護費増額・物価高でささやかな行楽の楽しみも味わえない状態です。

今度は発泡酒のぜいりるつを上げるようです。愈々終わりですね~~何もかもが富裕層優先の政治で貧乏人が生きていくことが難解になってきました。泪)
  • |2015.09.06(Sun)
  • |荒野鷹虎
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Re: hippoponさんへ☆彡

こんばんは。
京菓子の中に「着せ綿」という和菓子がありますね。菊に模して作り上げている職人さんの動画を拝見しました。味はどうか分かりませんが、和菓子独特の繊細な作りでした。お茶の席には欠かせない添え物なんでしょうね。
菊は昔から不老長寿の薬草として延寿の力があるとされてますね。菊のお蔭で700年も生き延びたという「仙人の菊慈童」伝説もある位ですからね。
そうでしたね。天皇家の家紋は十六弁でした。皇族方でさえもこれは遠慮なさって使われなかったようですね。
9月に入ってまだ間もないのですが、秋霖の空模様が続いております。1日も早く天高い秋空を向かえたいものです。


  • |2015.09.06(Sun)
  • |matsuyama
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Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

ビールメーカーが安いビールを開発し、大衆に喜んでもらおうとしているのに、政界ではそんなところにまで高い税率を掛けてくるんですね。ビール党の細やかな楽しみを奪い取る冷酷非情な仕打ちです。数年前の煙草の税率アップと同じようなものです。
税務署と同じようなもので、税金は取れるところから取ってやれという姿勢が根付いてるんじゃないんですか。国民の嗜好品を税額収入の種にしようとする思考がありありですよね。
一定額以上の年収者の税率をアップするようなことは考えないもんでしょうか。もっとも高額者に高税率を掛けると、富裕層の自分たちの立場にも響いてきますから、そんな割の合わない税率は考えないですよね。


  • |2015.09.06(Sun)
  • |matsuyama
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こんばんは

『白露』『重陽』と続けば、いよいよ秋本番となりますね。
お盆過ぎから続く長雨がうらめしいですが、秋を呼ぶと思う事にしましょう。
出来れば、朝草花の上に乗っているのが雨粒ではなく、露であって欲しいと言うのが本音ですけど(*^_^*)
菊は日本では仏花となってしまっていますが、ヨーロッパではフラワーアレンジにも良く使われていますよね。
日持ちもする花ですから、仏花のイメージを何とか払しょくして欲しいですね。
  • |2015.09.06(Sun)
  • |カミさん
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季節は秋なんですね~ こちらも朝方は寒いくらい
稲刈りも予定しないといけないんですけど
重いもの持てなくて
今年は応援頼みになりそうです
菊綺麗ですね下線の文
  • |2015.09.07(Mon)
  • |こん☆
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結納から携わる本仲人を仰せつかったのは、もう20年も前のことです
青森市出身の新婦、自宅から送られてきた大量の菊花を
これまた大量の昆布で和え、和辛子を混ぜて提供してくれます

菊の花を食べる習慣のなかった私は驚きました
5年ほど前に鶴岡を旅した時に
農家カフェのご主人から「もってのほか」を教わりました
  • |2015.09.07(Mon)
  • |FREUDE
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Re: カミさんへ☆彡

9月に入って一時夏に戻ったかのような天気がありましたが、束の間秋の長雨に入ったかのようなぐずついた日が続いてます。雨量が多い年は紅葉もひと際鮮やかさを増すとも言われておりますので、期待したいところです。

葬儀屋さんと取引されてる知人の花屋さんでは、菊の栽培をしていました。大型の冷蔵庫で温度調整をしながら栽培してるんですね。今でこそ祭壇には色ものの生花を飾るようになりましたが、以前は白い和菊が主流でした。以来、菊=葬儀というイメージが離れないんですよね。
菊人形や大輪のような観賞菊の展示会が各地で行われておりますし、鉢植え用の洋菊なども市場に出回るようになってきてるみたいです。
  • |2015.09.07(Mon)
  • |matsuyama
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Re: こん☆さんへ☆彡

まだ手の調子完治してませんか。今年はあまり無理をせず、お手伝いして貰った方がいいですよ。

こちらもだんだんと黄金色を増してきています。今月末頃には稲刈りのシーズンに入るでしょうね。農家の皆さんにとっては今年の出来栄えを占う時季です。一喜一憂するところでしょうね。


  • |2015.09.07(Mon)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

その地方に伝わる伝統の食文化なんでしょうね。その新婦さんも我が家に伝わってきた食文化を受け継いでいるのでしょう。和辛子を混ぜた菊花料理も特徴ですね。
自分も母の手造りで菊のお浸しを食べる機会はありましたが、酢で和えてましたのであまり好物とは言えませんでした。

菊の料理って東北特有なんですかね。特に食用菊の生産は山形県がトップだそうです。食用菊の中でも淡い紫色の菊が「もってのほか」と言われており、晩成タイプで10月末頃が収穫期なんですね。
菊の天ぷら、食べてみたいですね。

  • |2015.09.07(Mon)
  • |matsuyama
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秋雨前線の影響で秋の気配も早まりそうですが、南国はススキが揺れるようになりました。
我が家の菊は仏前用として育ててますが、菊祭りに出展できるような大輪の菊を育ててみたいと思っています。
先日、久しぶりに秋刀魚を七輪で焼きましたが、季節を感じるような美味しさにお代わりをしました。
秋の風を感じながらのウォーキングは楽しそうですね。
  • |2015.09.07(Mon)
  • |南の風
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Re: 南の風さんへ☆彡

このところ雨続きです。雨だけならともかく、気温まで下がって寒い秋を迎えてます。ウォーキングもしばし中断するケースが多くて。雨が多い年は紅葉が美しいとも言いますので、何とか秋の紅葉に期待したいところです。

先日宮古のさんまが東京目黒の「さんま祭り」に出品したようですね。昨年は不漁でまとまった秋刀魚が集められず、北海道の秋刀魚も手配しましたが、今年は7500尾自前で用意できたようです。東京の皆さんに美味しく秋の味覚を楽しんでいただければ幸いです。
団扇を煽ぎながら焼く七輪の秋刀魚は美味しかったでしょうね。なんか風情を感じます。

  • |2015.09.08(Tue)
  • |matsuyama
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僕も、菊節句アップしました。いつも忘れそうなこと教えてくださり感謝です。笑
  • |2015.09.09(Wed)
  • |ノーベル賞候補犬メイゴンサン
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Re: ノーベル賞候補犬メイゴンサンさんへ☆彡

サンちゃん家の料理はことあるごとに豪華な献立だもんね。見ていて羨ましいですよ。
今回は菊節句にちなんだ料理かな。

菊酒に菊の生菓子もあるしね。お酒っていえばこちら岩手県には「菊乃司」という日本酒があるんですよね。県産米の旨味を生かした純米酒で、冬場お燗して飲むと美味しいですよ。でも犬にはお酒は厳禁か(笑)。
菊の節句には収穫に感謝するという意味で栗ご飯を食べる習慣もあるようだから、今度一度作ってもらってね。菊の花の夜露を含んだ真綿で身体を拭いてもらって、サンちゃんも長生きしてくださいね。


  • |2015.09.09(Wed)
  • |matsuyama
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