洞穴から神秘的な夏至の日の出

6月22日からは二十四節気の1つ、「夏至(げし)」となります。
一年で最も昼の時間が長く、夜が短くなる日です。ただ、この時季は梅雨に入っている地域が多く、日照時間は冬よりも短いことが多いようです。昨日(19日)の時点ではこちらの日の入りは午後7時頃、その後30分位は薄暮が続いていました。ほんとに日が長くなりました。というのも束の間、明後日からはどんどん日が短くなっていくんですね。なんか淋しいようなセンチな気持ちにもなりますが、季節はこれから夏の最盛期に向っていきます。

150620夏越の祓い

黴や雑菌が繁殖しやすいこの時期に健康を願い、各地の神社では夏越の祓が行われます。7月になれば夏の風物詩でもある夏祭りが目白押し。東北の夏は8月です。短い夏の夜空を鮮やかな色彩が跳ねます
夏至の夜8時からの2時間、皆で一斉に電気を消しましょう」、が合言葉になっている「100万人のキャンドルナイト」。最近全国に定着してきたようです。スローライフが時流にあったこともあり、瞬く間に広がったのでしょう。趣旨に賛同して参加をメールすると、事務局からメッセージ返信と共に住所地付近のボードに明かりが灯るんだそうです。参加意識が高まるところが好評なんでしょうかね。

北回帰線上から昇る夏至の太陽。夏至の前後1週間、早朝4時過ぎに奇岩の洞穴から、神秘的な日の出の天体ショーを繰り広げる地域があります。
朝の連続テレビドラマ、あまちゃんで全国に名を馳せた北三陸の久慈。市中心部から車で約15分の小袖海岸は断崖と岩礁続きの景勝地です。奇岩の連なる海岸線、狭く曲がりくねった道のトンネルを抜けると、目の前に洞穴から水平線が見渡せる小島が飛び込んできます。

150620つりがね洞
ここが洞穴から日が昇る奇岩の「つりがね洞」。かつては洞穴の天上から釣り鐘の形をした岩がぶら下がっていたそうです。夫婦であの世に行くときこの鐘を撞いてから極楽浄土に入ると言われていたことから「つりがね洞」と命名されたのだそうです。明治29年の津波でこの釣り鐘型の岩が破壊され、現在は大きな洞穴だけが残っております。先の東日本大震災もここ小袖海岸を襲い、その時床部分の岩が押し流され、さらに穴が大きくなったんだそうです。ゴツゴツとした地層の「つりがね洞」は北三陸久慈の代表的な景勝地として、観光客が絶えないようです。

私がここを訪れたのは6月7日の夕刻。洞穴の中の水平線を昇る太陽は、夏至の前後1週間位しか見ることができないとは知らず、小袖漁港の漁師さんに聞いて初めて知りました。知っていれば夏至の頃行って見たんですけどね。ということで写真は日の出もない「つりがね洞」夕刻の写真でした。
7月になると小袖海岸道路脇の岩壁には、オレンジ色のスカシユリが花開き、男性的な断崖や岩礁のたくましさを包容してくれるそうです。


二十四節気 夏至(げし)◇
二十四節気10番目の節気。6月22日および小暑(7月7日)の前日まで。
暦便覧は「陽熱至極し、また日の長きに至るなりを以ってなり」
梅雨が明けて、暑さが次第に厳しくなり、セミが鳴きはじめる。
◆夏至の七十二候は次の通り。
第二十八候(芒種末候)6/22~6/26 乃東枯(なつかれくさ、かるる)
草木いずれ繁茂する中で乃東(だいとう・夏枯草)のみが枯れていく時季。
冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃。色鮮やかな夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。


今日の独りごと

今日の独りごと0620 東北で唯一行われている闘牛大会。久慈市の平庭闘牛大会は野田塩を運んでいた短角牛「野田(赤)べこ」がその力を競い合う闘牛大会です。
6月7日に開催された闘牛大会つつじ場所には26頭の赤べこが参加。2~7歳までの短角牛は横綱クラスで1tを越す最重量級。千秋楽としての最後の一番は1t同士のぶつかり合いです。闘牛を駆り出す勢子の「さ~、さ~、行け~」の気合で、角を突き合わせる短角牛同士はガツン、ガツンという激しく重い音を響かせ、両者の押し合いが始まります。激しいぶつかり合いに思わず手に汗を握ってしまいました。
迫力ある闘牛大会。沖縄や新潟、鹿児島とは違い、こちらでは最後の決着は付けません。引き分けを原則とし、丈夫な短角牛を育て上げるのが使命なんだそうです。戦い終えた赤べこの傍に近寄ると激しい息遣いと闘志が伝わってきました。


参考サイト:暦生活彩時記100万人のキャンドルナイトきてきて久慈市




関連記事

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

コメントの投稿

Secret

代替画像

増上寺でもあるようです。
蝋燭でご飯を頂いたりは良くいたsますので、
行けなくても、キャンドルナイトです。
  • |2015.06.21(Sun)
  • |hippopon
  • |URL
  • EDIT

代替画像

つりがね洞から昇る太陽、写真に撮りたいね~。
  • |2015.06.21(Sun)
  • |和 八葉
  • URL
  • EDIT

代替画像

愛媛県宇和島市で闘牛が盛んです
20kmほど北で育ちましたが、未だに見たことがありません
ずっと伝承して欲しいものです

久慈を通過したことがありますが
満足に観光しなかったことを反省しております
  • |2015.06.21(Sun)
  • |FREUDE
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: hippoponさんへ☆彡

仏教とはちょっと結びつかない気がするんですが、キャンドルナイトは宗教とは関係ないんですね。
夜に蝋燭を灯すキャンドルライトは幻想的でもあり、神秘的でもありますね。
昨年地元港に寄港した飛鳥Ⅱの歓迎で埠頭前にはキャンドルが灯され、船名を浮き出していました。埠頭からは分かりにくいですが、船上から見ればはっきりと歓迎の意志が伝わったと思います。
歓迎のイベントとは違いますが、節電が主旨であるキャンドルナイトは、その開催地に足を運ばなくても参加できるという気軽さが全国に広まった理由でもあるんでしょうね。
  • |2015.06.21(Sun)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: 和 八葉さんへ☆彡

日の出の写真は叶いませんでしたが、他の方が撮った写真はいろんなサイトで見ることができます。
あの洞穴の中から昇る朝日が後光のように差し込み、神秘的でしたね。
条件が許さるなら撮ってみたいですね。

  • |2015.06.21(Sun)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: FREUDEさんへ☆彡

そうそう宇和島も闘牛が盛んな町ですよね。近くで開催してたんですか。
まっ、好きな方でないと近くでやっていても関心がないですからね。自分もそれ程好きなわけでもなく、数年前まで久慈で闘牛大会があるとは知りませんでした。赤べこの経緯とその伝統が知りたくて、一昨年初めて見ました。思った以上に憑りつかれましたね。
合わせて遠野で行われている馬力大会。こちらは昔、自分の地元でも行われていたと記憶してますが、見たことがありませんでした。今はやってませんけどね。遠野は古くからの馬産地ですからね。今年は28日に40回目の馬力大会があるんですよ。こちらも見てこようと思ってます。
岩手県は全国への広報が下手なんですかね。地元でしか知られてない観光地やイベントが多いですよ。
  • |2015.06.21(Sun)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

matsuyama さんへ!!

いつも季節の知識を教えていただき楽しいですね~~
今日から夏至なんですねー。
昼が長いと楽しみも長くなる気がして嬉しいです。!
本道も初夏らしくなり愈々、夏服に着替えなくちゃなりません。特に女性の美しい肌が見られることにも期待に胸が震えますね~~。汗)
  • |2015.06.22(Mon)
  • |荒野鷹虎
  • URL
  • EDIT

代替画像

こんにちは

夏越の祓、田舎のこの辺りの神社ではやっていないので、参加した事がないんです。
でも、昔からある神事ですから、いつか参加してみたいと思っています。
半年の厄払いと、残り半年の無病息災を祈る行事ですものね。
プチ都会の静岡の神社ではやったりしているそうなのですけど、なぜかこのあたりではやらないの。
だから大人になるまでそういう神事がある事も知らなかったんですよ。


  • |2015.06.22(Mon)
  • |カミさん
  • |URL
  • EDIT

代替画像

こんばんは!

早いものでもう夏至ですね。
昼が夜より長いなんて聞くと万年寝不足の私はげっそりしますw。

三陸方面まだ行ったことがないんです。でもこうしてmtsuyamaさんのブログを拝見していると実際に行ってみてるような気分になれます。
でも本物をいつか見にゆきたいです。
あの震災は景勝地にも爪跡を残していったんですね…それでも美しいものは変わらず!
たくさんの観光客でにぎわいますよう。
  • |2015.06.22(Mon)
  • |見張り員
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

昼が長いと行動時間も長くなりますからね。行動範囲も広くなります。1日を積極的に飛び回ることができます。ただこれから日1日と日が短くなるのは淋しいですけどね。その分肌の露出度が高まりますから、おじさん族にとっては楽しみが増えますね(笑)。

北海道も短い夏が始まりましたか。こちらも夏目前なんですが、梅雨入り前で肌寒い日が続いております。長袖は必須でまだまだ肌は露出できません。夏になればなったで熱中症の心配もでてきますからね。お互い気をつけましょう。

  • |2015.06.23(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: カミさんへ☆彡

そちらでは夏越の祓の風習はありませんか。
一般的には6月末か7月初めが多いんですが、こちらの氏神神社では7月第1日曜が定番化しているようです。参加者の休日のことも考慮し、今年は7月5日に行われます。ただ地元の方々というより、神社に関係する方々が多いようですね。

仰る通り、厄払いと今後の無病息災を祈るものですから、地元の皆さんにとっては習慣のようになっているんでしょうね。自分もその中の1人で、いつも参加されてる方と顔馴染みになったり、宮司さんとも対話が取れるようになりました。
小さな町ですが、小さな子供たちの参加も増えてるようです。昔からの伝統は次世代に引き継いでいきたいものですね。


  • |2015.06.23(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: 見張り員さんへ☆彡

そちらは梅雨に入り、鬱陶しい日が続いていると思いますが、気温的には今が一番いい時季ではないかと思います。これからは徐々に日も短くなり、万年寝不足の方にとっては願ってもない季節の到来でしょう。
まだまだ東北の未開拓地は開発に余念がありません。生活していく上で便利になることは必要なんですが、それによって自然が破壊されて行くことは忍びないですね。自然破壊によって地形が変化していくことは仕方ないことですが、人の手によって自然を温存しながら開発してほしいものです。
田舎の不便さを堪能しながら、残された三陸の自然をご覧になってください。年齢と共に長閑な自然を満喫できることはいいですよ。

  • |2015.06.23(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

こんなに雨続きだと陽の落ちるのを早く感じてますが、ニュースを
聞いて夏至と気づきました。
これからは徐々に日の出が遅くなって、朝の早いオクラの収穫作業では
ヘッドライトが必須になります。

鹿児島の闘牛と言えば、奄美大島の徳之島が知られてます。
実物を見た事はありませんが、相手が逃げ出すまで戦わせて、勝者を決めると
聞いてます。
  • |2015.06.24(Wed)
  • |南の風
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: 南の風さんへ☆彡

太陽の出ない1日というのは真昼なのか夕方なのか分かりませんからね。
日没との境が分からないと夏至の長さも分かりませんよね。
オクラは朝早い収穫なんですか。ヘッドライトをしての朝仕事。ご苦労様です。
徳之島の闘牛は本場ですよね。勝負は決着がつくまで行われるそうですけど、こちらの闘牛はある程度のところで勢子が間に入って戦いを止めます。いわゆる両者引き分けで終了です。勝負をつける闘牛を見慣れてる方にとっては物足りないかもしれません。
短角牛の場合は健康で丈夫な牛を育てるため勝負は度外視なんだそうです。南部駒のチャグチャグ馬っ子もそうですが、赤べこの場合も飼い主の動物に注ぐ包容力は深いものがあるんですね。
  • |2015.06.24(Wed)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • |2015.06.25(Thu)
  • EDIT

日めくりカレンダー

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリー

最近の記事

ブログ内検索

FC2カウンター

QRコード

QRコード

CREDIT

top