今年も再会!櫃取湿原の水芭蕉

昭和22年4月、「鳥類についての正しい知識と愛護思想の普及」を目的とした「バードデー」が定められました。その後昭和25年に、この運動をより広めるため、毎年5月10日から16日までの1週間を「愛鳥週間(バードウィーク)」とすることが定められました。
その愛鳥週間が始まった5月10日、日本野鳥の会の「探鳥会」に参加し、主に夏鳥のバードウオッチングをしてきました。三陸沿岸に生息するオオセグロカモメやウミウ、オオルリなどの姿を見れるかなと、少し期待していったのですが、結果は空振り。オオルリの写真が撮れたという参加者の傍に行ってカメラを向けてみましたが、捉えきれず逃げられてしまいました。声はすれども姿を見せないバードウオッチング、消化不良に陥ってしまいました(笑)。

150510水芭蕉

さてさて愛鳥週間と共に5月11日より七十二候は、その二十候目で「蚯蚓出(みみずいづる)」に変わります。
この頃になるとみみずが活発に動き出し、地面にはい出る姿を見かけるようになります。グロテスクな姿はあまり歓迎されませんが、豊かな土壌を生み出してくれる良き生き物でもありますね。
先日家庭菜園の小さな畑を耕していたら、出るは出るはみみずだらけです。土の中の有機物や微生物を食べ、糞を排泄しながら土中に酸素量を増やし、肥沃な土地にしてくれるということですから、むやみに処分するわけにも行きません。出てきたみみずは埋め戻しましたけどね。

ゴールデン・ウィークも終わった先日7日、昨年も行った岩手県岩泉町の櫃取(ひっとり)湿原で水芭蕉を見てきました。残雪の湿原に咲く水芭蕉とは、昨年より1週間ほど早い出逢いでした。
普段ひっそりと静まり返っているこの地も連休中、県外からの見学者が引きも切らず押し寄せていたそうです。
標高1000mの湿原はまだ芽も吹きださない枯れ枝が目立ちましたが、頬を吹き抜ける風は爽やかです。

150510水芭蕉①150510水芭蕉②
山の斜面を切り開いた短角牛放牧地の1本道を通り抜け、数㎞歩いた櫃取湿原。今年は牛の放牧を見かけませんでした。聞けばこの日から3日後に岩泉地区で一番早く放牧が開始されるそうです。
一輪草やカタクリの花が咲き誇る湿原の中に入ると、雪解け水の清流が流れています。丸太を組み合わせた木橋を慎重に渡ると、

150510水芭蕉③
そこには可憐な多くの水芭蕉が出迎えてくれました。

150510水芭蕉④
色づき始めた新緑と雪解け水の流れにも耐え、

150510水芭蕉⑤
渓流や湿った場所のいたるところで水芭蕉の群落を見ることができました。

150510水芭蕉⑥
ひっそりと清閑な湿原に響く鶯の鳴き声が、花を取り巻く純白の苞の魅惑的な水芭蕉を一層惹きたててくれました。

ここ櫃取湿原では都会の喧騒から離れ、水芭蕉と再会できる楽しみがあります。夏はハクサンシャクナゲ、秋の紅葉、自然との慈しみは今が最高のステージです。これから湿原で自然との対面をご希望される方は熊との出逢いも考えられます。子連れ熊には十分お気を付けください。


二十四節気 立夏(りっか)◇
二十四節気7番目の節気。5月6日および小満(5月21日)の前日まで。
暦便覧は「夏の立つがゆえ也」
茶摘みが始まり新茶が出る頃。初夏の陽がまぶしくなる。
立夏七十二候は次の通り。
第二十候(立夏次候)5/11~5/15 蚯蚓出(みみずいづる)
冬眠していたミミズが土の中から出てくる頃。他の生き物は「啓蟄」の頃に出てきますが、ミミズはマイペースに活動を始め、土を肥やしてくれる影の努力家です。


今日の独りごと

今日の独りごと0510連休も終わり、一段落している頃でしょう。普段混み合うこともない田舎道はこの連休中、観光客で賑わっていました。自然との触れ合いを求め、狭い田舎道をすれ違うマイカーも多く見られました。いつもは見かけない渋滞。前方を見ると傾いた軽自動車が1台。よく見ると道の脇の側溝に脱輪していました。
すれ違う車をよけて落ちてしまったんでしょうね。山道の山側にはガードレールがないところもありますし、側溝には雑草が生えて車道との境界も見分けがつきません。まだ道幅に余裕があるだろうとハンドルを切り過ぎると思わぬ事故に繋がってしまいます。
田舎の道を走るときは、時にはウサギやリスの小動物が飛び出してくることもあります。都会の交通事情と違うことを念頭に入れ、余裕を持って運転した方がいいですね。


参考サイト:暦生活環境省Love Bird




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ひっとり湿原・・・読めませんでした。ひつとりかと・・・
水芭蕉がきれいですね。
  • |2015.05.11(Mon)
  • |和 八葉
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水芭蕉の写真が心を和ませてくれます

育った愛媛県南部の田舎で
夏休みになるとウナギの夜釣りをしていました
日暮れ時にミミズを掘りに行って、餌を仕入れるのです

子どもの頃、ウナギは自分で釣って
自分でさばいて、自分で焼いたものでした
  • |2015.05.11(Mon)
  • |FREUDE
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おはようございます。
わぁ~~と声が上がりました。

川の流れが、滔々として清らかそう。
濾して、飲めそうですね。
美味しいコーヒーになりそうな。

素敵な場所のご紹介、ありがとうございます。

  • |2015.05.11(Mon)
  • |hippopon
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Re: 和 八葉さんへ☆彡

自分も最初は読めませんでした。知人に教えてもらって初めて分かりました。
人間もそうですが、花も自分をアピールしてる時が一番美しく映えますね。

  • |2015.05.11(Mon)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

自然の宝庫岩手ですから、あちこちに荒らされないままの湿原は見られるようですね。
まだまだ全国区じゃないですが、最近ではネットやブログの紹介で徐々に見学者が増えてきているようです。

さすがFREUDEさんですね。自分でウナギを釣って、自分でさばくんですか。ウナギの餌ってミミズなんですか。体面がヌルヌルしてますからさばくのって大変でしょうね。
普通の釣竿でアナゴが間違って釣れたことはありますが、まだ天然のうなぎは釣ったことがありません。普通の釣り竿で釣るんですか、筒で釣るんですか。


  • |2015.05.11(Mon)
  • |matsuyama
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早過ぎる台風の接近に戦々恐々として、通り過ぎるを待ってる
状態です。
年々温暖化が進み勢力は強くなるし、大雨による大きな災害が
発生しなければと思っています。
南国とは別世界にいるような風景ですね。自然が織りなす光景を
見てみたいものです。

人の通らない林道の方が綺麗に舗装されて、無駄使いしてると
思いながら運転しています。
脱輪をする事はないと思いますが、携帯も通じない山道でトラブルが
発生したら怖くなります。
  • |2015.05.11(Mon)
  • |南の風
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Re: hippoponさんへ☆彡

こんにちは。
ご注目いただきましてありがとうございます。光栄です。
清らかな水というのはこういう清流のことをいうんでしょうかね。常に流れてますから澱んではいません。底の小石が透けて見えるんですよ。雪解け水ですから冷たいですしね。ハイカーなどは手で掬って飲んでる方もおられます。ペットボトルに詰めて持ち帰りたいくらいですね。煮沸消毒すれば十分飲料として利用できるかもしれません。
北国で雪は多いですし、山から流れ出る清流はどこにも見られます。今は水流も豊富ですけど、夏になると枯渇するところもあるんですよね。
  • |2015.05.11(Mon)
  • |matsuyama
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Re: 南の風さんへ☆彡

今年の台風は早いし多く発生しそうですね。これからの農繁期、十分気をつけてください。

水芭蕉いわゆる湿地帯の南限は兵庫県とも言われておりますから、九州ではお目にかかれないでしょうね。阿蘇山の標高の高いところでも見られませんかね。
林道は当然としても県道でもガードレールのないところもあります。県道ならすれ違いのための待避所が頻繁に設けられていますけど、崖側ですれ違い車を待っていると怖いですよ。特に夜はね。自分も何度か感じたことはあるんですが、交通量の少ない山道で車が故障したり、崖下に転落したらと思うとゾッとします。携帯は通じませんからね。
  • |2015.05.11(Mon)
  • |matsuyama
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野鳥の撮影なかなか上手く出来ませんね
希に向こうからポーズしてくれることもあったりしてね そんなときはこっちが準備出来てなかったりするんです
  • |2015.05.11(Mon)
  • |こん☆
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えっと…ウナギ釣に特別な仕掛けは要りませんが
石積の間へ棒状の竿を差し込む釣りでは引き込まれるため
畳の糸を使い、特殊な形状の針を使います

夜行性で昼間は釣りにくいですが
獰猛ですから
小魚を模したルアー、ミノーでも釣れることがあります

ウナギをさばく時、不慣れなうちは
胡瓜の葉で持つと、裏の針状突起が役に立ちます
  • |2015.05.12(Tue)
  • |FREUDE
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Re: こん☆さんへ☆彡

野鳥を上手く撮影しているブログをよく見かけますよね。あの写真を見ていると凄いなと思いますよ。
いざ自分が撮ろうと思ってもなかなかあそこまできれいに撮れません。飛んでいる鳥はまだしも枝に止まっている鳥は撮れないどころか見つけれません。覆われた葉に隠れて見えませんし、近づくと逃げられます。動きのない花と違って、動き回る鳥たちの撮影はカメラを構えればすぐ撮れるというものではない、と実感しますよ。
長年の観察力と辛抱強さなんでしょうね、きっと。

  • |2015.05.12(Tue)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

うなぎは夜行性なんですか。だから昼間うなぎ釣りをしている人見かけないんですね。
昔は川底に夕方筒を仕掛け、朝早く引き上げてうなぎを獲っていたようですもんね。
獰猛なんですね。うなぎ本来の習性もあるんでしょうが、石の間に逃げ込まれるんですか。畳の糸を使うということは引きが強いか石にこすられて釣り糸が切られるからなんでしょうね。

あ~、なるほど。胡瓜の葉っぱなら裏がトゲトゲしてますからね。うなぎをさばく時はうってつけですよね。経験者の知恵ですね。いいお話を聞けました。ありがとうございます。

  • |2015.05.12(Tue)
  • |matsuyama
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こんばんは

うわぁ、素敵ですね。
完全にガチガチに整備されている感じではないので、よけいに自然な美しさを感じますね。
ホントに綺麗です。
清流に咲く姿も、湿原に咲く姿も、どちらもとても素敵ですね。
  • |2015.05.12(Tue)
  • |カミさん
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Re: カミさんへ☆彡

35ヘクタールあるこの辺一帯の櫃取湿原には水芭蕉が群生しております。尾瀬の規模とは比較になりませんが、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれており、その景観はうっとりさせてくれます。
湿原の中には枯渇した巨木が横たわっており、自然がそのまま保存され、神秘的な様相を伝えてくれます。数知れない水芭蕉は、雪解け水の清流に押し流されることなく、幽玄の雰囲気を醸しておりました。
併存する放牧地には、その時季になると肉牛が放牧され、牧歌的で長閑な櫃取湿原となります。春から秋までは見逃せない観光ポイントです。
このままの自然を後世に残してほしいですね。


  • |2015.05.13(Wed)
  • |matsuyama
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matsuyama さんへ!!

昨年はちょっと送れてみずばしょうを撮影できませんでしたが、今年はやっと撮ることが出来ました。櫃取湿原は北海道の釧路湿原に似て広大で神秘的ですねー。
エゾシカが増えすぎて殺処分されていることに違和感があります。何とか広大な土地を利用してアフリカのように自然公園が出来ることを願っています。やれば出来そうなのですね~~
  • |2015.05.13(Wed)
  • |荒野鷹虎
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こんばんは!

水芭蕉、本当に素敵ですね!私はまだ実物を見たことがないんでこんなに群生した写真を見るとうれしいですね!

鳥と言えばここ数日ほど家の周囲ではオナガが大変うるさいです(;´Д`)。オナガが鳴き交わすと雨が降ると祖母が言ってましたが雨が降らないのになんででしょうね?巣作りの時期でしょうか?
どうでもいいですがうるさいですw。

今朝の地震にはびっくりさせられました。matsuyamaさんのおうちの方ではかなり揺れましたか?
どうぞくれぐれもお気をつけてください。
  • |2015.05.13(Wed)
  • |見張り員
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Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

日本最大の湿原と比較できるようなおこがましい湿原ではありませんが、櫃取湿原は小規模ながら華麗な水芭蕉を見ることができます。知名度はまだまだありませんが、最近ではネットやブログで紹介されているせいでしょうか、休日には県外からの見学者で溢れているそうです。
湿原にエゾシカが現れてるんですか。増えすぎて殺処分というのも可哀そうな気もしますが、湿原が荒らされるようだったら仕方ないですけどね。保護区を作ってみるのもいいかもしれません。
こちらの海の近くの公園にはカモシカが徘徊してますよ。1度目撃しました。少数のうちは物珍しさでいいんですが、これも増えてくると被害が大きくなりそうですね。


  • |2015.05.14(Thu)
  • |matsuyama
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Re: 見張り員さんへ☆彡

櫃取湿原の水芭蕉、今年は早かったですね。去年より10日位早かったでしょうか。見に行った7日にはもう峠を越えてる感じでした。清流に耐えながらも咲き誇っている水芭蕉を見ると大自然の力強さを感じます。
オナガがご自宅の傍に生息してるんですか。森林に近接する市街地などでも見られるそうです。繁殖期にはつがい同士で愛らしく鳴き交わすこともあるそうですが、敵が近づくと「ゲー、ギー」などと汚い声で警戒するようですね。この時の鳴き声がうるさいんでしょうね。
先日の地震の揺れ、寝込みを襲われたような感じで思わず起き上がってしまいました。震度4でしたけど、被害はありませんでした。ご心配いただきありがとうございます。最近ネパールのこともありますから、揺れには神経質になってますね。


  • |2015.05.14(Thu)
  • |matsuyama
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