先祖を敬う日本独自のお彼岸

寒かった冬の時季、自動販売機の大半のドリンクはホットに設定されています。
これからは陽気が暖かくなり、ドリンクも模様替えする春。爽やかなコールドへの切り替えが始まります。
私の家の近所にある自動販売機も、消費税増税の関係で価格を改訂しながら順次切り替えるようです。
お花見の時季、あるいは平均気温15℃を超えると夏バージョンに。では秋はいつ頃切り替えるんでしょうかね。

お墓参り

桜前線が北上し始めます
さてさて自動販売機も季節によって切り替えられますが、二十四節気も3月21日には春分に切り替わります。
太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じになり、この日から次第に昼の時間が長くなります。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、過ごしやすい日が多くなる時季でもあります。
この頃になると毎年桜前線が気になります。今年も3月16日頃を皮切りに高知県で桜が開花した模様です。平年より5日前後早くスタートした今年の桜前線は約2か月かけて北上し、各地に春の到来を告げます。

お彼岸は日本独自の行事です
春彼岸と秋彼岸があるお彼岸。それぞれ、春分の日(3月21日頃)、秋分の日(9月23日頃)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。彼岸は西に、此岸は東にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなるという考えから、お彼岸にお墓参りをして先祖を供養するようになったのだそうです。
お彼岸は他の仏教国にはない日本だけの行事なんですね。日本では、正月など神道にまつわる行事を行う一方で、仏教の教えも受け入れてきました。お彼岸は「日願」でもあり、太陽の神を信仰する神道と結びつきやすかったのかもしれません。春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する大切な行事に結びついたのでしょう。

国民の祝日でもある「春分の日」「秋分の日」。祝日法の趣旨には、春分の日は「自然を称え、生物を慈しむ日」秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」とあります。
子供の頃、お彼岸にはお墓参りに連れて行ってもらいました。お参りというより、墓前に上げたお供物のお菓子や饅頭をもらえる楽しみがあったんですよ。それこそ自然からいただいた恵みを慈しんで食べていたんですね(笑)。

雀の親子

雀も絶滅危惧種になるのでしょうか
七十二候の第十候は3月21日より「雀始巣(すずめはじめてすくう)」と変わります。この時季に巣を作り始める雀、秋には実った稲のもみ米を食べてしまいますが、春は害虫や雑草の種を食べてくれるなど益獣の役目も果たしてくれます。
その雀、ここ数年で10分の1に激減しているという話題が持ち上がっております。昔は電柱にたくさん止まっていた雀。いま電線を止まり木代わりに占領しているのはカラスです。雀を取ろうと、小さな棒にザルを立て掛けた仕掛けで、餌をついばむ雀を遠くから待ち構えていた時代もありました。
「木造住宅の減少で巣作りが困難」「減反による水田面積の現象」「小道や空地の減少で植物の種が減った」等々考えられていますが、原因は明らかになっていないようです。雀の激減傾向は世界的な現象のようですが、今のところ絶滅の心配はないそうです。しかし、減り出すと絶滅へと転げ落ちていくそうなので絶滅危惧も考えられます。私たちにとって最も身近な野鳥であり、落ち着きなく飛び回る姿は愛らしくもありました。危機を脱出してほしいですね。


◇二十四節気 春分(しゅんぶん)◇
二十四節気四番目の節気。3月21日および清明(4月5日)の前日まで。
春のなかば。昼と夜の長さが等しくなる。 寒さもすっかりやわらぐ。
◆春分の七十二候は次の通り。
第十候(春分初候)  3/21~3/25雀始巣(すずめ、はじめてすくう)
春の気、ますます盛んとなり、雀が巣を作りはじめる時季。
第十一候(春分次候) 3/26~3/30桜始開(さくら、はじめてさく)
本格的な春となり、ようやく桜の花が咲きはじめる時季。
第十二候(春分末候) 3/31~4/4雷乃発声(かみなり、すわわちこえをはっす)
遠くで雷の声がしはじめる時季。


今日の独りごと
墓掃除 3月18日は彼岸の入り。天気に恵まれた19日、墓掃除に行ってきました。まだ雑草も生え揃えていない山の中腹に建てられた墓地は落ち葉ばかり。掃き清められた先祖の祠は清々しささえ漂います。
ここ数日で10℃を超える気温まで回復したとはいえ、時折冷たい風が吹きすさぶ肌寒い墓掃除。日陰にはまだ雪が残り、とても「暑さ寒さも彼岸まで」とは思えない寒さです。昨年のこの時季はもうすでに20℃を越していたのに。掃き清めた墓前で、これまで無事に生きて来られたことを先祖に感謝。
早めのお墓参りに来た方々も寒そうに背中を丸め、ご先祖に手を合わせていたようでした。








参考サイト:All About暮し、テポーレトクトク便りVol.385、七十二侯がまるごとわかる本
写真協力:写真素材-フォトライブラリー

人気ブログランキング参加中!
人気ブログランキングへ
↑あなたのお気持ちを有難く頂戴します。
関連記事

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

コメントの投稿

Secret

代替画像

季節と共に自然と共に暮らしてきたはずが、人の世が変わることで雀がいなくなっているような気がしますね。
  • |2014.03.21(Fri)
  • |カノッチ
  • URL
  • EDIT

代替画像

おはようございます

昨日の彼岸の中日、日差しはあるものの風の冷たい一日でした。例によって墓参に。
お中日とあって人出も多く賑やかな印象のお寺さんでした。肌寒い中にも春の訪れを感じさせる花々が咲き、季節が動き始めたのを感じました。

私も以前から気がついていたのですが雀が少なくなりましたね。
あれほど群れていたのに一体どこに行ってしまったのか?代わってカラスやドバトが多くなり、ドバトの好きでない私にはちょっと・・・な風景となっております(^_^;)・・・

雪はいかがでしょうか、大変降ったと聞いておりますが雪会などなさる際はくれぐれもお気をつけて、ご無理なきよう願います!
  • |2014.03.22(Sat)
  • |見張り員
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: カノッチさんへ☆彡

稲穂が垂れる頃、黄金色の田圃には案山子やきらきらテープが張り巡らされ、雀の盗み食い防止をしていました。反面、「舌切り雀」や「雀の学校」など親しまれていましたが、今はその姿さえ見かけなくなりました。

雀はどこへ行ったのでしょうね。
いろいろ諸説があるようですが、一番身近に感じられるのは減反による水田不足が原因のように思えます。雀が減少してるのは世界的傾向らしいですが、ツバメが減ったのと同様、町中は住宅の開発で小鳥や小動物の住む世界が減ってきてます。将来的には雀も絶滅危惧種に指定されることが懸念されますね。


  • |2014.03.22(Sat)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: 見張り員さんへ☆彡

3月に入って名残り雪の多いこの辺りですが、今年は異常ですね。まさか彼岸雪に見舞われるとは予測もつきませんでした。2月の大雪を凌ぐ積雪51㎝。小型でもいい、除雪車が欲しくなりました。
墓地もやはり雪に埋もれていました。中日に墓参りを予定していましたが、墓地の雪かきに急遽変更。幸い気温は高目に上昇してきてますので、雪融けもそんなにかからないでしょう。ちょっと遅らせ、彼岸中にお墓参りをすませようと思ってます。
雀の減少は世界的傾向のようですが、変わって幅を利かせてきたのがカラスですね。都会の朝のゴミ集積所。カラスの集団が生ゴミを狙ってます。平和のシンボルとも言われてる鳩でさえ公園などは糞郊外に悩まされてます。人間社会の変化だけが雀の減少ではないような気もします。生存競争の激しい動物の戦いはこれからも続くでしょうね。


  • |2014.03.22(Sat)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

こんばんは
いつもどうもありがとうございます♪

お彼岸・・・
今回は自分は仕事でまだまだ真冬のようなところにいるので
お墓参りできなかったのが残念です・・・
そういえば雀、見かけなくなりました

またよろしくお願いいたします♪
  • |2014.03.23(Sun)
  • |スーパーサイドバック
  • URL
  • EDIT

代替画像

今年は多忙で お墓参りも出来てません
落ち着いたら 行くんですけどね・・・
気持ちと言うことで ご先祖様も許してくれるかな?
暖かくなって お散歩も気持ちいい季節になってきましたがこちら 無用な外出は控えるよう PM2.5注意報が
発令中 残念なんです
  • |2014.03.23(Sun)
  • |こん☆
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: スーパーサイドバックさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。

真冬の北国へ単身赴任ご苦労様です。仕事とはいえ、大変ですね。
雪に埋もれたお彼岸を体験されるのは珍しいことでしょう。
今年はこの時季になっても雪に泣かされました。スキー場にとっては良かったのかもしれませんけどね。
こちら沿岸地区も珍しく雪が多く、彼岸の中日のお墓参りを延期してしまいました。
スーパーサイドバックさんも帰京してからゆっくりとご家族でお墓参りしてください。
単身赴任先でも雀は見かけませんか。めっきり減ってしまいましたね。
  • |2014.03.24(Mon)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: こん☆さんへ☆彡

お忙しいですね。こん☆さんも長期単身赴任でしたよね。
思うようにお墓参りもできませんね。お彼岸を過ぎてからでもゆっくりお墓参りしてください。

暖かくなってきたこの時季、黄砂やPM2.5に悩まされますね。うっかりお墓参りもできないでしょう。お隣さん、尖閣の領土問題などでやっきになる前に、このような生活環境を改善してほしいですね。
  • |2014.03.24(Mon)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • |2014.03.24(Mon)
  • EDIT

代替画像

雀を見かけるのが本当に少なくなってきましたね。
ヒヨドリやムクドリが
その代りに多く鳴ってきました。
雀は小さくって泣き声が可愛い^^
前にカラスは生まれたばかりの子猫をつついているのを見て
追い払いましたが
子猫はそのまま息絶えてしまいました。(涙)
だからね。
カラスは嫌いなの><
雀がたっくさんいる世の中に戻らないかな~~^^
  • |2014.03.24(Mon)
  • |さくら
  • URL
  • EDIT

代替画像

暑さ寒さも彼岸まで、と慣用的に話しますが
日本中で使われる言葉ですから
北と南とでは大きく意味が違ってきそうな気がします

早く暖かい日が来て欲しいでしょうね
  • |2014.03.25(Tue)
  • |FREUDE
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: 鍵コメさんへ☆彡

こんにちは。鍵コメさん。コメントありがとうございました。

空白の27年間はあったとしても幼い頃の面影を残す息子さんとは、強く引き合う絆があったんですね。名前だけの僅かな情報で探し出されたその執念は、やはり自分の親に会いたい、一度だけでも話をしてみたいという強い願望があったからなのでしょうね。
普通の親子とは違った思いやりをお持ちなんだと思います。優しい息子さんに育ってましたね。
10数年間行方不明だった兄との再会を果たした自分も、その後の兄弟の絆は強く結ばれました。27年間の空白期間を取り戻すためにも、これからはお二人で強く親子愛を育んでください。
  • |2014.03.25(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: さくらさんへ☆彡

子供の頃、兄たちがシジュウカラやメジロを飼っていました。
雀を獲ろうと仕掛けをしていた自分に兄たちは「雀なんか獲ってどうすんの」というほど、雀はあまり好まれていませんでした。秋の収穫、乾燥稲に群がるようにチュンチュン飛び交っていた雀も今は見かけません。
生活環境が変わると共に小鳥たちの住む環境も変わってきております。
今やカラスの存在が大きく、ひな鳥や小動物の育つ環境に脅威となってきました。先日もお墓参りに行った先で供えた饅頭やお菓子を狙って待ち構えていました。生き抜く姿は目に余るものがあります。
生存競争の激しい鳥たちの世界も食うか食われるか。弱いものが絶滅していくんですね。悲しい世界です。
  • |2014.03.25(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

Re: FREUDEさんへ☆彡

慣用的に使われている言葉も、意味は同じでもその時期、時間差、地域によってタイムリーでないことはあります。一般的な歳時記をしたためるにあたって、温度差のある地域の全てを満足させる表現は難しいです。受け手側がその表現によって自分の中の季節感を感ずればいいのではないかと思いますけどね。
自分も書いていてまだ残雪が残っている北国のこの時季に、桜前線の話題を持ち込んでも北国の人たちにはピンときません。逆に残雪の話題を出せば南国の方たちには笑われるでしょう。にも関わらずその時季の表現をしなければならない矛盾点はあります。
自分の気持ちを表現する記事とは違って、日本の歳時記として取り上げる場合、極力その時季に合わせたような表現をするように心がけてはいますが、一部矛盾を感じる語句が使われることもあるかと思います。特に冠婚葬祭はその地域によってしきたりが違いますことをご理解、ご了承いただき、ご覧くださいますようお願いします


  • |2014.03.25(Tue)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

代替画像

matsuyamaさんへ!!

彼岸の日にお墓に行くと驚きますねー。昔は若い人が少なかったものですが最近は若い恋人らしく仲間が昼食をとりながら楽しく先祖参りをしています。安心して死んでいけるな~と思ったものです。様相は変わりました、お参りに行くということ自体が素晴らしいことと感銘いたします。
『今の若い者は云々・・』という言葉は死語ですね~~
  • |2014.03.25(Tue)
  • |荒野鷹虎
  • URL
  • EDIT

代替画像

Re: 荒野鷹虎さんへ☆彡

都会の霊園に行って見るとびっくりしますね。墓石があるから墓地だとわかるんですが、墓石がなかったらまるで「公園」ですよ。ボール遊びやお弁当を持参し、芝生に寝転がって食べたらもうピクニックです。若い人たちにとってはお墓参りを兼ねたレジャーの一環かもしれませんね。
墓石も古来からの和風型ではなく、四角い黒御影のものや球体の墓石には「先祖代々」が消え、「愛」とか「和」とか刻まれてます。こんなところで永遠の眠りにつきたいものですね。

それに比べて田舎の墓地は昔の慣習から抜けきらず、陰気で暗いイメージが付きまとってます。供養したらそそくさと帰りたくなりますよね。寺院墓地と霊園の違いなのかもしれません。


  • |2014.03.26(Wed)
  • |matsuyama
  • |URL
  • EDIT

日めくりカレンダー

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリー

最近の記事

ブログ内検索

FC2カウンター

QRコード

QRコード

CREDIT

top