いち番 昼の長い夏至

夜がない北極圏
6月21日は二十四節気の夏至です。
昼間が1年で最も長い日。日の出(日出)・日の入り(日没)の方角が最も北寄りになる時季をいいます。北回帰線上の観測点から見ると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過します。
「暦便覧」には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」と記されています。このため、夏至は別名、日永(ひなが)とも呼ばれています。
本州では昼の時間と夜の時間の割合がほぼ2対1になり、北海道へ行くにしたがって、昼の割合が大きくなります。北極圏に近づくと、太陽は1日中沈みません。東京では約5時間も昼間が長くなります。ただ梅雨の真っ最中でもあり、実際の日照時間は冬至の時季より短いことが多く、日の長さを実感することは少ないかもしれません。
この日三重県の二見興玉神社では、夏至祭が行われます(詳しくは過去記事2009年06月21日「昼が長く夜が短い夏至」を参照)が、日本では北欧のように夏至のお祭りを楽しむ風習はあまりないようです。

夏越の祓
写真は昨年行われた地元青猿神社夏越の祓の神事

夏至の初候は「乃東枯」
6月21日から25日頃までは七十二候の第二十八候で夏至の初候「乃東枯(なつかれくさかるる)」です。
乃東(だいとう)とは漢方薬に用いられる夏枯草(かごそう)の古い名前で、ウツボグサ(靫草)のことを指します。紫色の花で、田んぼの畦や草地でよく見かける草です。この草は、冬至の頃に芽を出し夏至の頃には、枯れたように見えます。他の草木が繁茂する時季に、この草だけが枯れたように見えることから乃東枯と呼ばれるようになりました。

今年後半の無病息災を祈願する
6月最後の日には各地の神社で夏越の祓(なごしのはらえ)が行われます。半年に1度の大祓(おおはらえ)の日です。半年間のケガレを祓い、残りの半年間を無事に過ごせるようお祈りするのです。
茅(かや)で作った茅の輪をくぐり、ケガレを祓います。輪をくぐって左に回り、次は右回り。最後にもう1度左に回って境内に入ります。茅の輪の茅を1本引き抜き、輪を作って持ち帰ると、夏の災厄を避けられるそうです。

梅雨の合間を抜って奇岩だらけの兜明神岳に登頂チャレンジ
兜明神岳
区界高原を拠点に1000m級の兜明神岳に登りました。
兜明神岳展望 兜明神岳山頂
山頂から見るかぶと山裾野の集落。遠く左に早池峰山、右側には岩手山を眺望できるはずなのに…(左)。山頂からは小学生が軽々と下山。見てるだけで足が震える(右)。

東北地方もさる18日、平年より4日遅れて梅雨入りしました。
朝方の雨も上がった梅雨入り当日、標高1005mの地元兜明神岳(かぶとみょうじんだけ)を登山して来ました。いやいや半分ハイキングでした。標高744mに位置する道の駅「区界高原」までは車で、残り約260mの草原を自分の足で山登り。前日からトレッキングシューズにリュックサックを用意して準備万端。

45分の草原コースとはいえ、勾配のついた山道は辛いものです。熊除け用の鈴を鳴らしながら、途中野鳥の囀りや白樺、笹藪を眺めての散策気分も、兜明神岳の頂上付近は最大の難所、奇岩だらけの岩場。
昔、安倍貞任が隠れたという頂上に向かって、四つん這いになり恐る恐る登る私の横を、先行していた小学生の子供たちはまるで兎が飛び跳ねているようにひょいひょい降りてきます。運動神経の鈍っているおじさんは、その身軽さに感心、感嘆、絶叫。

強い風が吹き抜ける頂上は狭い。それでも360度大パノラマが展望できる山頂に立つのは一つの山を征服した感じになります。三浦雄一郎さんになったみたい(笑)。
生憎の曇りではっきりとは見渡せませんが、晴れていれば右に2038mの岩手山、左に1917mの早池峰山の霊峰が見渡せるはず。その裾野には村々の集落が眺望できます。

疲労と初体験から足元がふらつき、下りの岩場で濡れた岩に足を滑らせ、思い切り膝と額を奇岩にゴッツン。目から火が出るとはこのことか。思わず痛さをこらえ、周りに目配り。良かった、醜態を見た人はいなかった(笑)。


◇二十四節気 夏至(げし)のメモ◇
二十四節気10番目の節気。6月21日および小暑(7月7日)の前日まで。
◆夏至の七十二候は次の通り。
初候 第二十八候(6/21~6/25)乃東枯(なつかれくさ、かるる)
草木いずれ繁茂する中で乃東(だいとう・夏枯草)のみが枯れていく時季。
次候 第二十九候(6/26~7/1) 菖蒲華(あやめ、はなさく)
菖蒲(あやめ)の花が咲きはじめる時季。
末候 第三十候(7/2~7/6)   半夏生(はんげ、しょうず)
半夏が生えはじめる時季。苗が生える季節でかなり暑さを感じる。





参考サイト:ぴお、七十二侯がまるごとわかる本

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こんばんは
早いもので明日は夏至ですね。matsuyamaさんのブログのお蔭で日本の四季の美しさを年中味あわせて頂いています。
そして反省や望みにもつなげています。ありがとうございます。

すごい!! 登山なさったのですね。兜明神岳、頂上がきれいですね。そして周りの風景が透き通ってる。さすがに東北だと思いました。

せっかく大きくなって収穫を待つだけだったはずの梅の実もこの雨で随分と落ちてしまったとか。梅農家の、特に和歌山の皆さんにとっては大きな痛手ではないかと案じています。
この雨、明日からもっとひどくなるとか。気を付けて過ごさなきゃいけませんね。
  • |2013.06.20(Thu)
  • |まろゆーろ
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matsuyamaさんへ!!

私の暦と言うより、最近の暦には詳しく記載されていませんですねー。夏至なんですか!
本道は、やっと初夏と言う感じです。今日も風が強い日で帽子が飛んで困りました。
山登りの人は十分な装備と知識と山への畏敬がひっつようですねー。自衛隊にもお金を払うらしいですねー
三浦さんはその点凄い登山家ですね^^。80歳とは思われない若さですね。
浦街道は今、米軍の射撃演習でもめていますが、ここまで飛行機や爆弾の炸裂音が聞こえてきます。凄い砲弾です。困ります。!
  • |2013.06.20(Thu)
  • |荒野鷹虎
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こんばんは

一年の早いこと、年々さいさい早くなってゆくような気がするのは年齢のせい・・・!?
でももう夏至のころ。昼が長いなんて聞くと寝るのが一番の楽しみの私はげっそり来ますw。夜のない北欧には住めない体質ですねww。

山登り・・・奥多摩の御岳(みたけ)というところに学生のころ合宿のようなもので行きましたがもうへろへろでした。
今はもう絶対歩けませんね、行くなら筋トレしてからでしょうかw。

夏越しの祓で半年の穢れを清めて残りの半年を過ごしたいものです。
  • |2013.06.20(Thu)
  • |見張り員
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おはようございます。

日に日に日の出の時間が早くなるのが楽しみのひとつだったの
に、明日からはまた日が短くなってゆくと思うと、ちょっぴり
さみしくなります。
考えてみれば、あと10日ほどで今年も折り返し点ですものね。

兜明神岳登頂、おつかれさまでした。
岩場で足を滑らせてしまったとか、大丈夫ですか。
お大事にしてください。
  • |2013.06.21(Fri)
  • |茶々
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今年も夏至だね
1年て・・・早いね
額を打ったって大丈夫?
目から火花が散った事、数回
もしや初体験?
誰も見てなくて良かったけど、病院に行かなくて大丈夫なの?
心配だわ、今頃はお岩さんだったりして(‥;)
  • |2013.06.21(Fri)
  • |みゆきん
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大丈夫ですか?
お怪我なぞは、なかったですか?

お気を付けくださいね!

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Re: まろゆ-ろさんへ☆彡

こんばんは。
今日は夏至ですけど、こちらは曇っておりまして1年で最も遅い日没を感受できそうにないですね。最も今は梅雨時で例年同様見れないでしょうけどね。人に言われないと忘れている季節の動き、改めてその時の季節の調味料として、ご堪能いただければ幸いです。
登山というほど大げさな山ではないんですが、山頂から眺める連山、裾野に広がる村落などは、アクセク働く混迷の社会をも忘れさせてくれる一瞬でしたね。懐の深い大自然は人々の嘆きを聞き届けてくれるようでした。代わりに明神岳の爽やかな風、自然の香りを土産に、負傷の身へ一杯詰め込んできました。
昔の梅雨はジメジメといつまでも降り続くイメージでしたが、最近の梅雨はそれまでエネルギーを溜め込んで、一気にドバッと来るような感じがあります。今朝がた台風も低気圧に変わったようですが、収穫を間近に控えた農家の皆さんは、今後も引き続いての警戒をしなければいけませんね。


  • |2013.06.21(Fri)
  • |matsuyama
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Re: 荒野鷹虎さんへ☆彡

日本でも昼の時間が最も長くなるのが北海道ですね。
北海道といえども夏至は夏の走りですから、これから本格的な夏がやってきますよ。
山登りに自衛隊もお金を払う。入山料のことですかね。
確かに登山には装備や心構えなどは当然、常識的なマナーが必要です。たばこを吸いながらというわけにはいきません。山火事にでもなったら、その山を管理してる方が大変ですからね。先日の明神岳は山小屋も、休憩所もトイレもきれいに整理されてました。入山料はその山の管理料みたいなものです。
演習場での砲弾の炸裂音、これは近所の方々にとって迷惑なものですよね。音だけじゃないですからね。地響きさえあります。身体に変調をきたしてませんか。これ以上迷惑がかかるようでしたら、保障問題も辞さないところですね。

  • |2013.06.21(Fri)
  • |matsuyama
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Re: 見張り員さんへ☆彡

睡眠を十分とることは健康にもいいことです。年寄りは早起きだといいますけど、その分早寝なんですよね。睡眠時間は十分とってるはずなのに、やっぱり眠いのは若いという証なんでしょうか。基本的に白夜の世界には住めないですけどね。
若い頃は初心者向けの優しいコース、なんて蔑視してたもんですが、今は初心者コースにも身体がついていかないと実感しました。初心者コース!チョロイチョロイ、などと、過信はいけませんね。体力の増進、筋力アップなどの事前準備は山登りに欠かせません。疲労と老齢から自制が利かなくなってます。教訓となりました。
夏越の祓でこの日の穢れを洗い清めてもらい、今年後半の安全を祈願してもらいましょう(笑)。

  • |2013.06.21(Fri)
  • |matsuyama
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Re: 茶々さんへ☆彡

こんばんは。
巡る季節も会者定離ですかね。来る季節を楽しむからこそ、行く季節を寂しく感じるのかもしれません。

お気遣いありがとうございます。お蔭さまで殺傷程度の負傷で済みました。
年甲斐もなく自惚れは厳禁ですね。自己過信は事故の元です。これで打撲、骨折でもしていたら、周りの人にどれだけ迷惑をかけてしまったかと思うと、汗顔の至りです。
三浦雄一郎さんが80歳にしてエベレストを登頂したということは、改めてすごい偉業だったんだと思いを馳せています。あのような方はそれなりに登頂訓練し、鍛えて準備をしているんでしょうね。
よく高齢者の遭難というニュースを聞きますが、山の変化を甘く見ているからだと実感しています。


  • |2013.06.21(Fri)
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Re: みゆきんさんへ☆彡

お気遣いありがとうございます。
打ったところが右目上の額でしたから、火花はちょっと見えなかったんですけどね。
この衝撃が逆療法だったら今頃頭脳明晰さが甦り、老齢生活に明るい日差しが差しこんでたかもしれませんね。まだまだショック療法が足りなかったようです。
とにかく瞬間的な痛みはありましたけど、周りのことが気にかかって敢えて平静を装ってました(笑)。
額には瘤もできないし、膝は擦り傷程度だし、あの衝撃から見たら軽傷だったかもね。病院行ったら包帯ぐるぐる巻きにされ、お岩さん崩れになってたかもしれません。あ~、歳は取りたくないもんです。

  • |2013.06.21(Fri)
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Re: くろこさんへ☆彡

お気遣いありがとうございます。

お蔭さまで今でもピンピンしており、こうしてコメントのお返事を書かせていただいてます。
ま~、その時は我を忘れて周章狼狽してました。靴が滑った瞬間、これは転びそうだと思い、手を出して支えようとしたんですが、その手にも脳の指令を拒まれ、そのままゴッツンこでした。反応が鈍いのと身体が自由に動かないのは年齢のせいでしょうね。
年齢的変化、身体的変化は自分で掌握しておかなければなりません。若い時の考えそのままだったんでしょうね。それを世間では「過信」といってるようです(アセ)。

  • |2013.06.21(Fri)
  • |matsuyama
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兜明神岳、急峻な山のようですね
眺めはいいでしょうけれど
登るのは大変そうに思えます

体力がないので、登山をなさる方々を
羨ましくさえ思います
  • |2013.06.21(Fri)
  • |FREUDE
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過ぎてから気付きました。
昨日が夏至だったのか…(^_^;

すっかり忘れてたので、
今日キャンプ場でキャンドルナイトを過ごしたいと思います。
  • |2013.06.22(Sat)
  • |itchann
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Re: FREUDEさんへ☆彡

区界高原何度か通ったことがお有りだと思いますけど、写真のようになだらかな山です。昔はスキー場で賑わってました。今はリフトもなく一帯は草原となっております。
ただ山頂付近10m位は奇岩が折り重なった岩場です。初心者向けにはその岩場より下の尾根にあたるところでしょうね。山頂に登るにはやはり経験者の指導がないと、危険なようです。この日の子供たちが軽々登り降りしてたのも、経験者の指導があったからだと思います。
自分のように初体験でありながら、指導者もなく登頂を試みたのは無謀な計画だったでしょうね。山頂直下の草原地帯に留めておくべきでした。

  • |2013.06.22(Sat)
  • |matsuyama
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Re: itchannさんへ☆彡

キャンプ場でキャンドルナイト、いいですね。
キャンプファイヤーは管理人主体で実施しているところもあるようですが、薄暗い中でローソクの火がゆらゆら燃え上がるキャンドルライトは幻想的ですよね。
キャンドルライトとはちょっと意味が違いますけど、こちらではお盆の迎え火の時、1周忌を迎える身内を供養して、108本のローソクを灯す慣習があります。いわばこれもキャンドルライトの一種ですよね(笑)。

夜の始まりが遅い夏至ですが、キャンドルライトのキャンプでご多忙なお仕事の疲れを癒してください。

  • |2013.06.22(Sat)
  • |matsuyama
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こんにちは
いつもどうもありがとうございます♪
ちょっとご無沙汰でした。

夏至はすっかり忘れてました
仕事でそれどころじゃなかったのが余裕がなかったのかなあと(苦笑)
登山ご苦労様でした
今年は富士山に・・・と思ってましたが
世界文化遺産に認定されたので混みそうです・・・

またよろしくお願いいたします♪
  • |2013.06.24(Mon)
  • |スーパーサイドバック
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Re: スーパーサイドバックさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。

夏至も忘れるほどお忙しそうですね。この景気停滞の中での多忙は、いい傾向だと思いますよ。ハローワークがごった返してますからね。
富士山の文化遺産登録は快挙ですよね。何をいまさらという感は否めないですが、日本の象徴といわれてる富士山でも、1度登録を戻されているという過去の経緯もありますから。いかに権威のある登録かとも思います。今後は富士山への登山ブームが出てくるでしょうが、登山家のモラルが問われるところですね。

  • |2013.06.24(Mon)
  • |matsuyama
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登山ですか 頂上に着いて綺麗な景色に それまでの
辛さが 吹き飛びますね  数年に一度
地元で(中国地方)一番高い山 大山に登山行きますが 
頂上付近になると 運悪く雲の中・・・

  • |2013.06.25(Tue)
  • |こん☆
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Re: こん☆さんへ☆彡

初心者向けの山とはいえ、山頂から眺望する景観には優越感をいだきます。
それまで流した汗も疲れもすべて忘れてしまいます。
自然景観の効果って大きいですね。山男の気持ちが分かるような気もします。

お~、大山に登られるんですか。結構高いですよね。
日本百景にもなってますから、その雄姿は美しいです。地元では○○富士って親しまれてませんか。こちらでも岩手山のこと、南部富士と呼んで地元からは親しまれていますよ。

  • |2013.06.26(Wed)
  • |matsuyama
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