麦の穂も実り、ひと安心する小満

天地万物精気に満ちる
5月21日は二十四節気の小満です。「万物しだいに長じて天地に満ち始める」時季であり、前年の秋に植えた麦が成長して穂を実らせるため、ひと安心(少し満足)するという意味から小満といわれます。陽気も良く、草木が成長し緑が濃くなります。また様々な花が咲き、そして動物達も活発に動き始めます。さまざまな生命が大地に満ち溢れる時季でもあります。

白川郷

走り梅雨は梅雨入り前の前兆!
また、本格的な梅雨入り前の5月中旬~下旬頃、1週間~10日ほど一時的に梅雨のようにぐずつく天気になることがあります。これを走り梅雨といいますが、この現象、年によってあったりなかったりします。通常は走り梅雨の後、晴れの日が続き、その後梅雨入りとなるのが一般的です。

お天気雨は狐の嫁入り現象!
この時季、晴れているのに小雨が降ることがあります。これを一般的には「お天気雨」とか「日照り雨」といい、お天気に騙されたような感じから「狐の嫁入り」あるいは「天泣(てんきゅう)」などとも呼ばれています。昔はお天気雨のことを怪奇現象ととらえ、何でも狐の仕業と考えていたんですね。雨が落ちる前に雲が消えてしまった、強風で雨が流された、小さい雲が雨を降らしたなどと科学的に説明されるとちょっとがっかりするところもありますけど。

きれいな虹の架け橋に感動
お天気雨で出会える自然現象もあります。太陽を背にし、雨が降っている方向を見上げると、きれいな虹と出会えることがあります。極稀に体験できる不思議な現象ですが、出会えると感動的でロマンチックになります。
以前、長野県をドライブしている時、前方に鮮明な虹の架け橋を見ることができました。その時は年甲斐もなく、思わず「ワッ、虹だ!」と叫んで急停車してしまいました。男はいくつになってもロマンを求めます(笑)。

小満の初候は「蚕起食桑」
5月21日頃より25日頃までは小満の初候で、七十二候の第二十二候「蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)です。
古来より日本中で飼育されていた蚕。ひと月ほどで体の周りに白い糸を吐き出し繭を作りますが、その繭から採れるシルクと呼ばれる絹糸は生活を支える大事な収入源でした。桑の葉を食べ、成長する蚕を「おカイコさま」と呼び、人々は期待を込めたまなざしで眺めていました。
1995年12月9日にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」では、焼畑によるヒエ、アワ、ソバ、そして養蚕のための桑が農業の中心でありました。
小学校時代、学校で蚕を育ててました。生徒が交代で桑の葉をあげ、その成長を観察してたことがあります。白い繭が出上がったときは感動でしたね。

裕福だった! 製糸工女
大竹しのぶさん主演の映画「あゝ野麦峠」では、群馬県富岡市にあった富岡製糸場に出稼ぎした女工さんは、休みもなく1日12時間以上働かされたなどと、悲惨な面を強調して描かれています。
しかし、原作では工女の恵まれた環境や、糸値に翻弄される製糸家の厳しい実情などにも言及、日本の貧しく苦しい時代を懸命に生き抜いた人々やその背景が強く描かれています。
実働7時間45分、休日は年末年始、暑休など含め年間76日、給料も月割りで支給され、ベテラン工女になると25円、他にも夏冬の作業服代として5円あったそうです。明治8年の25円は大金だったんでしょうね。貯めたお金は盆暮れに帰省した時、実家の借金返済などにあてがっていたそうです。

昔の工女さんは家のため親のため、必死に働いていたんですね。

◇二十四節気 小満(しょうまん)のメモ◇
二十四節気8番目の節気。5月21日および芒種(6月5日)の前日まで。
◆小満の七十二候は次の通り。
初候 第二十二候(5/21~5/25)蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)
蚕が桑の葉を盛んに食べはじめる時季。
次候 第二十三候(5/26~5/30)紅花栄(べにばなさかう)
紅花の紅黄色の頭花が盛んに咲く時季。
末候 第二十四候(5/31~6/4) 麦秋至(ばくしゅういたる)
麦が熟して畑一面が黄金色になる時季。





参考サイト:WikipediaぴおHistory日誌exciteニュース、七十二侯がまるごとわかる本
写真素材:写真素材-フォトライブラリー

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走り梅雨、まさにそんな天候が続いてます。
キャンパーにとってはキビシイ季節がやってきました。

5月連休あたりのやや乾いた空気が懐かしいです(^_^;
  • |2013.05.21(Tue)
  • |itchann
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もうすぐ梅雨入りですね

小学生低学年の頃は日記と言う宿題がありました
書くことが思い浮かばず、苦痛でした

愛媛県南部では梅雨をナガセと呼んでおり
「きょうもながせで、あめでした」とばかり
一か月ほど書いていた記憶があります

地域差もあるのですが関西に戻ってから
雨の続く梅雨の記憶がありません
  • |2013.05.21(Tue)
  • |FREUDE
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おはようございます。

動物達も活発に動き始めるじゃないですが、先日、仙台に初夏
を告げる「青葉まつり」に出かけてきました。
心配された天気の方も何とかもってくれて、ケヤキ並木の新緑
が青空に映える中で繰り広げられた数々の催しを楽しむことが
できました。
朝晩の肌寒さもやわらいで、いい陽気になってきたこの時期、
うっとおしい梅雨に入る前でもあり、有効に過ごしたいものです。

  • |2013.05.21(Tue)
  • |茶々
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早いものでもう小満。
桜の枝で遊ぶ毛虫の季節にもなるということで……。今年こそは万全の構えで駆除せねばと思っています。

雨に映える木々の緑が本当に美しいですね。春は笑い夏は滴るほど美しい山々。緑の山を見るだけでも疲れた心も体を蘇らせてくれるようなパワーを感じます。

製糸工女さんはそんなに裕福だったのですか。何だかとってもつらい仕事の明け暮れとばかり思っていました。しかし日本の絹を世界に知らしめた彼女たちの功績は素晴らしいものがありますね。
皇后さまも養蚕をなさっていますが珍しいお蚕をお育てとか。絶滅であった小石丸という繭を大切になさって正倉院の御物の複製に用いたらしいです。やっぱり絹は日本人の気質に合っているような思いがします。

清々しい季節になりました。お元気にお過ごし下さいね。
  • |2013.05.21(Tue)
  • |まろゆーろ
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Re: itchannさんへ☆彡

キャンパーに一番嫌なのが雨と風ですよね。
寒さはある程度、装備でしのげるのかもしれませんけど、大雨は地面に水溜りができますし、強風はテントが吹き飛ばされるかもしれません。
以前受付テントを設営していたことがありました。強風を予想して10㎏の重しを周りに設置するんですが、それでも飛ばされることがありました。キャンプではいろいろ対策を講じられてるんでしょうが、飛ばされたらひとたまりもないですよね。
お気をつけてキャンプ生活を楽しんでください。

  • |2013.05.21(Tue)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

自分たちの小学校時代、夏休みや冬休みには日記という宿題がありました。
休みの間はほとんど遊びほうけていましたが、2~3回同じ地区の小学生がお寺に集まって学習会などをしていました。算数や国語は上級生に教えてもらい、日記などは友達のを書き写してました。今じゃPCを見れば、1か月分の過去の天気がわかりますが、当時はそんなものありませんからね。その後皆で川へ泳ぎに行ってました。楽しかったですね。
愛媛県では梅雨のことをナガセっていうんですか。こちらでは梅雨時に山越えの北東風の風が吹くことがあります。ヤマセって呼んでるんですが、ヤマセが吹くと湾内に濃霧が発生します。山の頂上は見えてるんですが、海面すれすれまで濃霧が密集し、船舶事故に繋がりかねません。自然の現象は怖いです。
  • |2013.05.21(Tue)
  • |matsuyama
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Re: 茶々さんへ☆彡

こんにちは。
仙台恒例の青葉まつり始まったんですね。
以前、練習に余念がないと紹介されていた「すずめ踊り」も参加しているんでしょうね。新緑の美しい杜の都仙台はこれを契機に活発に動き始めるんでしょう。まさに「さまざまな生命が大地に満ち溢れる時季」でもありますね。街全体に活気がみなぎります。
季節は初夏。梅雨入り前の清涼剤みたいなものですね。今年はどこが開催県かわかりませんが、東北六魂祭や仙台七夕まつりなど血潮が湧いてきますね。

  • |2013.05.21(Tue)
  • |matsuyama
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Re: まろゆ-ろさんへ☆彡

裏山の木立にも新緑の葉がみずみずしさをみなぎらせてきました。見ているだけでも心が弾んできます。寒さで猫背気味だった体型も、気持ち胸を張り迎える四季をくまなく吸収しようとしているような気分でもあります。

工女さん、自分の印象でも悲惨なイメージしか持っていませんでした。映画の印象が強かったんでしょうかね。当時の優秀な工女さんの日誌にはそれほど悲惨さは見られなかったようです。富岡製糸場といえば官営模範工場だったようですから、就労条件、給与体系などは、他の民間製糸場とは雲泥の差があったのかもしれません。いずれにしろ彼女たちの製糸労務は日本のシルクの発展に大きな功績を残したんだと思います。

皇后さまの養蚕飼育のお話はお聞きしてましたが、小石丸のお話は聞き及んでいませんでした。養蚕へのご理解が深いお方なんですね。

  • |2013.05.21(Tue)
  • |matsuyama
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あのぉ~
私は、どっちのグループに入ったら良いのでしょうか?
青森?宮城?
だって、宮城はとりあえず暖かい
青森は、まだ寒い
うーん・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ
困ったわ
白川郷の写真が美しい
やっぱり田舎の風景って良いね
一番最後に入梅する地方から(*^^*ゞ
  • |2013.05.21(Tue)
  • |みゆきん
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こんにちは
いつもどうもありがとうございます♪

5月も下旬入りましたが、
ここ数日夏日でしたけど、雨も多く
ちょっと早い梅雨のような感じもしなくはないですが
おっしゃるように、晴れてるのに雨
まさしく狐の嫁入り、ですが最近の若い人には・・・ですね(苦笑)

またよろしくお願いいたします♪
  • |2013.05.22(Wed)
  • |スーパーサイドバック
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Re: みゆきんさんへ☆彡

宮城の都会もいいですけど、郷愁の残る青森も捨てたもんじゃないですよ。
♪うさぎ美味し 華の山……ってね。華麗な花の群生する小高い山で食するうさぎ汁は、都会では味わえない珍味ですよ(笑)。
白川郷の写真をお気に入りいただけたことは、取りも直さず素朴な田舎に気持ちが傾いているんです、きっと。青森を終の棲家にお考えください(笑)。


  • |2013.05.22(Wed)
  • |matsuyama
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Re: スーパーサイドバックさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。

新緑のこの時季は四季の中でも過ごしやすい、というイメージがありますけど、菜種梅雨、走り梅雨、お天気雨など意外に雨に見舞われるケースが多いんですよね。

あまり使われないことわざって、しだいに忘れられがちになります。我々が後世に継承していく必要性もあるでしょうね。


  • |2013.05.22(Wed)
  • |matsuyama
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  • |2013.05.23(Thu)
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  • |2013.05.24(Fri)
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matsuyamaさんへ!!

何時もお世話になっております。!
「小満」って北海道にはぴったりの感がします。
今正に、草花が芽吹き、或いは咲き誇り山も賑わいをもたらしています。
旧暦って北海道には実に相性が良いように思いますねー。
ただ、花札は全然合っていません・・笑)
  • |2013.05.24(Fri)
  • |荒野鷹虎
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田植えも終わって 一段落
今年は すでに水不足 地域の水利権
独り占め出来ないしね・・・
もうすぐ梅雨 少し雨が欲しい所かな
豪雨は困るけどね

  • |2013.05.24(Fri)
  • |こん☆
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Re: 荒野鷹虎さんへ☆彡

麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れるころです。この時季北海道も季節の賑わいを見せていることでしょうね。
小暑に対する大暑、小寒に対する大寒のように、二十四節気の小満には対抗する「大満」はありません。そのためはっきりとした季節の特色がないのが特色です。七十二候では初候に「蚕起食桑」次候は「紅花栄」、末候を「麦秋至」などとし、そのあたりを補足したのでしょうね。
5月の花札は「菖蒲」。旧暦の5月というと新暦の6月頃にあたります。北海道の菖蒲は6月下旬から7月にかけて咲き始めるんでしょうか。花札でいうなら「牡丹」か「萩」になるんでしょうかね。ややこしいですね(笑)。
  • |2013.05.25(Sat)
  • |matsuyama
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Re: こん☆さんへ☆彡

田植えも終わりましたか。兼業農家としてはこれで一段落ですね。
これからは稲作にとって水の調整が大事になってきますね。昔は水路から引いた水を毎朝調整していたもんです。日照りが続くと大変なんですよね。梅雨は嫌な季節ですけど、農家にとっては恵みの雨ですから。
無事稲が根付き、五穀豊穣の秋を迎えることを祈ってます。

  • |2013.05.25(Sat)
  • |matsuyama
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  • |2013.05.25(Sat)
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