焼き角餅の澄まし汁仕立てが関東風お雑煮

新しい年を迎えて今日で10日。早いものですね。関西ではえべっさんが始まり、西宮神社恒例の参拝一番乗りを目指して福男選びの神事が行われましたね。見事一番福を獲得したのは現役バリバリの高校生。副賞の一部がえべっさんの酒菰樽、えびす麦酒1年分だそうです。どうするんでしょう。本人が飲むんでしょうか(笑)。

鏡餅

さて、全国的には正月の伝統行事の1つに鏡開きがありますね。えべっさんの副賞酒菰樽を開けるのも鏡開きまたは鏡割りとも言いますけど、ここでは正月神棚に飾った鏡餅を雑煮や汁粉に入れて食べる時のことを言います。
お正月に餅を食べることは、平安時代に宮中で健康と長寿を祈願した正月行事「歯固めの儀」に由来すると言われています。もともと餅は、ハレの日に神さまに捧げる神聖な食べ物で、餅は長く延びて切れないことから、長寿を願う意味が含まれているんですね。年神様に供えた餅をいただくことで、一年の無病息災を祈る気持ちが込められています。

現在の鏡開きは一般的に1月11日に行われていますが、古くは20日(はつか)が、鎧などの具足に供えた具足餅を下げ、雑煮として食した「刃柄」に通じるところから1月20日に行われていました。あるいは女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うというそうです。この武家社会の風習が一般化したものなんですね。ところが徳川家光が4月20日に亡くなり、20日は忌日となるため1月11日に行われるようになりました。当時商家で行われていた1月11日の蔵開きに合わせたとも言われています(詳しくは過去記事2010年1月10日「蔵開き、十日えびすで商売繁盛」を参照)。
1月15日が松の内の地方では15日あるいは1月20日(二十日正月)に行われていますが、これはその時の名残りなんでしょうね。京都などでは1月4日に行われますが、正確な理由は分ってないようです。

また鏡餅には神様が宿っており、刃物を使わず木づちなどで割り、雑煮や汁粉などにして食べます。刃物は切腹を連想させ、「切る」「割る」は避けて「開く」といいます。鏡は円満を、開くは末広がりを意味します。
結婚披露宴での酒樽の蓋を割ることを鏡開きというのも、こういった意味があるからなんですね。ですから鏡割りというのは、本来の意味からすると縁起が悪いことになりますね。

この日は鏡餅を神棚に飾ってあった会社でも鏡開きをするところもあります。昼から女子社員が準備し、3時の休憩時間にお汁粉を全社員に振舞いました。
ご家庭でのお餅の調理法には焼く、煮る、揚げる、炒める、和えるなど数多くありますね。
基本的には野菜や鶏肉、魚介などで煮込んで作りますが、故郷の香り漂うお雑煮は地方色豊かです。大別すると関東では角餅を焼いた澄まし汁仕立て、関西は丸餅をゆでて味噌仕立てが多く見受けられるようです。
焼いた角餅を醤油と魚介だしの澄まし仕立てにワラビ、ぜんまいなどの山菜を入れた秋田のお雑煮、広島のお雑煮は丸餅を煮て、醤油、干し魚だしの澄まし仕立てで、大根、人参、白菜などの野菜に、結び昆布、するめ、はまぐり、牡蠣などの具が入るそうです。すごい豪勢なお雑煮なんですね。四国の一部ではあんこの入った丸餅をお雑煮に入れたり、中に入る具もその土地でしか味わえない山の幸、海の幸が使われていたりするんですね。

お正月には、神様から新しい生命を与えられるという言い伝えがあります。その年神様の霊力はお供えした鏡餅に宿りますので、鏡餅を食べることで新しい生命をいただくことになります。つまり一年に一度新たに生まれ変わることになるんですね。今年こそ鏡餅を食べて新たな人間像を創り出しましょう(笑)。




福井県のお雑煮は生味噌仕立て。白餅を入れると美味しいお雑煮の出来上がり(写真左)。静岡産直の開運菰樽。お雑煮を肴に樽酒一杯で1升入りのミニ樽もアッという間に空樽になりそう(写真中)。女正月といわれる小正月。津軽の人々に親しまれていた粥の汁。郷土料理「けの汁」は主婦たちを手助けするものでもありました。15日の小正月にはぜひ召し上がっていただきたい野菜たっぷりの粥汁です(写真右)。



参考サイト:~伝えたい日本の心~鏡餅を供えるWikipedia

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この年末年始は海外だったので、鏡餅も飾れませんでした。
なので鏡開きもなし。餅もまだ食べていないかも。

ちょっと恋しい感じがしています(^_^;

  • |2013.01.11(Fri)
  • |itchann
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おはようございます♪
いつもどうもありがとうございます♪

うちの方では
鏡開きでは、なぜかお餅を割らずに
酒樽割る風習があります
お餅を食べるのもないですね・・・
自分は学生時代から社会人の数年目まで
柔道や空手をやってましたが
神前に礼というのがあるくらいでもちろん神棚も
ありましたが、鏡開きで
お餅わりませんでした・・・
これも地域の風習なんでしょうか・・・

またよろしくお願いいたします♪
  • |2013.01.11(Fri)
  • |スーパーサイドバック
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おはようございます。

その昔は、父の実家にも母の実家にも臼や杵が有って、正月餅
は親戚が集まり、男衆が搗き手女衆が返し手になって代わる代
わる搗いたものです。
子供の頃、いたずらで搗き手をやらされたりして、その杵の重
さに大人はすごいなと思ったものでした。

今でこそ餅も年中スーパーで手に入り、いつでも食べたい時に
食べることができますが、当時は正月や祭りなど晴れやかな行
事の時にしか食べなかったような気がします。
  • |2013.01.11(Fri)
  • |茶々
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はじめまして matsuyamaさん。

この場をお借りしてで申し訳ございません。
「今日の出来事」のブログ記事を書いているパペラッチです。
今日は、相互リンクのお願いでコメントさせていただきました。

ご訪問させていただき、是非、相互リンクしたいと思いコメントいたしました。

matsuyamaさんのブログは、こちらのブログにリンクさせていただきましたのでご確認お願いします。

私のブログは、
「今日の出来事」
URL⇒http://stepmonrin4.blog.so-net.ne.jp/ ←ブログURL
になります。

宜しければで結構ですので、ご検討よろしくお願いします。
  • |2013.01.11(Fri)
  • |パペラッチ
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Re: itchannさんへ☆彡

海外には鏡餅や鏡開きの行事なんかないでしょうね。
お餅自体の食べ物もあまり聞きません。やはり生活文化の違いなんでしょうかね。
国内じゃパックされた鏡餅も切り餅も売ってますから、ちょっと荷物になりますけど、少しお持ちになれば良かったですね。ヨーロッパで日本の伝統行事を堪能できるなんてちょっとおもしろいですね。

海外旅行で日本の正月料理を味わえなかった分、お雑煮でも食べて日本の伝統料理を味わってください。

  • |2013.01.11(Fri)
  • |matsuyama
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Re: スーパーサイドバックさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。

いろいろ地域によって風習、習慣というものが違いますからね。
そちらの地域では鏡開きに代わる酒樽を割っていたんですか。それもまた特筆すべき風習ですね。
道場なんかでの鏡開きもありませんでしたか。各道場によってはお汁粉を作って皆に振る舞ってたところもあるようですけどね。その道場の館主の考え方にもよるんでしょうね。

  • |2013.01.11(Fri)
  • |matsuyama
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Re: 茶々さんへ☆彡 

こんにちは。
そうですね、昔は近所の皆さんが集まって餅つきをしてましたね。
餅米を噴かす担当、餅を撞くコンビ、撞いた餅を伸ばす人など賑やかに餅つきをしてました。伸ばした切り餅の半端なところをもらってきな粉を付けて食べてました。撞きたては柔らかくて美味しいんですよね。
今も杵と臼は埃を被ってますが、残ってます。蒸籠はどうしたんでしょうね、見当たりません。
今はもう撞き手もおりませんし、だいたい撞き方やその手順を知っている人が減ってきてますよね。一時、電気餅つき器が出来た頃から様変わりしてきました。いまでも餅つき器、あるんですかね。
昔は正月に限らず、家屋の棟上式や子供の誕生、節句などで餅が使われていたもんですけどね。今では好きな時に好きなだけ食べれますからね。

  • |2013.01.11(Fri)
  • |matsuyama
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Re: パペラッチさんへ☆彡

はじめまして、パペラッチさん。コメント、リンクありがとうございました。

日々の出来事を書きとめておられるんですね。話題は幅広そうですね。
自分もリンクさせていただきます。
今後とも気軽にお立ち寄りくださいね。
ありがとうございました。

  • |2013.01.11(Fri)
  • |matsuyama
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貧しい家庭に育ちましたので、白菜のみのお雑煮です
煮干しで出汁を摂り、白菜だけが甘くて好きです
でもそれが地方色ではなく、我が家だけだったことを知り
とてもおかしかったです

独り暮らしの私は作るのが邪魔くさくなって、
今年はまだお雑煮を食べておりません^^

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早いもので今日は鏡開きでした。
あっという間に正月も過ぎてお鏡を開いてこれにて諸行事完了という感じですね。慌ただしく準備した正月迎え、過ぎてしまえば毎年寂しさが残ります。いくつになっても……。

今日は神社の鏡開きの取材をしてまいりました。古式に則って木槌でお鏡を小さくしていく様子に同席していた幼稚園児たちも神妙に見入っていました。小さい頃からこういった伝統行事に慣れ親しむことは良いことですね。
  • |2013.01.11(Fri)
  • |まろゆーろ
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Re: FREUDEさんへ☆彡

我が家オリジナルお雑煮ですか。
子供の頃の我が家でもお雑煮として食べた記憶はないですね。うちは兼業農家で、野菜は何とか食べれる位はありましたけど、正月はお煮しめが主力でしたから。お餅は焼いたりあんこ汁にうどんや餅を入れて食べた記憶があります。きな粉とかくるみを付けて単独で食べてたこともありましたね。
普通の汁に餅や野菜を入れて食べるお雑煮は、「あっ、これがお雑煮っていうのか」と、都会に出てから初めて知りました。
自分も一人暮らしの時は食べたことないです。団地住まいですと餅も撞きませんし、当時はパック餅も売ってませんでしたからね。田舎にUターンした今はパックの鏡餅を利用してます。夫婦二人だけでお雑煮はあまり食べません。今年は市販の鏡餅を開き、インスタントみそ汁で関西風味噌味お雑煮を食べました(笑)。
  • |2013.01.12(Sat)
  • |matsuyama
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Re: まろゆーろさんへ☆彡

古来伝統の鏡開き。最近のご家庭ではあまり見かけなくなりましたね。僅かに古式ゆかしき伝統の儀式を継承する神社仏閣で見られる程度ですね。
地域によっては町会の自治会が主催して鏡開きをするところもあるようですが、子供たちと交流して行われる神聖な儀式は、次世代に継承する意味でも大切なことですね。子供たちの脳裏にしっかりと焼き付いてくれることを期待します。
正月行事も山を越え、残すところ小正月、どんど焼ということになり、年の始めの行事もつつがなく執り行われています。これから続く新しい年も、何事もなく平和な1年が過ごせますよう祈願したいところですね。

  • |2013.01.12(Sat)
  • |matsuyama
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今晩は。
そう言えば、子供の頃に鏡開きをする時、いつもお餅を切るのではなく割っていた記憶が有ります。
昔の行事には、厄を払うなどの色々な意味合いが有りました。しかし、現在はそう言う行事の持つ意味を知らない世代の人が(私も含めて)多くなって来ている気がします。
出来る事ならば、日本古来の伝統美を絶やしたく無いと思いますので、そう言う意味でもmatsuyamaさんのブログ記事、とっても参考になります。
  • |2013.01.13(Sun)
  • |ichigomakaron47
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こんにちは!

鏡開きには良く剣道大会をしたものでしたねー。
終わった後で湯モチで醤油汁にして食べたもので、味噌汁は本道ではありません。
大阪の神社の行事は面白いものがありますね^^。
えべっさんって言うのは戎神社でしょうか?恵比寿でしょうか?
  • |2013.01.13(Sun)
  • |荒野鷹虎
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Re: ichigomakaron47さんへ☆彡

古来から継承されてきた日本の伝統文化には、子孫繁栄、商売繁昌、無病息災、そして厄除けなどを祈願する信仰心が結びついていますよね。人々の拠りどころとなるものですから、長い間引き継がれてきているんではないでしょうかね。長い歴史の中では廃れるものもあるかもしれません。現時点でいいものなら次世代に承継していきたいものです。
何もできない自分ですが、せめてこのような手段を使い、次世代のみなさんにつないでいきたいと思っております。どうぞ今後ともよろしくお願いします。
  • |2013.01.13(Sun)
  • |matsuyama
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Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

剣道をはじめ柔道、空手など日本の古武道の道場においては、この日は大会終了後とか稽古を終えた後、皆で鏡開きのお餅でお汁粉を食べるというケースが多かったようですね。
古来の伝統行事を重んじる会社でもこの日は神棚にあった鏡餅を開いて、全社員にお汁粉を振る舞ってるところもあるようです。
北海道では醤油汁に浸して食べてましたか。関東辺りまでは澄まし汁が中心みたいですね。関西から西日本では味噌仕立てにそれぞれ郷土色豊かな具を入れたお雑煮を作るそうです。
七福神の恵比寿様を祭神とする大阪今宮の戎神社は通称「えべっさん」ともいわれ、商売繁盛の神様として知られてますね。同じ商売繁盛を祈願する行事として関東の酉の市、西は関西のえべっさんが知られているようです。

  • |2013.01.13(Sun)
  • |matsuyama
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こんにちわ^^

鏡餅は子供のころは飾った記憶が
あるのですが、一人暮らしからこっち、
飾ってないですね^^;

この頃は、鏡餅も、パックになっていて
カビ無くて良いけれど、情緒が無いと言えば
そうですよね~
  • |2013.01.14(Mon)
  • |たえ
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こんにちは

おもち大好きの私としてはこの時期--すなわち、正月のころはたまりませんねw。
鏡開きの汁粉も、お雑煮も大好きです。
私の雑煮はやはり、澄まし仕立てですね。サトイモ大根、人参です。
焼いたおもちが最高に効いていますよ~~。
  • |2013.01.14(Mon)
  • |見張り員
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Re: たえさんへ☆彡

杵と臼を使った餅つきそのものがあまり見かけなくなりましたよね。
その後一時ありましたが、電気による餅つき器。これも僅かの間の命でした。
今の主流はパックですね。見た目もいいし、品質も長期間持ちます。高価なものは三宝も用意されてます。ご指摘のようにカビも生えない代わりに、パックの中味は既に切り餅状態になってます。鏡開きの伝統行事ができなくなりました。切り餅だけだったら店頭で売ってますので、いつでも好きな時に好きなだけ食べれます。情緒がなくなりました。
鏡餅もここ数年で大きく変遷したのは、やはり時代の流れでしょうか。餅つきにしろ、鏡餅にしろ、そのうち日本の伝統文化が忘れ去られてしまうのではないかと懸念しております。

  • |2013.01.14(Mon)
  • |matsuyama
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Re: 見張り員さんへ☆彡

この時期の季節の味覚といえば、何はなくともこれですよね。
おしる粉、お雑煮そして焼き餅です。きのこをまぶしたきのこ餅、クルミをすり潰したくるみ餅、すり潰したごますーぷに付けて食べるごま餅、これらも見逃せませんよ。
澄まし汁仕立てのマイお雑煮。里芋、大根、人参の野菜たっぷり入った健康お雑煮ですね。

正月は餅三昧で至福の時です。ときどきダイエット調整しないといつの間にか体重アップに繋がります。ご注意ください。
今年もたっぷりお餅食べましたか。好きなものを食べれる、これこそ正月の健康バロメーターです。

  • |2013.01.14(Mon)
  • |matsuyama
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