復興祈願!鮭・あわびまつり再開

去る11月24日、地元特産で今が旬の鮭とあわびの味を楽しんでもらおうと「鮭・あわびまつり」が岩手県内では漁獲量が最も多い、宮古市の田老地区で開かれ、大勢の人でにぎわっていました。

あわびまつり・鮭つかみどり(男)
毎年行われている「鮭・あわびまつり」ですが、地元の田老漁港が昨年の大震災で被災したため、今年は2年ぶりに近くの中学校の校庭で再開されました。会場には朝早く近くの仮設住宅からお見えになった来場者などで、水揚げされたばかりの新鮮なあわびの即売、串刺しにされた秋鮭の炭火焼販売に長蛇の列ができました。
今にも雪が降り出しそうな悪天候の中、熱々に煮えた鮭汁の無料サービスは、1000杯の予定がアッという間に終了、500個限定500円の復興鮭弁当も即座に売り切れでした。
今が旬の新鮮な魚介類は地元でも人気が高く、あわびはキロ8000円で飛ぶように売れていたようです。私が会場に到着した時は既に用意された300kgが完売。熱のこもった販売シーンを見ることができませんでした。

あわびまつり・鮭串焼き あわびまつり・鮭つかみどり(女)
鮭を切り身にし、竹に串刺してその場で炭火焼した串焼きを求めて長蛇の列。4台の急造囲炉裏ではさばき切れなかったようです(写真左)。大型いけすで泳ぐ鮭をつかみ取り。女の子も元気よく追い掛けておりました(写真右)。小さな男の子は肩くらいまである鮭を捕まえ、あまりの重さに係員に手伝ってもらっていました(写真上)。

あわびまつり・鮭釣り あわびまつり・復興娘
こちらでは鮭の釣り大会。発泡スチロールで作られた鮭を釣りあげる子供たちは真剣そのもの。釣りあげた子供はニンマリ(写真左)。この秋誕生したミス宮古の佐々木日和さんも駆けつけ、魚介類の販売や無料サービスに一役(写真右)。

あわびまつり・鮭汁 あわびまつり・鮭弁当
鮭の身がたっぷり入った鮭汁を1000食分無料サービス(写真左)。冷えた身体に美味しい鮭汁、朝から詰めかけた来場者で、またたく間に終了です。代わって昼からは鮭弁当の限定販売(写真右)。イクラと鮭の切り身1コのシンプル弁当ですが、復興弁当と名付けられ、たちまちにして売り切れ。30分位行列に並んでやっと手に入れました。苦労して入手した弁当は、美・味・し・い(笑)。

あわびまつり・新巻
会場内は地元漁港内で水揚げされた魚介類のオンパレードでした。
天日干しで加工された秋鮭の新巻(あらまき)。1本2300円位から3500円位まで。それでも市価より格安のお値段で売られておりました。新巻は、鮭や鱒を食塩で塩蔵したもので、荒巻ともいいますね。一般的な塩鮭よりも塩分が少ないことから比較的貯蔵性が低く、冷蔵して保存しているようです。

あわびまつり・あわび あわびまつり・イクラ
あわびは300kgの限定販売(写真左)。朝からの一斉販売で僅か30分の完売。海の高級品は引く手あまたです。刺身、ステーキ、バター焼き。最高の珍味を味わってみたかったですね。ということで写真は借りものです(アセ)。
この日のイクラは300g2000円(写真右)。イクラは鮭の魚卵で、筋子の卵巣膜を取り除いた産卵前の卵ですね。一般的には加熱加工せず、塩漬けや醤油漬けにして食べます。これもまた高級品ですね。イクラ丼が食べたくなってきました(笑)。

あわびまつり・セイダガレイ あわびまつり・ゾーリガレイ
そして店頭を賑わすセイダガレイ1500円(左)、ゾーリガレイ300円(右)にヤナギガレイ450円(下左)のカレイトリオ。あまり聞き慣れない名前ですが、セイダガレイは正式にはサメガレイ。煮ても焼いてもムニエルでもよし。カレイの中では高級品ですね。ゾーリガレイは正確にはミギガレイと呼ばれ、小型の干し魚で味わい深い味覚があるそうです。ヤナギガレイはヤナギムシガレイともいわれ、カレイの中で最も美味と評され、高級カレイの代表選手みたいなものですね。

あわびまつり・ヤナギガレイ あわびまつり・スルメイカ
当日朝釣りあげたばかりのスルメイカ(写真右)。1杯200円。よく見かけるイカですが、地方によってはマイカ、マツイカ、バライカなどとも呼ばれているようです。昔から親しまれてきた食材のひとつで、煮てよし、焼いてよし、生でよし、さらに干物にしてすこぶるよしと、庶民生活には欠かせないスルメイカですね。

あわびまつり・田老漁港 あわびまつり・観光バス
地元出身の演芸タレントのステージがつづく中、会場を後に近くの田老(たろう)漁港を見てきました。
田老という地名ご存知でしょうか。ここ田老は明治29年と昭和8年、相次ぐ津波で大被害があったのを受け、昭和33年、海面高10mの大防潮堤を完工。当時は日本最大の防潮堤であったにもかかわらず、昨年の東日本大震災で津波はこの防潮堤を軽々と乗り越え、町を一呑みにしてしまいました。市街は壊滅状態でした。やはり立派な防潮堤があるという安心感があったのでしょうか。
写真は復旧した田老魚市場で、一部営業が再開されていました(写真左)。かろうじて残った防潮堤の一部に登り、被災した町内や港内を眺望する観光客も、いまだ足が絶えないようです(写真右)。







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見ました。見ました。
テレビのニュースで鮭のつかみ取り、1㎏8000円の美味しそうなアワビたち。吊るされた鮭も。
皆さん本当に楽しそうでした。2年ぶりの開催に笑顔がいっぱいでこちらまで嬉しくなってしまいました。
matsuyamaさん、映っていないかなぁなんて探してる私。よく考えてみたらお顔も存じ上げないのに……、マヌケですね。でもお陰様で宮古がとても身近に感じています。
  • |2012.11.25(Sun)
  • |まろゆーろ
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鮭のつかみ取り、豪快~!

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魚介類の種類の多さに豊かな資源があることが伺えます。
この豊穣さとそれを発信する港町、
やはり守って行かなきゃなりませんよね。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |itchann
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おはようございます。

東日本大震災被災地の復旧・復興の遅れが
何かと取り沙汰されている中
被災地域においては
地元住民の努力によってこうして一つひとつ確実に
震災前の暮らしが戻ってきていますよね。

東北人のひたむきな力強さが感じられます。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |茶々
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Re: まろゆーろさんへ☆彡

ご覧になりましたか。自分もNHKのネットで見たんですが、ローカルニュースだとばかり思ってました。全国に流れてたんですね。被災地情報が全国に流れ、皆さんに現状をご理解いただけたことは何よりです。微力ながら自分も拙いブログで、宮古の情報発信をしていきたいと思ってます。
会場には沢山のカメラマンが来てましたよ。どれがマスコミのカメラか、どれが一般のカメラか見分けがつかないですよね。
鮭弁当の販売行列にボケーッと並んでました、映ってませんでしたか(笑)。
来場者には若夫婦や子供たちが多かったですよ。これから日本を支えていく若い方々がこのようなまつりに親近感を持っていただけたことが何よりですね。このイベントを契機に田老地区への郷土愛が深まってくれればいいなあ、と年寄りは期待してるんですけどね。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |matsuyama
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Re: カノッチさんへ☆彡

子供でも思った以上につかめるんですね。
水の中では思うように歩けないし、手袋も大人用なのでブカブカ。
逆に水の中では思う存分泳ぎ回る鮭。
何かコツがあるんでしょうね。
さすが海の子と思いました(笑)。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |matsuyama
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Re: itchannさんへ☆彡

特に鮭とあわびに関しての漁獲量は県内でも有数だそうです。
そのためかどうか、こちらの漁場には密漁者が多く出没するそうです。
漁業組合の監視体制は昼夜をたがわず目を光らせているようですね。
そういった厳戒態勢があるからこそ、県内一の漁獲量を維持してるんでしょうね。
これからも密漁者による乱獲を防止するためにも、大変だとは思いますが監視体制を続けていただき、消費者の皆さんに正規の料金で、美味しい魚介類を召し上がっていただきたいと、切に願うところですね。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |matsuyama
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Re: 茶々さんへ☆彡 

こんにちは。茶々さん。

大震災による被災の復旧・復興が遅れているのは周知のごとくです。被災地は今だに流失した家屋の跡地が基礎部分をさらけ出しております。周りの仮設住宅には自宅の再建もままならず、途方にくれながら暮らしております。
住む家がなくとも毎日の生活には食糧が必要となります。例え復興が遅れていても海の幸、山の幸は被災者の暮らしに安心感を与えてくれます。
だからこそ、このような食糧まつりは根強い人気があるんでしょうね。
今の苦しい暮らしに耐え、1日も早く大震災前の小さな幸せを取り戻してほしいものですね。

  • |2012.11.26(Mon)
  • |matsuyama
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matsuyamaさんへ!!

こんな立派な漁場が被害を受けるなんて痛ましい限りですねー。それでも、良く「復興弁当」という面白い命名もありお祭りが復興されました。!力強さが感じて嬉しくなりますねー。!
岩手の実家の私としてもとても嬉しいことです。感謝です。!
  • |2012.11.26(Mon)
  • |荒野鷹虎
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こんばんは

田老地区…あの震災の津波で大変な被害をこうむったところのひとつですね。
しかしこうやって再び楽しい催しが帰ってきて、みんなの笑顔も帰ってきて何よりですね。

しかし、鮭とアワビとは!
どっちも私の好きなものじゃないですかああ~www!
  • |2012.11.26(Mon)
  • |見張り員
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一日も早い復興を望んでおります

7月に東北支援のツアーがあり
石巻市の鮮魚店と知り合った経緯で過日、刺身用に取り寄せました
少しでも復興になればと思っております

本業ではありませんが魚がさばけるため
昨年末、大きなアワビの刺身を舟盛りに添えました
  • |2012.11.26(Mon)
  • |FREUDE
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • |2012.11.27(Tue)
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おはようございます♪
いつもどうもありがとうございます♪

冬は海鮮ものが美味しい季節ですが
鮭はともかく、アワビは手が出ないですね~(苦笑)
あのコリコリ感がたまらないのですが
久しくあの食感忘れそうですw

鮭は以前、仕事で行った標津のサーモン科学館で
実際帰ってきた鮭を選別してるところ見ましたが
圧巻でしたね!
しかし美味しそうな・・・(笑)

またよろしくお願いいたします♪
  • |2012.11.27(Tue)
  • |スーパーサイドバック
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Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

岩手にご実家がお有りなんですか。そうですか、荒野さんが身近に感じます。
内陸部でしたら大丈夫だったでしょうけど、ご実家は被災は受けませんでしたか。

入り江が入り組んだリアス式海岸は好漁場なんですけど、このような津波には欠点をさらけ出してしまいますね。被害が甚大になってしまいます。それでも海の食糧確保のために魚市場も何とか復旧し、一部営業できるまでになりました。
自分は幸い被災を免れましたが、海岸一帯の被災者は一向に進まない復興に苛立たしさを感じていると思います。このような祭りの復活は地元被災者の気持ちを和らげる上でも、効果的かもしれないですね。

  • |2012.11.27(Tue)
  • |matsuyama
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Re: 見張り員さんへ☆彡

地元には「津波てんでんこ」という教訓があります。
地震・津波の時は、親が子を子が親を探していたら逃げ遅れるぞ。てんでばらばらに逃げろ、ということだそうです。危機に際し親が子を子が親を守ることは人の心情ですが、それを否定する悲しい教訓でもあります。この叫びの中には、先祖代々続いた家系や血統が一家全滅で絶えてしまうことを懸念しているのかもしれません。

こうやって楽しい祭りが復活したことは、地元宮古の一住民として喜びに耐えないことです。あの恐怖から抜け出した子供たちの笑顔を見ているとホッと安堵します。
鮭とあわび、美味しいですよね。もし召し上がる機会がありましたら、頭の片隅にでも田老の復興を願っていただければと思います。

  • |2012.11.27(Tue)
  • |matsuyama
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Re: FREUDEさんへ☆彡

石巻の被災地はまだ見てないのですが、こちらも甚大な被害だったのでしょうね。
同じ被災した店舗でも資金力、行動力のある店舗は、災害復興予算を活用してお店の立ち直りを図っておりますが、資金力もなく2代目もいない個人経営のお店は、これを機に閉鎖しているところもあるようですね。

少しでもお取り寄せいただけることはお店にとっても潤いますし、活気が出ますから復興支援の一助になると思います。お気遣いいただきましてありがとうございました。
あわびの刺身の舟盛りですか。ちょっと贅沢な舟盛りですね。すばらしいです。魚をさばける方はうらやましいですよ。

  • |2012.11.27(Tue)
  • |matsuyama
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Re: 鍵コメさんへ☆彡

こんにちは。鍵コメさん。
以前震災後の被災者の悲嘆を載せたブログを拝見したことがありました。
確かに被災直後、家屋、船舶、肉親、預貯金など全てを流失した被災者は、失望のるつぼでした。来る日も来る日も茫然と過ごし、悲哀に満ちた日々に、生きる望みすら喪失していました。

今やっと生活をエンジョイできる祭りの復活は、1年半の歳月を忘れさせてくれました。祭りを運営する方も祭りを見に来る方も、脳裏にあの時の悲劇が焼きついていることでしょうが、それを感じさせない笑顔。その笑顔が生きることの力強さを表現しているみたいですね。
鍵コメさんもぜひ元気を取り戻し、更新に明けくれるブログを復活してください。また遊びに行きますね。

  • |2012.11.27(Tue)
  • |matsuyama
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Re: スーパーサイドバックさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。

冬の美味しい料理といえば鍋もそうですが、新鮮な魚介類のメニューですね。
昔から乾燥させたあわびを熨斗鮑として祝い事に使われていますが、干しあわびに限らず鮮魚のあわびも高級品として売られておりますよね。刺身、酒蒸し、ステーキなどは高級料理でなかなか我々には口にできないですけどね。
鮭の遡上はこれからが旬で、近くを流れる小さな川で群れをなして昇る鮭は見応えがあります。中には途中で息絶えてしまう鮭も見かけます。1尾位捕まえて食べても分らないだろうと思いますが、漁業権がある組合の監理があり、これを捕って食べると密猟になるらしいですね。

  • |2012.11.27(Tue)
  • |matsuyama
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matsuyama さんへ!!

本家は内陸ですが、親戚が陸前高田、気仙沼におり多少被害を受けました。日頃あまり付き合いがなく、まだたくさんお親戚がいるのでどうなったかがわからず心を痛めています。
  • |2012.11.27(Tue)
  • |荒野鷹虎
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こんばんわ^^

鮭にアワビに美味しそうですね^^
写真で見る範囲では復興が強く感じられますが・・・

なかなか東北まで行けませんが、お腹いっぱい
食べてみたいと思ったりしました、アハ^^

全面的な復興までの道のりは遠いのでしょうが
少しでも進めなければいけませんよね~
今の状態では、政府に期待しても難しいし・・・

私も、この時期になると、阪神の時の事を
思い出したりしてます。
ルミナリエも来月ですし、来年早々、神戸にも
行くつもりですし・・・
  • |2012.11.27(Tue)
  • |たえ
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Re: 荒野鷹虎 さんへ☆彡

陸前高田や気仙沼は数か月前視察してきましたが、予想以上の被害状況でしたね。
安否の分らない方々もまだ大勢おられるようで、お身内の方は心痛な思いでしょう。
今でも海上保安庁による行方不明者の捜索は続いているようですが、先日来の尖閣諸島問題で全国からの応援警備による手不足から、困難を極めているようでもあります。
親戚の方々の1日も早い消息が分ることを願っております。

  • |2012.11.28(Wed)
  • |matsuyama
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Re: たえさんへ☆彡

三陸で獲れた魚介類がところ狭しと並んでいましたね。当日の来場者もまとめてお買い求めになっておられるようでした。新鮮さはお店ではなかなか味わえないですからね。

完全復興にはまだまだ遠い道のりでしょうが、要所要所の復旧は少しづつ進んでいるようですね。掲載の写真は復旧した魚市場ですが、この周りは見渡すところ、まだまだガレキの山、家屋の流失跡が一面に続いています。
神戸のルミナリエも阪神淡路大震災の鎮魂を込めて実施されますが、ここに至るまでは長い歳月を要しておりますよね。東日本大震災も神戸と同じように至るまでは、この先10数年かかるかもしれません。まだ復興は始まったばかりです。忍耐が続く限り、被災地の復興を見守っていきたいと思います。

  • |2012.11.28(Wed)
  • |matsuyama
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