足を洗って堅気になる

風邪を予防するのにうがいをしたり、手を洗うといいといいますけど、足を洗うとはいいませんよね。足を洗うとは別に2つの意味があります。1つには文字通り、泥などで汚れた足をきれいな水で洗い流すこと。もう1つは、悪事を家業とする者が、それまでの所業をやめて堅気になるときなどに使われます。
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もともと「足を洗う」とは仏教用語で、昔、インドの修行僧がはだしで托鉢などの修業をし、お寺に帰ると足を洗い清めてから建物に入り、説法を行ったということに由来しているそうです。
泥まみれになった足を洗い清めてお寺に入った習慣が、今では真人間にもどることを意味する言葉となり、足を洗うという身体的な行為が、心身ともに清らかになるという意味で使われるようになったんですね。
その意味が転じて、いまでは悪業正業に関係なく、職業を辞める意でも使われるようになっていますよね。
「お前いつまでそんなうだつの上がらない仕事をしてるんだ。もうそろそろ足を洗えよ」なんて言われたことありませんか。本人としては頑張っているのでしょうから、余計なお世話だと思うんですけどね(笑)。

今でこそ録画でしか見ることができなくなりましたが、当時は映画「男はつらいよ」シリーズが大人気で、私も好きで何度も映画館まで観に行ったものです(笑)。
いつもマドンナに惚れつつも失恋ばかりしていたフーテンの寅さんこと車寅次郎は、テキ屋稼業を生業としていましたよね。寅さんは全国を渡り歩く渡世人。渡世人といえばひと言でやくざですよね。
やくざとは、めくりカルタの一種である「三枚」というカブ賭博に由来するんだそうです。「三枚」は手札3枚の合計が10または20になると無得点になり、「8・9・3」の組み合わせが20で無得点になることから、無得点の組み合わせを「やくざ(八九三)」と言ったのが始まりだそうです。その意味が転じて、役に立たないものや価値のないものを意味するようになり、遊び人や博徒、渡世人などをやくざと呼ぶようになったんですね。

寅さんみたいに人のいいやくざならいいんですが、現実社会のやくざは怖いですよね。
昔、葬儀社に勤めていた知人の話を聞いたことがあります。やくざ同士の権力闘争で死人が出た時、葬儀の依頼があったそうです。そんなこととも知らずに葬儀見積りに出かけた知人は、相手を威圧するすご味に圧倒されながらも見積もりを終え、ほうほうの体で帰社したそうです。
後で聞いたらその前日やくざ同士の縄張り争いというか、どんパッチ闘争による犠牲者だったようです。葬儀会場もサングラスに黒服のお兄さんたちが集まると予測。知人の会場内で報復争いがあって、善良な市民が巻き込まれる危険性があると、やくざ屋さんの葬儀はお断りしたそうです。
病死だったらいいですけど、闘争の巻き添えで亡くなった時のやくざ屋さんの葬儀って、会場内が逆襲の現場にならないとも限りません。権力闘争のけりをつけるため、斎場がやくざの報復会場に早変わりしてしまってからでは後の祭りになってしまいます。

「それをやっちゃお終いよ」と足を洗わずに逝った寅さんも、あの世で嘆くかもしれませんね(笑)。

参考サイト:Wikipedia、語源由来辞典、曹洞宗宝暦
写真提供:(c) TORU写真素材 PIXTA

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No title

こんにちは!
いつもどうもありがとうございます♪

足を洗う・・・
何気なく使ってましたがそういう深い意味があるんですね・・・
勉強になります。

また寅さん、たまに帝釈天へ仕事で行きますが
まあ、すっかり観光地ですね(笑)
そして最後の作品ちょっとかかわりました!
良い思い出です

またよろしくお願いいたします♪
  • |2011.05.25(Wed)
  • |スーパーサイドバック
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Re: スーパーサイドバッグさんへ☆彡

こんにちは。いつもありがとうございます。
職業を変えることが足を洗うということなら、何度か足を洗った
んですが、一向にきれいになりませんでした(笑)。
帝釈天が仕事場でもある時があったんですか。今やとらやさんも
有名になって客足も途絶えないでしょうね。
松竹撮影所が大船にあった頃、近くの居酒屋でさくらの夫役前田
吟さんとタコ社長の太宰久雄さんが酌み交わしてました。寅さんは
いないかと探したんですが、考えてみたらあの方酒は飲まない方な
んですよね。しかもその頃は病魔に侵されていた時ですもんね。
そんな方々の最後の作品に携わったのはスチール写真ですか。

  • |2011.05.25(Wed)
  • |matsuyama
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No title

こんばんは。
ゴシゴシと洗うほど足は汚れてはいませんが、それでもぼつぼつ綺麗な素足のおじさんにならねばならない年格好になりつつあります。つまりは落ち着いた生き方に通じたいなと。
先日、寅さんのロケがあった国東半島の付け根の杵築市に行って来ました。
寅さんに喝采していた昭和の時代がどれだけ素晴らしかったことかと、無い物ねだりに近い心で懐かしんでいます。
今を丁寧に大切に、そしてしみじみと過ごしておきたいなと思っています。
  • |2011.05.25(Wed)
  • |まろゆーろ
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こんばんは

私の一つ上の先輩もヤクザだったんですけど、
見事に足を荒い、
今は悩める人を助けるため世界中を飛び回っています。
私のブログにリンクを貼っています!
http://blogs.yahoo.co.jp/inouekaoru777
  • |2011.05.25(Wed)
  • |釣るべー
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こんばんは

足を洗う、ってそういうことから来ていたんですね~。
よくわかりました、ありがとうございます。

やくざといわれる人はホントに怖いです、時折一般市民が巻き添えになる事件も聞きますが、本当の「極道」なら堅気に手を出したり迷惑がかかるようなことはしないと聞いたんですが最近のは「極道」ではないようですね・・・。
  • |2011.05.25(Wed)
  • |見張り員
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こんばんわ^^

職業を変えることが足を洗うというのは知らなかったです^^;
じゃあ、私もOLからフリーランス、今は結婚して旦那さまの
事務所に入ったから、足を2回洗ったことになりますか?^^

寅さんの話は、たぶん、関東以北ほど、こちらでは
話題じゃないかもしれません。知らない人はいないと思うけど
文化が違う気がしました・・・

やくざとテキ屋というのは、ちょっと違うみたいですけど
そういう葬儀、断ること自体たいへんだったんじゃないかと?^^
相手を見てから仕事が受けられない仕事は大変ですよね~
  • |2011.05.26(Thu)
  • |たえ
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893…

東北の復興にも暗躍しているようですね。

資金源にさせないように、
しっかりと排斥していかないと…
  • |2011.05.26(Thu)
  • |itchann
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そうでしたか

 
インドの修行僧がはだしで托鉢などの修業をし、お寺に帰ると
足を洗い清めてから建物に入り、説法を行ったということに由来

そんな由来があったのですね

外から帰ってくると、風呂には入らずとも、足を洗う習慣があります

西欧の方などはどうしているのでしょうかね


ありがとうございます
  • |2011.05.26(Thu)
  • |ponsun
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おもしろい

悪いこととかを始めることを「手を染める」と言うのに、悪の道から身を引くことを「足を洗う」って面白いですね。


  • |2011.05.26(Thu)
  • |茶々
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Re: まろゆーろさんへ☆彡

私らの年代になりますと、ことの善し悪しも分り物事の分別もつく
頃ですよね。人にもよりますが、自分はまだまだ分別の見極めが
できないお年寄りの部類です。
周りの意見に流され、若者の顔色を窺う自分に愛想がつきます。
まだまだ人間としての修養が足りないんですかね。

大分県には寅さんも何度かロケに行かれてるようで、馴染みが深い
映画でしょうね。花も嵐も寅次郎。この映画で沢田研二さんと田中
裕子さんが現実にも結ばれたようで、今は亡き渥美清さんも懐かし
く思いだしているかもしれませんね。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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No title

足を洗うの語源は勉強になりました!
そういえば、キリストもオイルで足を洗っていましたね。
西洋では「オイルで足を洗う」なんて言うんでしょうかね?(笑)
  • |2011.05.26(Thu)
  • |こちくん
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Re:  釣るベーさんへ☆彡

やくざな先輩もひとたび足を洗うと人間変わってしまうんですね。
先輩のブログも拝見しましたけど、人々に生きる道を説いてますよ
ね。いい先輩をお持ちのようで、釣るベーさん幸せ者ですね。

なかなか出来ないことです。しかも日本を離れ、海外の人々に生き
ることの大切さを説いて回ることは。
釣るベーさんのブログで役に立つサイトを紹介しているのは、先輩
の影響を少しは受けているんですかね。
自分の周りには先輩のような人格者が見当たらないですから、なお
さら感じるのかもしれません。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re:  見張り員さんへ☆彡

江戸時代の昔、弱いものを助け、強いものをくじくことを侠客と言い、
侠客を極めた人を極道者と呼んだそうです。このことから言えば、本
来極道とは市民の味方ですよね。
ですから東映映画の「極道の妻たち」では、岩下志麻さんの内部抗争
で失った夫の仇をとる「極妻」が話題を呼びましたよね。

ところが現代社会では極道もやくざも同義語に使われるケースが多い
ようですね。いわば暴力団みたいなものです。
法的には極道もやくざも暴力団として定義付けられているようです。
最近では極道と言われるやくざ屋さんはいないんじゃないんですか。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re: たえさんへ☆彡

広義に解釈するなら、職業を変えることも足を洗うということだ
そうです。そういえば「あの仕事は足を洗ったよ」と言えば、相手
に通じますよね。自分も何度足を洗ったことか(笑)。
寅さんの話、そちらでは話題にもなりませんか。
先日大阪のブロ友さんとその話題になり、盛り上がったことが
ありましたけどね。
縁日などに屋台で物を売るテキ屋さん。今は地元の皆さんが協力
して盛り上げてますけど、昔は暴力団化した上層部団体が場所を
区割りしてテキ屋さんに割り振ってたんですね。テキ屋さんは
そのショ場代を上層部団体に上納してたんです。
今は暴力団との繋がりが深いテキ屋さんは排除されてきているよ
うですけど、全く暴力団と関係ないわけではないんですね。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re: itchann さんへ☆彡

組織の上層部は被災地に対し、ボランティアや義捐金を送り、
救援活動をしているようですね。
その反面、組織の末端組員は震災をビジネスチャンスとして、
振り込め詐欺とか、AV出演のスカウトをしているそうです。
被災者は藁をもつかむ思いなんでしょうけど、できればその世界
に手を染めてほしくないもんですね。
他にもアジア人の得体のしれない中年女性が、壊滅状態の被災地
にたたずみ、自分の土地だったことを主張している光景も見られ
るそうです。無法地帯となっている被災地はあちこちから食い物
にされてるみたいですね。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re: ponsunさんへ☆彡

外出から帰宅した時、手を洗うことはありますが、足を洗う習慣が
あるということはすごいですね。
きっとご両親の躾が良かったんでしょうね。

文化の違いもあるんでしょうが、日本では裸足で外を歩くような習
慣はないですけど、インドにはあるんですね。熱帯地方にはあるん
でしょうかね。古い話で恐縮ですが、オリンピック東京大会のマラ
ソンで優勝したエチオピアのアベベ選手も裸足でしたもんね。
西欧には足を洗う習慣あるんでしょうか、分りません(笑)。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re:  茶々さんへ☆彡

茶々さん、目の付けどころがいいですね。ちょっと調べてみました。
「手を染める」の語源は、「一度染色屋という商売を始めると、そ
の手は一生元に戻らない」からという説があるそうです。染める→
初めるが当初の表現で、新しい事に着手するという意味です。

こんなことを書いてる方もおりました。
お風呂で身体を洗う時、頭は別にして手、身体、足の順番で洗いま
せんか。つまり手から洗って、最後に足を洗うということは、悪事
に染まった身体を最後に足で洗い清めるんです、と(笑)。
強引な結びつけでした。失礼しました。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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Re: こちくんさんへ☆彡

「そのときマリアが、純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラ
持ってきて、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家
は香油の香りで一杯になった。」【ヨハネによる福音第12章3節】

福音書によるとキリストは最後の1週間に、スパイクナードのオイル
で足を2度清められたそうです。
キリストもオイルで足を洗ったんですね。しかも水じゃないですよ。
高価なオイルですよ。
これが後世に伝えられて、西欧ではオイルで足を洗ってるかもしれ
ません。分りませんけどね(笑)。

  • |2011.05.26(Thu)
  • |matsuyama
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No title

商売柄、やくざさんのお宅に、仕事しに行く事もあるみたいですよ!
私は、出会った事ありませんが・・

主人が言うのには、下っ端ほど、金払いも悪いし、
わからないと(笑)
上の人は、礼儀正しいと言っておりましたが(笑)

今のご時世では、まっとうな、おやくざさんがいるのかどうか、
わからないですが(*^。^*)

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No title

先日ウォーキングシューズを買いましたがサイズが合わず
結局前の靴を履いて歩いています。
使いすぎてつま先の靴底が薄くなっているせいか
帰ってきてお風呂に入ると足の指先が真っ黒。

まさに足を洗わないといけません(;^ω^)
  • |2011.05.27(Fri)
  • |kissy
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こんばんは

えっ、そこですか?みたいな話ですが…
実は別府、寅さんって、割とダメなんですよね。
面白いよ、とか言われて何度かビデオとか観たことがあるんですが、なんかピンとこない。
むしろ真面目に、寅さんみたいな人こまるわ、とか、なんでそういうこと言うんですか、とか少し腹がたったりするんですよね。
この話すると、みんな「へ?」って顔するんですけど、ヘンなのかなあ、やっぱり…
  • |2011.05.27(Fri)
  • |別府葉子
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Re: くろこ姫さんへ☆彡

例え商売とはいえ、そういうところで仕事をするって、緊張します
よね。幹部クラスの方は礼儀作法にかなってるそうですね、ただ
裏に回ればわかりません。怖いのは下部組員ですよね。一般の人
へのゆすり、たかり、恐喝、暴力。収入も思ったほどないんで
しょうね。

昔みたいに分別極まる極道の世界じゃないかもしれません。
今じゃAV、いかがわしいサイト、振り込め詐欺、ローンの取り立
てなどに暗躍し、組織の収入源にしていると聞いてます。
気をつけてくださいね。

  • |2011.05.28(Sat)
  • |matsuyama
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Re: kissy さんへ☆彡

昔の人は靴の形に足が馴染むから、それまで我慢して履いてなどと
言ってましたが、物余り時代の今じゃ、足が馴染む前に変形したり、
タコが出来たりしちゃいますから、足にフィットした靴を履くべき
ですよね。

自分なんかはちょっと小さめの靴を長い時間履いてると、親指の爪
に血が滲んでしまいます。それでも無理して履いてると、何度か
経験してるんですが、生爪を剥がしたこともあります。

生爪が剥がれてしまうと足を洗っても治りませんからね(笑)。

  • |2011.05.28(Sat)
  • |matsuyama
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Re: 別府葉子さんへ☆彡

十人十色といいますからね。
例え全国を席巻するような人気映画でも、中には嫌いだとか、虫唾
が好かないという方もおられますよ。

天真爛漫な役柄の渥美清さんですが、実生活は公私混同を嫌って
仕事仲間との交遊も避け、ひっそりとした暮らしだったそうですね。
亡くなった後、家族も公表されたようですが、それまでは独身では
ないかとさえいわれていました。シリーズ42作目あたりからは持病
が悪化し、最後は立っているのも辛い状態だったようです。
役者魂なんでしょうかね。寅さんのイメージとは違うようですよ。

  • |2011.05.28(Sat)
  • |matsuyama
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