FC2ブログ

旧東屋酒造店は登録有形文化財です

昨日6月28日には令和最初の台風3号が関東各県を襲ってきましたね。皆さんのところに被害はありませんでしたか。四国沖で発生した台風というのも珍しい現象ですね。最近では予測できない迷走台風などが多くて避難するのにも迷ってしまいます。

話を本題に移します。江戸時代、盛岡藩(南部藩)の外港として開港した宮古は三陸沿岸と江戸を結ぶ海運が盛んだったようです。沿岸漁村で産出される俵物を集荷し江戸へ搬出するための拠点となっていました。特に宮古港は海運業の要港であり、江戸時代には参勤交代で必要な物資や米、海産物などを輸送するための廻船の重要な寄港地でした。そのため料亭や遊廓が軒を連ね、奥州でも有数の商港として賑わっていたようです。今でこそ東日本大震災の津波によって当時の遊郭は被害を受けその姿が消えてしまいましたが、知人の話では夜遅くまで営業していたお店もあったと伝え聞いております。


今日の記事は2019年(平成31年)3月29日、登録有形文化財に答申された旧東屋酒造店さんのお話です。
大福帳の記録から創業は1824年(文化7年)頃とみられており、当時から宮古の中心市街地で酒造店として創業していました。遊郭が近くにあると多量のお酒が出荷されたんでしょうね。その後は江戸へ海産物を商う廻船問屋、質屋も兼業するようになり、宮古を代表する商家に発展したようです。
現在では当然ですが酒造はじめ質屋、廻船問屋は閉鎖しており、店舗の一部を改装し駐車場として営業しています。駐車場の少ない市内としては貴重な存在で、私も何度か利用していますが、写真を撮らせてもらったのは初めてです。
東屋酒造店①


旧東屋酒造店の主屋は道路を西面にして建つ入母屋造で、妻入り2階建てです。正面は北端の座敷部分を下見板張りとする以外は開口を広く確保し、懐かしい繊細な格子戸が由緒ある旧家を想起させます。初期の建物は1904年(明治37年)、宮古町大火によって店舗兼主屋を焼失し、現存する建物は明治末期から大正前期にかけて再建されたものだそうです。
約200年続く商家の1つで、現当主は10代目となります。
東屋酒造店②


主屋北側に建つ土蔵は2階建で江戸時代末期の建築です。また主屋背面に建つ土蔵造は平屋建で約100坪あります。江戸時代末期の建築で1953年(昭和28年)頃補修しているようです。扉の一部がはげ落ちたり、見た目かなり荘厳に見えますね。
ここは当時の酒蔵だったと思われますが、今はこの蔵を利用して、宮古をもう一度文化の町として盛り上げようと、2016年9月映画上映を軸 とした複合文化拠点「シネマ・デ・アエル」による文化活動がはじまっていました。写真を撮りに行って初めてこのような施設があったことを知りました。長年住んでいる町でも今だに知らないことが多くありますね。
東屋酒造店③


主屋と土蔵の間には幅約3メートルの「ろーじ」という土間があります。馬車が荷物を積んで店内へ進んだ通路なんだそうです。何しろ建物が老朽化しており、建物内の高い天井や梁のあちこちは筋交いの工事で補強しているようです。
東日本大震災による津波で市街地の多くの古い建物・蔵が流失・解体された中で、ここだけは被災を免れました。わが町に現存する貴重な文化財でもあります。
東屋酒造店④


ただ今の二十四節気は「夏至」です。詳しくは6月21日付の「日本の季節 夏至」をご覧ください。次の二十四節気は7月7日の「小暑」です。7月6日頃までにご案内いたします。


テーマ:岩手県
ジャンル:地域情報

フェリー就航1周年で新たな課題

大震災の復興の後押しとして取り組んできた地元宮古市と北海道室蘭市との定期カーフェリー航路が、昨年6月22日県内では初めて就航しました。開設1周年を迎える22日と23日には宮古港のカーフェリーターミナルにおいて「宮蘭フェリーフェスティバル」が行われました。あいにく小雨がぱらつく梅雨空でしたが、前夜室蘭港を出発した定期フェリー「シルバークイーン」は朝の7時55分に到着、そして9時25分には折り返し室蘭港に向けて出発しました。
朝早くから約400名の市民が入港お出迎えと出港お見送りをし、宮古港の藤原埠頭は時ならぬ賑わいを見せました。


川崎近海汽船の「シルバークイーン」は7,005トンで、トラック 69台、乗用車 20台の車両を積載でき、旅客定員は600名です。基本的に宮古港には朝着、朝発、室蘭港には夜着、夜発の週6回往復運航中です。
フェリー航路1周年記念①


前日夜20時50分に室蘭港を出発したフェリーは翌22日朝8時頃に宮古港へ到着。約10時間の船旅に疲れも見せず、降り立った乗船客は、お出迎えの皆さんに笑顔をみせていました。
フェリー航路1周年記念③


そして午前9時半、フェリーはトラックや乗用車などおよそ15台近くを乗せ、慌ただしく室蘭港に向けて出港しました。県の調査によると、宮古港を利用した旅客の実績は、就航後5月末までの期間で1万7000人の初年度目標を大きく上回る約2万7000人が利用したそうです。旅客の好調さに比べ、物流の柱であるトラックなどの貨物はおよそ3300台と伸び悩み、目標に遠く及ばない約18%にとどまっているようです。乗用車も目標の8800台を下回りましたが、実績6800台は初年度としてはまずまずかもしれませんね。
宮古港から内陸部を走る東北自動車道までのアクセスが不便なことが要因だと分析しているようです。頼みの仙台までの高規格道路で無料の三陸沿岸道路は完成が2020年度を予定しており、もうしばらくは我慢のしどころのようです。
フェリー航路1周年記念②


フェリーが室蘭に向けた出港後に行われた式典では宮古市長から「宮古港と室蘭港を通じて岩手と北海道の関係が強まるよう努める」と挨拶。また「三陸沿岸道路が繋がればアクセスは便利になる」と三陸沿岸道路への期待感を募らせていました。仙台までの全線開通は2020年の年度末になりそうで、交通環境が整備されるのはまだまだ先のことですね。素人考えですけど、道路網の完成に合わせてフェリーの就航を検討しても良かったのではないかと思いますけどね。
フェリー航路1周年記念④


宮蘭フェリーを理解し協力してくれる民間企業が、フェリー航路の宣伝をしたラッピングトラックを会場内に展示していました。実際に運送用トラックとして利用しているそうで、走る宣伝カーとして効果が高いと思いますよね。
フェリー航路1周年記念⑤


ただ今の二十四節気は「夏至」です。詳しくは6月21日付の「日本の季節 夏至」をご覧ください。次の二十四節気は7月7日の「小暑」です。7月6日頃までにご案内いたします。




テーマ:岩手県
ジャンル:地域情報

日本の季節「夏至」

2019二十四節気「夏至」
二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。
日本の季節「夏至」は昨年記事の一部を再利用しました。ご了承ください。



第十節気 夏至 げし      6月22日~7月6日

一年の中で最も昼間が長く夜の短い日で、日の出(日出)・日の入り(日没)の方角が最も北寄りになる時季をいいます。北回帰線上の観測点から見ると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過します。
冬至(12月21日頃)に比べると、昼間の時間差は4時間50分もあります。暦の上では夏にあたりますが、実際には梅雨でうっとうしく、長い昼の実感を味わえません。この頃の早朝は4時前に明るみ出し、夕方7時過ぎでもまだ薄明るさが続きます。このため、夏至は別名、日永(ひなが)とも呼ばれています。
北海道へ行くにしたがって、昼の割合が大きくなり、太陽が1日沈まない北極圏では全域で白夜になります。逆に南極圏では全域で極夜になります。白夜を経験された方のお話では、朝はなくずっと明けたままで地表が温められ温度が上昇、暑苦しく、しかも蚊が大量に発生するそうです。
北欧ではこの日を特別な日として各国で盛大に夏至祭を行ないますが、日本で夏至祭を楽しむ風習はあまりありません。梅雨寒などで気温の上昇が抑えられながらも、恵みの雨によって草や木が緑を深くして行くのがこの時季です。

梅雨入りのこの時季、今年は6月15日に東北北部で梅雨入りしましたが西日本ではいまだに(6月20日現在)梅雨入りしてないという珍現象が発生しております。気象環境も年々変化しているようで、最新の気象情報にお気を付けください。



※次の二十四節気は7月7日の「小暑」です。7月6日頃までにご案内いたします。




七十二候バナー
七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第二十八候 乃東枯 なつかれくさかるる       6月22日~6月26日

夏になると黒く枯れていく「夏枯草(かこそう)」。別名「靫草(うつぼくさ)」とも呼ばれ、田舎の日当たりのいい田んぼの畦や草地で見かけることができます。冬至の頃に芽を出すこの草の花期は6~8月頃。それを過ぎると花は枯れ、黒色化した花穂が夏枯草と呼ばれる由縁のようです。他と違った生命活動をするところから乃東枯として、七十二侯に取りいれられたと推測されます。枯れた花穂は漢方として用いられます。
この時期の言い伝えとして、ある地方には、「夏至はずらせ 半夏(はんげ)は待つな」という言葉があります。半夏とは、夏至から11日目のことで、田植えは夏至より少し遅く、半夏よりは前に終わらせようという習わしのようでもあります。


第二十九候 菖蒲華 あやめはなさく        6月27日~7月1日

稲作には水が必要で、雨を望む農家ではあやめの開花を見て、梅雨を知ったといいます。この頃を江戸時代には菖蒲華(あやめはなさく)と呼んでいました。どちらも優れていて、選択に迷うことを「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」と表現しますが、現在の菖蒲華頃には開花時期を終えています。むしろこの時季は、紫陽花(あじさい)が梅雨の花に相応しく、その見事な花を開いています。
「紫陽花や きのふの誠 けふの嘘」と正岡子規が詠んでいますが、白に始まり、青、紫、淡紅と色が七変化していく紫陽花は、人の心の移ろいやすさに例えられているようです。


第三十候 半夏生 はんげしょうず         7月2日~7月6日

七十二候の半夏生は中国から伝えられたもので、七十二侯から取りいれられた雑節の半夏生は日本の生活に必要なものとして独立して暦に組み入れられたものです。
「半夏生」は半夏という植物が生える日。この日は天から毒気が降り、地上に毒が満ちる日とされていました。このためこの日に採った山菜や野菜は食べてはならないとか、井戸から水を汲んではいけないなどの言い伝えもあります。
この頃に降る「半夏雨」(はんげあめ)は、梅雨の後半にあたり大雨になることがあります。この日までに農作業を終え、この日から5日間を休みとするところでは、勤勉な農民に対する骨休めとしたのかもしれません。


下の<続きを読む>をクリックすると、夏至前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。興味がお有りの方はごゆっくりご覧ください。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

プロフィール

matsuyama

Author:matsuyama
自悠気儘なド田舎の北国生活に染まり、素朴な風情を探索しながら純真に融け込もうとしています。

日めくりカレンダー

カレンダー

05 | 2019/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

最近のコメント

最近の記事

リンク

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
地域情報
328位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
東北地方
45位
アクセスランキングを見る>>

QRコード

QRコード

CREDIT

top