穀雨で締めくくる二十四節気の春

平成28年4月14日に発生した熊本地震。激甚だった本震後にも続く恐怖の余震。
かつてない揺れに戸惑いを隠しきれなかったことと思います。
まだ終焉を見ることもならず、瓦礫の山と相対し悲嘆の日々を送られている被災者の皆様、
どうぞ元気を取り戻してください。
幸せだった日々を奪われた皆様の背後には、全国の皆様が心強いエールを贈っております。
犠牲になられた方への哀悼と被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。



160418さくら
強風で折れた桜の小枝を寄せ集め、ブーケにしてみました。

立春に始まり、穀雨で終わる春。
この時期、田植えの準備に取り掛かってきた私たち農耕民族の祖。
雪が解け、様々な命が吹き返り、草花が咲き、鳥が渡ります。
山野(さんや)だけでなく、水辺の葦も太陽に届けとばかりの成長を見せ、
稲の苗も霜の覆いから元気な姿を現します。
そして艶やかな姿にまとった牡丹の花は人々の目を引き付けてくれるでしょう。
この時季穀雨はすっかりさまざまな命を育んでくれます。
桜が散ったその後に、巡るように咲き誇る春の花はその空しさを埋め尽くしてくれます。
4月20日からは二十四節気の穀雨(こくう)です。


二十四節気
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第6節 穀雨 こくう      4月20日~5月4日

日本の季節、二十四節気は4月20日から「穀雨(こくう)」を迎え、5月4日まで続きます。
穀雨は「雨がふって百穀を潤す」といわれ、田畑の準備が整い、穀物の成長を助ける春雨が降る頃のことをいいます。雨で潤った田畑は種まきの好機を迎えます。稲作を農業の中心としている日本では、発芽したばかりの稲を育てる雨として重視されてきました。この頃から天気も安定し、日差しも強まり始める一方で、穀物の成長を助ける春雨が降る頃となります。この時期に降る雨は「百穀春雨」ともいわれ、百穀を潤し発芽させます。これが連続して降り続くことを「菜種梅雨(なたねつゆ)」といい、菜の花に潤いを与える長雨となります。これを春霖(しゅんりん)ともいいます。
雨の日が続くと少し憂鬱な気分になりますが、植物にとっては大切な恵みの雨といえます。夏野菜を植えるにも最適な時季です。穀雨は晩春。夏を迎える前に八十八夜がやってきます。


七十二候IMG
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第十六候 葭始生 あし、はじめてしょうず   4月20日~4月24日頃

水辺に葭(あし)が芽を吹き出しはじめ、山の植物、野の植物が緑一色に輝きだす春爛漫の時季です。
「葭」とも、「蘆」とも書く葦。日本はかつて「葦原の国」と呼ばれたほど葦は古くから親しまれていた植物であり、すだれや屋根、紙や楽器などに用いられ、人々の生活に欠かせませんでした。大地が緑色に輝くこの時季、それまで枯れていたように見えていた葦の成長が見られます。
パスカルは「人間は考える葦である」と言いました。葦は強い風が吹いてもしなって倒れることはありません。人間は考えることができるということは、葦のように精神のしなやかさを持っているということなのかもしれません。


第十七候 霜止出苗 しもやみてなえいずる  4月25日~4月29日頃

霜が発生することをよく「霜が降りる」と言い、乾燥した地域の冬の朝によくみられます。朝早く散歩のために家を出て、寒さに襲われる日、植物の葉や茎、地面、建物や車の窓などに霜が降りていることがあります。
遅霜は、農業に大きく影響することがあります。霜が消える頃を迎えると、稲作農家は田植えの準備に入ります。水を張った田に初夏の太陽が降り注ぐと、田が生き返ったように輝いてきます。
稲が順調に育った苗床は若芽がまるで絨毯のように見えます。この時季を迎えると、農家では田植えが近づいたことを知り、人々の間には活気が満ち溢れてきます。


第十八候 牡丹華 ぼたんはなさく       4月30日~5月4日頃

牡丹が大きな花を咲かせる時季であります。中国では花の王といわれ、華やかさの象徴とされています。「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」など、たくさんの呼び名を持っています。
完全無欠の女性美を謳った言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があります。
優美なだけでなく端正で、しなやかさと謙虚さも兼ね備えた女性像でもあります。条件の揃った女性など、現代ではなかなかお目にかかれないかもしれません。


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小岩井農場を再生した「生乳100%ヨーグルト」

160413石割桜

既に見頃を終えた地方もあるでしょうが、こちらおらほの田舎では先日11日、雪が舞い散る寒々した中でソメイヨシノの開花が宣言されました。いよいよ東北にも春が訪れてきました。
盛岡裁判所前の巨大な花崗岩の割れ目から育った国指定天然記念物である石割桜も、昨年より1日遅い8日に開花したようです。樹齢360年を越える石割桜は根回り4.3m、高さ10mあるエドヒガンザクラが、落雷により割れた花崗岩から吹きだしたように咲き誇る姿から、スケールの大きさを感じ、圧倒されます。その壮大な桜を見ようと観光客が後を絶ちません。

160413まきば園
そんな盛岡の中心部から岩手山南麓の雫石へ車で30分も走ると小岩井農場が見えてきます。
もうご存知の方もおられるでしょうが、小岩井農場は120余年前の1891(明治24)年に創業した約3,000haの広さを有する民間の総合農場です。アカマツやカラマツに囲まれ、森閑と生い茂る緑豊かな大地には長閑な草原が広がり、清浄な空気が心地よさを与えてくれます。

小野義眞、岩崎彌之助、井上勝、3氏の頭文字をとって名付けられた小岩井農場。
3氏は一面に広がる荒れ地を開墾し、ヨーロッパ農法による本格的な農場を造り上げたのです。 それから1世紀以上に及ぶ長い歳月が流れ、農場には創始者の熱意と希望、夢とロマンが託されています。
広い芝生に覆われた小岩井農場まきば園からは遠く岩手山が望め、園内には乗馬、トロ馬車をはじめアーチェリー、トランポリンなど遊びがいっぱい。牧場館ではジンギスカンも賞味でき、家族で1日楽しめます。

160413ヨーグルト 160413乳牛
しかしながら三菱財閥による酪農事業には、赤字体質が染み付いた問題児でもありました。1976(昭和51)年、キリンビールとの折半出資で小岩井乳業(株)を設置してからは、小岩井の復活劇が始まったのです。
キリンビールから迎えた社長就任により、それまでの高級路線から乳製品を増やした低価格路線を打ち出したことで経営は安定してきたようです。
難局を乗り越えるにはヨーグルトしかないと、「生乳100%ヨーグルト」に主力を置き、小岩井ブランドの評価を高めました。今や乳業部門の採算製品でもあります。

とはいえ、既に各社からはプレーンヨーグルトとして発売されており、業界内では最後発だったそうです。
市場拡大が期待されながらも価格競争が激しい製品でもあり、他社との差別化を図るために原料、味覚、パッケージなど徹底管理したようです。
召し上がった方もおられると思いますが、生乳のみを長時間発酵したといわれる「生乳100%ヨーグルト」は、酸味を抑え食べやすくなっております。各社のヨーグルトを食べ比べてみましたが、小岩井のヨーグルトは濃厚でコクがある感じです。
加えてBb-12菌が腸の善玉菌の増加により、免疫機能を高め、腸内の環境改善など整腸作用が期待できる特定保健用食品でもあります。食べ始めてからもう半年ほど経ちますが、便秘とは縁遠くなっております(笑)。

三角柱のパッケージは小岩井の特徴でもあり、数多くのヨーグルトが並ぶ商品棚の中でもひと際目を惹きます。スーパーでのお買い物の際、手に取ってご覧なってみてください。






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ソニーの社会貢献「ランドセル贈呈式」

160408入学式

4月は新しい出会いの時季。街にはフレッシュなスーツ姿や制服が目につきます。
大震災前に生まれた子供も今年は小学校入学。新しい世界への期待と不安が交錯しながらの晴れ姿。
4月1日には大船渡市三陸町の綾里小学校で伝統の和装による入学式が行なわれました。在校生による校歌の合唱で歓迎され、紋付き袴や振り袖姿にランドセルを背負った新入生12人は、緊張した中にも希望に胸を膨らませ、小学校生活をスタートしたようです。
この小学校では自粛された震災の年を除いて、1970年代から始まった伝統の和装による入学式が続いているそうです。
七五三の晴れ姿みたいな紋付き袴の男の子や、女子大生の卒業式並みに振袖に袴を履いた女の子のファッションは可愛らしいですよね。
おらほの田舎の小学校でも2年程前、和装の入学式に臨んだ1人の新入生がおりました。ご両親に見守られ門出を迎えていましたが、今年は新入生がいたのでしょうか。就学児の減少による小学校の統廃合が心配されますが、将来に向ってしっかり勉強し、自分の住む町の復興に貢献してほしいですね。

160408ランドセル小学校の入学式といえば伝統的なランドセル。これも年々高価になってきています。教育費が予想以上にかかる若いご夫婦には負担の大きいもの。

ソニーの社会貢献活動の1つに「ランドセル贈呈式」があるそうです。ご存知でしたか。
1959年、ソニーの創業者井深大さんが発案したもので、戦後間もない頃ソニーの社員といえども生活はそれほど楽とはいえず、新しいランドセルを買ってやれる余裕はありませんでした。見かねた井深さんは少しでも社員の負担を軽くし、祝ってやろうと社員の家族で小学校へ入学する子どもを対象に「ランドセル贈呈式」を提案しました。
恩恵に預かった当時の社員は現在も井深大魂を引継ぎ、第一回から50年以上経った今でも「ランドセル贈呈式」は継続されているそうです。

8ido18000002wgxa2009年からは、「世の中の役に立ちたい」という社員の声により、途上国の教育支援、社会貢献の一環として、「Re-ランドセルプロジェクト」を開始しました。使用済みとなったランドセルを回収し、青空教室でランドセルのニーズがあるアフガニスタンの子どもたちに届けられています。
アフガニスタンは長い内戦の間、国外に避難していた多くの人々が帰還しており、住民の多くが家や家畜を失い、経済的に苦しい中、地域の教育環境向上のためにも、ランドセルの必要性が叫ばれていました。

(写真出典 ソニーCSRより)

石や岩などが突出した足場の悪い通学路には、両手が空くランドセルが重宝されたり、学校施設不足による青空教室では表面がしっかりしているランドセルが、机代わりとして役立っているそうです。ランドセルとともに日本から送られた文房具も分け与えられ、子どもたちは喜んでいるようですね。


(動画出典 ソニーCSRより)

ランドセルがなくて教科書を風呂敷に包んで通学していた同級生の姿が思い出されました。
子供の頃の嬉しかったこと、悲しかったことはいつまでも心に残っていますね。和服で入学式を迎えたおらが田舎の子供たちは幸せな方かもしれません。と共に子供たちの将来を案じてランドセルを寄贈した井深さんには敬意を表します。




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