師も走り回る? 歳末12月

12月2日からは七十二候の第六十候で、小雪末候の「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」に変わります。
橘の実が黄色く息づき始める頃。ミカン科ミカン属の柑橘類であり、緑の葉を絶やさない橘の木に黄色い実が成熟すると、鮮やかな色彩が映し出されます。
橘は不老不死の世界からもたらせられたものとして縁起がよく、正月の鏡餅などに飾られています。

20151130橘

さてさて明日から12月。師も忙しく走り回る師走です。もともと旧暦の12月を指す言葉で、具体的には12月下旬から2月上旬頃を指すといわれております。

ところで師とは誰のことかというと、教師、いわゆる学校の先生ではないんですね。師走と呼ばれていた奈良時代に、学校の先生などという職業はありません。
師とは大辞泉によると、人を教え導く人。先生。軍隊。僧・神父・牧師などを敬う語、と出ております。ここでいう師とはお寺のお坊さんのことなんですね。それではこのお坊さんがなんで12月は忙しく走り回っていたんでしょうかね。寒さに耐え切れない人々の死による葬式で忙しかったのかと考えていたら、本当のところは葬式で忙しかったわけじゃなかったんですね。

20151130僧侶
一説によれば、昔は各家で、その年内に犯し気づかなかった罪を悔い、年越し月の12月、その罪を消し去るため僧侶を招き仏名会(ぶつみょうえ)を行っていました。そのため12月は師が走りまわる師走(しはし)り月が師走(しわす)になったと言われていますね。平安末期の「奥義抄」には、「僧をむかへて経を読ませ、東西に馳(は)せ走るが故に、師走月といふ」とあります。

また別の説では、伊勢の神宮を始め、著名な神社やお寺の新しい暦や神札を配布し、新年の参詣の勧誘をして宿泊などの世話をする御師(おんし)のことを指しております。
12月は大晦日や初詣などがあり御師が一番忙しい時期なため、師(御師)が走りまわるという意味で師走という説もあるようです。

「日本書紀」には「十有二月(しはす)」、「万葉集」には「十二月(しわす)」とあり、古来から12月を「しわす」と呼んでいたようです。師走とは後世の当て字だったんですね。
※この項、過去記事「師走!! 年内犯した小さな罪を悔悟!」から一部引用しました。

とどのつまり「師走」には定説がないということですね。とはいえ現代では、師走は12月の象徴として定着しております。
師が先生と呼ばれる人であれ、お坊さんであれ、御師であれ、みなさん12月は忙しいんですよね。忙しくて、みんなが走り回る、それが12月なのでしょう。
かくゆう私も12月の声を聞いた途端忙しくなりました。お金と気持ちだけが多忙なんですけどね(笑)。


二十四節気 小雪(しょうせつ)◇
二十四節気20番目の節気。11月23日および大雪(12月7日)の前日まで。
暦便覧は「冷えるが故に雨も雪に也てくだるが故也」
山には初雪が舞い始める頃。冬とは言えまだ雪はさほど多くなく、冬の入口にあたります。
小雪七十二候は次の通り。
第六十候(小雪末候) 12/2~12/7 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
橘の実が黄色くなっていく頃。橘とは柑橘のことで、古くから日本に自生していました。常緑植物であることから「永遠」を意味するとされ、不老不死の実だといわれていたようです。


今日の独りごと

今日の独りごと1130 1992年バルセロナオリンピック柔道金メダリストの吉田秀彦さんをコーチとして迎えた「柔道教室」が、先日29日、地元の総合体育館で開かれ、市内の小中学生約200人を指導していただきました。
一時は総合格闘技に転向しましたが、現在の吉田さんは実業団「パーク24」の監督をしております。
約2時間の体験教室では参加者1人1人に直接アドバイス、自分も一緒になって柔道の基本である「受け身」を指導していました。さすが柔道着姿には風格が漂ってますね。
しかし、がっしりした体型ではあるんですが、当時のスリムな体格はどこへ行ったのでしょう。写真ではよく見えませんが、全盛期の姿を思い出すのにちょっと時間がかかりました。こればかりは仕方ないですね。時が人を変えてしまいますから(笑)。


参考サイト 暦生活彩時記、LIFE Trends



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懐炉の暖で寒さを一網打尽

11月27日からは七十二候の第五十九候で、小雪次候の「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」に変わります。
朔風とは北の方角から吹く風のことで、冬特有の北風は落ち葉をも舞い散らせます。北西方向から吹く季節風は、日本海をわたるときに水分を持ち込んで山地にぶつかり、日本海側で多くの雪を降らせます。山を越えた太平洋側では乾燥した風に変わります。
上州では「赤城おろし」、茨城県の筑波では「筑波おろし」など、後背の山々から下降気流によって冷たい乾いた風が発生します。それが空っ風です。

20151125白菜

北風が吹き荒れると気温もどんどん下降し、氷点下になることもしばしばあります。
寒い冬、こたつに入ってぬくぬくしているのが一番ですが、どうしても外出しなければならないときが問題です。
現在では使い捨て懐炉が普及し、湯たんぽ(詳しくは過去記事2012年12月15日「ふんわり肌触りでおしゃれな湯たんぽライフ」を参照)」と共に手軽に暖をとれるようになりました。これは寒い地方にとっては嬉しい簡易型携帯暖房用具ですね。

背中に貼り付けておくだけで約10時間、身体の暖をキープしてくれます。真冬のアウトドアをエンジョイする懐炉はなくてはならないものです。

江戸時代からあった懐炉。当時は温石と呼ばれ、温めた石を布で包むだけの簡易な物だったようです。その後、改良され、江戸時代後期には灰式懐炉と呼ばれる懐炉の原型が登場。金属製の容器に木炭末と灰を詰めた物で、ある程度の時間は暖かさを持続できていました。
大正時代には64~65℃を約24時間保つことができるという揮発油を加熱させる画期的な「白金懐炉」が登場。初期の頃は一般には普及せず、主に軍隊が使用していたようです。そして昭和の末頃になると鉄の粉を酸化させて発熱し、火を使わない安全でコンパクトな使い捨て懐炉が開発されました。

20151125貼るカイロ
現在では使い捨て懐炉が主流になっているようですが、これは白金懐炉に比べ、「安くて手軽」が受け、爆発的な大ヒットを生み出したのかもしれません。
私も愛用しておりますが、アンダーウェアの上から貼るだけのコンパクトサイズ、というところが重宝ですよね。
何しろ寒い外に出ても背中から腰のあたりがポカポカして暖かいです。朝貼って夜帰宅するまで暖かさが持続していますよ。ちょっと動き回ると汗が滲むほどですからね。

若い頃は「カイロ?」などと蔑視していましたけど、今はなくてはならない冬のお友達。センスも羞恥心もありません。爺さんになったな~、とつくづく思いますよ。


二十四節気 小雪(しょうせつ)◇
二十四節気20番目の節気。11月23日および大雪(12月7日)の前日まで。
暦便覧は「冷えるが故に雨も雪に也てくだるが故也」
山には初雪が舞い始める頃。冬とは言えまだ雪はさほど多くなく、冬の入口にあたります。
小雪七十二候は次の通り。
第五十九候(小雪次候) 11/27~12/1 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
冷たい北風が、木々の葉を落とす頃。朔風とは北風のことです。地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々は冬の景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられます。


今日の独りごと

今日の独りごと1125 先日の日曜日。恒例となっている「鮭・アワビまつり」に行ってきました。鮭が遡上し始め、アワビも口開けしてこれからが海の幸の本番です。
昨年までは朝9時の開場と同時に売り切れていたアワビ。今年は何とか見ることができました。長蛇の列を掻き分け見たのがアワビの踊り焼き。
貝ごと焼かれるアワビは、炭火の熱さにその身をよじるように動き出します。焼く旦那衆もリズムカルです。お値段は1200円、1人で5,6枚、飛ぶように売れていました。
新巻鮭に、獲ったばかりのアワビ。新鮮な海鮮物は活きが勝負です。被災地の浜には活気が甦ってきましたね。


参考サイト 暦生活彩時記、びおガジェット通信




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創建719年が燃えつきる

11月23日からは二十四節気の二十番目「小雪(しょうせつ)」に変わります。
雪が降り始める頃。まだ積もるほどではないところから「小雪」と呼ばれております。
気温も下がり、「冷えるが故に雨も雪に也てくだるが故也」地上に舞い降りる季節になりました。雪は地上の気温が3℃、上空1500m付近が-6℃程度になると降り始めるといわれております。寒暖の違いはありますが、年々初雪が見られるのはまちまちで、北海道では10月には観測されます。南下するほど初雪の時季は遅く、東京では年が明けてから初雪を迎えることが珍しくもありません。

20151120落ち葉

これから冬型の気象が強まってきますと、北よりの季節風が吹きはじめ、日本海側を中心に雪が降る気圧配置が続くようになります。日本海側に雪を降らせ、太平洋側では乾燥した冷たい風が吹き始めます。
空気が乾燥し、火災が発生しやすくなるこの時季には毎年「秋の火災予防運動」が行われます。今年は過ぎてしまいましたが、先日11月9日から15日まで行われました。
今年の標語は「無防備な 心に火災が かくれんぼ」。
過ぎたとはいえ、ひとり一人が、火災予防に対する意識を持つことで、火災による悲惨な焼死事故や貴重な財産の損失を防ぐことができます。引き続きそれぞれで防火意識は持ち続けたいものです。

20151120蕪島神社①
火災予防運動が始まる少し前、三陸ジオパークのジオサイトでもある青森県八戸市鮫島の蕪島(かぶしま)神社が去る11月5日未明、木造平屋の社殿や社務所など約280平方メートルを全焼しました。
出火原因は八戸署で調べているようですが、当時は人気もなかったところから、漏電による出火も考えられるようです。
蕪島の小高い丘の頂上にある神社は1296年に創建。建物は1780年に焼失しましたが、翌81年に再建され、来年は創建720年を迎える予定でした。観光のシンボルでもあり、弁財天を祀り、船の守り神として漁業関係者から大切にされてきた神社です。
今度の火災で719年の歴史が燃え尽きてしまいました。幸い負傷者はいなかったようですが、本当に火事は怖いです。空気が乾燥し、火災が起きやすいこれからは、特に歴史建造物等を扱う方々は十分気をつけてほしいですね。

20151120蕪島神社②
私も先日の10月4日、全焼する前の蕪島を見に行ったばかりでした。
ウミネコの一大繁殖地として天然記念物にも指定されている蕪島。その日はウミネコを見ることはできませんでしたが、繁殖期の春から夏の時季には数万羽のウミネコが飛び交い、黄色い蕪の花と織りなす光景が壮観なんだそうです。巣立った後なので、この時季の火災はウミネコには影響ないようですね。
もともと島だった蕪島は埋立て工事によって陸続きになり、そのまま棲み着いたウミネコの生態を間近で見られるのはここしかないそうです。

20151120蕪島神社③20151120蕪島神社④
階段を登り、丘の上に立つと神社の周りを巡る「運開きめぐり」の参拝コースがありました。島を3周回り神社にお参りすると心身が祓い清められ、運が向いてくるそうです。蕪島神社の運を私が引っ張ってきたのでしょうかね。
周囲からは太平洋の水平線や八戸港が一望に見渡せる蕪島、あまり知られてない観光名所ですが、市民の支援を受けながら再建に立ち向かっております。年内にはプレハブの仮社務所を建て、年末年始の初詣に対応するそうです。


二十四節気 小雪(しょうせつ)◇
二十四節気20番目の節気。11月23日および大雪(12月7日)の前日まで。
暦便覧は「冷えるが故に雨も雪に也てくだるが故也」
山には初雪が舞い始める頃。冬とは言えまだ雪はさほど多くなく、冬の入口にあたります。
小雪七十二候は次の通り。
第五十八候(小雪初候) 11/23~11/26 虹蔵不見(にじかくれてみえず)
曇り空が多くなる頃。陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなります。見ることができても、夏の空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとすぐに消えてしまいます。


今日の独りごと

今日の独りごと1120先日、子供たちに薪割りを体験してもらおうと市内の会場で薪割り大会が行われました。
今の住宅の暖房はエアコンか石油や電気のストーブ。薪ストーブはほとんど見かけません。燃料としての薪はなかなか手に入りませんし、販売されているとしても高いですよね。
我々の時代の暖房は囲炉裏か薪ストーブが主力で、燃料にするための薪づくりは子どもたちの役割でした。斧や鉞(まさかり)を使って薪を準備すること事態、本来重労働なんですよね。
昔の風情が薄れていく中で薪割り体験をする子供たちにとって、楽しいイベントだったかもしれません。自然と触れ合いながら、おじいちゃん、おばあちゃんの時代の生活様式を覚えてもらうことも、子供たちにとっては新発見につながるのかもしれないですね。


参考サイト 暦生活彩時記、デーリー東北青森県観光情報サイト



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