• 2014
  • 02/25
  • Tue

「さくら咲く」合格祈願と春のあけぼの

春霞
霞始めてたなびく
二十四節気雨水の次候で七十二候の第五候は2月24日頃より「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」となります。
春は大気中に水滴や細かな塵が増え、山々に霞がかかりぼんやりと見えます。このような春の霧は古来より霞と呼ばれ、人々は自然現象からも季節の移ろいを敏感に感じ取っていたのですね。やがて訪れる季節に備え、農耕の準備に取り掛かっていたのでしょう。
霞がかかるとは微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはっきりと見えない現象を表しており、秋の霧も春の霞も同じです。類似した現象に靄(もや)という言葉があります。霞や霧は視界が1km未満の場合をいい、1km以上のときを「靄」として区別しているそうです。つまり霧の方が濃いんですね(詳しくは過去記事2013年2月20日「甘酸っぱい香りが漂う梅まつり」を参照)。

春はあけぼの やうやう白くなりゆく
また、春の夜の霧や靄を「おぼろ」と呼んでおります。おぼろに霞んだ春の1日は時間帯によって呼び方が変わります。
例えば、春の夜が明けようとする頃は「春暁(しゅんぎょう)」、夜が明け始め物が見分けられるようになると「春曙(しゅんしょ)」と呼びます。春の昼のことを「春昼(しゅんちゅう)」といい、なかなか暮れきらないのんびりした夕暮れの感じを「春夕(しゅんゆう)」、夕暮れから少し時間が進み夜になって間もない頃を「春宵(しゅんしょう)」と呼びます。
枕草子の作者清少納言は「春はあけぼの」、いわゆる日の出前の空が明るくなる頃が一番美しい、と言っているそうですが、皆さんはどうでしょう。私は早起きしたことがないので何とも言えません(笑)。

わずか5歳にして和歌 神童といわれた道真公
春のあけぼのが美しいとか、春宵が一番だとか優雅に競っている春の季節ではありますが、この時季受験生にとっては大変な時季ですよね。皆さんのお子さんに受験生はおられますか。学校によっては入学試験も終わりほっと一息ついているご家庭もありますでしょう。これから受験を控えている受験生もいるかもしれません。
こんな時思い浮かべるのが学問の神様、天満宮またの名を天神様ですね(詳しくは過去記事2010年6月27日「雷は雷神菅原道真の怒り爆発か」を参照)。
ご祭神は、学者の家に生まれてわずか5歳にして和歌を、11歳で漢詩を詠んで神童と呼ばれた雷の神様でもある菅原道真公。彼は日本最高峰の学者の位である文章博士にわずか33歳で昇進しました。詩文の才能に優れ、正直な人柄もあって人々の尊敬を集めていました。江戸時代の藩校や寺子屋では、孔子と共に道真公の軸を掛け学業成就をお祈りしていたそうです。このことから、現在でも学業の神様として天満宮には受験生のお詣りが絶えないのですね。

受験シーズンは天神様に神頼み
絵馬
この時季神社の境内には学業祈願の絵馬を書く人。お札、お守り、おみくじを受ける人。人それぞれですが、やがて咲く桜花の如く華やかに自分の決めた道を歩んで欲しいものです。 私の住む地方の神社にも合格祈願を書いた絵馬がびっしりと吊るされております。天照大神を祀る八幡宮であって、決して天神様を祀る天満宮ではありません。にも関わらず合格祈願の絵馬は後を絶ちません。受験生にとって藁をもつかむ思いなのでしょうか。
進学、資格、昇進などにチャレンジされる受験生の皆さま、道真公に合格を祈願しつつ、身も心も引き締めて、最後の追い込みに精を出しましょう。

◇二十四節気 雨水(うすい)◇
二十四節気二番目の節気。2月19日および啓蟄(3月6日)の前日まで。
雪やあられが雨に変わり、 氷や霜が融けはじめる時季。
◆雨水の七十二候は次の通り。
第四候(雨水初候)2/19~2/23 土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)
雨が降って土中にいくらか湿り気を含み出す時季。
第五候(雨水次候)2/24~2/28 霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)
霞がたなびき始める時季、来る春への期待がふくらむ。
第六候(雨水末候)3/1~3/5  草木萠動(そうもく、めばえいずる)
草木の芽が萠える時季。


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  • 2014
  • 02/20
  • Thu

植物の発芽が促進される雨水

氷が融け始める雨水、時には記録的な大雪も
2月19日からは二十四節気の雨水(うすい)です。雪が雨に変わり、氷は融けはじめ水となる時候です。植物の種子が発芽を促される季節。平均気温は徐々に上がり、昔から農耕の準備を始める時期とされていました。
ただ季節風や海流、地理的な要因で大雪が降ることもあります。2週連続で記録的な大雪に見舞われた関東甲信地方。甲府の114センチをはじめ、あちらこちらで観測開始以来、最も多い積雪となりました。
各地に被害をもたらした大雪ですが、25日頃からは各地とも気温も上昇し、ようやく春の兆しを感じられそうです。約1週間遅れの雨水となりそうですね。
春の雨

詩情的な春の雨、甘雨、慈雨、催花雨
花や木々に養分を与えるこの時季の雨のことを養花雨(ようかう)と呼びますが、この時季から春先にかけて降る雨には同様の意味で甘雨(かんう)、慈雨(じう)、催花雨(さいかう)など、様々な呼び方があります。昔の人たちは植物を愛し、花が咲き誇る春を心待ちにしていたのでしょうね。
一方では2月末から3月にかけてその年に始めて強い南風が吹きます。これが、かつて女性歌手が一大旋風を巻き起こした春一番です。春一番は主に太平洋側で観測され、当日は気温が上昇することが多く、春をもたらす風ともいわれております。かつては鉄橋を走行中の電車が春一番の影響を受け、脱線転覆した事故もありました。春一番ではありませんが、東日本大震災では津波で鉄橋が崩落したり、駅に停車中の列車が津波に押し流され、脱線した事故もあります。自然の災害は想像もつきませんね。スカートの裾を気にするくらいの風ならいいんですけど(笑)。

猫柳
春の訪れを肌に感じるものは
雨水の初候、七十二候の第四候は「土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)」。雨が降って土が湿り気を帯びてくるといった意味でしょうか。積もっていた雪が融け、張っていた氷も水に戻り、大地を潤し眠っていた植物が芽吹き始めます
春の訪れを何によって感じるかは、個々に違いはありますが、身近で一番肌に感じるのは鮮やかに彩る植物たちの可憐な姿ですね。暖かい地方ではもうすでに咲き誇っている菜の花を始め、梅、ふきのとう、猫柳などを見かけたら、春はもうそこまで来ています。


◇二十四節気 雨水(うすい)◇
二十四節気二番目の節気。2月19日および啓蟄(3月6日)の前日まで。
雪やあられが雨に変わり、 氷や霜が融けはじめる時季。
◆雨水の七十二候は次の通り。
第四候(雨水初候)2/19~2/23 土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)
雨が降って土中にいくらか湿り気を含み出す時季。
第五候(雨水次候)2/24~2/28 霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)
霞がたなびき始める時季、来る春への期待がふくらむ。
第六候(雨水末候)3/1~3/5  草木萠動(そうもく、めばえいずる)
草木の芽が萠える時季。


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  • 2014
  • 02/15
  • Sat

春雪いずる自然と創生

川や湖の水がぬるみ、氷が割れて魚が跳ねるといわれる七十二候の第三候「魚上氷(うおこおりをいずるる)」。
春先の薄く張った氷の下で盛んに泳ぎ回る生命力に満ちあふれた魚たちの姿が見えるはずだったんですが、ここ数日で降った雪にかき消され、動き回る姿も見えません。
近畿地方では観測史上最大の積雪があったり、関東甲信地方の山梨などでは15日朝にかけ1mの積雪をみるなど過去100年で最大の積雪があったようです。気象台では大雪による交通障害などに警戒を呼びかけております。十分ご注意ください。
梅とうぐいす

春の白い結晶 脅威を惑わす
さてさてめったに降らない太平洋沿岸のこちらでも今年は大雪の被害に見舞われております。
2月9日に降った大雪に続き、今日15日も朝からシンシンと降り注いでいます。一時みぞれになったものの夕方からは本格的に降り出しました。これは本州南岸の低気圧が影響しているようで、明朝までにさらに積雪がありそうです。
雪は自然から授かる嬉しい贈り物。しかし時には人々の暮らしを脅かすこともあります。シャコタンの車にとって、15㎝程の積雪があるとスタッドレスタイヤを履いていてもスリップしてしまいます。車高が低いから雪を巻き込んでしまうんでしょうね。往生している車を見かけました。
除雪車
除雪車輪 除雪後
春雪は湿気を含んだベタ雪でもあり、雪自体が重い。雪かきは重労働です。こんな時の除雪車は庶民の強い味方。あっという間に道路を占領してあった雪の山は消え去ってしまいます。満面の笑顔で車を走らせるドライバーをよそに、除雪した雪は道路に直接面した玄関口へと排雪されます。排雪された雪は重いし、固い。門扉は閉ざされてしまい、その家の住人は自宅に籠城せざるを得ません。道路の復旧を図る立役者でもある除雪車はある意味脅威にも感じます。

雪降り(250)
雪降り(50)
空を見上げればふわふわと舞い散る白い結晶。同じ雪でもカメラはいろいろな形に捕らえてくれます。シャッター速度を速めると蛍の光のように、遅くすると金の延べ棒が降り注ぐように見えます。できることなら消えてなくならないでほしい(笑)。

氷柱
大自然は氷の芸術をも魅せてくれます。おそらくは天才芸術家も創り出せない氷の魅力。幽玄の世界へ招いてくれます。透きわたる氷柱の中に何かが隠されているようにみえませんか。

足あと
この時季に大雪を降らせたのは誰か。降り積もる雪を踏みしめるように残した痕跡だけが知っている。絡まりあう足跡は雪の精を求めて先を急ぐ好奇心の塊。
遥か彼方で手招きする長い黒髪の端を口に咥えた、真っ白い冷女雪女に魅せられたのかもしれません。
ミステリアスな春の椿事でした(笑)。

2月19日からは二十四節気の「雨水(うすい)」となります。雪が春の雨に変わり、本格的に雪解けが始まる時季となります。もう次の冬まで出番のない雪女となるよう願いたいところです(笑)。


◇二十四節気 雨水(うすい)◇
二十四節気二番目の節気。2月19日および啓蟄(3月6日)の前日まで。
雪やあられが雨に変わり、 氷や霜が融けはじめる時季。
◆雨水の七十二候は次の通り。
第四候(雨水初候)2/19~2/23 土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)
雨が降って土中にいくらか湿り気を含み出す時季。
第五候(雨水次候)2/24~2/28 霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)
霞がたなびき始める時季、来る春への期待がふくらむ。
第六候(雨水末候)3/1~3/5  草木萠動(そうもく、めばえいずる)
草木の芽が萠える時季。


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