ゲリラ豪雨と成り代わった夕立

急に空が暗転したら要注意
先日中国地方を襲ったゲリラ豪雨。1時間に100mmを超える猛烈な雨は、蒸し暑い空気と、中国地方の山地が空気の通り道をふさいだため暖気が逃げ場を失い、雨雲が発達し局地的な豪雨となってしまったようです。
中国地方に限らず、暑くなればなるほど、湿気が多ければ多いほど、突然の集中豪雨に見舞われる可能性が高まります。全国的に平年並みか、平年より暑くなると予想されているこの夏、晴れていても、急に空が暗くなると要注意です。

増水

夕立も風情が無くなった「大雨時行」
さてさて、8月2日頃から6日頃までは大暑の末候で、七十二候の第三十六候「大雨時行(たいうときどきふる)」です。
台風や集中豪雨が続く時季、冒頭に記したように晴れていてもにわかに夕立が訪れます。夕立は、夏の暑い日の夕方、突然降るにわか雨をいいます。春にも秋にも、にわか雨はありますが、夕立とはいいません。もくもくと夏空に湧きあがった入道雲は夏の代名詞です。大粒の雨が豪快に地面を濡らします。時には集中的に降り続き、河川の氾濫や冠水などの被害をもたらすこともあります。

夕立のない日はじょうろで打ち水
平安中期の『紫式部集』に、「かき曇り夕立つ波の荒ければ浮きたる舟ぞしず心なき」と歌われているように、この頃から夕方になると、風や雲、波などが起こり立っていたのでしょう。「立つ」は、「腹が立つ」、「気が立つ」と同じような用法で、「激しくなる」という意味が含まれています。
その後、「夕立」と名詞化し、とくに、夏の夕方に降る「にわか雨」をさすようになりました。多くは雷を伴って、短時間に激しく降ったり、蒸し暑い一日の終わりに涼風を呼び込んでくれる夕立は、夏の風物詩のひとつでした。夕立の来ない日は、じょうろ(如雨露)で打ち水をしていたようです。

夕立は馬の背を分ける
急な雷雨、激しい雷雨のことを「彌降り立つ(いやふりたつ)雨」といいます。この語が省略されて「やふたつ」になり「ゆふだち」になったという説もある夕立。別名、「急雨」や「驟雨(しゅうう)」ともいいます。驟雨の「驟」の字は「馬+聚」、この「聚」は「引き締める、詰める」の意味があり、「歩幅を詰めて馬を走らせる」ことが字源です。
ある場所では夕立が降っているのに、ごく近い場所では晴れているといった局地性を指して、「夕立は馬の背を分ける」という諺もあります。



冷害風と恐れられる山背

やませ
三陸沿岸で発生した山背に注意して出港する護衛艦(7月21日)

梅雨の終わりごろから真夏にかけ、関東から東北の太平洋側沿岸では霧の発生する日が多くなってきます。いわゆる海霧と呼ばれる霧で、地元では山背(やませ)と呼んでおります。
この時季北東の風は、千島海流の冷たい親潮の上を渡って内陸部に達します。冷たく湿った風は霧を伴い、海難事故を引き起こしたり、時には何日も続くと日照不足や冷温により農作物に被害をもたらすことがあります。
三陸沿岸では、昔から「冷害風」とか「餓死風(がしふう)」と呼ばれて恐れられている風です。
先日も山背が発生。濃霧が湾内一帯を覆い尽くし、通常良く見える標高400m程度の半島もこの日は霞んで見渡せません。湾内を航行する船舶は視界が悪く、海難事故に注意して進んでいるようでした。

気象庁の見解では、三陸沖で親潮が占める海域が東北地方の夏の低温をもたらす山背に関係があるのではないかと古くから考えられていたが、その因果関係は明瞭ではなく、現在では山背の原因を気象条件に求めるのが自然であるとしています。





参考サイト:ぴお気象庁gooお天気豆知識、七十二侯がまるごとわかる本

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梅雨寒の被災地に護衛艦が「艦艇広報室」

寒暖の差が激しい日本列島
先日は東京でゲリラ豪雨がありながら、水源地である利根川上流ダムの貯水率が低下、取水制限されたとか。一方では最高気温を塗り替えたという西日本の猛暑や梅雨も明けきらない北日本では冷夏を思わせるような梅雨空。今年も異常気象が続いているようです。暑さ寒さが混在する日本列島において、熱中症には十分お気を付けくださいとも言えない今日この頃のご挨拶です。

風鈴

陽炎が立ち上がるほどの蒸し暑さ「土潤溽暑」
さて7月28日頃から8月1日頃は七十二候の「土潤溽暑(つちうるおってむしあつし)」です。
溽暑(じょくしょ)とはなかなか読めませんが、その意味は湿度の高い蒸し暑さをいいます。身に纏わりつく暑さに、土潤がついて土中の水分が蒸発し陽炎が立ち上がるような蒸し暑さという意味になります。
この時季、昔人たちは行水や打ち水など、生活の知恵でこの暑さを乗り切ってきましたが、草木は緑をますます濃くし成長の勢いを増してきます。まるで夏を楽しんでいるかのように。そして田畑では秋に向け確実に作物が実り始めてきます。



護衛艦の一般公開を見てきました
先日の七十二候、「鷹技を習う」の時季だった7月20・21の両日、地元宮古港に海上自衛隊護衛艦「まきなみ、すずなみ」の2艇が入港し、艦内の一般公開及び体験航海が行われました。
護衛艦「まきなみ・すずなみ」は青森県の海上自衛隊大湊地方隊に所属し、津軽海峡、宗谷海峡を含む日本海側、太平洋側ともに青森県以北、周辺海域の警戒にあたっております。当港に入港したのは震災後、はじめて。東日本大震災では護衛艦や輸送船が被災地にいち早く駆けつけ、救援物資などの支援活動を行っておりました。また震災後しばらくの間、陸上自衛隊の皆さんには行方不明者の捜索活動にご協力いただくなど、海路と陸路から大変お世話になりました。
護衛艦
艦載機ヘリ 大砲
宮古港に停泊した護衛艦「まきなみ」(左)と「すずなみ」(右)。写真左下は「まきなみ」艦載機SH-60Kヘリコプターと54口径127ミリ速射砲(写真右)

市長挨拶 艦長挨拶
花束贈呈 歓迎音楽
一般公開、体験航海にあたって護衛艦の入港セレモニーが午前8時半から行われました。山本宮古市長の歓迎のごあいさつの後、地元小学生からの花束贈呈、同じ小学生の吹奏楽部による軍艦マーチで歓迎です。

一般公開 操舵室 ヘリ見学 試着
一般公開にはしゃぐ子供たちはお目当てのところに急ぎます。中でも一番人気の高かったのは護衛艦搭載のSH-60K型ヘリ。同型機は遭難者の救助や海域のパトロールが任務です。パイロットの制服試着も人気急騰。子供たちは我も我もと憧れのヘルメットを被り、弾納ベストを着てご満悦。操舵室からは遥か湾内が見渡せ、爽快です。

やはりテレビドラマの人気番組だった「空飛ぶ広報室」の影響なんでしょうか。番組終わってしまいましたけどね。
体験航海は予約の都合上、乗艦できませんでしたが、機会があったら一度乗ってみたいものですね。





参考サイト:ぴお暦生活TBSオンデマンド海上自衛隊大湊地方隊、七十二侯がまるごとわかる本

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土用丑の日から暑中お見舞い申し上げます

暑さが最も厳しくなる大暑
7月23日は二十四節気の大暑です。1年で最も気温が高く、暑さが厳しくなる時季です。蝉たちがこの時とばかりに繁栄を謳歌するように鳴きしきります。各地で大小さまざまな花火大会が催されるようになり、浴衣に下駄を突っ掛けて花火大会に出かける姿が見受けられるようになります。猛暑の時季だからこそ、蚊帳や風鈴、打ち水など暑さをしのぐ工夫も生まれたのです。

桐の花

土用丑の日は高値のうなぎをご賞味あれ!
大暑の前日、今年は7月22日が土用の丑の日です。日本の食文化に深い関わり合いがあり、精がつく食材として知られているうなぎ。土用の丑の日にうなぎを食べると習慣は、江戸時代うなぎ屋から相談された平賀源内が提唱したといわれているのが一般的ですが、実を言うと他にも春木屋善兵衛説や太田南畝説などいろいろあるようです。詳しくはこちら⇒2009年7月17日「土用丑の日はやっぱり鰻でしょう」
どちらの説にしろ、滋養強壮食品でビタミン、タンパク質、脂質などが含まれているうなぎを食べて猛暑を乗り切りたいものです。とはいえ、昨今では稚魚の不漁が続き、活うなぎの輸入に頼らざるをえないようです。その輸入量も減少しており、今年は580トンしかなく10年前の20分の1だそうです。高嶺の花ならぬ高値のうなぎになっているようですね。

大暑の初候は神聖な「桐始結花」
7月23日頃から27日頃までは、七十二候の第三十四候で、大暑の初候「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」です。
薄紫色の筒型の花を重ね、塔のように咲きそびえる桐は盛夏の頃に卵型の実を結びます。梢高く咲くので普段目につきにくいですが、ふと見上げると賑やかに重なって咲いています。昔から桐は神聖な木とされ、その姿が紋章や意匠として用いられてきました。皇室の家紋は「五七の桐」が使われていますね。

桐は高級家具の代名詞
国内でとれる木材としては最も軽く、湿気を通さず、割れや狂いが少ない特徴を持ち、高級木材として重宝されてきました。日本では箪笥、箏(こと)、神楽面や下駄の材料に使われています。桐箪笥は、高級家具の代名詞です。
日本の原産地として有名なのは、会津桐の福島県、南部桐の岩手県などです。私の小さい頃は女の子が生まれたら桐を植え、結婚する時その桐で箪笥を作り嫁入り道具にしろ、という風習があったそうです。残念ながら私は男だったので桐を植えてはもらえませんでした。
大阪で桐箪笥の製造加工をされている職人さんが、自らその過程を書いた「大阪の桐たんす職人、喜んでハマる」というブログを運営しております。ご興味がありましたら、ぜひご覧なってみてください。

浴衣②
女桐下駄② 男桐下駄②

桐柾下駄は贅沢で高級品
桐箪笥とともに貴重な存在なのが桐下駄。あちらこちらで打ち上げられている花火見物や納涼祭には浴衣に下駄が似合います。下駄の中でも高級なのが桐下駄です。軽くて履きやすく、雨にあたっても痛まず、裸足で履くことが出来ます。軽くて疲れない、履いたときの柔らかい感触が絶妙です。
一枚の桐原木をくり抜いて造ったものが桐下駄で、年輪が縦に並んだ、まっすぐな木目を「柾目(まさめ)」と言います。桐下駄は「柾目」が詰まっているほど美しく見えます。この桐柾下駄は特に贅沢で高級な桐下駄になりますが、お値段もそれなりに高級になります。

以前地元で履物店を営んでいた職人さんに下駄になる桐の原型を納めていました。2年前の震災で店舗を流失し、今は廃業していますが、職人としての腕は今でも確かです。写真の桐下駄はその職人さんに加工していただき、鼻緒をつけてもらいました。
歩くたびに響くカランカランと乾いたような音色、桐下駄ならではの心地よい履き心地です。


◇二十四節気 大暑(たいしょ)のメモ◇
二十四節気12番目の節気。7月23日および立秋(8月7日)の前日まで。
◆大暑の七十二候は次の通り。
初候 第三十四候(7/23~7/27)桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ)
桐の花が結実し、卵形で固い実がなりはじめる時季。
次候 第三十五候(7/28~8/1) 土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)
土がじっとりして暑い時季。
末候 第三十六候(8/2~8/6) 大雨時行(たいう、ときどきふる)
時として大雨が降る時季。





参考サイト:ぴお桐の博物館桐下駄.com、七十二侯がまるごとわかる本

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