暑い夏に涼を運ぶ吊りしのぶ

7月も後半になり、今年も各地で花火大会が開かれていますね。夏の夜空を彩る大輪の花は、日本の夏を象徴する風物詩のひとつ。私たちは、どこから見ても丸く広がる花火を当然のように楽しんでいますが、その技術は、日本独自のもの。その精巧さは、世界でも称賛の的なんだそうです。歴代の花火師たちが切磋琢磨してきた技術のたまものなんですね。一瞬で消えてしまう、はかなくも美しい花火に込められた花火師たちの知恵と技、その努力に想いをはせながら、今年の花火を心ゆくまで堪能したいものです。

吊りしのぶ

日本の古典園芸として、江戸時代より楽しまれてきたと言われる「吊りしのぶ」。(詳しくは過去記事2009年5月16日「夏の風物詩 釣りしのぶ」を参照)
その吊りしのぶは野生のシダ植物の忍(しのぶ)を団子状に植えつけ、コケ玉のようにして軒に吊るし、楽しみます。
元々寒さに強いしのぶは、春先の気温の上昇とともに少しずつ新しい芽を吹き、次第に葉が伸びてきます。夏場になると四方に伸びたしのぶの葉の瑞々しさが、涼しげな風情を感じさせてくれます。

素朴で何ともいえないレトロな雰囲気が漂いますが、最近の吊りしのぶはインテリア性が増し、独特の姿と風鈴の音色が暑い夏に涼を運んできてくれるようです。なかには涼しげな金魚鉢を取り付けたり、夏の風物詩的な楽しみ方も増えてきているようです。

一昨年、知人からもらった吊りしのぶ。毎年春先になると窓際に吊るし、緑のシダの葉が成長して行くのを見守るとともに、涼しげな夏のアイテムを楽しんでおります。吊り玉から横に伸びる無数のしのぶの葉は、さながら空中に浮遊する小さなオアシスのようでもあります。今は軒下に吊るして楽しんでおりますが、その下に風鈴を下げると涼しさが倍増しそうですね。できることなら「残したい日本の音百選」に選ばれた南部鉄の風鈴を吊るし、その音色の響きを堪能したいところです。



手入れのポイントは直射日光を避け、乾いたら毎日バケツにどっぷり浸けることだそうですが、1日置きでも十分ですね。水の入ったバケツから取り出し軒下に吊るすと、滴り落ちる豪快な水遣りに痺れます(笑)。
また、秋になって葉が枯れてしまったら、2~3日陰干ししてから新聞紙に包み、ビニール袋に密封保存しておくことだそうです。マニュアル通り保存はしたんですが、これでしのぶも絶命か、と一抹の不安を持っていました。ところが翌年の春になって水を与えると、なんと新芽が出てきたんですよ。しのぶの生命力の強さははかり知れないものがありますね。

手入れを怠らなければ3年は楽しめるそうです。今年はその3年目ですけど、果たして来年も新芽を出してくれるのでしょうか。



軒下や玄関先などに吊るした吊りしのぶに、そよ風があたると風鈴が
とても涼しげな音色を響かせてくれるものもありますよ。猛暑を乗り
越えるための1つのアイテムですね。



参考サイト:暮らしの歳時記、赤塚植物園

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日本の夏は うちわの夏!

一部の地域を除いて梅雨が明けましたね。ジリジリと照りつける炎暑が続いているんではないかと思いますが、これからは本格的な猛暑。これを乗り切るためにも体力が必要です。折しも昨日7月19日は土用の入りです。そして27日には丑の日。体力維持のためにもうなぎが食べたくなってきますね。蒲焼のあの香り。夏バテ防止の特別メニューです。他にも牛、馬の肉、梅干、うどんなど「う」の付く食べ物が重宝されますね。皆さんは丑の日の食べ物、お決まりですか。
浴衣の女性

さてさて土用丑の日を迎える前に、7月22日は二十四節気の大暑です。暑さが最も厳しくなる時季です。会社では暑気払いが始まる時節ですね。各部署や取引会社と連日の暑気払いで体調を崩さないようにしましょう。最近では見かけなくなりましたが、この時季、デパートの屋上などにはビアガーデンが開店していました。勤め帰りの会社員はベロンベロンになっていたもんですよね。

日本の夏は暑さだけではなく、蒸し暑さも伴いますから体力の消耗が激しくなります。夏バテ防止だけではなく、最近は熱中症の心配もあります。気分が悪くなる前にお酒以外の水分(笑)をこまめに取り、気分が悪くなったら風通しのいい木陰で休みましょう。若いからといって安心しないでください。中には若い方でも救急車のお世話になっている方がいるようですよ。また室内にいれば安心というのも安易。今では室内でも熱中症に罹るケーが増えています。扇風機で室温を少しでも下げるようにしてくださいね。

京都には、暑さ疲れの出るこの土用の丑の前後に、病気などの厄災を封じる「きゅうり封じ」の習わしがあるそうです。きゅうり封じは今からおよそ1200年前に始まったと言われており、きゅうりに名前、年齢、病名などを書き祈祷を受け、清浄な土に埋めると病気を持ち去ってくれると信じられているそうです。五智山蓮華寺では、土用の丑の日や二の丑など、毎年多くの人々が無病息災などを願って訪れるそうです。

水に浸して扇げばヒンヤリ涼しい  エコ水うちわ 水色 MU-02

さらにさらに暑い日に涼をとる道具といったら、庭への打ち水もさることながら、日本古来から伝わる簡易なうちわでしょう。うちわはすだれとともにお金をかけないで暑さを回避する道具の1つです。
中国から伝わったうちわは奈良時代、宮廷や貴族の間で使われており、涼を取るだけではなく、日差しを遮ったり、顔を隠したり、飾り用にも使われていました。戦国時代になると武将が兵士を叱咤激励するために使うようになったのです。相撲の行司が用いる軍配はここからきているんですね。
江戸時代になると祭りや盆踊りなど、庶民にも普及してきました。火起こしに使う「渋うちわ」や火消しが使う「大うちわ」などもこの頃登場しています。今では駅頭で企業の販促用に配られていますよね。1本あれば十分なんですけど、あちこちの企業から配られるもんですから、会社のデスクにはうちわが山積みになってしまいます(笑)。

ではこのうちわ、扇ぐとどのくらい涼しくなるのでしょうか。実験した人がいるんですね。人の代わりに温度計を使い、うちわの効果を試してみたそうです。あらかじめ温度計にも湿った布を巻いておき、うちわで扇いでみました。すると見る見るうちに温度が下がり、1分間で4℃ほど下がったそうです。うちわを使わない場合、1分で2℃ほど下がったそうですが、これは水分が蒸発する時気化熱が奪われたためなんですね。うちわを扇ぐとその倍の効果が出るようです。こうしてみると、たかがうちわなどとあなどれないですね。
この夏は節電のためクーラーを止め、首に濡れたタオルを巻いてうちわで扇いで過ごしましょう(笑)。

これからは各地で夏祭りや盆踊りが始まるでしょう。浴衣姿や夜店で見かける金魚すくいなども視覚的に涼しさを感じます。生活をエンジョイしながら、この夏の暑さを乗り切りましょう。

◇二十四節気 大暑(たいしょ)のメモ◇
第12番目の節気。7月22日および立秋(8月7日)の前日まで。
暦便覧:暑気いたりつまりたるゆえんなればなり
大暑とは、暑さが最も厳しくなるという意味。この頃になると快晴が続き、気温が上がる。夏の土用は大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。
◆大暑の七十二候は次の通り。
初候 第三十四候(7/22~7/27) 桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ)桐の花が結実し、卵形で固い実がなりはじめる時季。
次候 第三十五候( 7/28~8/1) 土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)土がじっとりして暑い時季。
末候 第三十六候(8/2~8/6) 大雨時行(たいう、ときどきふる)
時として大雨が降る時季。



熟練した職人の技が作り上げた蒲焼き、
土用丑の日には欠かせない一品ですね。



参考サイト:Wikipedia日本文化いろは事典、NPO PTPLJAL天気情報京都二十四節気
画像提供:ブログ画像ゲッターmodelpiece

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被災地の復興 屋台村の開業で明るい兆しも

梅雨の末期に来て梅雨前線が活発化。九州ではこれまでに経験したことのない豪雨に見舞われ、河川の氾濫や住宅浸水、土砂災害が発生。犠牲者が多数出ている模様です。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
河川の氾濫による濁流で木の葉のように流されていく車を見ていると、まるで昨年の東日本大震災による津波で押し流された車や漁船を思い出してしまい、やるせない気持ちでいっぱいです。自然の脅威をまざまざと見せつけられますね。

復興屋台村 気仙沼横丁
気仙沼横町はラーメン、寿司、まぐろ料理などの屋台や鮮魚、海産物の物販で賑わっていた。

東日本大震災から490日経った昨日7月14日、被害の大きかった気仙沼をはじめ陸前高田など三陸沿岸一帯の被災地を視察してきました。被災者の皆さんは懸命に復旧復興に勤めているようですが、1年4ヶ月経った今でも当時の爪跡があちこちに残っています。廃墟になったビルはその残骸をさらけ出し、住宅地に打ち上げられた船舶は今だに撤去されず、町には瓦礫の山が築かれていました。行政の遅れが目立っているようにも感じます。

岩手県宮古市の復興まちづくり計画によれば、平成28年度までに730戸の災害公営住宅の建設が予定されています。今回の震災で住家を損壊(全壊、半壊)した世帯は1700。このうち自力あるいは補助金で再建できる方を除いても730戸数で間に合うのだろうか。被災者は高齢者が多く、自宅の建設のために今さら住宅ロ-ンなど組めない。アパートや公営住宅でのんびり暮らしたいと、一戸建て住宅建設には消極的だと聞いています。

今なお海岸線一帯の鉄道は不通となっています。復旧の目処はいまだに立っていません。JR東日本では不通になっている鉄道路線を改良工事し「バス高速輸送システム」(BRT)を計画しているようですが、ルートの大部分は鉄道と並行して走る国道45号線利用が大半の8割。今は草が生い茂っている線路を舗装化し、バスを通す計画のようですが、流された鉄橋の多いこの地帯をバスが走ることは困難。このため既存の国道と併用するようですが、渋滞や迂回路などを考えると高速とはいえないですよね。
鉄道完全復旧を目指す住民側との大きな隔たりがあるようです。

漁船と観光バス
近くに急造されたコンビニ前には、打ち上げられた漁船を1度見ようとする観光客用のツアーバスが停車。

紆余曲折の問題が山積している復興計画ですが、宮城県の気仙沼港には津波でほぼ100%流された飲食店が再興を期し、「復興 屋台村 気仙沼横丁」を開業・運営しておりました。津波で流された飲食業主の仮設20店舗程が並ぶ気仙沼横丁には以前の活気が戻り、地域の復興にとどまらず、観光客が集まる「被災地の観光化」の第一歩にしていくと、意気込んでいるようです。明るい話題の一つですね。
また気仙沼湾の湾奥、1km程離れ住宅地に打ち上げられた大型漁船が、今も写真のように居座っていました。当時は数隻の大型漁船が家屋やビルをなぎ倒しながら、5m程の津波に押し流されたそうです。今も残っている長さ80m程ある大型漁船は観光名所にもになっていました。高知県船籍のため地元では手の打ちようがないと物議を醸しているようです。しかし被災地も目ざといですね。ほとんど住宅もないこの大型漁船の近くにプレハブでコンビニを作り、観光バスを相手に商売をしている逞しい根性。見上げたもんです。

カーフェリー
この日就航したフェリーは離島大島の島民生活支援と観光客輸送が目的だ

気仙沼市内と離島大島をつなぐ新しくなったカーフェリーが、朽ち果てた桟橋を横にこの日就航。島民の生活と観光客の誘致にこれから活躍が期待されそうです。大島には1度行ったことがありますが、ケーブルカーで山頂に登ると、気仙沼市内と太平洋が一望に見渡せる眺望のいい観光ポイントです。

陸前高田橋
高田松原IMG_8573 募集看板IMG_8557
津波で流された国道の橋は新しく完成。その手前には旧橋の橋脚だけが残っていた。高田松原(写真左下)は松が生い茂る美しい砂浜だった。復興に向け社員を募集する看板には津波にも負けず生き抜いた1本松のような力強い人を呼び掛けていた(写真右下)。

三陸沿岸の主要道路でもある国道45号線。観光に産業に欠かせない道路でありますが、壊滅状態となった陸前高田市の橋が流され、交通が寸断。今は新しい橋も開通、以前と変わらぬ程に復旧しました。以前は松の木が生い茂る美しい海水浴場として人気スポットだった高田松原の海岸を横目にドライブしていました。昨年京都の大文字焼に放射線で汚染された松の薪を使用する、しないで物議をかもしたところですね。

まだまだ大震災の完全復旧には長い年月がかかるでしょう。「ふんばれ東北」。



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