紺青の空に映える秋の七草

数ある観光サイトを何気に見ていたら、秩父路花情報(詳しくはここから)が目にとまりました。長瀞町の七草寺ではいま秋の七草が見頃だそうです。紅葉狩り、味覚狩りには少し早い時期だけに、七寺の七草巡りは風情のあるプチ旅行になるかもしれませんね。
写真素材 PIXTA
(c) ayame写真素材 PIXTA

漢方薬にも使われる秋の七草
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花
万葉集に詠まれた山上憶良のこの七草。一千年以上も昔から私たちの心へ受け継がれてきました。秋の七草は眺めて楽しむもののようです。「朝貌の花」とは、朝顔、木槿(ムクゲ)、桔梗などいろんな説がありますが、一般的には「桔梗」を指すといわれております。
春の七草は、1月7日の七草粥として有名ですが、秋の七草には直接何かをする行事はないんですね。ただ一つひとつをみると食用、薬用として使われているものもあるようです。
例えば、撫子(なでしこ)。最近では種類が増えたエイディブルフラワー(食べられるお花)のひとつでもあるようです。種類の多いなでしこは、サラダやケーキに使われているそうです。
そして葛(クズ)。風邪を引いた際に飲む「葛根湯」やハーブティの「リコリス」、「葛湯」などは体を温める食材として活用されています。
尾花(ススキ)は別に食べるわけではありませんが月見の夜、お団子と一緒にススキを飾りますよね。

ハスキーなおふくろ
主に観賞用の七草のためか、意外にその名を覚えられず、すぐに忘れてしまいます。秋の七草をマスターすれば、秋の散策やフラワーアレンジが楽しくなりますよ。一般的ですが、こんな覚え方はいかがでしょうか。
七草の頭文字を並べて「ハスキーなおふくろ」。
(萩)、(ススキ)、(桔梗)、(撫子)、(女郎花)、(藤袴)、(葛)、
いかがですか。覚えられましたか(笑)。

秋の七草を観て楽しみましょう
写真素材 PIXTA (ハギ)7月~10月。山や野原に育つ。お彼岸のおはぎは、この萩に由来する。新芽は萩茶、葉は家畜の飼料、枝は屋根ふきや炭俵、ほうきの材料に。花は染料、根はめまいやのぼせに効く漢方薬に。
(c) miurakaigan写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA (ススキ)7月~10月。山地・野原に育つ。尾花とはススキの花穂が出ている時の呼び名。収穫物を悪霊から守り、 豊作を祈願し、お月見に供える。茎葉は屋根材や家畜のえさに、根茎は解熱・利尿に。
(c) puppy写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA(クズ)7月~9月。山地・野原に育つ。根は葛粉として食用、葛根湯として薬用に。蔓(つる)は強靭でカゴなどの材料に。近年は世界各地で砂漠緑化や堤防決壊防止に利用されている。
(c) はいいろととろ写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA撫子(ナデシコ)6月~8月。山地・野原、河原に生える。繊細なピンクの花。撫子と言えば河原撫子を指す。かつて「大和撫子」といえば日本女性の代名詞で、つつましく控えめな女性をイメージした。
(c) しいら写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA女郎花(オミナエシ)8月~10月。沖縄以外の日当たりの良い草地に育つ。秋風にゆらぐ優しい黄花。茎や根に特異な腐敗臭があるので、茶花としては好まれなかった。漢方では利尿・排膿に用いられた。
(c) i-flower写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA藤袴(フジバカマ)7月~11月。山や野原、川岸の草地などに育つ。乾かすとよい香りがする。源氏物語には夕霧が玉鬘(たまかずら)に贈る花として登場。川原などの自生地を奪われ絶滅危惧種に指定されている。
(c) GERBERA 写真素材 PIXTA

写真素材 PIXTA桔梗(キキョウ)7月~9月。山地、野原の日当たりの良い所に育つ。根はせきやのどに効く漢方薬に。明智光秀の家紋でも有名。「朝貌(あさがお)」とは朝顔、木槿(ムクゲ)など諸説あるが今は桔梗が定説。
(c) i-flower写真素材 PIXTA


写真を撮ろうと山へ出かけた方がススキ、葛、萩以外は見つけることが出来なかったそうです。撫子や桔梗、女郎花、藤袴は希少植物なんですかね。日本の秋の原風景と秋の七草は見るだけではなく、次世代へ大切に伝えていきたいものです。

色の文字をクリックすると詳しく解説されています。
参考サイト:All About、こよみのページ

FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑ポチッと、お願い。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

美しい満月を愛でる中秋の十五夜

このところ猛暑が一段落したと思ったら晴れたり雨降りだったり、周期的に天気が変わってきました。日毎に秋が深まっていくんでしょうかね。晴れた日は天高く馬肥ゆる、気持ちのいい秋なんですけどね。
写真素材 PIXTA

今年の9月22日は中秋の名月です
9月22日(陰暦8月15日)は十五夜中秋の名月」です。陰暦では7~9月が秋。8月は秋の真ん中の月なので「中秋」と呼ばれるんですね。
古来、月を愛でて来た日本人にとって、やはり満月が一番美しいものでした。中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて、最も美しい満月が見られたところから、平安時代初期には観月宴とか月の宴を開き、月を見ながら即興で和歌を読んだり、酒を飲んだりして楽しんでいたそうです。
やがてこの行事が定着し始めると、ススキを飾ったり月見団子や、その年収穫出来た里芋、枝豆などを盛り、お神酒を供えるようになりました。その風習が現代にも伝わってるんですね。

中秋の名月は別名芋名月
月見は本来中国の中秋節から始まったとされます。この日、中国では月餅を食べていましたが、日本には月見団子として伝わっているんですね。また日本には古くから、大事な人々の食糧となる恵みに感謝し、秋の収穫祭がありました。この時期、特に里芋の収穫が祝われ、月見に里芋を供える風習ができたんですね。これが秋の名月を芋名月と呼んでいた所以だそうです。
この芋名月の夜は人の畑の芋を勝手に取ってもいいという風習がありました。ただし、道から片足踏み込んだ所までで、これを「片足御免」というそうなんです。なんだかな、ほんとかな~。
中秋の名月・十五夜はひときわ美しい月ですが、十五夜(旧暦8月15日)、10月20日の十三夜(旧暦9月13日)、11月15日の十日夜(とうかんや・旧暦10月10日)などは収穫を祝う大切な行事でもあったんですね。

名月を愛でる今夜の一献
名月を観賞しながら、月見の宴で月見酒。こんな雅なひとときは風情がありますね。ベランダや縁側、庭などに小さなテーブルをおいて、お団子や新鮮な野菜を供えた月見台。ススキを忘れずに。月を眺めながら今夜の一献。風流ですぞ。「あっ、うさぎが餅を突いてる」なんてね。

名月を楽しむ言葉遊び
昔は月の満ち欠けを目安に時を知り、月明りを頼りに暮らしていました。月は生活の礎だったのです。それぞれの月に名前をつけ、その想いを色濃くあらわしていました。例えば……
月齢15日目の満月を十五夜と呼び、これ以降は月の出がおよそ50分ずつ遅くなる16日目は月が出るのをいざよう(ためらう)十六夜(いざよい)。17日目を月の出を立って待つ立待月(たちまちづき)、18日目は待ちくたびれて座って待つ居待月(いまちづき)、19日目は床に入って待つ寝待月(ねまちづき)、20日目は夜も更ける頃の更待月(ふけまちづき)などと風情ある言葉遊びを楽しんでいたようですね。
また、かすかに霞んだ月を朧月(おぼろづき)、冷たく冴えてみえる寒月(かんげつ)など、季節を表したり、淋しげに見える孤月(こげつ)、光の淡い淡月(たんげつ)、青く輝く青月(せいげつ)など月の見え方によっても名前があります。夕方にみえる夕月(ゆうづき)、黄昏時に見える黄昏月(たそがれづき)、夜明けにまだ残っている残月(ざんげつ)など風情がありますね。

さ~、今年は中秋の名月を拝めることができますかね。雨で見えない地方の方は雨月(うげつ)、曇って見えないときは無月(むげつ)、薄雲がかかっていたら薄月(うすづき)なんだそうです。さしづめこちら22日の天気予報は曇りですから無月になるのかな(笑)。

色の文字をクリックすると詳しく解説されています。
参考サイト:All About、
写真提供:(c) kotom写真素材 PIXTA
FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑ポチッと、お願い。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

迷いから悟りへお彼岸のお墓参り

ここ数日猛暑もなりを潜め、涼しい秋の訪れがやってきたようですね。思えば9月23日は秋のお彼岸です。やはり、暑さ寒さも彼岸までと言われるように暑さが秋にその座を明け渡したようです。自然の四季と昔の人は裏切らないですね(笑)。
写真素材 PIXTA

迷いの此岸から悟りの彼岸へ到彼岸
9月23日は秋のお彼岸です。仏教行事でありながらお彼岸にお墓参りをする習慣は日本独特ですね。諸外国にはこのような習慣はないそうです。
インドから中国、朝鮮半島を経て日本に伝わった仏教。その中のお彼岸とは、生死の境目にある海(または河)の向こう岸を「彼(か)の岸」という悟りの世界をあらわしています。つまり、極楽浄土といわれるあちらの世界のことです。反対に迷いや煩悩の世界を此(こ)の岸、此岸(しがん)といいます。此岸から彼岸へ到る到彼岸(とうひがん)と名付けられた彼岸会(ひがんえ)として、ご先祖様に感謝し、特別な法要やお墓参りをするようになったんですね。
平安時代になると、お彼岸の法要は朝廷の年中行事となりましたが、その頃のお彼岸は時期が定められていたわけではありません。時代によってお彼岸の時期も長さがまちまちでした。1844年から春分(秋分)の日を中心に前後3日間が彼岸として定められたようです。

幸せになるための6つの戒律
お釈迦さまは自分も他の人もともに幸福になる到彼岸として布施(ふせ)=物質であっても心であっても、人に喜びを分け与えること。持戒(じかい)=規律を守り、節制ある生活を行うこと。精進(しょうじん)=目的に向かってたゆまず努力すること。禅定(ぜんじょう)=常に平静な心を持ち続けること。忍辱(にんにく)=心を動かさずに耐えしのぶこと。智恵(ちえ)=人生の真実を見きわめ、迷いを去って無上(真に悟る)の境地にいたること、の6つを示されたそうです。

ご飯をあんこでくるんだお萩と餅をくるんだ牡丹餅
秋のお彼岸といえば「お萩(おはぎ)」ですよね。牡丹餅(ぼたもち)は春彼岸に出されます。基本的にはあんこの中に入っているのがご飯(餅米)の場合お萩、突いて餅にしている場合を牡丹餅というそうです。お萩は地域によって海苔巻きや稲荷ずし、団子など、お供え物も違ってきます。
四季がはっきりしている日本では、お彼岸は季節の変化を感じる時期でもあり、春はその年の豊作を願い、秋には収穫を感謝するという自然信仰がありました。自然の神々に対する信仰と仏教の教えとが結びつき、生活の中にお彼岸が定着していったんですね。
神道の場合も、お彼岸の過ごし方は仏教と同じ。祖霊舎(仏教でいう仏壇)をキレイにお掃除して、お墓参りをします。氏神様にお願いすれば、祝詞をあげていただくこともできます。神社でもお彼岸の中日(ちゅうにち)には神事が行われることが多いようですね。

お墓参りはお彼岸の間に
お墓参りには決まった時期があるわけではなく、いつ行っても構わないのですが、一般的には命日、祥月命日、お盆、お彼岸に墓参りするようです。
お彼岸の場合彼岸入り(9月20日)に、仏壇の両側に一対、お団子を山型になるよう備え、中日にはお萩をお供えします。お墓参りはお彼岸のうちにお花の他にお団子やお供えのお菓子なども持参します。仏教の場合は、お線香をあげますが、キリスト教の場合は白いお花、神式の場合は榊やお神酒などをお供えします。お彼岸明け(9月26日)には再び仏壇にお団子をお供えするのが一般的です。地方によっては習慣が違う場合もあるようです。
お墓が遠くにある場合を除き、事前にお墓の拭き掃除や周辺の草取りなど、掃き清めてから清々しい気持ちでお参りをしたいものです。寺院墓地の場合、お墓参りの前に本堂、本尊にお参りすることも忘れずに。

折角の休みなのにと言わず、お墓参りで先祖のご供養をしてくださいね。

※記事の内容は一般的なお彼岸の例に基ずいてます。地方によって慣習が違う場合はご容赦ください。

色の文字をクリックすると詳しく解説されています。
参考サイト:Wikipedia、All About、暮らしのミニ知識、こよみのページ
写真提供:(c) miku写真素材 PIXTA
FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑ポチッと、お願い。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

日めくりカレンダー

カレンダー

08 | 2010/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリー

最近の記事

ブログ内検索

FC2カウンター

QRコード

QRコード

CREDIT

top