ほのかな香りを贈る文香

皆さん、最近手紙とかはがきを書いたことがありますか。年賀状や暑中見舞いは別にして、個人的に手紙ってなかなか出す機会がないですよね。今やパソコンとか携帯のメールでことが済んじゃいますものね。
でも手紙にすがすがしい香りが同封されてきたらどうお感じになりますか。封筒を開けた瞬間、ほのかな香りが漂ってきたらきっと嬉しくなると思いますよ。それが古来から伝わる文香(ふみこう)なんですね。
文香

焚きしめた香を文(ふみ)に添えていた
文香とは、平安時代の貴族が文(手紙)を渡すときに香を焚きしめていた習慣を、現代に蘇らせた小さな匂い袋のことです。基本的には匂いのもととなるお香を袋に忍ばせ、手紙に添えて大切な人に贈ります。
今でこそパソコンや携帯電話が普及し、メールも早くて便利ですが、手書きの手紙はゆっくり時間をかけ、心をこめ、そして爽やかな香りを入れて、大切な人に届けてくれます。受け取る側は「何だろう」「何が書いてあるんだろう」と、封筒を開いてみるまではワクワクしちゃいます。そんな手紙が届いたら、一層嬉しくなってしまいます。
「誕生日おめでとう」「私達結婚しました」「無事定年退職しました」。
そんなありふれた一言にはぬくもりがあります。文字だけではなく、カードや便箋にしたためられた言葉に香りが添えられていると、送った人の気持ちを温かく伝えてくれます。

名刺入れや本のしおりにも文香
封筒に忍ばせたり、はがきや便箋に貼り付けたり、透明感のあるシールにしたり、その使い方はいろいろあります。もちろん手紙だけでなく、グリーティングカードに添えたり、名刺入れに入れたり、ハンカチや服と一緒に引き出しにしまったり。アイディア次第で、いろいろなところでお楽しみいただけます。
文香はアイデア次第で、こんな楽しみ方もありますよ。
手紙に忍ばせて…パソコンの冷淡な文字も、手書きに負けない手紙に変身しますよ。
プレゼントと一緒に…相手の好みや、イメージに合わせて香りも贈ることができます。
お祝いやのし袋に…出産祝いや結婚祝いののし袋に慶びをプラスしましょう。
手帳や本のしおりに…しおりタイプの文香で好きな香りを楽しめますよ。
バッグや財布の中に…ほのかな香りを楽しみましょう。
名刺入れに…名刺に貼って個性をアピールできますよ。
自分で香りを楽しみたいときはそのまま使うこともできますし、いただいた方も捨てずに楽しむことができ、楽しさが一層増すかもしれませんね。

お香の種類でオリジナルな文香
文香は紙屋さんで市販していますが、オリジナルの文香を楽しみたいという方はお手持ちのお香をすり潰し、小さくカットしたティシュペーパーに包み、ぽち袋に入れてお使いくださいね。
お香は種類(こちらを参照)によって香りが違いますが、文香でご利用の場合、スティックタイプが便利です。またオリジナルのぽち袋を制作される場合の折り方は、こちら(ぽち袋の折り方)をご参照ください。

文香の香りは約2週間持続するそうです。梅、新茶、ラベンダー、柚子などの季節の花の香りを選べば、日本の四季をお届けすることもできます。ぜひ、文香を使ってふわっといい香りを楽しんでみてくださいね。

色の文字をクリックすると詳しく解説されています。
参考サイト:All About、ペガサスキャンドル、詩仙香房、京都吉兆
写真提供:文香 posted by (C)Burnet

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夕日が真西に沈む春分

写真素材 PIXTA

桜の花が咲きはじめる春分
春分(しゅんぶん)は、二十四節気の4節目。3月21日から清明(4月5日)の前日までの期間をいいます。
一般的には太陽が春分点を通過した瞬間を春分と定義しています。『暦便覧』に「日天の中を行て昼夜等分の時なり」と記されており、昼夜の長さがほぼ同じになります。実際には、昼の方が夜よりも平均14分長いそうですけどね。
春分の期間の七十二候は以下の通りです。
初候(第十候)3/21~3/25  雀始巣(すずめ、はじめてすくう)
春の気、ますます盛んとなり、雀が巣を作りはじめる時季。
次候(第十一候)3/26~3/30 桜始開(さくら、はじめてさく)
本格的な春となり、ようやく桜の花が咲きはじめる時季。
末候(第十二候) 3/31~4/4  雷乃発声(かみなり、すわわちこえをはっす)
遠くで雷の声がしはじめる時季。

日本の暮らし二十四節気めぐり 言の葉草
二十四節気にはいろいろな祭や花、歴史など様々な言葉が思い浮かんできます。春分は日本の四季の移ろいを肌で感じていただくことができる季節です。「日本の暮らし二十四節気めぐり 言(こと)の葉草(はぐさ」をご覧いただくと、より一層心の安らぎを感じていただくことができます。

7日間の真中が彼岸の中日
彼岸は春分の日(秋分の日)を中心に前3日と後3日の間の7日間をいい、3日前の日を「彼岸の入り」、3日後を「彼岸の明け」と呼びます。その中間にある春分(秋分)を「彼岸の中日」といいますね。
現在春分の日は国民の休日になっておりますが、明治11年には春季皇霊祭として国民の祝日に定められていたんですね。春季皇霊祭とは皇室が歴代天皇・皇后・皇族などの皇祖の神霊を祀る儀式なんです。いわゆる皇室のお墓参りだったんですね。庶民がお彼岸にお墓参りする風習は、江戸時代頃から始まったといわれています。

真西に沈む夕日が浄土への白道
仏教では涅槃の世界を「西方浄土」と呼ばれる通り、阿弥陀仏の極楽浄土は「西」にあるとされています。そのため、真西に太陽が沈む春分の日(秋分の日)は夕日が極楽浄土への道しるべになると考えられていました。
この太陽が示す極楽浄土への道を「白道(びゃくどう)」といい、この白道を信じて進めば必ず極楽浄土に行けると言う信仰が生まれたんですね。

春分は豊穣を祈り、秋分は収穫を感謝
春分と秋分は、農耕にとって春の種苗の時期であり、秋の収穫の時期でもあったんですね。そのため、作物を育てる太陽と自分たちを守る祖先神への信仰から、春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝して供え物をしたんだそうです。

暑さ寒さも彼岸までといいますけど、彼岸の時期は一番過ごしやすい時期ですよね。ただ、この時季の平均気温は秋より春が低めですので、体調管理は十分ご注意してお過ごしくださいね。

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参考サイト:Wikipedia、こよみのページ
(c) Graph-S写真素材 PIXTA

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いまが桜を愛でる美しい季節です

3月も半ばを過ぎ、日本列島には春が押し寄せています。暖かく穏やかな春の風は、草花やこの芽を育み、鳥のさえずりを誘います。梅、菜の花に続き、桜の花がほころび出し、冬のベールを脱ぎ始めました。南北に長い列島の季節には時間差はありますが、確実に桜は北上を続けてます(参照:日本気象協会の桜開花予想)。
写真素材 PIXTA

花見桜の代表はソメイヨシノ
花見といえば桜がその代名詞ですよね。平安時代の貴族たちは桜の花に心を躍らせ、桜を愛でては歌を詠み、宴を楽しんでいたようです。一方では農民にとっての花見は豊作祈願の行事だったんですね。当時の農民たちには、冬、山に籠っていた田の神様が春になると里に降り、桜の木に宿ると言われていました。桜の「さ」は田の神様を、「くら」は神様が座る場所だという言い伝えもあります。農民は神様をもてなすために、桜の咲き方でその年の収穫を占っていたそうです。
やがて江戸時代になると花見が庶民の間に広まり、酒宴を催すようになったのです。徳川家光の頃、上野や隅田川畔に、徳川吉宗は飛鳥山に桜の名所を作り、花見を楽しめるようにしたのです。
花見で代表的な桜は染井吉野(ソメイヨシノ)ですが、これは江戸時代末期に、染井村(現在の豊島区駒込)の植木屋が、大島桜と江戸彼岸桜を交配して作ったのはご存知だと思います。当初は桜の名所奈良県吉野から「吉野桜」といっておりましたが、吉野山の山桜と間違えるため「染井吉野」と改めたのです。いまでは日本の桜のおよそ8割が染井吉野なんですね。

染井吉野の特徴は大島桜が華やかに咲いた後、江戸彼岸桜の葉が出てくるところに、花の美しさをたのしめたからでしょうか。さらに、10年ほどで立派な桜に成長します。このため明治時代には全国の学校、公園、沿道、河川沿いなどに次々と植えられました。アメリカのニューヨークに移植されたのも有名ですね。
代表的な桜は染井吉野ですが、ほかにも山に自生している山桜、花が大きく紅紫色な大山桜、桜餅を包む葉にも使われる大島桜、白っぽい色をしている霞桜、枝が長く垂れる「枝垂れ桜」などの江戸彼岸、花が小さく盆栽としても人気の豆桜、早春の寒い頃から開花する緋寒桜、早咲きの河津桜など数多くあります。
日本三大桜は国の天然記念物として指定されており、丈夫で長寿なので各地に巨木や名木として今も人々の目を楽しませてくれています。
日本三大桜
山高神代桜(やまたか じんだいざくら)……山梨県北杜市。樹齢2000年以上。
根尾谷淡墨桜(ねおだに うすずみざくら)……岐阜県本巣市。樹齢1500年以上。
三春滝桜(みはる たきざくら)……福島県田村郡三春町。樹齢1000年以上。

心が安らぐ花筏、花篝、花あかり
日本語には桜にまつわる美しい言葉がたくさんありますよね。歌に花と詠まれれば「桜」を意味するほど特別な花言葉、いや「桜言葉」にもなっております。情緒があって、そして風情がある桜言葉は風流です。
特に桜が咲く頃を花時(はなどき)といい、桜狩に出かけて和歌を詠んだり、桜の下で花筵(はなむしろ)を敷いて桜見物をしますよね。満開になって散る桜を零れ桜(こぼれざくら)、花びらが舞い散る桜吹雪、水面に散った花びらが流れていく花筏(はないかだ)、水面に敷き詰められた様を花の浮き橋と言います。桜の花見に疲れて花疲れ、花見に着る衣裳を花衣(はなごろも)、夜になれば夜桜、夜桜を見るために焚く篝火(かがりび)を花篝(はなかがり)、花の白さで、あたりがぼんやり明るく見えることを花あかりと表現します。
天気予報でよく使われますが、すっきりと晴れない様子を花曇(はなぐもり)、急に冷え込む寒さを花冷え、桜の花にかかる雨を桜雨、散った花びらが雨や水に流れていく桜流し、花の上に宿る露を花の露、花から滴り落ちる雫は花の雫といいます。春の名残を感じさせるように散り残った花を残花というそうですよ。

これ以外にも、桜にまつわる言葉はたくさんありますが、日本人は四季に応じ、情緒豊かな美しい言葉を持ってるんですね。今年の花見には心豊かになれるこの美しい言葉を使って、桜の花を愛でてみませんか。

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参考サイト:Wikipedia、All About、季語と歳時記
(c) アルバトロス写真素材 PIXTA

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