遊女の誘い水だった! 十三夜

今年は10月30日が十三夜。10月3日のサトイモなどを供える芋名月とも呼ばれた十五夜は、ところによって見られない地域もあったようですが、十三夜は星空に恵まれるでしょうかね。
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名月を池に映して詠む貴族
中国や日本では、月を愛でる習慣が古くからありました。中国から月見の祭事が伝わった平安時代には、貴族の間で観月の宴や舟遊びなどで歌を詠んでいました。観月といっても月を直接見ないで、杯や池に映して楽しんだといいますから、当時の観月は優雅な遊びだったんでしょうね。

栗名月、栗を供えて十三夜
中国から日本に伝わった十五夜と違って、十三夜の月見は日本独特の風習で、日本独自の風習があり、その年収穫した栗や豆を供えるところから別名「栗名月」「豆名月」といわれています。旧暦9月13日のお月見(今年は10月30日)のことで、旧暦8月15日の十五夜(今年は10月3日)の後に巡ってきますが、十五夜はあまりすっきりしない夜が多いのに対し、十三夜の夜は晴れの日が多く「十三夜に曇り無し」ともいわれていました。十五夜に次いで美しい月でもあり、昔から大切にしていたんですね。そのためどちらか一方しか観ないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いとされていたようです。十五夜をご覧になった方、十三夜もご覧にならないと運気が逃げていくかもしれませんよ。

遊女に嫌われた片見月
江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、片見月だけの客は遊女らに嫌われていたそうです。2度目も確実に来てもらうために、十五夜に有力な客を誘うのが風習だったんですね。さらに、地方によっては月待ちという風習があったそうです。十七夜以降の立待月(たてまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)、更待月(ふけまちづき)などは、その名残なんですね。二十三夜待ちまでを行う地域もあったようで、月が昇る頃(深夜2時頃)まで遊びふけっていたそうです。羨ましい。けど、翌日はボーっとしていたんですかね。
この風習は明治時代に入って急速に廃れていったそうです。残念~。

案山子が天に帰る十日夜
十日夜(とおかんや)とは旧暦10月10日(今年は11月26日)に行われる収穫祭で、田の神様である案山子(かかし)がこの日に天に帰るともいわれているそうです。十日夜はお月見が主体ではないため、稲の収穫を祝ってお餅を食べたり、稲の茎をたばね、納豆の包み等に用いた「藁苞」(わらづと)で地面を叩きながら地面の神を励ましたといわれています。

何気なく見上げた星空に輝く月。ただ眺めているだけでいいんです。心が和みますよね。
十五夜、十三夜、十日夜の3日間とも晴れると昔から縁起が良いとされているそうですよ。
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季節を駆け巡る秋冬の風

「物言えば唇寒し秋の風」芭蕉の句や、雨降らば降れ風吹かば吹け、嚊(かかあ)天下に空っ風といった言葉にも風という語句が使われています。何の気なしに使っている風ですが、その種類は多種多様なんですね。
皆さんは日本で使われている風の名前をどのくらいご存知ですか。
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地球を流れる自然の風
 地球の自転や海洋・大陸の分布により,気圧に差ができ,気圧の高い所から気圧の低い所へ大気の流れが発生します。これが風なんですね。風には大別すると4種類あります。
恒常風(惑星風)
ほとんど年中,一定方向に吹く風のこと。貿易風、偏西風、極東風など。
季節風<モンスーン)
季節により風向きが逆になる風のこと。日本では,夏の南東の季節風,冬は北西の季節風が吹く。
熱帯低気圧にともなう風
はげしい暴風雨をもたらす。発生場所によって名称が違う。台風、ハリケーン、サイクロンなど
地方風(局地風)
特定の地域に限って吹く風のこと。海風・陸風、山風・谷風など。

寂しげに物哀しく吹きぬく秋の風
「そよ風」「神風」「北風」「疾風(はやて)」「旋風(つむじかぜ)」など、よく聞く風の名前があります。その多くが漁師や農家の人がつけたんだそうです。風との関りがいかに深いかがわかりますね。稲穂が実る大切な時期に被害が多いことから、日本各地では風を鎮めるお祭りも行われているようです。
季語にもなっている風の名前を聞けば、風の表情や情景まで浮かんできます。まさに風情溢れる風ですね。
『秋に吹く風』
鷹風(ようふう): 雲を凌ぐほど、天高く飛ぶ鷹を思わす秋の風。
野分(のわき):二百十日の頃、野の草を吹き分ける強い風。
秋嵐(あきあらし):秋の山にたちこめる靄。
雁渡(かりわたし):雁が渡って行く初秋のころに吹く北風。
悲風(ひふう):哀感をさそう風。主に秋の風。
『冬に吹く風』
空っ風(からっかぜ):湿気のない激しい風。関東地方の冬の季節風。
浚風(さらいのかぜ):降り積もった雪を吹き散らす風。
雪颪(ゆきおろし):雪を交えて山から吹き降ろす風。
陰風(いんぷう):陰気、不気味な風。冬の風、北風、朔風。
勁風(けいふう):持続的に強く吹く風をさすことから、冬の強い風。
その他、春に吹く風には、花信風(かしんふう)、春疾風(はるはやて)、花の風(はなのかぜ)、夏に吹く風には薫風(くんぷう)、青嵐(あおあらし)、夕凪(ゆうなぎ)など、全部で2000語あるそうです。その名前と意味がわかると、日本語って何だか風情を感じますよね。

暖かい風 冷たい風 優しい風 穏やかな風 爽やかな風、風にはその時々の肌に感じるさまざまな風があります。私たちは、どれくらいの種類の風を感じ取ることができるのでしょうか。
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深まり行く晩秋とジャックレモンの晩秋

秋の深まりとともに迎えるのは晩秋です。朝の冷え込みとともに早霜が降りてきますね。地域によっては初雪が舞い散るところもあるようです。日中との寒暖の差が大きい時ですから、体調の維持には気を付けてください。
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楓や蔦が紅葉しだす霜降です
10月23日は二十四節気霜降(そうこう)で、この日から立冬までの期間をいいます。太陽黄経は210度。露が冷気によって霜となって降り始め、楓や蔦が紅葉しだします。「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と暦便覧で説明しています。10月後半~11月の晩秋から初冬にかけ、北よりの8メートル以上吹く風を「木枯らし1号」と呼び、本格的な冬の到来となります。
霜降の期間の七十二候は以下の通りです。
初候 霜始降(しも はじめて ふる) 霜が降り始める
次候 霎時施(こさめ ときどき ふる) 小雨がしとしと降る
末候 楓蔦黄(もみじ つた きばむ) もみじや蔦が黄葉する

日本の暮らし二十四節気めぐり 言の葉草
二十四節気にはいろいろな祭や花、歴史など様々な言葉が思い浮かんできます。霜降は日本の四季の移ろいを肌で感じていただくことができる季節です。「日本の暮らし二十四節気めぐり 言(こと)の葉草(はぐさ」をご覧いただくと、より一層心の安らぎを感じていただくことができます。

霜降といえば霜降り。霜降りといえば和牛肉
本格的になった味覚の秋。霜降といえば霜降り。ごちそうですよね。霜降りは大理石模様状に細かく脂肪の入り込んだ肉のことをいい、畑に霜が降りたときのように白い斑点(はんてん)が細かく入っているところからきています。魚や肉を表面が白くなる程度にさっと火にあぶったり、湯通しする料理は高級料理として用いられておりますよね。想像してみてください。よだれが出ませんか。
ただ霜降りの和牛肉は輸入肉に比べ、エネルギーが1.29倍高く、最近メタボを気にする日本人は健康志向のため、さっぱりとした赤身肉に人気が高まっているようです。

深まり行く秋は映画「晩秋」で芸術の秋
晩秋といえば1989年に製作されたアメリカ映画の「晩秋」。ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ監督のこの作品は、年老いた両親の姿を通し、家族の絆の尊さを掴んで行く一人の男の姿を描いたヒューマン・ドラマです。ジャック・レモンとテッド・ダンソンが感動の演技を見せてくれた晩秋のあらすじは「晩秋(1989) - goo 映画」にアクセスしてご覧ください。

もうすぐやってくる厳しい冬を目の前に、深まりゆく晩秋のこの時季を心置きなく過ごしていただきたいものです。
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