田舎の入り、江戸の出を守る江戸しぐさ

写真素材 PIXTA

私の住む町のローカル列車は、通勤時間帯を除いてだいたい空いています。にもかかわらず列車が止まると堰を切ったように一部の乗客が、整列乗車してる人を差し置いて乗車口になだれ込んでいくんですね。席を取りたい気持ちはわかるんですが、ちょっと傍から見てると浅ましく見えますよね。
そうかといえば発車間際に飛び乗ったり、閉まりかけたドアをこじ開けて乗車してきます。危ないですよね、へたをすると怪我をしないでもありません。大都市の電車の乗降にも、往々にしてこんな方を良く見かけます。
心に余裕をもった方ならこんなことはしないですよね。ゆったりと乗車し、降りるときは前もってドア付近で待つ。このマナーができてこそ常識人であり、江戸しぐさの典型でもあるんですね。江戸しぐさでは前者を「田舎の入り」後者を「江戸の出」と言っております。決して前者の例を田舎者と卑下しているわけじゃないんです。出身地に関係なくマナーを心得ていない人のことを、田舎の入りと称しているのです。周囲に配慮しながらみんなが気持ちよく暮らせるように振舞うことが、江戸しぐさなんですね。

江戸商人が作り上げた江戸しぐさ
「江戸しぐさ」とは、過去の記事でも触れましたが、江戸商人たちが創り上げた商人の行動哲学なんですね。いかに生きるべきかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でもあったわけです。平和が続いた長い江戸時代、安心できる社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵だったんですね。
江戸しぐさは今の社会にも通じるエチケットです。殺伐とした現代社会で相次ぐ他愛もない悲惨な事件や事故、一人ひとりが思いやりを持って接すれば起こり得ない、住みよい社会が実現するものと思いますけどね。

江戸町民の子供の教育
「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」と江戸町民は子供を教育したそうです。この意味は3歳までに素直な心、6歳までにその振る舞いに節度をもたせ、9歳で常識ある言葉遣い、12歳では立派な文章が書け、15歳には物の道理がわかるように教育したといいます。この教えは現代にも通用しますよね。

粋な江戸っ子は死んだらごめん
お心肥やし」江戸っ子は教養豊かでなければならない
打てば響く」江戸っ子はすばやく対応することを身上とした。
三脱の教え」初対面の人に年齢、職業、地位を聞かないルールがあった。
他にも江戸しぐさには時間を厳格に扱った「時泥棒」。返事は2度繰り返してはならない「はいはい」。狭い往来をすれ違う時、ちょっと会釈をする「肩引き」や雨のしずくが相手にかからないような仕草の「傘かしげ」など「往来しぐさ」のちょっとしたエチケットが粋にみえたんですね。
指きりげんまん、死んだらごめん」と言われるように、江戸っ子は人間の約束は必ず守るとされていたようです。「死んだらごめん」とは命にかけても約束を守るということだったんですね。

生活規範、マナーを守ってこそ粋な大人です
「江戸ッ子だってね」「あたぼうよ、神田の生まれだい」。この掛け合い、粋な江戸っ子を表す象徴的な会話です。こんな思いやりの気持ちを交わし合う江戸しぐさ。別に東京の人がするから江戸しぐさではありません。地方に住んでいても生活のルールやマナーを守ってこそ江戸しぐさなんですね。それが身につけられない野暮な人は、粋なおとなにもなれませんよ。
色の文字をクリックすると詳しく解説されています。
参考サイト:Wikipedia、All About、NPO法人江戸しぐさ
(c) GOETHE写真素材 PIXTA



FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑気が向いたらでいいからね。ポチッと。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

思いやりがいっぱい詰まった江戸しぐさ

東京が江戸と呼ばれていた1830年頃には世界最大の都市だったそうです。そんな中で育まれた「江戸しぐさ」は、商人の生活哲学・商人道でありました。もともと商人(あきんど)しぐさ、繁盛しぐさといわれ、様々な人が集まる江戸の町衆の間で、互いに気持ちよく暮らすためのルールが生まれたのです。それがマナーであり、エチケットであり、相手を思いやるしぐさだったのでしょう。
写真素材 PIXTA
(c) にこまる写真素材 PIXTA


現代のマナー、エチケットに通じます
江戸しぐさには、現代にも通じる思いやりがいっぱい詰まっております。例えば
傘かしげ(←詳しくはクリック)
雨の日に狭い道路ですれ違う時、互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違います。ありがとうの気持ちをこめてお互いに軽く会釈を交わす姿は粋です。
時泥棒(←詳しくはクリック)
江戸の頃は断りなく相手を訪問したり、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重罪と認識されていました。江戸の人は時間を大切にし、相手に迷惑をかけることで信用を失うことを知っていたのです。
うかつあやまり(←詳しくはクリック)
たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が先に謝ることです。「けんか腰になって、トラブルを起こしたくない」という意味もあったのでしょう。
七三の道(←詳しくはクリック)
道路は大勢の人が通るところだからど真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は他の人のために、ちょっと譲って脇を歩きなさいという教え。
こぶし腰浮かせ(←詳しくはクリック)
乗合船などの狭い中、後から来る人のために譲り合うのは当たり前。こぶし一つ分腰を浮かせて譲り合えば席を作ることができました。相手を気遣うことを自然にした江戸の人たちの心情をうまくあらわしています。
喫煙しぐさ(←詳しくはクリック)
江戸の昔、年下のものが年上の前でタバコを吸うには許しがいりました。相手が吸わなければ自分も吸わない。相手に迷惑をかけてはいけない、若い者がたやすく吸うものではないなど、一種の喫煙ルールがありました。
(協力:NPO法人 江戸しぐさ

なんだかこの世智辛い現代の社会にも通じますね。江戸の人たちには人を思いやる優しい粋な心があったんですね。自分のことばかり考えず、周囲に配慮しながらみんなが気持ちよく暮らせるように振舞う江戸しぐさ。公共マナーだけでなく、ビジネスにも通じるところがあります。お互い譲り合いの気持ちを持って、ぜひ実行してみたいものですね。



FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑気が向いたらでいいからね。ポチッと。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

傘かしげは江戸しぐさ

このところ雨が降ったりやんだり、時には青空が顔をのぞかせたり、はっきりしない天気が続いています。これが梅雨の特徴なんですかね。雨といえば洗濯物も干せないし、お出かけも濡れるから嫌だし、あまりいいことはありません。
そんなときちょっとしたいい話。かいた汗も爽やかになります、きっと。

写真素材 PIXTA
(c) NORI写真素材 PIXTA


傘かしげでお互い気持ちよく
みなさんが何気にとっているしぐさに、思わずにっこり微笑んだり、なんだあいつ、と思うようなことはありませんか。その一つに雨の日の「傘かしげ」というのがあります。この言葉ご存知でしたか。
傘かしげとは道ですれ違うとき、傘と傘がぶつかったり雫がかかったりしないよう、相手と反対側に傘を傾けることなんですね。気持ちいいじゃないですか。思わず「ありがとう」と言いたくなりますよね。何気ないしぐさですが、相手を思いやる気持ち、いわば小さな親切ですね。お互いが心得て傘をかしげれば、思わず笑顔で会釈してしまいそう。
雨の日、電車やバスに乗り込むとき、濡れた傘で周囲に迷惑をかけないよう、必ずベルトで留めてから乗車するとか、隣りの人が濡れないように自分の体の正面に立てて持つなど周囲に心配りをしたいものですね。これも粋なしぐさの1つですから。

江戸しぐさは町商人の心配り
素敵な響きを持つこの傘かしげ、全国から言葉も習慣も異なる人々が集まった江戸の町商人がトラブルを未然に防ぐため、その心配りをしめしたという江戸しぐさの1つなんですね。相手を思いやる気配りから生まれたしぐさ、いわゆる現代風に言えばマナーとかエチケットです。江戸しぐさには他にも「こぶし腰浮かせ」「喫煙しぐさ」「肩引き」「時泥棒」「おめみえしぐさ」など数多くあります。江戸時代の商人さんは、人間関係を円滑にするため、平和で安心できる社会づくりを模索していたんですね。殺伐たる現代にも通じる粋なしぐさです。しぐさは思草と書くそうです。文字からして粋じゃないですか。

最新型の一眼レフデジタルカメラなどの豪華景品が
当たるプレゼントキャンペーンを実施中。



FC2ブログランキング(趣味・実用のその他)参加中!
 
↑気が向いたらでいいからね。ポチッと。

テーマ:実用・役に立つ話
ジャンル:趣味・実用

日めくりカレンダー

カレンダー

02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

カテゴリー

最近の記事

ブログ内検索

FC2カウンター

QRコード

QRコード

CREDIT

top