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東日本大震災から9年

未曾有の大惨事といわれた東日本大震災は3月11日で9年目を迎えます。1月現在(警察庁調べ)死者は12都道県で1万5899人、そのうち岩手県だけでも4675人です。行方不明者は6県で2529人と未だ安否のわからない人も大勢おります。
9年目を迎える今年は新型コロナウイルスの拡大を防止するため、政府主催の追悼式典は中止となりました。地方自治体でも式典を中止するか、規模を縮小して執り行っております。
犠牲となられた被災者を偲びつつ、この9年を振り返りながら復興の状況を辿ってみます。
※いつもより画像を多く掲載しておりますので、画像が表示されるまで時間がかかるかもしれません。ご了承ください。

2011年3月11日午後2時46分。東日本大震災プロローグの始まりです。
恐怖におののくその姿はこちらからご覧ください。
電気が不通となり、水道も断水、携帯電話も繋がりません。テレビや新聞のない中で世間から隔離された生活は全く情報不足でした。翌日市街を視察してみると、そこには阿鼻驚嘆。暗黒の世界が占領してました。これはもう大変な世界に飛び込んでしまったと愕然としたものです。それからは暗澹たる世界に素人の自分がどこまで入り込めるか、行ける範囲でこの現実を記録に残しておこうと写真を撮りまくりました。
下の写真は浄土ヶ浜復興国立公園の奥浄土ヶ浜です。車両用道路が地盤沈下で約50㎝位沈んでいました。観光名所でもある岬部分には影響なかったようです。岬部分が崩れてしまったら大変なことです。観光ポイントが無くなるのですから。
大震災➀


もう1つの被害は市内田老地域の万里の長城といわれていた高さ10mの防潮堤が津波の高波でもろくも崩れ去り、街並みが浸水してしまったことです。民家の多くは基礎部分を残し、軒並み押し流されました。多くの死者が出、町は地獄絵図だったと想像されます。
田老地域は後日街ごと近くの高台に移転し、新しい田老を形成しております。
大震災②


陸中海岸はリアス式で入り江が多く、漁港などには適していますが、その反面V字型の入り江に入り込んだ津波は、両岸が狭くなるため、波が一層高くなるといわれております。ここ中ノ浜キャンプ場も入り江に作られており夏には大勢のキャンパーが押し寄せる人気のキャンプ場でした。場所によっては39.4mの波高を記録した大震災でしたが、幸い津波のあった3月は使用されておらず、人的被害は免れました。しかし、トイレや炊事場には波が押し寄せ鋼鉄が剥き出しになってしまいました。津波の怖さを感じますね。今は震災遺構「メモリアルパーク中ノ浜」として当時のまま保存されています。
大震災③


毎年自治体が実施する追悼式典とは別に、犠牲者が多かった田老地区では午後2時26分、田老港を見渡す防潮堤から海に向かって300~400人ほどの参加者全員で手をつなぎ、大津波による犠牲者に思いをはせていました。
大震災④


自治体主催の震災で犠牲になられた方々や今現在も不自由で苦しい生活環境の日々を送られておられる方のために、鎮魂と心の安穏を祈り、追悼法要と夢灯りへの点灯が行われています。
大震災⑤


今でこそ「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた三陸ジオパークとして、ボランティアの方々がジオツアーなどの観光案内で活動しておりますが、震災直後は全国各地から観光会社が企画した大型バスを連ねて被災地の見学に来ていました。 
大震災⑥


海岸地帯には住民の安全を願い、数Kmに亘り高さ10mを超す防潮堤が張り巡らされました。厚さ2mはある重厚な防潮堤は荘厳です。これによって海岸部に住む住民には安全が保障されるのかもしれません。ただ防潮堤の内側からは海岸美を見ることが叶わず残念ですね。少し寂しい気持ちになりますね。
大震災⑦


メモリアルパーク中ノ浜と同様に震災遺構として保存されている「たろう観光ホテル」です。何度かご紹介してきましたが、詳しくはこちらからご覧ください。最近同ホテルにはエレベーターが設置され、ご年配の方でも楽に最上階まで昇れるようになったそうです。
大震災⑧


日本最長の第3セクターであります三陸鉄道はそれまでJR線をはさみ、南リアス線と北リス戦に分かれて運用されていました。2019年3月からはJR東日本の三陸鉄道への移管により三陸鉄道リアス線として、大船渡の盛(さかり)駅から久慈駅まで全長163㎞が一本化されました。順調に増客してきた折り、昨年の台風19号の影響により被害を受け一部が不通。この3月20日に復旧再開することになりました。観光アクセスは勿論、地元民の足代わりとして期待が寄せられています。頑張れ三陸鉄道リアス線。
大震災⑨


東日本大震災で、三陸地域の動脈である国道45号が冠水・瓦礫推積・路面崩壊等で通行不能になりました。災害時に機能する迂回路がなく、多数の孤立地区が発生したことにより復興道路として、三陸縦貫道路(三陸道)仙台―八戸間359㎞が2020年度までに開通することになりました。約8時間かかっていた国道45号線ですが、高規格道路の三陸道開通により仙台―八戸間は5時間で結ばれます。
大震災⑩

紆余曲折はありますが、道路と鉄路が復旧することで、陸の孤島とも言われる三陸も少しは明るい兆しが見えてきそうです。9年目の朗報となりますでしょうか。


ただ今の二十四節気は「啓蟄」です。詳しくは3月4日付の「二十四節気・啓蟄」をご覧ください。次の二十四節気は3月20日の「春分」です。前日までにご案内いたします。

テーマ:岩手をつぶやく
ジャンル:地域情報

お盆の海上花火に鎮魂の思い託す

今年のお盆も終わりましたね。この期間に台風の襲来に遭遇した地域もあったようですが、いかがでしたか皆さんのところは。夏の余暇と日本の歳時が重なるこの時期に忌々(いまいま)しい台風でしたよね。
今年も大和民族の大移動があったお盆の帰省ラッシュに新幹線は混雑してました。この時季の風物詩ではありますけれども、ご家族分の指定席券確保にご苦労されたお父さん方お疲れ様でした。自分も若い頃は高速道路でしたが、毎年盆暮れに帰省しておりました。その苦労と疲労は大変なものでした。今はもうできません。体力のある若い時の特権ですね。


お盆前の8月12日に行われた「宮古港海上花火大会」。ファミリーや若者の帰省で溢れ返った出崎埠頭はいつになく活況を呈していました。
海上花火大会①


8年前、この出崎埠頭では未曾有の大惨事があったんですね。津波により当時の埠頭は惨憺たる惨状でした。
この日、花火の打ち上げ前に行われた太鼓の饗宴。天国の被災者に届けとばかりに、天に向かって打ち鳴らされた力強い太鼓の響きです。
海上花火大会②


午後8時から始まった打ち上げ花火。東日本大震災の犠牲となられた被災者(※)への供養を込め、鎮魂の花火1400発が夜空に大輪を咲かせました。※平成31年3月31日現在 宮古市の死亡者数475人、行方不明者数94人(三陸防災復興プロジェクト2019発表)
海上花火大会③


今は復興事業により住民の安全を優先し、岸壁には高さ10mの堅固な擁壁が作られました。引き換えに陸側からは美しい三陸の海は通常見渡せません。少し寂しい気もしますけどね。停泊中の漁船の操舵室を前ボケに花火を写そうとしましたが、イメージ通りの写真には仕上がりませんでした。
海上花火大会④


こともあろうに絶対花火撮影に欠かせない三脚を忘れてしまいました。近くのポールにカメラを固定し何とか撮影しましたが、手振れが起きてるのは隠せません。三脚のない夜間撮影にとってこれほど難しい被写体はありませんね。もっとも三脚を使っても私の腕ではこの程度でしょうけどね。お見苦しい点はご容赦ください。
海上花火大会⑤


ただ今の二十四節気は「処暑」です。詳しくは8月21日付の「日本の季節・処暑」をご覧ください。次の二十四節気は9月8日の「白露」です。9月7日頃までにご案内いたします。

テーマ:岩手県
ジャンル:地域情報

三陸防災復興展示会

震災後、復旧や復興の取組を通し、人と人、地域と地域のつながりが一つになり、絆と財産が三陸地域の振興につながることを主旨とした三陸防災復興プロジェクト2019。岩手県が中心となり、被災した沿岸一帯から震災の風化を防止し、復興の街づくりを形成しながら三陸地域の魅力を発信していくという企画です。
その取り組みの中には前回記事で取り上げた主要駅のステーションガーデン化による「花と緑の回廊」をはじめ、県内郷土芸能34団体の特別ステージや三陸の食材・レシピ・食文化等を活かしたグルメを展開するなど多彩に開催されてきました。

今回の「三陸防災復興展示会」は防災意識の向上を図ることを目的に開催されたもので、7月26日道の駅「なあ~ど」の駐車場で行われました。働く車の一部ですが、見慣れた車もあれば初めて見る車もありました。特に自衛隊のお馴染みの救急車や炊き出し用車両は東日本大震災の被災地で何度か目にしてます。
防災復興展示会①


自衛隊車両【オートバイ】偵察及び連絡用に使用されます。総重量234㎏ 最高速度135㎞/h。
防災復興展示会②


【津波シェルター】アルミ合金製で浮揚型シェルターです。艇内は25名定員で1週間分の食料も収容可能、トイレ付です。
防災復興展示会③


警察車両【水難レスキュー車】連日津波による行方不明者の捜索にあたりました。
防災復興展示会④


東北電力【高圧応急用電源車】災害や工事による停電時に、復旧までの間、搭載された発電機で電力を供給する車両です。
防災復興展示会⑤


見ているだけで東日本大震災津波の記憶と教訓が甦ってきました。スペースの関係で展示全車両の掲載はできませんでしたが、地震体験車、屈折はしご車、巡視船なども会場内に展示されていました。
また緊急用車両の他に停電時でも炊き出しができるLPガス用炊飯器なども展示されてました。電気が使えない時は便利ですけど、万が一のために重いLPガスボンベやガスコンロを一般家庭でどこに保管しておくべきか、という問題点も浮き彫りになりましたね。


ただ今の二十四節気は「大暑」です。詳しくは7月22日付の「日本の季節・大暑」をご覧ください。次の二十四節気は8月8日の「立秋」です。8月7日頃までにご案内いたします。

テーマ:岩手県
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北国岩手の四季と歳時記に取り組み、素朴な田舎生活を自由気ままに散策しております。

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