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日本の四季 小寒

二十四節気「小寒」





平成30年1月15日追加記事アップしました。
権現様の門打ちでお店の商売繁盛を祈ります
門打ち
前回に引き続き神楽の話題を一つ。先日1月6日には毎年恒例となっている市内商店街の店頭で権現舞を舞う門打ち(かどうち)が行なわれ、家の人の頭や肩を権現様(獅子頭)に噛ませる「身固め」などの儀礼が行なわれます。
米や塩、酒などを用意して神楽衆をお出迎えした店主や従業員はこの「身固め」によって、家内安全や商売繁盛を祈っていただきます。今年の北廻り巡業に舞い立つ前の門打ちで、商店にとっても大切な儀式です。
各地の集落を廻る中には商店街ばかりではなく、漁港も廻ります。行く先々ではいつもいい漁ができてるなどと神楽衆を心待ちにしているところもあるようです。
しかしこの日も寒風が吹きすさぶなか、店頭で舞うにはあまりにも環境が劣悪すぎますね。1軒の門打ち時間は数分とはいえ、1日数十軒の店舗を廻っていると手足が凍えてしまいそうです。写真を撮っている自分も悲鳴を上げそうで、早々に退散しました。
後で黒森神楽保存会のFacebookを拝見したのですが、舞い手さんも寒さを訴えてました。土日だけの巡業日程のようですが、各地元では神楽衆の巡りを心待ちにしているようです。3月までの巡業、気を入れて廻って欲しいですね。

三陸大津波を生き抜いた神楽の物語 映画「廻り神楽」が公開されています。
興味のある方は廻り神楽予告編をご覧ください。




平成30年1月10日追加記事アップしました。
陸中沿岸一帯を巡業する黒森神楽の舞い初め神事です
黒森神社舞立ち神事
古くから地元で信仰の対象とされてきた霊山でもある黒森山。標高330mの中腹にある黒森神社には建久元年(1190年)修験者によって創始されたといわれる山伏神楽があります。それが現存する黒森神楽であり、保存会では権現様と呼ばれる獅子頭を演じ、厄払いや家内安全など様々な願いを念じております。
年が明けた毎年1月3日には、黒森神社の神霊を権現様に移す舞立ち神事が行われた後、陸中沿岸を廻って家々の悪魔祓いの祈祷を行なう巡業が行なわれます。隔年で久慈方面への北廻りと、釜石方面への南廻りを交互に巡回。隔年で廻村する巡行は全国的にも類例はなく、国の重要無形文化財に指定されています。今年は北回りで正月明けには旅立ちが始まります。昔は歩いての巡回で終わるまでは数か月かかったようですが、今は車でひとっ走り。
夕方訪ねる集落の家々の玄関や庭先では権現様が宿入りするための「シットギ舞込み」が踊られます。「シットギ」とは、太刀や杵を持った舞手が臼のまわりで舞いながら米粉を搗いた生餅のことです。生餅は権現様に差し上げるオマブリ(お守り)であり、同時にシットギ舞い込み見物人の額や鼻筋にもつけてまわります。権現様のお守りとして家内安全や無病息災を願うものなので、決して嫌だと言って逃げたりしてはいけません。おばあちゃんなどは自ら額を差しだしております(笑)。
夜は宿となった民家で神楽を演じ、五穀豊穣、大漁成就など、祈祷の舞いで祝福をもたらせます。詳しくは平成28年1月5日の「寒の入り」の記事をご参照ください。



平成30年1月7日追加記事アップしました。
成人の晴れ着でたたく気分爽快山口太鼓
成人式
今日は平成30年宮古市の成人式でした。全国より1日早い晴れの式典です。
市内で成人を迎える若者は677人、うち式に出席された新成人は468人。約3割近くの200人超が欠席で、残念な成人式となりました。それぞれ仕事があったり、遠方に住んでいて帰省できなかったりで個々の都合があるでしょうから、仕方がありませんね。
自治体のおしきせとはいえ、昔の友人と旧交を温められる唯一の機会でもあります。都合をつけてでも参加したほうが人生の節目の思い出になると、成人式に出席しなかった先輩からひと言アドバイスです(笑)。
今政府では成人年齢を18歳に引き下げる民法改正案を検討しているようです。そうなると1月の「成人式」は、ますます参加者が減ってしまうと呉服業界からも心配の声が上がっているそうです。満18歳の学年を対象にした成人式となると1月の大学受験直前などで出席率がますます減るでしょうね。今でも東北では8月お盆の頃の成人式を実施しているところが多くありますが、日程変更も含め、根本的に成人式の概念を変える必要があるかもしれませんね。
とはいえ、今日の成人式での二十歳の誓いは地元漁業関係にお勤めの腹子脩斗さんと仙台の大学に進学している赤沼伶さんが代表し、復興途中の市内の街づくりに貢献したいと、故郷への思いを馳せた力強いメッセージが述べられました。
アトラクションでは地元山口太鼓の団体が祝いの太鼓で祝福。晴れ着の若者も飛び入り参加し、二十歳の思いをバチに込めていました。




おせちを食べて初詣
賀正・おせち料理
新年あけましておめでとうございます。2018年の新しい年を無事に迎えることができました。
同時におせち料理を食べることもできました。自然災害の被災や生活困窮など何らかの事情で正月を迎えることができなかった方々に比べたら、幸せな新年のスタートでした。
おせち料理は「めでたさを重ねる」という意味で縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。さらに正月三が日は主婦を家事から解放するという意味を含め、保存の効く食材が中心のものになったといわれています。
わが家はまさに主婦の家事を休んでもらおうと、コンビニの「和洋中折衷おせち三段重」を取り寄せました。老夫婦二人だけの家庭には食べきれない程のボリュームです。とはいえ、海の幸、山の幸を盛り込んだ食材は、体重の増加を心配しながらも僅か2日間でほぼ私一人が食べ尽しました。
この三が日、栄養を蓄え、歳徳神に初詣。人間の都合のいい願掛けですけど、今年1年病気のない健康を祈願しました。皆様の健康も継続できるようお願いしましたが、どれだけお聞き届けいただけますかどうか……!!
(平成30年1月4日:記載)



二十四節気
二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第二十三節気 小寒 しょうかん                1月5日~19日

二十四節気の小寒を迎える1月5日。
寒さが極まるとはいえ、寒気が最大になる前の小寒、「寒の入り」です。この日から立春前日までの約1か月が最も寒い「寒の内」。1年で最も寒い時季です。
寒の入りから、一定の間の天候によって「寒試(かんだめ)」という天気占いをする地方もあります。
麦の厄日とされる小寒から4日目の「寒四郎」、9日目は「寒九」といいます。この日に雨が降ると「寒九の雨」といい、その年は豊作という諺もあります。この日の水を汲んでおいて薬を飲むと良いともいわれ、凍り豆腐、寒天、酒、味噌など寒気を利用した食物が仕込まれるのもこの時期。
この間に出す「寒中見舞い」。年賀状を出し損なったり、返信が遅れた方は年始のご挨拶をしてください。
強烈な寒さの中、武芸の寒稽古が始まるのもこの頃。寒中水泳や厳寒の海峡に飛び込んで豊漁、豊作を祈願する寒中みそぎ祭も各地で行われます。
冬来たりなば春遠からじ。「寒」が終わって立春になる「寒明け(かんあけ)」はもうすぐです。

1年の中で1番寒いこの時季。身体を冷やさないようにし風邪をひかないでください。後1か月位の辛抱です。



次の二十四節気は1月20日の「大寒」です。1月19日頃更新を予定しております。




七十二候
七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第六十七候 芹乃栄 せりすなわちさかう        1月5日~1月9日  

空気が冷え、澄み切るようになり、芹(せり)がよく生育する時季。芹は春の七草のひとつで、冷たい水辺で育ちます。一箇所から競り合って生えていることから、芹(セリ)という名前になりました。寒さが最高になろうとしている中、自然の動きをしみじみ感じさせてくれます。
中国では「六日年越、七日正月」が一つの節目とされていました。
正月のお節料理やお雑煮を片付け、人日(じんじつ)の節句の1月7日朝には自然界から新たな生命力をもらい、無病息災で長生きができる七草粥を食べます。
古来からの風習であった若菜摘みと結びついた七草粥は正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を癒してくれます。


第六十八候 水泉動 しみずあたたかをふくむ     1月10日~1月14日

地中では凍った泉の水が溶け、動きはじめる時季。
寒い時期ですが、春に向けて少しずつ動き出しています。
生命の躍動を感じさせ、何もない寒さが厳しい時季でも、土の下では春が用意されております。外を歩く人々の表情も厳しそうに見えますが、自然界は大きく、深く、ほんの小さな兆しを示しながら、春が来るのを待ちわびる時季でもあります。


第六十九候 雉始雊 きじはじめてなく         1月15日~1月19日

雉の雄が雌を求めて「ケーン、ケーン」と鳴き始める頃。
繁殖活動を始めるこの頃になると、春が近い証拠でもあります。この甲高い啼き声は都市部ではなかなか聞くことができません。山間の多い農村部で耳を澄ませば遠くから聞こえてきます。
鳴いていても、それが雉の鳴き声だと判別がつきません。野鳥の鳴き声を聞き分けられるようになると、少しだけ鳥に近づいたといわれます。



下の<続きを読む>をクリックすると、小寒前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。
ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。

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  • 2017
  • 01/15
  • Sun

権現様の身固めで商売繁盛

170115神楽門うち①

宮古市にある国の重要無形民俗文化財に指定され、昨年11月10周年記念公演を行った黒森神楽(詳しくは国指定文化財の神楽に酔う、興味のある方はこちらも寒の入りですをご覧ください)。
黒森神社に伝わる黒森神楽は毎年正月になると陸中沿岸の集落を回る巡行が行なわれます。約2ヶ月間にわたり、久慈方面へ北上する北廻り、釜石方面へ南下する南廻りと隔年で廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔祓いの祈祷をします。

今年も間もなく始まる釜石、遠野方面南廻り巡行に先立ち、先日1月7日毎年恒例となっている市内商店街の店頭で権現舞を舞う門打ち(かどうち)が行なわれました。米や塩、酒などを用意して神楽衆をお出迎えした店主や従業員は家内安全や商売繁盛を祈っていただきました。

170115神楽門うち②
鉦や太鼓の賑やかな音で舞う権現舞を神妙な面持ちで聞き入り、この1年の商売繁盛や無病息災を願っておりました。

170115神楽門うち③
この後、権現様(獅子頭)が店主や従業員の頭や肩を噛む「身固め」によって、1年の安泰と繁栄を祈願しました。

170115神楽門うち④
東日本大震災の津波で被害を受けながらも、毎年祈願しているお店は繁盛しているのかもしれません。商店街を歩くたびに閉店の看板が目につく現況をよそに、繁盛店には権現様の効果が表れているようです。

170115神楽門うち⑤
門打ちを見に来ていた子どもたちも神楽衆の身固めの動作に、珍しさと興味で固まっていたようでした。
昨年の台風10号による被害を受けるなどダブルパンチを受けた方などは、藁をもつかむ思いの権現様々かもしれません。

私も権現様に噛んでもらって無病息災を祈願してもらえばよかったですね。



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  • 2017
  • 01/10
  • Tue

心に誓う二十歳の主張

170110成人式①

1月9日は成人の日。昔は「元服加冠の儀」でした。
全国の新成人は今年1月1日の記録で推計123万人。昨年から比べると2万人増えているそうです。
きらびやかな晴れ着の新成人が会場前で歓談しているのを見ると、遠い昔に成人した自分の姿が甦ってくるようです。
新成人が生まれた平成8年頃にはたまごっちやプリクラが流行し、猿岩石の無謀なヒッチハイクが話題を集めました。新成人は知らないかもしれませんが、我々には懐かしく思い出されます。

170110成人式②

170110成人式④
成人の日の前日に行われた地元宮古の成人式には、新成人672名のうち473名が出席。
午後2時から市民会館で行われた式典では各界からの祝辞が、そして新成人を代表して消防士の佐々木健光さんと大学生の佐々木真琴さんからは二十歳の誓いが力強く述べられました。

170110成人式③
東日本大震災で被災した三陸鉄道の復興や草野球チームに支援していただいたネスレ日本の槇亮次マーケティング部長からは、新成人に期待する祝辞がありました。
神戸にあるネスレ日本の本社も阪神淡路大震災では被災しており、同じ震災で被災した東北を何らかの形で支援できないものかと思案していたそうです。
たまたま津波で被災した三陸鉄道を知り、支援に乗り出したのがきっかけでプロジェクトを立ち上げ、地元に草野球チームを創設することになりました。そのチーム名もネスレ日本の商品「キットカット」にかけ、きっと勝つ「三陸鉄道キットドリーム」。マスコットの「バッファローマン」と共にチームを牽引しております。
祝辞では「こどもは4歳までに質問が多く、大きくなると分かったふりをして聞かなくなる」という話から、新成人への期待と願望を語ってくれました。

170110成人式⑥
この後ステージでは創立45年の地元山口太鼓が、振り袖姿で飛び入り参加した新成人と共に太鼓を演奏。会場内の新成人と共に成人式を祝いました。

太鼓の“乱れ打ち”で大人への仲間入り。巷では壇上への乱入などで式典に迷惑をかけた地域もあったようですが、こちらでは平穏に終了しました。

自己主張したい気持ちは分かりますが、解禁なったばかりの酒を飲み、暴走車を飛ばすなど、人に迷惑をかけるような自己主張はいけません。
自分1人で二十歳になったのではありません。育ててくれた方々や祝ってくれる方々に感謝し、冷静になってお互い気持ちのいい成人式を祝いたいものです。それが大人への入り口なのではないでしょうかね。

数十年前の成人式に多忙と共に晴れがましい席が苦手な私は出席しませんでした。その頃は粋がっていたのかもしれません。今振り返ってみると一生に一度しかない成人式に欠席したことを悔やんでいます。
今年の成人式でも約200名の方が欠席されております。仕事の都合や遠距離などそれぞれの理由があるかもしれませんが、人生の節目でもあるこのような式典には都合をつけてでも出席しておくべきです。
それと無謀な行為は相手を傷つけるばかりではなく、後々自分の馬鹿さ加減を恥ずかしく思う時が来るはずです。


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