お盆にも修業できなかった餓鬼大将

お盆も終わりましたね。皆さんのお盆休みはいかがでしたでしょうか。海外旅行や国内の温泉旅行に行かれましたか。それとも郷里に帰省し、皆さんと一緒にお墓参りや迎え火、送り火で花火でも楽しまれましたか。
私もブログ休暇をとりリフレッシュさせていただきました。とはいえ田舎のお盆はお墓参りをはじめ、盆棚の設営、親戚回りなどいろいろな習慣があって意外と多忙なんですね。結局ゆっくり休めませんでした(苦笑)。

盆踊り

お盆行事の一つに、施餓鬼会(せがきえ)があります。私の菩提寺でもお盆の最終日、施餓鬼会の法要がありました(曹洞宗では施食会(せじきえ)と言う)。本堂に施餓鬼壇を設け、五色の幡(はた)にそれぞれ如来の名前を書き、壇上には「三界万霊」と書いた大きな位牌を安置し、食べ物やお水をお供えしてあります。その年に亡くなられた方々の霊、いわゆる初盆を迎えた霊を供養するのだそうです。この菩提寺では年末の大晦日にも施餓鬼会が行われ、終わると境内の梵鐘で除夜の鐘を撞くのが習わしになってます。
この日はご住職の読経に始まり、お念仏が唱和されました。そして最後にご参加の皆さんに施食が施されます。これは飢えに苦しむ生類や弔う者もいない死者の霊に、飲食物を施し供養したことから由来したものなんですね。もともと、延命・長寿の法要であったものが、何時しかお盆と一緒に行うようになったんだそうです。

「まだ餓鬼のくせして、生意気な奴だ」などと、いたずら盛りの子どもをののしっていうことがありますよね。でも元来「餓鬼」というのは、生前の罪のむくいで、餓鬼道に落ちた亡者のことを言うのだそうです。
餓鬼道とは、仏教で説く、生死を繰り返す迷いの世界、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六道、あるいは悪行を重ねた人間が死後に「趣く」といわれる3つの下層世界(地獄道・餓鬼道・畜生道)を指す三悪道(さんあくどう)の一つで、ここに落ちた者は、不浄のところにおり、常に飢えと渇きに苦しんでいるそうなんです。餓鬼道に落ちた亡者は、しきりに水や食物を欲しがるが、腹ばかりふくれあがり、のどは針のように細く、物を飲み食いしようとするたびに、その水や食物は濃い血膿や炎と化してのどを通らない。まことに悲惨きわまる、やせひからびた姿として喘いでいるそうです。

餓鬼には「無財餓鬼」と「有財餓鬼」とがあり、前者は常に物を欲しがる類であります。後者は豊かな金品に恵まれながらもけちんぼで、一層欲心をつのらせ、そのためにかえって苦しむ類なんだそうです。子どもを「餓鬼」と呼ぶのは、無財餓鬼から来たものでしょうね。財産などなく常々お金がほしいと思っている私は当然無財餓鬼です(笑)。

施餓鬼会の教えにはこんな話があります。
お釈迦様(釈尊)の十大弟子の一人である阿難尊者(あなんそんじゃ)が、一人で瞑想している時、口から火を吐く一人の恐ろしい餓鬼があらわれ「お前は3日後に死んで、我々と同じ恐ろしい餓鬼道に落ちる」と言いました。恐れおののいた阿難尊者が、どうしたらそれを免れることができるかを釈尊に尋ねたところ、釈尊は、「その苦から免れたければ、三宝(仏・法・僧)に供養しなさい。また無数の餓鬼たちに食物をほどこして供養した功徳(くどく)により、餓鬼も救われ、その功徳によってお前も救われるだろう」とお答えになったそうです。
阿難の求めに応じて釈尊が示された修法が、今の施餓鬼会の始まりなんですね。

施餓鬼会はお寺の年中行事の一つとして、お盆の頃におこなわれることが多く、新亡の霊や先祖代々の諸霊を供養するとともに、無縁仏や餓鬼に施しをする法要であります。さらに自分自身の「餓鬼」の心を反省し、あわせて自分自身の福徳延寿(ふくとくえんじゅ)を願うありがたい法要なんですね。

このお盆も私は自分への飲食しか施せない餓鬼でした。まだまだ修業が足りないんですね。餓鬼道に落ちないようしっかり修業しなくちゃ(笑)。





参考サイト:天台宗法話集浄土宗公式ホームページ
画像提供:写真素材足成

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村の鎮守の神様の今日はめでたいお祭り日

7月13日からは新暦のお盆ですね。迎え火やお墓参り。盆踊りに線香花火。昔から伝わるお盆の行事は語り継がれてきた日本の1ページでもありますね。皆さんの地域は7月ですか、8月ですか(詳しくは過去記事2011年7月10日「7月盆派 8月盆派 あなたの地方はどちら?」を参照)。

先日7月7日の夕方、近所の小さな神社(青猿神社宮司 横山幸子)でお祭りが行われました。今にも降り出しそうな梅雨空の広場には、宵宮祭を盛り上げようと夜店も登場。徐々に集まりだした子供たちで屋台も盛況。焼き鳥やたい焼きに舌鼓を打ち、輪投げなどのゲームに興じる縁日は子供たちの待ちに待った村祭りの始まりでした。

茅の輪くぐり 縁日 笹飾り
宵宮祭のメインは夏越の祓。参拝者は直径2m程の茅の輪をくぐり、無病息災を祈ってました。お祭り広場では縁日が開かれ、屋台には子供たちが。そしてこの日は七夕。生憎の小雨混じりでしたが、笹飾りには願い事がいっぱい。

神社の境内では上半期の罪や汚れを払い清め、下半期を元気に過ごせるように祈る神事「夏越の大祓」が。集まった参拝者は大祓詞(おおはらえことば)奏上があった後、宮司さんから渡された人形(ひとかた)に穢れを託し、神職に続いて直径約2メートルの茅の輪をくぐって無病息災を願っていました。
私も人形に半年間の穢れを移し、茅の輪をくぐってきました。さあ、これで今年の後半は穢れのない清純な気持ちで過ごせるかな(笑)。
黒森神楽
国の重要無形民俗文化財の黒森神楽が友情出演!「廻り神楽」として400年以上の歴史を持ち、地元では山伏神楽として知られている。今年の3月にはパリ公演も行った。

その後、祈祷殿では黒森神楽(くろもりかぐら)の奉納舞を披露。黒森神楽とは地元の黒森山中腹にある黒森神社の民俗芸能で、修験者によって創始された山伏神楽です。権現さまと呼ばれる獅子頭を演じ、厄払いや家内安全など様々な願いを念じます。2006年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。今年3月、フランスの被災地支援に感謝し、パリで公演したこともあるそうです。

激しい舞いとともに身のこなしがしなやかで、小さな演舞台をところ狭しと踊り続ける神楽。優美な伝統の舞はダイナミックでもあり、奉納に相応しい神楽でもあります。最後にお囃子を演奏する方々と一献を交わす舞いは山伏神楽の特徴なんでしょうか、疲労を癒す風でもありました。
神輿渡御 子供神輿
例大祭では軽トラに積まれた神輿を先導に町内一周の渡御。神輿パレードも様変わりしたもんだ。子供たちも宮司さん一緒に渡御。小さな田舎の小さな村祭りでした。

梅雨の晴れ間の翌8日は例大祭の神輿渡御です。軽トラの荷台に積んだ神輿にお囃子隊や虎舞のメンバーが続き、町内を一周します。昨年は東日本大震災のため中止。2年振りに開催された小さな田舎の小さな村祭り。それでも祭りの半被に身を包んだ子供たちは楽しそうでした。滴り落ちる汗に明るい表情が甦ってきたようです。

♬村の鎮守の 神様の 今日はめでたい 御祭日
どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら
朝から聞こえる 笛太鼓

村祭り、この唱歌がはじめて教科書に載せられたのは、明治45年3月。村の人々が米の収穫を神々に感謝する、日本の風景でもあり日本人の気質をとらえた歌でもありますね。
しかし今、そんな願いと喜びにあふれる「村祭り」の歌を知らない子供たちが増えているそうです。それは、「赤い靴」が「外国人が女の子を誘拐すると誤解される」ところから歌われなくなったと同様に、「村の鍛冶屋」や「村祭り」も市町村合併で村がなくなった県があるため、教科書から姿を消したんだそうです。
あの浮足立つような祭の興奮、喜びは、半年間苦労して収穫した後のご褒美なんですよね。この歌はそんな教えをしっかりと伝えてくれていたと思うんですけどね。

美しい日本、がんばれ東北などのイメージが込められているような気もする「村祭り」。この童べ歌こそ、日本人が忘れてはいけない歌だったような気もします。



参考サイト:宮古大事典フナハシ学習塾

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お盆には先祖や故人を偲び感謝します

ここ数日の合言葉「暑いですね」。連日30℃を越す猛暑に、ここ東北電力の電力量もヒートアップ。供給量をオーバーし、東京電力から電力の融通を受けたそうです。立秋を迎えたとはいえ、これからまだまだ続く残暑。今後は毎日のように他社から電力の融通を受けなければならないんでしょうかね。この夏の電力不足は予測されていましたけど、ここまでなるとは。計画停電、復活しそうですね、ふ~(アセ)。
お盆 老婆 女性 日本人  - 写真素材

さて、今週末からは月遅れのお盆(盂蘭盆会・うらぼんえ)行事が始まりますね。前回の記事でも書いたように、いよいよ民族大移動の時期です。こちら田舎にはポツポツと県外ナンバーの車が目につくようになりました。これからお車で帰省される方は気をつけてくださいね。

日本の盂蘭盆会(以下この項ではお盆と表記)は、仏教の盂蘭盆(ウランバナ)の行事(詳しくはこちら→2009年8月13日 迎え火に昔日の想いをはせる盂蘭盆会)と、今の自分があるのは、ご先祖さまのお陰であると感謝する先祖崇拝の心が合体したものなんだそうです。古くからの農耕儀礼や祖霊祭祀などが融合して伝えられてきたのですね。その習わしも、地域や宗教・宗派、あるいは時代によって さまざまに形を変えながら伝えられてきました。
ですから、お盆という行事はこれが絶対に正しいという決まりはありません。しかし、親族が一堂に会し、先祖や故人を偲ぶというお盆の根幹をなす理念は昔から変わらないですよね。

お盆は8月の13日より16日までの4日間で、13日の夕方に迎え火を焚き、先祖の霊を迎えます。そして16日の夕方、送り火を焚き、ご先祖さまにお帰りいただきます。京都の夜を美しく彩る大文字焼はこの送り火の名残であるとされています。

「盆と正月」と言われるように、日本人にとってお盆は大切な行事です。藪入り(やぶいり)という言葉をご存知でしょうか。今や死語となってしまいましたが、江戸の昔、お正月とお盆には奉公人が休みをとって実家に帰ることが出来る時期を「藪入り」(詳しくはこちら→2009年1月11日 やぶ入りおもしろ雑学)と言っていましたよね。その名残なんでしょうか、お盆の帰省ラッシュは。またこの時期は、嫁いだ女性が実家に戻ることの出来る時期でもあったんですね。今でこそお嫁さんはいつでも実家に戻っているようですけど(笑)。

今年、新盆(にいぼん)を迎えられる方もおられるでしょう。何を隠そう私の家も今年新盆(はつぼんとも言う)なんです。この5年の間に3回目の新盆です。まさに新盆ラッシュですね。
4年前私の母の新盆を迎えた時の心境を綴ったのがこれ→(2007年7月29日 初盆で母を供養)と、当時の慣習を述懐したのがこれ→(2007年8月4日 母の小さな偉大さを感じる)

新盆(詳しくはこちら→2010年8月12日 民族大移動がみられる盂蘭盆会)とは故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆のことをいいますね。お盆の後に四十九日の忌明けを迎える場合は、翌年が新盆となります。新盆の時は、親戚・知人・近親者を招き、僧侶を迎えて読経してもらうのが一般的です。仏壇には朝、昼、晩家族と同じように食事、「霊供膳(りょうぐぜん)」を供え、普段のお盆よりも手厚く供養します。お盆の間は精霊に自分の家を教えるため、仏壇とか玄関先に、親戚や知人から贈られた新盆堤灯(白紋天)を飾るところもあるようです。白紋天は1年限りなので、今では白紋天には拘らず、絵柄の入った提灯を飾るところが多いようですけどね。

2011年7月10日の記事「7月盆派 8月盆派 あなたの地方はどちら?」でも著したように、東京などの都市部では7月にお盆を迎えられたと思いますが、地方ではこれからです。今の時期、農家にとって繁忙期を終え、ゆっくりと先祖を供養することができる時なんでしょうね。

参考サイト:提灯ドットコム
写真提供:(c) 赤城 一人写真素材 PIXTA

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