二十四節気「白露」
![]() 二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。 この時季になりますと自然界は果物の味覚狩りですね。一般的にポピュラーな味覚狩りにはりんご、ぶどう、梨、柿、栗、ちょっと早いですけどみかんなどがあります。中でも栗狩り、いやいや「栗拾い」は地域にもよりますが、9月上旬~11月下旬まで楽しめます。栗は高い木の上の方に生ってますから、イガグリを落とすよりも自然に落ちて口が空いたイガグリを拾った方が楽です。ふっくらとして丸みがあり、重くて実の表面がつややかで張りがあるものが美味しいそうです。キズや黒く変色したもの、穴があいているものは避けましょう。 都会では栗園で栗拾いできますが、田舎では山に入ればいくらでもあります。以前通りかかった山道に栗の木があり、そこら中にイガグリが落ちてました。誰も拾う人いないんですね。しばし栗拾いに興じましたよ。栗拾いの用意はしてなかったんでイガからはみ出た栗を拾ったんですが、4つのポケットはアッと言う間にいっぱい。マンゾ~ク。但し山林の地主がいる場合はお気を付けて。 ![]() 二十四節気 白露 はくろ 9月7日~9月21日 秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになる白露。太陽が離れ、空もだんだんと高くなると、朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになります。まだ気温の高い日がありながらも、秋草の花が咲き、ゆっくりと秋が近づいたことを感じはじめます。草むらでは虫の音が涼しさを一層濃くしてきます。 晴れて風のない朝方、草花に透明な宝石のような露が結び、白く涼しく見えます。「露が降りたときには晴れる」といわれている「白露」、季節の風情を感じさせる美しい言葉です。 「初秋」から「中秋(仲秋)」へ。「新涼(しんりょう)」や「初涼(しょりょう)」などの「涼」から中秋(仲秋)には、「冷ややか」、「秋冷(しゅうれい)」など、「冷」の漢字に移行しはじめます。 台風が夏の暑さを持ち去り、ゆっくりと秋が近づいてきたことを感じます。 澄み渡った天空には旧暦8月15日の十五夜、そして旧暦9月13日の十三夜。秋の空に浮かぶ美しい月を観賞し、愛でることができます。令和2年の中秋の名月は10月1日、十三夜は10月29日です。 月の出がおよそ50分ずつ遅くなる十五夜のこれ以降も16日目を十六夜(いざよい)、十七夜目の立待月(たちまちづき)、十八夜目の居待月(いまちづき)、十九夜目の寝待月(ねまちづき)、二十夜目の更待月(ふけまちづき)などと、昔の粋人は風情ある言葉遊びを楽しんでいました。 ※次の二十四節気は9月22日の「秋分」です。9月21日頃までにご案内します。 ![]() 七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。 第四十三候 草露白 くさのつゆしろし 9月7日~9月11日 草の露が寒さで白っぽく見える白露(はくろ)を迎えます。草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。 早朝、外を歩くと木々の葉や草花などに小さな露が付いている様子が見られます。季節の変わり目など、残暑が残る日中と涼しい朝晩の寒暖差があると、空気中の水蒸気が冷やされてできる現象です。 「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。 「露」は秋の季語で、「露の秋」「露時雨(つゆしぐれ)」「露寒(つゆさむ)」「露霜(つゆじも)」など、「露」という言葉を使って季節を表現しております。 第四十四候 鶺鴒鳴 せきれいなく 9月12日~9月16日 黒と白の体毛に覆われ、細長い足でちょこちょこと愛らしく歩く野鳥、鶺鴒が鳴き始める頃です。鶺鴒は水辺に多く生息し、長い尾を愛らしく振ります。その動きから「庭たたき」あるいは「石たたき」などの異名があります。縄張り意識が強く、羽色は白黒を主とし、種によっては頭部や下面が黄色いものもあり、それぞれセグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイなどと呼ばれています。 日本神話では伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)に子どもの作り方を教えたとされ、「恋教え鳥」「恋知り鳥」とも呼ばれております。 第四十五候 玄鳥去 つばめさる 9月17日~9月21日 春先にやってきたツバメが、この頃から暖かい南の地域へと徐々に帰って行きます。ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきました。夏に子育てをしていたツバメを見なくなったら、秋が深くなってきた証拠です。 猛暑の夏に思いを馳せながら、やがて訪れる豪奢な錦秋が来る前の、何かしら侘しく寂しいものがついて回る時季でもあります。 「落日の なかを燕の 帰るかな」 蕪村もその句に心境をしたためています。 ![]() 人気ブログランキング 人気ブログランキングに参加しました。よろしければお気持ちの1クリックを。 下の<続きを読む>をクリックすると、白露前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。 |
日本の季節「白露」
![]() 二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。 日本の季節「白露」は昨年記事の日付を一部変更し再利用しました。ご了承ください。 第十五節気 白露 はくろ 9月8日~9月22日 秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになる白露。太陽が離れ、空もだんだんと高くなると、朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになります。まだ気温の高い日がありながらも、秋草の花が咲き、ゆっくりと秋が近づいたことを感じはじめます。草むらでは虫の音が涼しさを一層濃くしてきます。 晴れて風のない朝方、草花に透明な宝石のような露が結び、白く涼しく見えます。「露が降りたときには晴れる」といわれている「白露」、季節の風情を感じさせる美しい言葉です。 「初秋」から「中秋(仲秋)」へ。「新涼(しんりょう)」や「初涼(しょりょう)」などの「涼」から中秋(仲秋)には、「冷ややか」、「秋冷(しゅうれい)」など、「冷」の漢字に移行しはじめます。 台風が夏の暑さを持ち去り、ゆっくりと秋が近づいてきたことを感じます。 澄み渡った天空には旧暦8月15日の十五夜、そして旧暦9月13日の十三夜。秋の空に浮かぶ美しい月を観賞し、愛でることができます。令和元年の中秋の名月は9月13日、十三夜は10月11日です。 月の出がおよそ50分ずつ遅くなる十五夜のこれ以降も16日目を十六夜(いざよい)、十七夜目の立待月(たちまちづき)、十八夜目の居待月(いまちづき)、十九夜目の寝待月(ねまちづき)、二十夜目の更待月(ふけまちづき)などと、昔の粋人は風情ある言葉遊びを楽しんでいました。 ※次の二十四節気は9月23日の「秋分」です。9月22日頃までにご案内します。 ![]() 七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。 第四十三候 草露白 くさのつゆしろし 9月8日~9月12日 草の露が寒さで白っぽく見える白露(はくろ)を迎えます。草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。 早朝、外を歩くと木々の葉や草花などに小さな露が付いている様子が見られます。季節の変わり目など、残暑が残る日中と涼しい朝晩の寒暖差があると、空気中の水蒸気が冷やされてできる現象です。 「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。 「露」は秋の季語で、「露の秋」「露時雨(つゆしぐれ)」「露寒(つゆさむ)」「露霜(つゆじも)」など、「露」という言葉を使って季節を表現しております。 第四十四候 鶺鴒鳴 せきれいなく 9月13日~9月17日 黒と白の体毛に覆われ、細長い足でちょこちょこと愛らしく歩く野鳥、鶺鴒が鳴き始める頃です。鶺鴒は水辺に多く生息し、長い尾を愛らしく振ります。その動きから「庭たたき」あるいは「石たたき」などの異名があります。縄張り意識が強く、羽色は白黒を主とし、種によっては頭部や下面が黄色いものもあり、それぞれセグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイなどと呼ばれています。 日本神話では伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)に子どもの作り方を教えたとされ、「恋教え鳥」「恋知り鳥」とも呼ばれております。 第四十五候 玄鳥去 つばめさる 9月18日~9月22日 春先にやってきたツバメが、この頃から暖かい南の地域へと徐々に帰って行きます。ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきました。夏に子育てをしていたツバメを見なくなったら、秋が深くなってきた証拠です。 猛暑の夏に思いを馳せながら、やがて訪れる豪奢な錦秋が来る前の、何かしら侘しく寂しいものがついて回る時季でもあります。 「落日の なかを燕の 帰るかな」 蕪村もその句に心境をしたためています。 下の<続きを読む>をクリックすると、白露前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。 |
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二十四節気「白露」
![]() 本記事は昨年の「白露」を編集し直した予約投稿です。ただ今ブログ活動は休止中です。 そのためタイムリーな記事もお休みしてます。折角お見えいただいても何のおかまいもできませんで、申し訳ありません。 ![]() 二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。 第十五節気 白露 はくろ 9月8日~9月22日 秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになる白露。太陽が離れ、空もだんだんと高くなると、朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになります。まだ気温の高い日がありながらも、秋草の花が咲き、ゆっくりと秋が近づいたことを感じはじめます。草むらでは虫の音が涼しさを一層濃くしてきます。 晴れて風のない朝方、草花に透明な宝石のような露が結び、白く涼しく見えます。「露が降りたときには晴れる」といわれている「白露」、季節の風情を感じさせる美しい言葉です。 「初秋」から「中秋(仲秋)」へ。「新涼(しんりょう)」や「初涼(しょりょう)」などの「涼」から中秋(仲秋)には、「冷ややか」、「秋冷(しゅうれい)」など、「冷」の漢字に移行しはじめます。 台風が夏の暑さを持ち去り、ゆっくりと秋が近づいてきたことを感じます。 澄み渡った天空には十五夜、そして十三夜。秋の空に浮かぶ美しい月を観賞し、愛でることができます。 平成30年の中秋の名月は秋分の日の翌日9月24日、十三夜は10月21日です。月の出がおよそ50分ずつ遅くなるこれ以降も16日目を十六夜(いざよい)、十七夜目の立待月(たちまちづき)、十八夜目の居待月(いまちづき)、十九夜目の寝待月(ねまちづき)、二十夜目の更待月(ふけまちづき)などと、昔の粋人は風情ある言葉遊びを楽しんでいました。 ※次の二十四節気は9月23日の「秋分」です。 ![]() 七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。 第四十三候 草露白 くさのつゆしろし 9月8日~9月12日 草の露が寒さで白っぽく見える白露(はくろ)を迎えます。草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。 早朝、外を歩くと木々の葉や草花などに小さな露が付いている様子が見られます。季節の変わり目など、残暑が残る日中と涼しい朝晩の寒暖差があると、空気中の水蒸気が冷やされてできる現象です。 「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。 「露」は秋の季語で、「露の秋」「露時雨(つゆしぐれ)」「露寒(つゆさむ)」「露霜(つゆじも)」など、「露」という言葉を使って季節を表現しております。 第四十四候 鶺鴒鳴 せきれいなく 9月13日~9月17日 黒と白の体毛に覆われ、細長い足でちょこちょこと愛らしく歩く野鳥、鶺鴒が鳴き始める頃です。鶺鴒は水辺に多く生息し、長い尾を愛らしく振ります。その動きから「庭たたき」あるいは「石たたき」などの異名があります。縄張り意識が強く、羽色は白黒を主とし、種によっては頭部や下面が黄色いものもあり、それぞれセグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイなどと呼ばれています。 日本神話では伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)に子どもの作り方を教えたとされ、「恋教え鳥」「恋知り鳥」とも呼ばれております。 第四十五候 玄鳥去 つばめさる 9月18日~9月22日 春先にやってきたツバメが、この頃から暖かい南の地域へと徐々に帰って行きます。ツバメは昔から季節の移ろいを知らせてくれる鳥として人々に親しまれてきました。夏に子育てをしていたツバメを見なくなったら、秋が深くなってきた証拠です。 猛暑の夏に思いを馳せながら、やがて訪れる豪奢な錦秋が来る前の、何かしら侘しく寂しいものがついて回る時季でもあります。 「落日の なかを燕の 帰るかな」 蕪村もその句に心境をしたためています。 下の<続きを読む>をクリックすると、白露前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。 |