日本の四季 大暑

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海の貴婦人「海王丸」の華麗な登しょう礼
海王丸登しょう礼
海の貴婦人と言われる帆船「海王丸」。昨年に引き続き、今年も7月21日地元港にその姿を見せてくれました。4日間の停泊中にはセイルドリルなどを見せてくれる予定でしたが、生憎の荒天で中止。残念でした。総帆展帆した帆船こそ海の貴婦人ですからね。総帆した昨年の海王丸はこちらからご覧いただけます。
帆船のもう一つの見どころは出航の25日、実習生による見送り客に対する最高礼とされる登しょう礼です。40数mあるメインマストに登り詰める113名の実習生。各ヤードのワイヤーに素足で立ちます。命綱などありません。波ばかりではなく、風も強く吹き抜け、大きく揺れると思います。きっと足がすくんでいるでしょうかね。
そこで帽子をとり、全員一斉に唱える「ごきげんよう」の3度の挨拶。ジーンときました。
練習の賜物とはいえ、素晴らしい若者たちです。感動的でした。
(平成29年7月30日:追記)



宮古の夏を彩るカッターレースに燃える地元若者たち
カッターレース
今年で第25回を迎える「海の日・宮古港カッターレース」。年々参加チームが増え、今年は東京、八戸、北海道からも男女29チームがエントリー。海の日を前にした7月15日、熱のこもったデッドヒートが海の町宮古港で繰り広げられました。
国内のカッターレースは500m折り返しの1000mで行われることが多いようですが、片道500mの距離を取れない宮古湾では、300m折り返し600mの距離で争われる市民レースです。
短距離ではオールを漕ぐ時のスピードと、折り返し地点でいかにロスをなくしてスムーズなターンができるか、船長1名、艇指揮者1名、漕手12名の仲間達との息の合わせ方がカギとなるようです。
今年は各チームとも力が均衡してきたのでしょうか、大差がつくレースはあまり見かけませんでした。それだけに応援の市民からも熱い声援が飛び交っていました。
(平成29年7月20日:記)



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第十二節気 大暑 たいしょ         7月23日~8月6日

暑さが最も厳しくなる大暑。暦の上では夏最後の節気です。1年で最も気温が高く、暑さが厳しくなる時季です。蝉たちがこの時とばかりに繁栄を謳歌するように鳴きしきります。各地で大小さまざまな花火大会が催されるようになり、浴衣に下駄を突っ掛けて花火大会に出かける姿が見受けられるようになります。猛暑の時季だからこそ、蚊帳や風鈴、打ち水など暑さをしのぐ工夫も生まれたのです。
日本の夏は暑さだけではなく、蒸し暑さも伴いますから体力の消耗が激しくなります。夏バテ防止だけではなく、最近は熱中症の心配もあります。気分が悪くなる前に水分をこまめに取り、気分が悪くなったら風通しのいい木陰で休みましょう。室内にいれば安心というのも安易。今では室内でも熱中症に罹るケースが増えています。扇風機で室温を少しでも下げるようにしてください。
7月19日に梅雨が明けたところもあります。今年も梅雨明け間際に豪雨による被害が多発しているようです。皆さんの地域にも被害がないことを祈っております。
一般的には小暑の15日間と大暑の15日間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送るようにします。立秋を過ぎたら残暑見舞いとして8月末頃までに出します。



※次の二十四節気は8月7日の「立秋」です。8月5日頃更新を予定しております。





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第三十四候 桐始結花 きりはじめてはなひらく  7月23日~7月27日 

桐が花を咲かせる時季。盛夏を迎える頃には、卵形の実を結びます。桐は、伝統的に神聖な木とされ、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であり、現在も日本国政府の紋章として使用されています。
箪笥(たんす)など高級家具の木材として知られる桐が、円錐形の薄紫色の花をつける季節。日本の伝統楽器である琴の本体にも、桐が多く使われています。
国内でとれる木材としては最も軽く、湿気を通さず、割れや狂いが少ない特徴を持ち、高級木材として重宝されてきました。日本では箪笥、神楽面や下駄の材料に使われています。桐箪笥は、高級家具の代名詞です。
昔から桐は神聖な木とされ、その姿が紋章や意匠として用いられてきました。皇室の家紋は「五七の桐」が使われています。

第三十五候 土潤溽暑 つち、うるおうてむしあつし   7月28日~8月1日

土も湿り気を帯び、蒸し暑さが増してくる季節です。土中で何年も過ごしたセミも、夏空に鳴き声を響かせています。夏の到来を告げるニイニイゼミに続き、8月に入るとアブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミなどが勢ぞろいします。松尾芭蕉は山形県の立石寺で「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」と詠んでおります。
溽暑(じょくしょ)とはなかなか読めませんが、その意味は湿度の高い蒸し暑さをいいます。身に纏わりつく暑さに、土潤がついて土中の水分が蒸発し陽炎が立ち上がるような蒸し暑さという意味でもあります。
この時季、昔人たちは行水や打ち水など、生活の知恵でこの暑さを乗り切ってきましたが、草木は緑をますます濃くし成長の勢いを増し、田畑では秋に向け確実に作物が実り始めてきます。

第三十六候 大雨時行 たいうときどきふる       8月2日~8月6日

時として大雨が降る頃。夏の暑い日の夕方、突然降るにわか雨を夕立といいます。春や秋にも、にわか雨がありますが、夕立とはいいません。「広辞苑」には「天から降ることをタツといい、雷神が斎場に降臨することとする」とあります。急な雷雨、激しい雷雨のことを「彌降り立つ(いやふりたつ)雨」といい、この語が省略され「やふたつ」から「ゆふだち」になったと言われています。
別名、「急雨」や「驟雨(しゅうう)」ともいいます。驟雨の「驟」の字は「馬+聚」、この「聚」は「引き締める、詰める」の意味があり、「歩幅を詰めて馬を走らせる」ことが字源です。ある場所では夕立が降っているのに、ごく近い場所では晴れているといった局地性を指して、「夕立は馬の背を分ける」という諺もあります。
真っ白な雲が高く盛り上がる入道雲。夏の日差しで暖められた空気の上昇気流によって生まれる雲の峰を関東で「坂東太郎」、関西で「丹波太郎」、九州で「比古太郎」など、太郎の名を冠して呼ばれています。



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陸中の青い海に白い帆を張る海王丸

160731海王丸①

先日7月22日午前10時、海の貴婦人と呼ばれる練習船の帆船「海王丸」が宮古港に25年振り、2度目の寄港をしました。
1989年(平成元年)に就航した現在の海王丸はII世で、2,556トン、全長110.09 mあります。最速の帆船に贈られる「ボストン・ティーポットトロフィー」を4回受賞しており、1995年には124時間で1394マイルを帆走する記録を打ち立てています。
海王丸誕生より5年程前、建造された帆船「日本丸」は姉妹船です。

地元水産高校の宮水太鼓と地元保育所の子どもたちの歓迎を受けた帆船海王丸には実習生約170名が乗船し、航海士や機関士を目指して日夜訓練しています。その中の1人に地元出身の実習生も乗り込んでおりました。

宮古港に停泊していた4日間のうちの2日目、実習生によるセイルドリル(帆を張る訓練)が行われました。
帆船が寄港しても湾内に入ると帆を下ろし、エンジンで航行するため、これまであの美しい帆船の姿を見ることができませんでした。
帆を張る工程を見ることができるとあって、この日は楽しみです。埠頭にも大勢のファンが詰めかけ、かたづを飲んで見守っていました。

プロの解説が埠頭のスピーカーから流れる中、午後1時実習生によるセイルドリルが始まりました。その時、聞いた専門用語はうろ覚えですので、違ってるかもしれません。ご容赦を。

160731海王丸② 160731海王丸③
まずは船首に三角形の縦帆が張られます。次にメインマストをはじめとする3本のマストには等間隔に調整されたヤード(横けた)の1番下を残し、順次上に横帆が張られていきます。36枚の帆のひとつひとつに名前があり、それを操る300ものギア(ロープ)を順番どおりに引いていきます。

160731海王丸④ 160731海王丸⑤
ヤードはその日の風向き、進行方向によって角度が変えられます。この日は丁度いい撮影ポジションでした。帆の大きさは畳100帖、重さは4トンほどあるそうです。
これを実習生全員がお互いに「ワッショイ、ワッショイ」と声を掛け合いながらロープを引き、少しずつ帆を張っていきます。

160731海王丸⑥
そして1番下の帆が最後に張られると海の貴婦人の完成です。この間約1時間半、颯爽たる海王丸が現れました。
どうですか。冒頭の海王丸とは違いますね。これぞ海の貴婦人「海王丸」です。
展帆すると風の動きで船が動きますので、海上からタグボートが帆船を岸壁に押さえつけておりました。

160731海王丸⑦ 160731海王丸➇
セイルドリル終了後は約20分休憩後、帆おろし作業に入ります。その間実習生たちは自分たちで張った帆船をバックに記念撮影です。実習生のみんな見事でしたよ、夢を与えてくれてありがとう。
船首像の「紺青」は横笛を吹く女性を表しており、地元宮古の神社にあった樹齢300~500年といわれる欅の神木で作られているそうです。

160731海王丸⑨
夜は船体に明かりを灯すイルミネーション。夜景に海王丸がくっきりと浮かんでいました。

出港当日の最終日。実習生による登しょう礼が行われました。登しょう礼とは帆船が出港する際、見送りに対し感謝を表す最も重要な礼とされています。

160731海王丸⑩ 160731海王丸⑪
各班ごとにマストの縄梯子を登ります。登しょう礼の時は全員裸足で腰に安全ベルトをつけるそうです。

160731海王丸⑫ 160731海王丸⑬
全ヤードにそれぞれ実習生が立ちますが、船上から約40mある1番上のヤード。風で揺れると思いますから、足がすくむでしょうね。怖いですよね。

160731海王丸⑭ 160731海王丸⑮
船首に立つ先輩の号令に従ってヘルメットを取り、見送り者へのお礼の挨拶です。

160731海王丸⑯
タグボートに導かれて出港した帆船「海王丸」。
「海王丸のみなさん、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」

豪華客船もいいですけど、帆船の美しさもいいですね。
深緑の山々に囲まれた港に浮かぶ白い帆船は、震災の被災者に未来への夢を育んでくれました。



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縄文の都!! 崎山貝塚

日本にはいたるところに貝塚跡地が見られます。代表的な貝塚には、1877年に発見された東京都大田区の大森貝塚ですが、この貝塚の発見を機に発掘研究熱が高まり、日本全国に広まりました。今では全国に2500程の縄文時代の貝塚が発掘されております。
最古の貝塚は千葉県の西之城貝塚と神奈川県の夏島貝塚で、紀元前7500年頃の土器が出土しているそうです。約1万年以上前~2300年前まで続いた縄文時代の貝塚は北日本の仙台湾や青森、北海道などからも骨角器などが発掘されています。いずれも海を介してつながる縄文人のダイナミックスさが窺えるようです。

160725崎山貝塚①

私の住む宮古にも「崎山貝塚」があり、大正13年(1924)初めて発掘調査が行われました。10数回の調査を経て平成8年7月16日に国の史跡として指定されました。
海抜120m、海岸から1.5kmの崎山貝塚では縄文時代の前期のはじめから後期の前半(約6000~3500年前)にかけて、およそ2500年間にもわたって暮らしていたものと推測されています。土偶や石器、土器、縫い針、釣り針やモリなども発見され、この地域では当時から漁が盛んだったことが窺いしれます。
私の遠い遠い先祖たちは海の近くに竪穴住居を作り、丸太を繰り抜いた舟で漁をしたり、山に狩りに出て生計を立てていたのでしょうね。

160725崎山貝塚②
先日7月16日にオープンした「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」は遺跡を保護、保存するための公園として整備されたもので、今後の崎山貝塚の活用が期待されているようです。
同ミュージアムには遺跡の展示をはじめ、体験学習室や多目的研修室、ギャラリーなどで映像が見られるようになっておりました。

160725崎山貝塚④ 160725崎山貝塚⑤
160725崎山貝塚⑥ 160725崎山貝塚⑦
中庭には体験広場や中央広場があり、毎年開催されている「縄文まつり」で弓矢や斧、丸太舟などで、縄文時代の狩りを体験することもできます。

160725崎山貝塚③

「森・川・海と人が共生するやすらぎのまち」がテーマのわが町宮古。縄文時代の原点と共通するところがあるようです。



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