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新型コレラ令和版村八分

何かあるとお酒の席が設けられ、お互いのコミュニケーションが図られるのが日本の風土の特徴ですよね。いい意味でも助け合いが育まれ、村単位によっては相互扶助の精神が際立ってきます。ところが度を越すと喧嘩になることもあり、小さな集落で秩序を破ると仲間外れにされ、一生付き合いを断たれることがあります。しかも本人だけではなく家族も含めて、その集落から制裁されるんですね。そんな制裁方法が江戸時代からあったんですね。ご存知ですか「村八分(むらはちぶ)」。

村八分とは村落の中で掟や秩序を破った者に対して課される制裁方法です。村八分にされた家族は、村落全員により、十種類のコミニュケーションのうち葬式の世話と火災の消火活動の2つを除いた、成人式、結婚式、出産、病気の世話、新改築の手伝い、水害時の世話、年忌法要、旅行の8種類が絶交されるというものなんですね。昔はこれが村八分と言われる掟でした。
実際に火事を放置して延焼の被害にあってはならないとか、葬式において死者を放置し、腐敗や伝染病の被害にあってはならないという考えから、例え仲間外れにしてもこれだけは情けをかけようとする気持ちがあったんでしょうね。逆に言えば、死ぬまで許されないような重罪であったとも言えます。
お葬式


「閉鎖的な過疎地域」と「閉鎖的な農漁業社会」が掛け合わさった、強烈なムラ社会の姿でもあります。
貧しい村落が生き残っていくためには、その規律を守らなければなりません。郷に入っては郷に従えというように、生きて行くために暗黙のルールがありました。それを冒すことは犯罪であり、集落としては制裁せざるを得なかったのでしょう。
今でも地域など共同体内のしきたり・規則を守らなかった者に対し仲間はずれにすることもあるようですが、村八分だと周知されず、かつその理由が明確でないため、どのようにすれば村八分が解除されるのか、された方でさえわからないというところがあるようです。厄介な制裁方法ですね。
隣近所と疎遠が珍しくもない都会ではあまり見られないでしょうが、田舎など近所との連帯が必要とされる地域では、依然村八分が存在し生活に支障をきたすことがあります。
消火

新型コロナウィルスが日本中を取り巻いていたころ、全国で唯一感染者0を記録していた我が郷土。昨年7月29日に陽性が初めて確認され、その後感染者の勤め先やネット上には中傷や差別発言が相次ぎました。陽性が確認された男性の企業ではHPで従業員の陽性を発表。その後、電話が急増し、2日間で約100件あったそうです。中傷やら差別的なメールのほか、直接来社し誹謗するケースもあったようです。
企業側では「お客様の不安を考え公表したが、感染した個人や他の社員、その家族にも不利益が生じている。コロナになったらこうなるんだとわかった。なってはいけないんだ」と述懐していたようです。まさに令和版村八分ですね。

ただ今の二十四節気は「啓蟄」です。気になる方はこちらをご覧ください。


郷土開花情報
我が家の蕾情報第1号は今年も水仙でした
水仙枯れ葉が山積する軒下から緑の葉っぱを覗かせてくれました。名残雪の降る年は雪を押し分けて芽を出してきます。先日の日曜日芽を出しているのに気づきました。まだ10センチにも満たない可愛らしい水仙の赤ちゃんですが、春を予兆しています。我が家の蕾情報第1号でした。

テーマ:岩手をつぶやく
ジャンル:地域情報

花のように美しく

10数年前の話になりますが、作家五木寛之氏は人は誰でも世のため人のためになれるという話をしていました。これはあるお寺でお話されたそうなんですが、ちょっといい話なので紹介します。

ある時とても美しい娘さんが訪ねてきて、「わたしは もう生きている甲斐がないほど悩んでいます」と告白したそうです。
「自分で言うのも変ですが、子どもの頃から人に顔が美しいとそのことだけをほめられます。実際には成績は悪いし運動神経もよくない、バカで能なしの、ただきれいなだけの自分に嫌気がさして、生きている価値がないと思い悩んでいます」
すると坊さんは、「いやいや、そうではない。あなたが美しく装って道ゆく人ににっこり笑えば、相手は、今日は 何ともきれいな人に会ったなと、それだけでもうかさついた心に春風が吹いたような気持ちになります。美人を見るのはうれしいものです。
実のならない花も花なりで、あなたはお洒落をして、美しく花のように生きればいいのです」と笑っていったそうです。
それでようやく安心して帰っていった、という羨ましいような話ですが、これはいい話だと思いますね。
見返り美人


仏教には「雑宝蔵経」が説く「無財の七施」という七つの施しがあります。
「和顔(げん)施」は笑顔でにっこり笑うこと。「眼施」というのはじっと相手を見つめ、言葉にならない声を受けとめようとすること。
それから「言(ごん)施」は、言葉を尽くして相手を慰め、「大丈夫だよ」といって安心させること。日常的なことでも、老人に席を譲る「牀(しょう)座施」や、自分の体を使って人に奉仕する「身施」、他人を思いやる「心施」、寝場所をあたえる「房舎施」と、お金がない人でも、だれかのためにできることはたくさんあります。

よく大ぼら吹きと言いますけれど、仏教でいう「法螺」は、大事な教えを広めるために人々をよび集めるということで、「法螺を吹く」は弘報宣布のことです。お世辞というのも否定的にとらえがちですが、「世辞」は、よいことを言って人を元気づけることです。
人の欠点ではなくいいところを見つける、世の中の肯定的なものを探し出して、相手を勇気づけ、ほめるのはご利益(りやく)がある大変いいことだ、とは仏教の説法でもあります。大いに法螺を吹き、すすんで世辞を言うことにつとめなければなりませんね。(五木寛之 人間の覚悟 新潮新書参照)


郷土新鮮ガイド
地元高校1年生制作による観光ガイド「宮古市のるるぶ」が完成!
宮古市るるぶ県立宮古高等学校の1年生が取材と記事作成を担当した宮古市の「るるぶ」ができました。
注目は「ここが楽しい♪宮古市ライフ」のページ。漁業の魅力に惹かれて移住した人や最先端のモノづくりに携わる工場長、夢のライブハウスを開業した人などに高校生が直接取材し、感じたままを記事にしたそうです。
なかなか高校生とは思えない若さの切り口に、思わぬ宮古市もニンマリ。あなたが知らない宮古の魅力が満載です。さすが高校生、コロナに負けてばかりもいられません。興味のある方は下記市のホームページまでアクセスしてみてください。
宮古市の「るるぶ」は、東京都の移住相談窓口や岩手県内の道の駅、市内の観光施設、イーストピアみやこなどで無料配布中。市のホームページにも掲載中です。こちらからはpdf版「宮古市のるるぶ」をご覧になれます(パソコン環境にもよりますが、開示されるまで時間を要します)。


テーマ:岩手をつぶやく
ジャンル:地域情報

自然が芽吹く啓蟄の季

眠っていた自然が息を吹き返し、そして冬眠していた虫が動き始める季節を迎えました。
3月5日は二十四節気啓蟄(けいちつ)です。日に日に寒さが和らぎ、陽光の中に春を感じ始める頃です。今年は厳冬で奥山は残雪があり、雪崩(なだれ)、雪解け、花粉、春の嵐、花冷え、晩霜(おそじも)ありで、なかなか山へ入れませんでした。啓蟄と共に私たちの暮らしは冬の寒さと長い夜による過酷で抑圧された生活から解放されます。
春から初夏にかけて木の芽時とも言い、性的活動が盛んになります。俗に暖かくなるとおかしな行動をとる人が増えるとも言われ、「頭が春な人」と呼ばれることもあります。春を春(しゅん)といえば性的なことを示す場合が多く、春画、売買春、思春期などがあります。
女郎花と紋白蝶


冬ごもりをしていた虫たちが目覚める頃であり、この頃起こる春雷の音に虫たちは驚いて地上に出てくるものと考えられていました。
目を覚ますのは動物たちだけではなく、わらびぜんまいなどの山菜たちも土から顔をのぞかせ、もうすぐ陽春の山では山菜採りが始まります。
昨年は天ぷらにして食べたふきのとうですが、今年は一向に姿を見せてくれません。日が差さない裏庭だからなんですかね。雪が解け始める頃に芽を吹きだすようですが、この辺りはそんなに積雪はありませんしね。今年は諦めるしかないですかね。
地方によっては雨水の頃、芽を吹き出すふきのとうも見られますが、よく冬眠から目覚めた熊の餌となることが多いようです。その時季の山菜採りは熊の出没が多く、突然遭遇することもありますので、十分ご注意ください。山へ入るときは鈴をお忘れなく。
蕗の薹

土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季ですが、「蟄」は巣籠もりしているという意味もあります。
「蟄居閉門」という言葉があります。江戸時代、武士または公家に対して科せられた刑罰のひとつで、家に閉じこもり門を閉じ、来客や家人の出入りを止める謹慎処分ですが、元々は家の中に籠もっているということです。渡辺崋山は高位の武士としては蟄居という最高刑といえる、今でいう無期懲役に処せられたことはご存知だと思います。七十二候第四十七候、秋分次候の「蟄虫坏戸(ちっちゅうとをとざす)」と対になっています。
今まさに新型コロナウィルスに包囲された私たちは謹慎しているわけではないのですが、「蟄居閉門」状態ですね。

春分を迎える頃は草木も芽吹き、美しい花々が咲き誇るうららかな季節がやってきます。もうすぐ陽春の到来ですね。

啓蟄七十二候は次の通り。
第七候(初候) 3月5日~3月9日 蟹虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)
土の中に穴を掘って隠れていた虫たちが、土の扉を開き広げて出てくる時季。
第八候(次候) 3月10日~3月14日 桃始笑(もも、はじめてさく)
ようやく春らしくなって桃の花が咲きはじめる時季。
第九候(末候) 3月15日~3月19日 菜虫化虫(なむし、ちょうとなる)
成長した菜虫(青虫)が羽化して紋白蝶になる時季。

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北国岩手の四季と歳時記に取り組み、素朴な田舎生活を自由気ままに散策しております。

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