
長い間のご無沙汰でした。
1年3か月ぶりに冬眠から目覚め、今日からブログへの復帰です。
お休みの間、足跡を残していただいた皆様には大変感謝しております。
お見えいただいても変わり映えのない記事にがっかりしてお帰りになられたことでしょう。
長かった休暇で気持ちをリフレッシュし、これからは新鮮な視点から更新していこうと思ってます。とは言いながら、今や高齢者のエリアに足を踏み込んでいます。
気軽な反面、この先短い自分の生き方をいかに有効に過ごせるか自問自答してまいります。
体力が続く限り無理をせず、東日本大震災が8年がかりで復興している中で、
元号も譲位により令和と改元されました。新しい時代と共に無理のない緩やかな復帰に努めてまいります。
超ご期待を、しないでお待ちください。
ちまたでは桜が満開で春を迎える花たちも咲きはじめました。
街角では懐かしいチンドン屋さんも駆けつけ、新天皇陛下の即位を祝うかの如く、私の復帰記念も祝ってくれました(笑)。
これからも爺さんのブログにお付き合いの程よろしくお願いします。
(令和元年5月1日記)

明日5月6日からは二十四節気の立夏です。詳しくは下の
「続きを読む」をご覧ください。
昨年の記事のコピーですが、お時間のある方はごゆっくりどうぞ。
次の二十四節気は5月21日の「小満」です。
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二十四節気全体の概要は
こちらからご覧いただけます。
第7節気
立夏 りっか 5月6日~20日
青葉繁れる季節は5月を迎え、二十四節気では6日から20日まで「立夏(りっか)」となります。
気象的には6月からが「夏」ですが、暦の上では一足早く夏を迎え、立秋の前日までを「夏」としています。梅雨を過ぎなければ本格的な夏とはいきませんが、野山には新緑が目立ち、街中を吹く風には夏の気配が感じられてきます。春の長雨も過ぎ去り気候は安定し、過ごしやすい陽気の日が続きます。
青葉、若葉が太陽の光にキラキラと輝く季節。この時季は夏日といえる気温の高い日もありますが、湿度があまり高くなく、爽やかな風が頬をなでる「若夏」という言葉がいかにもふさわしく感じられます。
八十八夜も過ぎた近年では農家も繁忙期を迎え、田植えの終った田んぼのあちこちから蛙の声が聞こえ始めます。蛙の合唱につられてミミズも顔を出し、竹やぶでは気がつくと筍がたちまち背たけを伸ばしています。
先日近くのつつじ園に行ってみました。ツツジの蕾に混じって筍が生えてました。1本だけ大きく50㎝位まで伸びてます。観賞用にはいいかもしれませんが、食用にはちょっと伸びすぎですよね。
風薫る五月。布団から目覚めた清々しい朝。窓を開けると元気いっぱいな空気が辺り一面みなぎっています。一年の中でもこの時季が一番過ごしやすい季節ですね。

七十二候全体の概要は
こちらからご覧いただけます。
第十九候
鼃始鳴 かわずはじめてなく 5月6日~10日頃
冬眠から目覚めていた蛙の鳴き声が聞こえ始める頃です。繁殖期、雄は雌を呼ぶために最も大きく鳴くといわれます。水田が多い地方では夏の夜にたくさんの蛙が一斉に鳴きだすなど、季節の風物詩となっています。
「痩せ蛙負けるな一茶これにあり」
長野の山寺に逗留していた小林一茶の句です。
裏庭の小さな池に、産卵のために集まってきたヒキガエルの雌の奪い合いから起こった凄絶な蛙合戦を見たときの句だといわれていますが、その実は病弱の子ども千太郎の命乞いの句でもありました
第二十候
蚯蚓出 みみずいづる 5月11日~15日頃
この頃になるとみみずが活発に動き出し、地面にはい出る姿を見かけるようになります。
グロテスクな姿で下等な動物と思われがちであまり歓迎されませんが、土の中の有機物や微生物を食べ、糞を排泄しながら土中に酸素量を増やし、肥沃な土地にしてくれるなど、極めて大きな役割を果たしてくれる良き生き物でもあります。
目がなく、手足もなく、紐状の動物であるみみずは、「目見えず」から「めめず」になったといわれています。
第二十一候
竹笋生 たけのこしょうず 5月16日~20日頃
竹の旬と書いて筍。旬は10日ほどの期間と言われております。頭が少し土から出たら堀ごろで、毎日掘っても掘っても、翌日行くと次の筍が生えてきているなど成長が著しい筍です。
現在、日本で食用とされている筍は、孟宗竹の若い茎が中心ですが、孟宗竹が日本に入ってきたのは、17~18世紀の江戸時代。七十二候がまとめられた頃は真竹が中心だったことから、「竹笋」は真竹だったという説もあります。

四季の彩りを添えてまいります。
母の日 ははのひ 5月第2日曜日

今年は5月13日。その起源は100年ほど前 アメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、 1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で赤いカーネーションを配ったのが始まりといわれています。
この風習を1910年、ウェストヴァージニア州の知事が5月第二日曜日を母の日にすると宣言。やがてアメリカ全土に広まりました。ちなみに、日本では明治の末期頃に教会で祝われました。昭和に入り3月6日を母の日としていました。一般に広く知れ渡ったのは昭和12年、森永製菓が告知を始めたことがきっかけだったとも言われています。現在では母に赤いカーネーションを贈るのが一般的。カーネーションが母の日に選ばれたのは、母への愛という象徴だったからで、十字架に架けられたキリストに聖母マリが涙した後に咲いた花だといわれています。
詳しくは過去記事
<母の日おもしろ雑学>をご覧ください。
柏餅と粽 かしわもちとちまき

悪魔をかたどってある粽。悪魔幸福の心をもってねじ切るのだとか、蛇に似せて作ったものだとかいろいろな説があります。その粽、関西地方では粽といわれ、関東地方では柏餅として親しまれているようです。
粽は平安時代の宮中で、米を菰(こも)や菖蒲の葉で包み,蒸していましたが,現在では笹の葉で,羊羹や外郎(ういろう)、葛などを巻き、様々な粽が作られています。
これに対し、江戸時代に作られた柏餅。柏の葉は新芽が出るまで落ちないため,家系が絶えないという縁起が好まれ,武家を中心に節句菓子として広まったといわれています。その後、柏餅を近所や親戚などに配る風習が出来上がったようです。
詳しくは過去記事
<鯉の滝のぼりに彩りを添える桜>をご覧ください。
鰹 かつお

「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」という山口素堂の俳句があります。落葉した枝に芽吹いてくる青葉、春の鶯から変わるほととぎす。視覚聴覚で楽しむ季節に加え、初がつおで味覚の初夏を詠んだすぐれた俳句です。
今でこそ誰でも美味を満喫できる初がつおですが、当時の江戸で初がつおは庶民には見ることも、口にすることも出来なかったのでしょう。
素堂の没後100年の文化9(1812)年に、魚河岸に入った17本の鰹のうち、6本が将軍家へ献上され、残りを高級料理屋が引き取り、そのうち一本を三代目中村歌右衛門が3両で買ったという記録が残っているそうです。1両は現在の30万円ぐらいと考えられていますから当時は高嶺の花だったのでしょう。
芭蕉と親交のあった素堂は、初がつおを食べたいという強い願望を俳句に詠んだのかもしれません。
詳しくは過去記事
<目に青葉 山ほととぎす 初がつお>をご覧ください。
筍 たけのこ

一般的に食用とする筍は「孟宗竹(もうそうちく)」という品種です。新鮮なものは生で食べられますが、収穫から時間が経ったものはアク抜きが必要になります。筍はタンパク質に富み、カリウムや食物繊維の他、ビタミンB1やビタミンCなども含みます。繊維はコマツナやキャベツと同じ程度含まれているところから、動脈硬化やがん予防の効果も期待できそうです。
民話の中に、京都地方に伝わる「竹取物語」があります。光り輝く竹から生まれた女の子がかぐや姫となって天に戻って行く童話。.最近の竹取物語には孟宗竹と思われるイラストが描かれていますが、時代背景に照合してみると孟宗竹ではなく、正しくは真竹ではないかと推測されます。
詳しくは過去記事
<風情を醸す茅葺屋根と筍>をご覧ください。
若竹煮 わかたけに

桜前線が北上した後にはこの時季の旬、筍が芽を出し始めます。筍とわかめを合わせた「若竹煮」は、いかにも春といったレシピ。山の幸が筍なら、海の幸はわかめがこの時季の旬です。
わかめは冬が成長期で、冷たい海水の中で育ちます。岩にとりついて芽吹くのは秋。深さ数メートルの海の底でどんどん成長し、ひと冬で1~2mまで伸びます。春になればわかめは収穫の季節。街のスーパーなどには生のわかめが出回ります。水温が高くなる初夏になると、たくさんの胞子を出して枯れていきます。
乾燥わかめは一年中出回っていますが、生わかめはその柔らかさとシコシコした歯触りが格別です。舌を惑わす微妙な塩味は食欲を高めてくれます。透けるような緑色をした新生わかめはこの時季にしか味わえません。
詳しくは過去記事
<春まだ浅く 雷鳴轟く「雷乃発声」>をご覧ください。
あさり

5月の連休あたりになると、海岸一帯では潮干狩りが始まり、春の風物詩として知られております。ハマグリ、バカガイ、マテガイなどがありますが、日本では代表的なのが、あさりです。
「あさり貝(求食貝)」や「浅い水に棲む貝」という意味があります。あさりの「さり」は「砂利」の同語で、砂中にいる貝ともいわれています。潮干狩りの獲物となっているあさりは、浅海に棲む、貝や魚を獲る「あさる(漁る)」という言葉から生じたともいわれています。
あさりは石器時代の貝塚からも発見されており、日本人とはなじみが深いです。生産量も貝の中で一番多く、旨みのもととなるグリコーゲンが増加する産卵直前の春が旬であります。
詳しくは過去記事
<これからが旬!! あさりの潮干狩り>をご覧ください。
水芭蕉 みずばしょう

残雪の湿原に咲く水芭蕉は、岩手県岩泉町の櫃取(ひっとり)湿原でも見ることができます。
まだ芽も吹きださない枯れ枝が目立つ標高1000m、35haの櫃取湿原には、残雪が消える頃湿原の女王と呼ばれる水芭蕉が花開き、純白に彩られ、幻想的な春の訪れを告げてくれます。
全国に数ある湿原ですが、その幽玄な自然を漂わせる小さな櫃取湿原は、日本最大の釧路湿原や本州最大の尾瀬沼とは比較もできない規模です。地元にもあまり知られていないながらも、5月の短角牛放牧を前に悠然と白い葉の仏炎苞を着飾った水芭蕉の群生が咲き誇ります。
詳しくは過去記事
<湿原に咲く水芭蕉の魅惑>をご覧ください。
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テーマ:岩手県
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