日本の四季 寒露

二十四節気(寒露)






わが家のミニ紅葉です
吊りしのぶ
夏の間、軒下に吊り下げていた「吊りしのぶ」。グーンと気温が下がってきた寒露、シダの葉が赤く色づいてきました。わが家の紅葉です。
しのぶ草や苔を丸く玉にした吊りしのぶ。夏の風情が漂うインテリアです。さらに風鈴などを下げると暑い夏の夕方、涼風にチリーンと澄んだ音色が目と耳から同時に涼しさを感じたものです。現代は隣近所から鈴の音がうるさいと苦情が入る、世知辛い世の中ですけどね。
この時季になると落葉するしのぶは紅葉の風情をも楽しめます。来春まで新聞紙にくるんで保存する前の吊りしのぶはわが家の秋のひとときです。
それにしても育てて7年目。シダの葉の密集度が減ってきました。育ての親に似るんでしょうか、ちょっと寂しいですね。
(平成29年10月15日:追記)




枝にたわわにまとわる赤や黄のりんご
りんご(こうこう)
これからの季節、北国はりんご天国です。りんご畑に足を踏み入れると、甘酸っぱいりんごの香りが漂ってきます。
全国でダントツに多い青森県にはかないませんが、長野、山形に次いで全国4番目のりんごの収穫量を誇る岩手。生産地付近を車で通過すると両側にりんご畑が続きます。
この日訪ねたりんご園は盛岡市の郊外にある観光りんご園。朝島山の中腹に広がり盛岡市街を見下ろす見晴らしのいい高原のりんご畑で真赤に実ったジョナゴールドがお出迎えです。標高が高いため酸味と甘みが豊かなんだそうで、口元に広がる芳醇な風味が漂ってきます。赤いりんごに混じって「きたろう」や「金星」「こうこう」などの黄色いりんごもいい香りを放っていました。
誰も獲る人がいないんでしょうか、木の下には数個のりんごが落ちています。パトロール中(?)の子猫ちゃんも落ちたりんごには目もくれないようでした。
(平成29年10月11日:追記)




五穀豊穣ならぬ根菜豊穣です ありがたやありがたや
産業まつり
9月30日、10月1日の両日行われた「産業まつり」。地元農家で栽培された野菜が山積みされていました。
昨年は台風の影響で野菜が不作でしたが、今年は順調に収穫できたようです。
会場には買い物かごを持った主婦が店先に並び、買いあさって!ました。まるでスーパーマーケットのバーゲンセールのようです。
姉妹都市、友好都市の9都市も参加。青森県黒石市のりんごや新米、来年6月フェリー就航が決まった北海道室蘭市のじゃがいもや玉ねぎの詰め合わせなど、この時季の野菜や果物が所狭しと展示販売されていました。
また日本の花火の粋を集めた「大曲の花火」の大仙市からは昼花火の打ち上げです。夜の花火の華やかさにはかないませんが、青空に咲き乱れる色のついた花火は思った以上にその気になるもんですね。
(平成29年10月5日記載)





二十四節気
二十四節気全体の概要はこちらからご覧いただけます。


第十七節気 寒露 かんろ           10月8日~10月22日

肌に涼しい風を感じる季節です。寒露は露がひんやりと冷たくなる頃で、露が凍って霜になります。台風の多い今年は特に、標高の高い山々の木々が黄色や赤く色づき始め、自然のキャンバスも秋色に染まりだしました。
稲刈りも終わり、北の方からは紅葉の便りが届きはじめています。

「秋の日はつるべ落とし」です。夕暮れから急激に日没を迎えるようになり、薄暗い夕刻には車のヘッドライトが周りの町並みを照らしはじめました。
朝夕の冷気が増し、白露の頃、草木の葉先に結んでいた露も、この頃には冷たく感じられるようになります。それが霜のように凍ると露霜(つゆじも)となります。
例年ですとたわわに実った農作物の収穫もほぼ終わり、大忙しだった農家もホッと一息つく頃ですが、台風の強襲を受けた今年は今だ後片付けに呆然と過ごしているかもしれません。

日脚がすっかり短くなった寒露。夜は冷え込みを増してきます。日中との寒暖の差が著しいこの時季、深夜のデスクワークには冷たくなった手足のしびれが気にかかります。暖かいストーブの温もり、炬燵の暖房が晩秋の寒さを凌いでくれます。
秋の夜長、虫たちの合唱に酔いしれ、風邪をもらわぬよう皆様も十分お気を付けください。



※次の二十四節気は10月23日の「霜降」です。10月20日頃更新を予定しております。



七十二候
七十二候全体の概要はこちらからご覧いただけます。



第四十九候 鴻雁来 こうがんきたる        10月8日~10月12日

ツバメと入れ違いに雁が北から渡ってくる頃です。雁は日本で冬を過ごし、暖かい春になるとシベリアの方へ帰っていきます。毎年、初めに訪れる雁を「初雁(はつかり)」と呼びます。
冬鳥が天を渡って飛んでくる時季、青森県には雁風呂(がんぶろ)という珍しい風習があります。
海上での休息用に木片をくわえて飛来した雁は、春になると再び木片をくわえて旅立つと信じられていました。雁が飛び立った後に残っていた木片は、日本で死んだ雁のものだと考えられていたようです。
その雁の供養のため、流木で焚いたお風呂を旅人などに勧めていたという、雁風呂の由来があるそうです。


第五十候 菊花開 きくばなひらく          10月13日~10月17日

秋の花の代表である菊が咲き始める頃です。
栽培用の菊は奈良時代末期から平安時代頃に中国から渡ってきたとされています。日本で古くから楽しまれるようになったのは、春に植え、夏に育て、秋に花が咲くというサイクルが稲の栽培に似ているためといわれております。
当初薬草や観賞用植物として用いられていた菊の花。正式には明治2年、皇室の御紋として定められましたが、菊をこよなく愛した後鳥羽上皇(1198年~)の頃から皇室の家紋として使っていました。


第五十一候 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり    10月18日~10月22日

秋の虫が戸口で鳴き始める頃です。
テレビもラジオもない時代、秋の夜長は鈴のような虫たちの声を楽しんだに違いありません。
キリギリスは、別名機織(はたおり)虫といいますが、この候のキリギリスは、夏から冬にかけて見られ、鈴のような音色を響かせるツヅレサセコウロギだと言われています。ギーッと鳴いて、一息ついてチョンと鳴きます。
キリギリスとバッタとコウロギはなかなか見分けがつきません。イナゴやバッタは食用として茹でて食べる人もいるようです。
ちなみにキリギリスは漢字で「蟋蟀」と書きますが、難しくて読めませんし、書けません。



下の<続きを読む>をクリックすると、秋分前後の「季節の彩り」をご覧いただけます。
ご関心のある方はごゆっくりご覧ください。


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